動物看護師掲示板過去発言No.7000-200005-57
安楽死 |
投稿日 2000年5月23日(火)18時48分 富士
私は獣医関係者ではありませんが、動物業に関わっていました。 うちの猫は、猫エイズ+癌をわずらって、7才で生涯を閉じる まで、治療費だけで150万以上かかりました(1ヶ月で20万かかっ た時もあります)中には、借金してまでペットを通院させるかた もいるそうです。そのような先の見えない治療の場合、飼い主 さんが安楽死を選ぶのも、仕方のないことだと思います。 (これはペットに保険がない+治療費が高いのも原因ですが) 近所に、90になる女性がいるのですが、そのかたは自分が 寝たきりになり、なにもできなくなったら飼っている猫は、 安楽死してもらうように、かかりつけの獣医さんに、たの んであるそうです。「誰かが面倒みてくれるだろう」という 甘えは、結果的に猫を不幸にすると。自分が飼った以上は、 自分が猫へ責任を持ちたいと。 私にはまねできませんが....けれど、そこまで考える意識が、 日本のペット飼育には欠けていると思います。 「手術がかわいそうだから、避妊/去勢しない」 「病院に連れていくと鳴くし暴れてかわいそう」 「捨てれば/生まれれば誰かもらってくれるわ!」 「かわいそう」という発想は、みなさんが言うように、 間違えればもっと不幸な結果をまねくと思います。 日本では飼い主の「かわいそう」発想のしわよせが、 獣医さんや保護ボランティアに来ているのではないでしょうか。 保護ボランティアのところに犬を捨てていく人は後を絶ちません。 どこのボランティアも経済的にも限界を超えて保護しています。 かといって、保護した犬を見捨てることなんて、できません。 人の優しさに甘えて、自分はしらんぷりなんて卑怯だと言わざる えません。 「他人まかせ」「無責任な」「生かしかた」をするなら、自分の腕 の中で安楽死をさせて、見届けるくらいの「命に対しての責任」を、 持つ飼い主さんが、増えてほしいですね。 命を助けるためにしているお仕事で、死を選択させるのは、辛い ことだと思いますが、今よりその動物が不幸になるなら、安楽死 も必要だと思います。 |
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