泣けるほど辛いこと、理不尽なことはどの仕事でも腐るほどありますよ。別に動物業界に限ったことではないでしょう。私も女ですのでどれほど泣いてきたか判りません。院長に物を投げられたりけられたこともあります。

でも「理不尽だ!もうやめる」ではどこへいっても同じことではないでしょうか。患者の前で怒鳴られる‥「患者さんの前では怒鳴らないでほしい」と直談判なさいましたか?きちんとした理由でなら改善の余地はあるかもしれませんよ。
　
　ただ、獣医は一刻を争うことやイライラすることは多い仕事です。それを上手く吸収して、飼い主さんには上手に隠すのもスタッフの大事な仕事だと思ってます。
　私はスタッフを雇うとき初めに必ずこう告げます。
「一刻を争う時、動物の命に関わるような失敗をした時、そんな切迫した時には怒鳴ったり返事しなかったりすることがあると思います。でもそれを一人で思いつめたり泣いたり不機嫌になる方はこの仕事には向かないと思います。あなたを憎んで怒鳴るのではない、と認識ししっかりついてきてください。」

なのでうちの子たちは私が「ああ！もう！」となっても上手くフォローしてくれるし終わったら明るく「お茶でものみますか〜？」などと話してくれますよ。私に足りないことは「先生、〜〜さんがこう仰ってました。〜〜したほうがいいと思いますよ〜。」と言ってくれます。経営者だって言われなきゃ判らないことがありますから。

「私にあった良い病院へ採用される」なんてそんな都合の良いこと世の中にはありません。どの職場でも何らかの不満はあります。でもめげずにしつこく食い下がってくる、ホンワカしてるけどはっきり意見が言える、ふてくされない‥そんな子であればこちらも大事にしますし頼りにもします。是非是非是非！泣かずに頑張ってください!