エレジー           |  
  
2008年 アメリカ(ELEGY) 
ロマンス
  
<監督>イザベル・コイシェ 
<キャスト>ペネロペ・クルス ,   ベン・キングズレー ,   パトリシア・クラークソン ,   デニス・ホッパー ,   ピーター・サースガード 
  
<ストーリー> 
老境の大学教授、デヴィッド・ケペシュ(ベン・キングズレー)は、教え子のコンスエラ・カスティーリョ(ペネロペ・クルス)の美しさに目を奪われ、30歳年下の彼女とつきあい始める。しかし、思いの外、彼女にのめり込んでしまったデヴィッドは、彼女の行動に激しい嫉妬を感じ、自分を見失ってゆく・・・。
  
<感想> 
男女間の重苦しい関係を嫌って、ドライに生きてきた男が、一人の魅力あふれる若い女性に、心身ともに捕らわれてしまうという話です。
  
男にとっての、女性、特に若い女性への渇望の強さをも感じる映画でした。
  
教養もある、素敵な紳士と、美しい若い娘。 
二人だけの秘密の関係ならば、最高の結びつきだったのに、 
それ以上の関係に進もうとすると、彼の常識とか、世間体とかが邪魔をしてしまう・・・。 
年を重ねるということは、面倒くさいものでもあるのかもしれません。
  
でも、30歳の年の差と言っても、彼女が25歳なら、男は55歳。 
55歳ならば、まだ”老境”というには、早いような気もします(^^)。 
演じているのが、ベン・キングズレーなので、もっと年上のような気がしてました。 
実際、ベンは、この時65歳。 
このぐらいの年ならば、この話も納得です。
  
でも、なんか哀れですね〜。 
そんな年をして、若い女に、真剣に恋をしてしまうって・・・。 
本当は、「素敵なことだ!」って、思いたいんだけど、彼の心境を考えると、複雑です。 
彼女も、決して、彼を翻弄しようなんて思っているわけではなく、真剣だったからこそ、なおさら辛い。
  
こういう状況に陥って、初めて自分の年齢とかを感じてしまうものなのかもしれません。
  
先日見た、スーザン・サランドンの「ぼくの美しい人だから」が、これと、逆パターンでした。 
男でも、女でも、年を取るって、悲しいなぁ(^^;。
  
でも、彼も、ほんの少しの勇気があったら、あんなに悩まずにすんだのに。
  
コンスエラ役は、もうこれ以上の適役はいない、ペネロペ・クルス。 
美しい裸体も、ふんだんに見せてくれました。 
ベン・キングズレー、役得でしたね(^^)。
  
ベンの友人役で、昨年亡くなったデニス・ホッパーが、元気な姿で出ていました。 
まだ、全然痩せていなくて、とてもお元気そうだったのに・・・・(T_T)。
  
美しさも、若さも、そればかりか、命だって、いつかは消えていってしまうもの。 
後悔をしないように、毎日を過ごさなくちゃね。(2011,02,20)
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