インフォーマント!           |  
  
2009年 アメリカ(THE INFORMANT!) 
コメディー・スリラー    
  
<監督>スティーヴン・ソダーバーグ 
<キャスト>マット・デイモン ,   スコット・バクラ ,  ジョエル・マクヘイル,  スコット・アツィット	
  
<ストーリー> 
大企業ADM社の若きエリート、マーク・ウィテカー(マット・デイモン)は、仕事上の問題で、FBIと、接触するようになるのだが、そのうちに、自分の会社を含む、価格カルテルの存在を告白し、会社を内部告発してしまう。FBIは、彼を利用して、潜入捜査を始めるのだが・・・。
  
<感想> 
ある男が、自分の会社を内部告発する話です。
  
最初のうちは、話がややこしくて、ついて行くのが大変でしたが、中盤から、めちゃくちゃ面白くなりました。
  
これは、実話に基づいた話だということで、日本の会社「味の素」まで、実名で出てくるので、びっくり。 
しかし、こういう価格カルテルの話は、よくニュースにもなったりする、ありがちな事件です。
  
驚くべきは、このことをリークしたマーク・ウィテカーが、 
若手のエリートで、頭の切れる、会社人間だったということ。 
そしてさらに、彼が、大嘘つきだったということでしょう。
  
この彼のウソのつき方がすごい。 
平然と次から次にウソを重ねていくのを見ると、これだけのウソを瞬時に考えてしまうんだから、やっぱり、頭はいいのね〜、と感心してしまいます。 
そして、自分のついたウソに、酔ってしまうというか、それこそが真実だと、思い込んでもいるようにも見え、これは、やっぱり、一種の病気なのでしょうかねぇ。
  
主人公のマークを演じるのは、マット・デイモン。 
おそらく、モデルとなった人物を模倣しているのでしょう、いつもの彼とは違って、でっぷりと太った体型。 
ファットスーツも着用しているのでしょうが、本人自身も、相当体重を増量したようですね。 
「戦火の勇気」で激やせしたり、「ボーン・アイデンティティー」では、筋肉マンになったり、彼も、肉体改造派俳優なのですね〜(^^)。
  
前半は、まじめで、エリートな姿を見せてくれますが、徐々に、壊れてゆくところがコミカルに描かれているので、彼にだまされながら、楽しく見ることが出来ました。 
それに、終盤は、驚きのビジュアル!も見せてくれます(^^)。
  
また、FBIのシェパードを演じたスコット・バクラが、人間味のある捜査官を演じていて、好感持てました(^^)。
  
1度見て、もう一回見直すと、どこから、どのように、彼のウソが始まり、どうなってゆくかがよく分かって、さらに面白かったです。(2010,11,17)
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