ボーイズ・ドント・クライ 1999年 アメリカ |
<監督>キンバリー・ピアース <出演>ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィニー , ピーター・サースガード <賞>アカデミー主演女優賞 <内容>性同一性障害の20歳のブランドンは、髪を短く切り、男の格好をして、フォールズ・シティに向かい、そこで、若い男として、仲間と楽しく過ごし、また、バーで知り合った、ラナと、恋に落ちる。しかし、ある事件から彼女の素性がばれて、悲劇がおこる。 つい先日、性同一性障害の小説「片想い」を読んだばかりだったので、この障害のことについて、よく知らなかったときよりも、ほんの少しだけ、ブランドンの悲しく、苦しい日々のことを、わかったかもしれません。髪を短く切り、初めて、男として、飲みに行くことのうれしさ。仲間の男たちと、一緒になって騒ぐ楽しさ。そして、かわいい女の子に、恋することのできる喜び。でも、それは、いつかは、破綻を迎えなくてはならない、一時の幸せな日々だったのです。実話なだけに、彼女(彼)の、悲しみに、心が震えます。愛し合え、分かり合えた、ラナとの出会いがせめてもの救いでした。(2001.11) |
ホーカス・ポーカス 1993年 アメリカ ファンタジー・コメディー |
<監督>ケニー・オルテガ <出演>ベット・ミドラー 、 サラ・ジェシカ・パーカー、 ゾーラ・バーチ <内容>300年前住民たちによって絞首刑にされた、魔女のサンダーソン三姉妹が、ハロウィンの夜に「黒い炎のろうそく」に火がつけられたことによって蘇った。魔女達は、永遠の若さを得るために、子供達を捕まえて、魔法をかけようとする。それを知ったマックス少年は、助けを求めるのだが、大人達は、全然話を聞いてくれない・・・。 ディズニー映画です。ベット・ミドラーが魔女の長女の役なのですが、いつもながら大迫力でいいですね〜。魔女役にぴったりでした。衣装もいいですし、空を飛ぶシーンとか、黒猫がしゃべるシーンなど、特撮も見事で、見応え十分。力作です。でも、子供向けだからか、ちょっと話の盛り上がりが欠けていて、大人の私は、何回も睡魔に襲われました(^^;。子供が見たら、喜ぶかな? ゾーラ・バーチが、子役で出ています。(2002.09.06) |
ホーホケキョとなりの山田くん 1999年 日本 アニメ |
<監督>高畑勲 <声の出演>荒木雅子、ミヤコ蝶々、中村玉緒 <内容>いしいひさいちの4コマ漫画の映画化。 制作費30億円、すべてをデジタル処理、足が、短いので、立ち居振る舞いが、不自然にならないように苦心した・・・・いろんな制作者側の情報が、いっぱい入ってきたが、あ、そう、っていう感じ。見る側には、何にも関係ない。この作品のどこに、30億ものお金がかかったのか全然分かりません。声優さんも、豪華だったけど、一番大切なのは、お金を払って見に行く私たちなのでは?特に、男性の声に、なじめなかった。矢野顕子の歌は、好きです。 |
ホーム・アローン 1990年 アメリカ コメディー・ファミリー |
<監督>クリス・コロンバス <出演>マコーレー・カルキン, ジョー・ペシ , キャサリン・オハラ, デヴィン・ラトレイ <内容>クリスマス休暇を、ケビン一家と親戚たちは、総勢15人で、パリで過ごすことになった。しかし、出発当日の朝、寝坊したどさくさに紛れて、5才のケビンだけ、家に忘れられてしまう。そして、一人取り残されたケビンの家に、泥棒がやってきた。 この作品で、カルキン少年は、一躍人気者になりましたね。今見ても、本当にかわいい!弟のキーラン・カルキン(「マイ・フレンド・メモリー」)も、ちらっと出ています。続編よりも、泥棒の撃退法が、子供らしくて、かわいいところが、いいですね。それに、隣のおじいさんとの関わりも、暖かくて、好きです。お母さん(キャサリン・オハラ)も、一生懸命なのにドジで大好きです。(2002.01) |
ホーム・アローン3 1998年 アメリカ コメディー |
<監督>ラージャ・ゴスネル <出演>アレックス・D・リンツ 、 オレク・クルパ <内容>アメリカ空軍のマイクロチップが犯罪組織によって盗まれたが、空港での手違いによって、そのチップは、別の婦人の手荷物と入れ替わっり、最終的に、8才の男の子の手元に・・・。そのチップを取り戻すために乗り込んできた、犯罪組織と、その子との熾烈な戦いが始まった・・・。 前2作は、ただの泥棒相手だったけれど、今度は、国際的な犯罪組織?が相手。そういう設定にしないと、1は、ともかく、2は、惨かったからなぁ(^^;。こそ泥相手に、あそこまでしなくても・・・と、つい、泥棒が、かわいそうになったものでした。今回は・・・ちょっと見てるのが、辛くなるほど、つまらなかったです。何でだろう・・・? やっぱり、あの子が、一人きりになる過程が、何の興味も持てなかったからか・・・?それとも、アレックス君に、マコーレー・カルキン君ほどの魅力が、なかったからか・・・? はたまた、監督のせいか・・・? 後半は、あの子の仕掛けが、どのように、悪者達をやっつけるのかの興味だけで見てました。(2001.12) |
ポーラX 1999年 フランス・スイス・ドイツ・日本 ロマンス |
<監督>レオス・カラックス <出演>ギョーム・ドパルデュー 、カトリーヌ・ドヌーヴ、 カテリーナ・ゴルベワ , ローラン・リュカ <内容>裕福な外交官の息子として育ったピエールは、覆面作家としての顔も持っていた。近々婚約者リュシーとの結婚も予定され、幸せな毎日を過ごしていたのだが、ある日、彼の姉だと名乗る女性と出会い、運命に翻弄されることとなる・・・。 少女漫画からそのまま飛び出してきた王子様のように美しいピエール。美しい母(?)と、広大な城に住み、何不自由なく生活している彼に忍び寄る影は・・・? という出だしなのですが、なんだかよく分かりませんでした(^^;。姉との出会い、その存在、屋敷の中の部屋、彼女の連れの親子、工場でのオーケストラ?元婚約者との再会・・・う〜む、謎だ。ただ分かったのは、美しいピエールが、だんだんと醜く壊れてゆくこと。彼の美しさだけで見ていた私には、これは辛いですねー。この美男子、名前からも分かるように、ジェラール・ドパルデューの息子さんなんですね。うっそーー!(^^;。題名の「ポーラX」は、原作の題名「Pierre ou les ambiguites」の頭文字と謎という意味のXを加えたものなんですって!この謎だけでも解けてよかった・・・(^^;。この映画の来日記者会見の記事がネットにありました。この映画の一端が分かるので面白いです。記事1。(2002,12,27) |
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ボーン・アイデンティティー 2002年 アメリカ アクション・サスペンス |
<監督>ダグ・リーマン <出演>マット・デイモン , フランカ・ポテンテ , クリス・クーパー , クライヴ・オーウェン , ブライアン・コックス , ジュリア・スタイルズ <内容>嵐の夜、一隻の漁船が波間に漂う男を救助する。男は命を取り留めるが、記憶を失っていた。皮膚に埋め込まれたカプセルに書かれたスイス銀行の貸金庫を開けると、そこには現金、拳銃の他、数冊のパスポートが入っていた・・・。 結構評判が良いらしく、続編の映画化も、マット・デイモン主演で決まったそうですよね。 私も、自分の個人的趣味を捨て、素直な心で見るよう努力しました(^^)。 記憶をなくした彼が、自分の身に危険が迫ったとき、思わず相手を殴った事に自分で驚くシーンは説得力がありました。 身に付いた能力は、記憶をなくしてもなくならないのでしょうね。 マット・デイモンも、初めてのアクション映画と言うことで、トレーニングを積んだらしく、肩から腕の筋肉が、凄かったですね〜。でも・・・。 2発の銃弾を受けて発見された彼が、元気すぎるのがはじめの引っかかり。 それから、行きずりの彼女を連れて歩くのが不自然。 ラスト近く、危険を冒して階段から飛び降りなくても、楽々逃げられたはず。 などなど不満な点がたくさんありました。 それもこれも、ジェイソン・ボーンに感情移入出来なかった故のあら探しのような物でしょう。 私の趣味じゃなかったということで、あしからず・・・。(2003,10,23) |
ボーン・イエスタデイ 1993年 アメリカ |
<監督>ルイス・マンドーキ <出演>メラニー・グリフィス , ドン・ジョンソン , ジョン・グッドマン <内容>不動産会社社長のハリー(ジョン・グッドマン)と共にワシントンにやってきた愛人ビリー(メラニー・グリフィス)。彼女は、お色気たっぷりの美人だが、パーティーでの会話で、無知をさらけ出してしまう。それでは仕事に差し支えると、ハリーは、ジャーナリストのポール(ドン・ジョンソン)を教師として雇い、彼女を教育することにするが・・・。 メラニー・グリフィスは、好きな女優さんです。ちょっとおばかな女性の役をやらせたら、この人に右に出る人はいないでしょう。 そういう意味で、このビリー役は、彼女にぴったり。 途中から話の筋が見えてしまいますが、彼女の魅力で、最後まで画面に釘付けです(^^)。ほんとに、いくつになっても可愛らしいですね〜(^^)。この時の彼女は、36歳です。 中盤の憲法修正個条の数え歌?!なんて、途中で、感動して涙が出そうになりました(^^)。 地の彼女も、正直で、開けっぴろげな人のようです。インタビューで、アントニオ・バンデラスとの夫婦生活をあけすけに語っていたので、見てるこっちの方がドギマギしました(^^;。 ちなみに、ジャーナリスト役のドン・ジョンソンとは、2回結婚して、2回離婚しています(^^;。(2003,09,22) |
ボーン・コレクター 1999年 アメリカ サスペンス |
<監督>フィリップ・ノイス <出演>デンゼル・ワシントン、 アンジェリーナ・ジョリー , マイク・マッグローン , マイケル・ルーカー <内容>職務中の事故によって、首から下は、指一本しか動かせない、重度の傷害を受けた元刑事のライム。彼の元に、残虐な殺人事件の資料が届いた。彼は、現場保存をした女性刑事の感を見込んで、彼女を自分の手足として、捜査を進めることにする。 緊迫感があって、おもしろかったです。犯人が、殺人を犯した現場に手がかりを残してゆくという構図は、警察への挑戦、そして、見てる私たちへの挑戦です。それを、デンゼル・ワシントンが、鋭く、謎解きしていってくれました。予告編で見た時は、主役のデンゼル・ワシントンが、寝たきりだし、ちょっと、残酷な描写を予感させたので、あまり見る気がしなかったけれど、実際見てみると、デンゼルの周りの人たち(特に、付添看護婦さんなど)が、なかなかいい味を出してるし、彼の代わりに、アンジェリーナが活躍するので、主人公が、寝たきりでも、スリル満載。このときは、まだ、アンジェリーナ・ジョリーも、ブレーク前でしたが、今見ると、なかなか、光ってますね、やっぱり。(2001.12) |
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ホーンティング 1999年 アメリカ ホラー |
<監督>ヤン・デ・ボン <出演>リーアム・ニーソン、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ, ヴァージニア・マドセン , ブルース・ダーン <内容>母親の介護をしてきたネルは、母が亡くなったとたんに、住む家もなくしてしまう。そんな彼女の元に、アルバイトの依頼が入り、その仕事に就くために、人里離れたところに建つ、豪華な屋敷に赴いた。しかし、夜になると、奇妙なことが起こり始めた・・・。 ディズニーランドのホーンテッドマンションを思い出しました。なかなかよくできた仕掛けがいっぱい(^^)。あれも、これもあって、楽しかった。と言って、映画を見終わった感じ(^^;。要するに、この映画は、怖がるために見る映画ではなくて、アトラクションを見る映画でした。キャサリン・ゼタ・ジョーンズが、きれいだった(^^)。(2001.04) |
ホーンテッドマンション 2003年 アメリカ コメディー・ホラー・ファミリー |
<監督>ロブ・ミンコフ <出演>エディ・マーフィ , ジェニファー・ティリー , テレンス・スタンプ <内容>不動産仲介業のジム(エディ・マーフィ)は、ある晩、家を売りたいという電話を受けて、家族旅行の途中にその屋敷を訪れる。しかし、突然の嵐にあって、屋敷に一晩泊まることになるのだが・・・。 配役が、エディ・マーフィという段階で、気付くべきでした(^^)。ホラーと言っても、ファミリー向け。ちっとも怖くないので、少々がっかりしました(^^;。まあ、ディズニーですもんね〜(^^)。 それでも、映像は綺麗で、その点は、十分楽しめました。ディズニーランドのアトラクションそのままの雰囲気で、これで、冷たい風が吹いてきたり、したら、もう最高なんだけど〜〜(^^)。 配役では、エディの奥さん役のマーシャ・トマソンが綺麗で見とれてしまいました。彼女は、イギリスの女優さんなんですね〜。 それから、占い師のマダム・リオッタ。最初は、CGだと思ってたら、どうも、女優さんらしい・・・。アントニオ・バンデラスの奥さんのメラニー・グリフィスかなぁとか思っていたら、「バウンド」のジェニファー・ティリーだったんですね。このキャラは、結構笑いを取ってましたね〜(^^)。 また久しぶりにディズニーランドの遊びに行きたくなりました(^^)。 ラストにも1シーンありますので、エンドロールになっても、じっと我慢してみていてください(^^)。(2004,05,15) |
ボイス 2002年 韓国 ホラー・ミステリー |
<監督>アン・ビョンギ <出演> ハ・ジウォン , キム・ユミ <内容>女性ジャーナリストのジウォン(ハ・ジウォン)は仕事上のトラブルで脅迫電話がかかってくるようになった。心配した親友のホジュン(キム・ユミ)が、新築して、まだ誰も住んでいない家に避難するように誘ってくれた。ある日、ジウォンの携帯電話で遊んでいたホジュンの娘ヨンジュ(ウン・ソウ)が、ちょうどかかってきた電話に出てしまい、それからヨンジェの様子がおかしくなる・・・。 ホラーは好きですが、やっぱり怖いので、昼間、電気をこうこうと付けて見ました(^^;。すると、暗い画面に光が反射して、肝心なところが見えなくて・・・(^^;。でも、もう一度再生したくもないし・・・というジレンマに陥りながら見ました(^^;。 前半は、不気味でとっても怖かったです(^^;。この手の暗くて、じめじめした感じの怖さには、本当に弱いですーーー(^^;。 広い家にたった一人で、しかも夜、電気もあまり付けずにいるなんて事、私には、考えられません(T_T)。 怖くなりそうなシーンは、何度も手で顔を覆ってしまいました(^^;。 でも、終わってみれば、な〜〜〜んだ!という感じ。 どんどん怖さが薄められていって、最後は、よくあるパターン。しかも、コテコテ・・・(^^)。あんな事、絶対しないでしょうという結末。まあ、いいですけどね〜〜(^^)。 予告編でさんざん目にしたあの女の子、ヨンジュ役のウン・ソウちゃんは、あんまり可愛くはないのですが、演技派な事は確かです。監督さんに言われたであろうとおりの目の演技と、ガラッと変わる表情は、すごかったです。(2004,07,11) |
冒険者たち 1967年 フランス スリラー・アドベンチャー・ロマンス |
<監督>ロベール・アンリコ <出演>アラン・ドロン , リノ・ヴァンチュラ , ジョアンナ・シムカス <内容>飛行機乗りのマヌー(アラン・ドロン)は、飛行機でパリの凱旋門をくぐり抜ける計画だったが頓挫し、免許も取り上げられてしまう。次の彼の計画は、コンゴの海底に眠る財宝の探索。仲間のローランド(リノ・ヴァンチュラ)と、レティシア(ジョアンナ・シムカス)と共に、海に潜るのだが・・・。 この映画のファンは多くて、何かの投票で、第1位に輝いていました。だから、一度見てみたかった映画です。 でも、なにせ、37年も前の作品、なかなか観る機会に恵まれず、今回、やっと見ることが出来ました。 アラン・ドロンが出演しているのは、知っていましたが、見てびっくりです。なんて、男っぽい彼でしょう! 私の彼のイメージは、「太陽がいっぱい」なので、繊細で、小心な男だったのですが、この作品の彼は、ヒゲを蓄え、船を操る野性味あふれる男でした。う〜ん、素敵です〜(^^)。そして、キリッと背広を着こなせば、これはこれで、又、従来の彼のイメージ。ほんと素敵!!(^^) もちろん、ストーリーも面白かったです。なんといっても、この男女3人の関係が新鮮。 このように魅力的な3人ならば、必ず、ラブストーリーがつきものですが、そこの所は、あっさりとだけしか描かれていません。こんな所も好印象です。 飛行機やレーシングカーでの挑戦、カジノでのギャンブル、そして、宝探し。皆、一度は憧れることではないでしょうか。それを、彼らは、代わりに全部やってくれるのです。そんなところが、この映画の人気かな。 レティシア(この名前も素敵)の夢だった要塞のような建物も、また不思議で、本当にある建物なのでしょうか。あそこでのレストラン計画は、なかなか良かったですね〜。 この女優さん、ジョアンナ・シムカスは、シドニー・ポアチエの奥さんでもあります。(2004,05,16) |
亡国のイージス 2005年 日本 サスペンス・アクション |
<監督>阪本順治 <原作>福井晴敏 <キャスト>真田広之 , 寺尾聰 , 佐藤浩市 , 中井貴一 , 豊原功補 , 安藤政信 , 真木蔵人 , 岸部一徳 , 原田美枝子 , 原田芳雄 , 谷原章介 , 勝地涼 , 松岡俊介 , 光石研 <ストーリー>ある日、海上自衛隊のイージス艦いそかぜが、その副長宮津(寺尾聰)によって乗っ取られ、艦のミサイルの照準は、東京に向けられた。ミサイルの弾頭には、1リットルで東京を壊滅することが出来る特殊兵器、グソーが搭載されていた・・・。 (思わず、ちょっとだけ、ラストに言及してしまいましたーー(^^;。) 原作が面白かったので期待してました。と同時に、この長い原作をわずか2時間少々の映画にすることに、大きな不安も感じていたのですが・・・。 原作を読んでいない人に、果たしてこの話が理解できたのか、はなはだ疑問です。宮津副長が、どうして、反乱を起こしたのか。如月行は、どんな境遇で育ち、どんな役目を負わされていたのか。ヨンファがこの計画に荷担したわけは?そして、仙石のいそかぜへの思いは?等々。 まあ、原作通りの充実感を得ることは、映画では、不可能としても、筋を追うだけの映画になってしまったのが、残念でした。せめて3時間ぐらいの上映時間にして、もうちょっと原作の面白さを生かして欲しかったです。 それに、これは先に原作を読んでしまった弊害なのですが、配役がどうもイメージに合いません。 先任伍長仙石は、もっとかっこ悪い、おっさんでなければならないし、宮津は、もうちょっと凛々しくなければいけません。良かったのは、如月行の勝地涼。あの意志の強そうな目つきはぴったりでした。中井貴一も、まあ良かったです。 それにしても、ラストのあの首謀者以下、日本人反乱組の総崩れぶりは、誠に情けない。でも、いかにも、これが日本人。って感じもしましたねーー。緊張感なく生活できるって事は、幸せってことですよ。 そして、原作を読んだときから持っている違和感ですが、反乱組の動機があまりにも弱い。だから、この結果は、しょうがないことだったのかもしれません。 館内放送のマイクも取れない艦長・・・じゃなくって、副長が、ラストの方で、如月君を背負っているのでびっくりしたし、ジョンヒと如月があの状況でキスする意味がわからん等々その他にもいろいろあるのですが、ま、いいです、映画だから(^^;。 原作を読んでない方は、是非、本も読んでくださいね〜〜。(2005,09,03) |
抱擁 2002年 アメリカ ロマンス・ミステリー |
<監督>ニール・ラビュート <出演>グウィネス・パルトロー , アーロン・エッカート , ジェレミー・ノーサム , ジェニファー・エール , レナ・ヘディ , トム・ホランダー , ジェニファー・イーリー <内容>ロンドンで、19世紀の詩人、アッシュ(ジェレミー・ノーサム)の、没後100年を記念する展覧会が開催されていた。アッシュ研究のためにアメリカからやって来ていたローランド(アーロン・エッカート)は、大学の図書館で、アッシュの蔵書の中に古い手紙が挟まれているのを発見し、思わずその手紙を持ち帰ってしまう・・・。 詩人同士の恋とはどういうものなのでしょう。特にここで描かれているアッシュとラモットの恋のように、最初はあまり会うこともなく、手紙で愛を深めてゆくと、その詩によって、美しく装飾され、理想化されすぎて、実際に会うとがっかりしてしまうような気がしてしまうのは、私が凡人だからなのでしょうねぇ(^^;。 ですが、お互いにパートナーのいる身の、許されない恋ほど、甘く切なく辛いものは、ないということは分かります。これぞ、究極の愛・・・。見ている方まで切なくなってしまいました。 そして、さりげなく、現代の二人にリンクするシーンは、とても素敵な出来上がりになっていました。 それにしても、後世の人に、手紙や日記まで研究されて、その時の心理まで思い計られるような有名人にはなりたくないですねぇ(^^;。あることないこと想像されて、おちおち死んでられないですよ。 ちなみに、この二人の詩人、実在する人物かと思って、検索してみましたが、これは、創作上の人物だったようです。 配役がこれまたぴったりで、主演の4人、特に、アッシュとラモット、そして、その中でも特に、ラモット役のジェニファー・エールは、雰囲気がぴったりで、素敵でした。ローランド役のアーロン・エッカートも、ちょっと顔が長いですが、苦悩する表情がなかなかいいです〜。(2004,08,31) |
暴力脱獄 1967年 アメリカ |
<監督>スチュアート・ローゼンバーグ <キャスト>ポール・ニューマン , ジョージ・ケネディ , デニス・ホッパー , ハリー・ディーン・スタントン <ストーリー>酔っぱらって、パーキングメーターを壊し、懲役2年の刑を受けたルーク(ポール・ニューマン)が、刑務所に収監された。所内では、先輩囚人、看守、重労働という洗礼が待っていたが、新人なのに態度の大きいルークは、囚人のボス、ドラッグライン(ジョージ・ケネディ)に目を付けられ、殴り合いのケンカになるが・・・。 この題名だけでは、絶対見ない映画でしたが、主演が、ポール・ニューマンで、いい映画だと聞いたので見ることにしました。 古い映画は苦手ですが、ポールの映画なら、あまり抵抗なく見ることが出来ます(^^)。 それにしても、パーキングメーターを壊して懲役2年とは、重いですねーーー(^^;。しかも、終身刑の人と一緒の刑務所だなんてねぇ。 でも、この時代の刑務所は、とても、開放的で、住みやすそうに見えました。先日、「25時」という映画で、収監されるのを死ぬほど怖がっている男の話を見ましたが、この頃の刑務所は、そんな恐ろしい所という感じはしません。もっと、のびのびしてるイメージです。確かに、懲罰房や、強制労働はあるけど、住めば都という風情さえしますね(^^)。 前半は、そんな楽しげな?刑務所生活が描かれていましたが、あることをきっかけにして、ガラッと映画が変わります。 ここからがこの映画の本題なんですね。 それまでに、ルークの魅力をめいっぱい印象付けておいてのこの後半、見事ですねぇ。ポールの魅力全開です。 それにしても、この邦題・・・(^^;。何とかならなかったんでしょうかねぇ(^^;。 ルーク役のポール・ニューマンは、この時、42歳。何歳でも、いつでも素敵な彼です(^^)。デニス・ホッパーも出ていたらしいですけど、分かりませんでした。もう、40年近くも前の映画ですからね。 面白かったのは、卵の話。50個なんて、食べられそうな気がしますが、やっぱり大変なんだ!(^^;。しかも、途中で、ポールのお腹が本当に、ふくれてきたのには、びっくり。ポールは、この撮影の時、いったい何個の卵を、食べたんでしょうね〜〜(^^)。(2005,04,18) |
ボウリング・フォー・コロンバイン 2002年 カナダ・アメリカ ドキュメンタリー |
<監督>マイケル・ムーア <出演>マイケル・ムーア , チャールトン・ヘストン , ジョージ・W・ブッシュ <内容>1999年4月20日、アメリカ、コロラド州のコロンバイン高校で、二人の生徒が銃を乱射し、13人を射殺した後、自殺した。この事件をきっかけとして、映画監督マイケル・ムーアが、銃社会であるアメリカを、カメラを担いで鋭く追求するドキュメンタリー。 重いですね、ずしりと来ました。病んだ国アメリカが、ここにクローズアップされた感じです。 このコロンバイン高校の事件は、世界中に衝撃を与え、この日本に住む私にまで、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「バスケットボール・ダイアリーズ」のDVDが販売禁止になるかもしれないという衝撃をもたらし、慌てふためかしたのでした。それは、この映画の中に、トレンチコートをかっこよく着たレオが銃を乱射するシーンがあったからです・・・と、これは、どうでもいいんですが・・・(^^;。 アメリカの銃による殺人事件は、年間1万人を超えています。それは、他の国と比べると飛び抜けています。簡単に買える銃、銀行の景品になる銃。どこにでも売っている銃弾・・・。確かにこれは、おかしいです。安心して暮らすことを放棄して、まわりを全部敵と考えているとしか思えませんね。 しかし、マイケル・ムーアは、銃だけにその責任を負わしてはいません。 銃だけ見れば、カナダでも同じように人々は銃を持って生活しています。しかし、カナダのある州では、銃による殺人は、ほとんど起きていないのです。それどころか、人々は、鍵もかけずに安心した生活を営んでいるのです。これは、どういう事でしょうか。 人種問題、マスコミの報道、暴力的なTV番組等々、たくさんの要因がありました。そして、アメリカの建国以来の歴史的要因も、大きいのかもしれません。 世界の警察などと言っていないで、まず、自分の国をどうにかする方が先なのでは?と、思ってしまいますね。おかしいよ、やっぱりアメリカは。 また、チャールトン・ヘストンが会長を務める全米ライフル協会。この組織の人の感情を逆撫でする行動は、なんなんでしょう。 いったい、町中で、銃を持っている必要が、本当にあるのでしょうか? 暴力は暴力を呼び、疑いは疑いを呼ぶ。そして、その手元に銃があったとしたら・・・。(2003,10,10) |
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僕たちのアナ・バナナ 2000年 アメリカ コメディー・ロマンス |
<監督>エドワード・ノートン <出演>ベン・スティラー、 エドワード・ノートン、 ジェナ・エルフマン <内容>エド・ノートン初監督作品。幼なじみのジェイク(ベン・スティラー)とブライアン(エドワード・ノートン)は、それぞれ、ユダヤ教のラビとカトリックの神父だった。お互いに宗教は違うが、未だに、大の親友なのだが、そこに、同じく幼なじみのアナが仕事で、ニューヨークに戻ってきた。すっかり綺麗になったアナに二人は驚くが・・・。 おしゃれなラブコメでした。お薦めです。宗教の戒律のことは、よく分からないのですが、どちらの宗教も、大変なんですね。でも、その障害(?)を乗り越えてゆく二人に、好感大です。キャストも、それぞれの役柄にあっていて、よかったと思います。特に、ジェナ・エルフマンは、パワフルで、魅力的なアナを熱演していたと思います。それにしても、邦題で損をしている気がするのは、私だけでしょうか・・・?(^^;。原題は、「KEEPING THE FAITH」。(2002.06) |
僕たちのサマーキャンプ/親の居ぬ間に… 1994年 アメリカ コメディー |
<監督>ジョナサン・プリンス <出演>クリストファー・ロイド、 ジョナサン・ジャクソン <内容>夏休み、親たちは、子供たちを自分の思い通りのサマーキャンプに入れようと、奔走する。だが、子供たちは、それがいやでたまらない。そこで、マッドは、子供だけで、サマーキャンプを作ろうと計画する。そして、唯一の大人として、元教師の変人デニスに協力を頼む。 アメリカでは、夏休み、子供をサマーキャンプに入れるのは、当然のことらしいです。それぞれの才能を伸ばすためのキャンプ。そして、大人も、子供をキャンプに入れれば、自由に過ごすことが出来るのです。これは、子供が、自由気ままに過ごしながら、次第に自主性や、協調性を学習して、大人に一歩近づく話です。そして、大人がキャンプの見学に来ると、いろいろな工夫を凝らして撃退する。キャンプ版、ホームアローンって感じでした。肩の凝らないファミリー向け映画です。(2002.02) |
僕の彼女を紹介します 2004年 韓国 ロマンス |
<監督>クァク・ジェヨン <出演>チョン・ジヒョン , チャン・ヒョク , チャ・テヒョン , キム・スロ <内容>非番の婦警ギョンジン(チョン・ジヒョン)は、逃げるひったくり犯を勇猛果敢に追いかけて、捕まえた。しかし、彼ミョンウ(チャン・ヒョク)は実は、ひったくり犯を捕まえようとした、善良な市民だった。こうして出会った二人は、いつしか、恋に落ちるのだった・・・。 もう、後半は、これでもかこれでもかと泣かされます。これだけ切なく彼女に訴えかけられて、泣かない人は、いないでしょう。これで泣けなかった人は、ただ、ただひたすら白けきってしまったんでしょうね(^^;。 この映画について行けるか、全然シラけたかで、面白かった、面白くなかったの両極端に分かれる映画だと思います。 映画自体は、もうむちゃくちゃ。 あまりにも彼女の仕事上の思い込みが強くて、最初は、笑うところも白けてしまいました。 いかにも「猟奇的な彼女」の2番煎じ的展開。でも、あの時は、男女間の恋愛ごっこで、それはそれで、ひたすらかわいかったけれど、今回は、警察官。あまりの横暴さに、彼女の可愛さをもってしても、カバーしきれませんでしたねぇ。 そんな中で、一番面白かったのは、狭い路地で、ミョンウが、引っかかって動きがとれなかったところでしょうか(^^)。 そして、後半は、一転、彼女の泣き顔満載。 ひたすら泣いて泣いて、こちらも思わずグスリでした。 この監督のお得意は、いろいろなところにお遊びを入れること。「猟奇〜」に登場した人物をちょこっと配置(ラスト以外にも)してみたり、小道具を置いてみたり。そんなところに、マニアは、すごく反応して、うれしそうでした(^^)。 ただ、分からなかったのが、同僚の警察官に、あの告白をさせなかったこと。これは何か意図があったのでしょうか。 主演のチョン・ジヒョンは、またまたいろいろなコスチュームやプロットで、楽しませてくれました。モデル出身なだけあって、スラリと伸びた足が綺麗でしたね〜〜(^^)。彼女は、スクリーンの中が一番綺麗です(^^)。(2004,12,11) |
ぼくの神さま 2001年 アメリカ |
<監督>ユレク・ボガエヴィッチ <出演>ハーレイ・ジョエル・オスメント , ウィレム・デフォー , リアム・ヘス <内容>1942年、ポーランドに住むユダヤ人のロメック(ハーレイ・ジョエル・オスメント)の両親は、迫り来るナチの恐怖を目前にして、息子を田舎の町に預けることにする。たった一人で村で生活することになったロメックに、村の子供達は冷淡だったが、その中でトロ(リアム・ヘス)一人だけは、彼に対して優しく接してくれるのだった。 どうしようもないやりきれなさが胸に重たい映画でした。戦争は、いつの時代でも悲惨です。その中でも、やはりヒトラー政権下のユダヤ人迫害は、忘れてはならない悲しい歴史です。その暗い歴史の中にある子供達の悲惨さは、想像するにあまりまります。 この映画は、そんなユダヤ人の、ある少年を中心に描いた映画です。そして、最初から息が詰まるぐらいの悲惨さです。正直言って、この手の映画は、あまり観たくなかったです。 でも、中盤は、村の神父の尽力もあって、村の子供達にロメック少年が徐々に溶け込んでゆき、微笑ましいシーンもあります。特に、いつもは、大人に囲まれて、いい子ちゃんのオスメント君が、村の子供達と、とっくみあいのケンカをしたりして、いかにも子供っぽいシーンもあり、よかったです。 でも、そんなひとときも、あっという間に、戦争の暗い影に押しつぶされてしまい、また、悲惨な物語が続くのには、正直、たまりませんでした。 でも、子役達は、うまかったです。オスメント君も、相変わらず、涙目で迫ってくるし、トロ役のリアム・ヘス君も、若干9歳で、神懸かり的になる少年を見事に好演していました。(2003,05,09) |
ぼくの国、パパの国 1999年 イギリス コメディー |
<監督>ダミアン・オドネル <出演>オム・プリ 、 リンダ・バセット、 ジョーダン・ルートリッジ <内容>イギリスのある町に住むパキスタン人のジョージ。彼は、イギリス人の女性と結婚して、7人の子供に恵まれた。子供達は、イギリス生まれのイギリス育ちなのだが、ジョージは、パキスタンの風習通りに子供達を押さえつけようとして、みんなに怖がられ、また、嫌われてしまう。 冒頭の音楽、いいですね〜。明るくって、楽しくって! イギリスには、パキスタン人街があるようですね。パキスタンからの移民が多いらしいのです。でも、この家族は、パキスタン人街には住まず、イギリス人達とともに生活している。そこが、問題の発端ですね。 生まれ故郷の風習や、宗教を頑なに守ろうとする父親と、生まれも育ちも言葉もイギリスになじんでいる子供達とのジェネレーションと、カルチャーギャップ。どちらの気持ちもよく分かるだけに、悲しくもあり、面白くもありです。でも、子供達の母親は(第2夫人らしいが(^^;)、すでに、イギリス人女性なのだから、これは、お父さん、ちょっと、無理があるでしょう。こういう事は、両者が、少しづつ、歩み寄っていかないと、解決は難しいのかもしれません。俳優さん達もみんな個性的で、楽しくて、ほのぼのする映画でした。お薦め!(2002.08.22) |
僕のスウィング 2002年 フランス ロマンス・音楽 |
<監督>トニー・ガトリフ <出演>オスカー・コップ , ルー・レッシュ <内容>10歳の夏休み、祖母の家に預けられたマックス(オスカー・コップ)は、ジプシーのギターに魅せられて、ジプシーギターの名手ミラルド(チャヴォロ・シュミット)にギターを教わることになった。そしてそこで出会った少女スウィング(ルー・レッシュ)と、時間を惜しんで遊び回るのだった・・・。 いいですねぇ、知らず知らずのうちに頬がゆるんできてしまいます。あの年頃の楽しかった夏休み、外で思いっきり遊んだあの懐かしい日々・・・。 もちろん、マックスと同じ体験はしませんでしたが、思わず、その頃の自分を思い出してしまいました。 こんな瑞々しい体験をしたマックス少年は、なんて幸せな男の子でしょうねぇ(^^)。 始めはギターを習いたくて、ミラルドの所に通っていたマックスが、そのうちスウィングと遊ぶことが目的になって、ギターの練習をさぼってしまうあたりが、本当に微笑ましいです。 ラストは、夏休みが永遠に続くことがないように、マックス達の楽しかった日々も終わりになってしまうということで何とも切ない幕切れとなっています。でも、青春って、人生って、ほんと、こうなんだよね〜。 私も、ギターを習いたてのあの指の痛みとか、指が弦をこする時の音とか、懐かしい想い出がよみがえってきました(^^)。 そして、その物語と共に挿入される彼らの音楽の強烈さはどうでしょう。心から楽しんで音楽に没頭している彼らはとても生き生きしていて、うらやましかったです。そして、ほんの数十年前の迫害の歴史を語る老人の顔も印象的でした。 この監督自身がロマ(ジプシー民族)の母を持つので、その失われつつあるロマ文化を取り上げることを使命と考えているようです。 固有の文化は、ひとたび失ってしまったら、もう永遠に戻らないわけで、このように映像化することは、意味あることだと思いましたね。 ギターの名手ミラルド役を演じているのは、ジプシー音楽とスウィングジャズの融合したマヌーシュ・スウィングの世界的ギタリストであるチャヴォロ・シュミットだそうです。彼の師ジャンゴ・ラインハルトは、「ギター弾きの恋」で、ショーン・ペンが演じたエメットが憧れるギタリストとして描かれています。(2004,02,27) |
僕の妻はシャルロット・ゲンズブール 2001年 フランス コメディー・ロマンス |
<監督>イヴァン・アタル <出演>シャルロット・ゲンズブール , イヴァン・アタル , リュディヴィーヌ・サニエ , テレンス・スタンプ <内容>スポーツ記者のイヴァン(イヴァン・アタル)の妻は、女優のシャルロット・ゲンズブール(本人)。妻が有名人であることで、イヴァンは、様々な苦労を強いられてしまう。そんなある時、イヴァンは、女優業への理解を深めようと、ロンドンで撮影中の妻に会うため、撮影現場に向かったのだが・・・。 この映画は、嫌いな人は嫌いでしょうねぇ(^^;。っていうか、はなから見ないでしょう、こんな映画。何しろ、女優、シャルロット・ゲンズブールの夫がこの映画の監督で、二人が実名で出ていて、その二人の夫婦間で起こる色々な問題を映画にした、言ってみれば、手前味噌的映画、またの名をおのろけ映画(^^)なんですから。 見ているこちらにしても、覗き趣味と言われてもしょうがないかも(^^;。私も見るまでは、夫婦で、こんな映画作って、そんな映画を見るなんて、ちょっとねぇ、と思っていました。 でも、純粋に映画として面白かったです。 女優を妻に持った男の本音をイヴァン・アタルがコミカルに演じています。 本当に、有名人が配偶者だったら、大変だろうなぁと、気の毒に思ってしまいました。 これは、まさしくイヴァンの常日頃思っていることなんでしょうねぇ。イヴァンは、自分自身が俳優なので、女優業にまだ理解があるでしょうけど、一般人なら、きっと耐えられないことでしょう。 これからは、プライベートな場面で有名人を見かけても、サインをねだらないようにしましょうーーと言っても、大阪で出会う有名人は、お笑い芸人ぐらいだけどねーー(^^;。 それと、この映画が好きな理由は、やっぱり、シャルロット・ゲンズブールが好きだからでしょう。彼女のことは、今まであまりよく知らなかったのですが、昔見た「ジェイン・エア」にしても、先日観た「21グラム」にしても、今思えば、好印象でした。 そして、昨日観た、「なまいきシャルロット」も、かわいかった!昔の雰囲気そのままに、自然体に大人の女になったシャルロットは、とっても素敵です。これも、水10Lのおかげでしょうか!?(^^)。 そして、その旦那様のイヴァンも、この映画を見ているうちに好きになってしまいました。 二人は、1991年公開の「愛を止めないで」で、共演して、恋人同士になったそうです。その時、シャルロット20才!そして、1997年には、二人の子供をもうけているんです。若くして知り合って、いい関係を続けているんだなぁとちょっと憧れてしまいます(^^)。(2004,08,04) |
ぼくのバラ色の人生 1997年 フランス・イギリス・ベルギー |
<監督>アラン・ベルリネール <出演>ジョルジュ・デュ・フレネ , ジャン=フィリップ・エコフェ , ミシェル・ラロック <内容>7歳の男の子、リュドヴィック(ジョルジュ・デュ・フレネ)は、家族とともに、父親、ピエール(ジャン=フィリップ・エコフェ)の上司の家の近くに引っ越してきた。そのお披露目ホームパーティーで、彼は、お化粧をし、姉のドレスを着て皆の前に現れた。驚く両親、そして、隣人たち。そう、彼は、女の子になりたかったのです・・・。 題名やオープニングの楽しげで華やかな雰囲気に、だまされてはいけません。これは、何回も泣かされてしまう映画なのでした。 この頃やっと世間でも認められるようになった性同一性障害。彼ら、彼女らの苦しみを、この映画を見ることで、身をもって疑似体験できる、そんな映画です。・・・と言っても、そんなに堅苦しくないところが、取っつきやすくて、いい映画でしたね〜。 映画の中では、リュドヴィックがその病気だとは、はっきりとは、いっていないので、彼の祖母が言っているように、10日もすれば飽きる程度のものかもしれないですが、それでも、彼の苦しみは、相当なものでしょう。7歳という年齢も、はっきりとした性意識がまだ確立していないだけに、素直に外に出てしまうから、周りの風当たりも強いです。 そして、そのことで、傷つく彼。かわいそうでしたねーーー泣。 とは言っても、周りの反応も、よく分かるのです。 特に両親。彼らのとまどいも、痛いほど理解できました。 ただただ怒りまくる父親。何とか止めさせようと努力し、それでもどうにもならないと分かると完全に切れてしまう母親。 あなたならどうする?と、問題を突きつけられたようです。 とはいえ、映画の雰囲気は、ファンタジックで、明るいです。ベンとパムには、笑いました。あのダンスにも(^^)。 彼に、そして、この一家に幸あれ!(2004,11,26) |
僕のビアンカ 1984年 イタリア |
<監督>ナンニ・モレッティ <出演>ナンニ・モレッティ、 ラウラ・モランテ <内容>マリリン・モンロー校に新しく赴任してきた独身のミケーレ(ナンニ・モレッティ)。彼には恋人もなく、寂しい毎日なのだが、かといって他人となかなか打ち解けられない性格だった。そんな彼の前に、魅力的な新任教師ビアンカ(ラウラ・モランテ)が現れる。 前日に見た「息子の部屋」にいたく感激したので、同じ監督のこの映画を見てみました。こんな時プチツタヤと化している私のビデオライブラリーは、非常に便利なのです(^^)。 「息子の部屋」より15年前に制作した映画で、これも、自分自身が主役で、相手役のビアンカも、妻役だったラウラ・モランテを起用しています(この二人夫婦なのかしら??)。 15年前の彼は、ヒゲが少々ラモスに似ているけれど、とてもハンサムで、ステキです。でも、変な人なのです。潔癖性らしく、引っ越してきた部屋のバスルームにアルコールを撒いて加炎滅菌!したり、知人のリストを写真入りで作っていたり、教え子の家に招待されても傍若無人の振る舞いをし、しょっちゅう隣の家を覗いてその動向を観察したり・・・。人とうまく付き合えないからこそ、他人のことが気にかかるんでしょうか。人の恋愛にまで口を出してきます。こんな人とは、絶対お近づきになりたくないですねーー(^^;。しかも、あんな事までしちゃうし・・・。なんだか訳が分かりませんでしたが、いろんな事を風刺しているんでしょう。ミケーレシリーズの第3作目だそうですので、前2作を見ていないと、面白さは、半減・・・もしかするとそれ以下なのかもしれません。機会があったら前2作を見てもいいですね。それにしても、この監督は、本当に、靴フェチなのかしら。「息子の部屋」でも、たくさんのスポーツシューズが並んでましたもんね。(2002,12,05) |
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北北西に進路を取れ 1959年 アメリカ サスペンス |
<監督>アルフレッド・ヒッチコック <出演>ケイリー・グラント , エヴァ・マリー・セイント , マーティン・ランドー <内容>二人組の男によって突然誘拐されたロジャー(ケイリー・グラント)は、自分がキャプラという男と間違えられて誘拐されたことを知る。必死に脱出し、警察に真相を話すが、信じてもらえぬばかりか、今度は、殺人犯として追われる身になってしまう・・・。 このあまりにも有名な映画。私はつい最近まで、この題名から戦争映画だとばかり思い込んでいました。人間、無知ほど恐ろしく、恥ずかしいことはないですねぇ(^^;。 元祖ジェットコースタームービーですね。誘拐、殺人、スパイ、ロマンス、冒険・・・。一話の中にいろいろな要素が詰まったエンターテイメントでした。 ところがところが、体調が悪かったのか、何回も寝てしまったのでした、ワタクシ・・・(^^;。 やっぱり、このジャンルの映画は、現代のスピード感あふれる映画を見慣れていると、少々もっちゃりしていて、期待したほどの感動を味わえませんでした。当時、映画館でこの映画を見たら、めちゃめちゃ興奮しただろうとは思いますが・・・。まあ、古き良き時代の古き良き映画という印象ですねぇ。演技も少々クサいです(^^;。 先日見た「リッチー・リッチ」のクライマックスは、この映画のラシュモアの岩壁シーンのパロディーだということを知りました。これを先に見ていたら、もっと面白がれたんでしょうねぇ(^^)。 それにしても、この映画の題名は、インパクトあります。これは、ロジャーが逃げる方向を指しているのでしょうか。ニューヨークから、シカゴ、そして、サウスダコダへと向かうとすると、北北西と言うよりも、西北西という気がするのですがねぇ(^^;。と、ちょっと、バカなことを思ったりしました(^^)。 「めまい」では、監督のヒッチコックがどこに出ているのか分からなかったのですが、この映画は、ばっちり見つけましたよ〜(^^)。(2004,11,14) |
僕らのセックス、隣の愛人 1998年 アメリカ コメディー |
<監督>ニール・ラビュート <出演>ジェイソン・パトリック , ナスターシャ・キンスキー , ベン・スティラー , キャサリン・キーナー <内容>親友の3人は、それぞれ妻や恋人とのセックスライフに不満を感じていた。3人ともその問題について話し合うのだが、なかなかうまく解決しない。そんなある時、ジェリー(ベン・スティラー)は、カーリー(ジェイソン・パトリック)の妻テリー(エイミー・ブレネマン)に、二人だけで会うことを提案する・・・。 男女それぞれのセックスについての悩みを描いています。男達のあくなき努力の滑稽さがそこはかとなくおかしかったです。でも、ストーリー展開は、通俗的で、セックスの悩みをおしゃれに解決するには、ほど遠かったですねぇ。こうゆう問題は、個人的な嗜好にほとんどを左右されますから、あまり堂々と議論されることもなく、また、そんな議論は、無意味でもあります。だからこそ、映画の中だけでも、スマートなユーモアで、決めて欲しかったのに・・・。 ベンと、テリーの行動は、ちょっと扇情的でしたが、結果があまりにも自虐的ですよねーーー。そういう彼女だからこその結末でしょうか・・・(^^;。 そこそこの配役だったのに、期待したほどでもありませんでした。(2003,05,13) |
ぼくんち 2002年 日本 コメディー |
<監督>阪本順治 <出演>観月ありさ , 真木蔵人 , 岸部一徳 <内容>ある島で暮らす貧しい兄弟。ある日、彼らの母親(鳳蘭)が、兄弟の姉、かの子(観月ありさ)を連れて半年ぶりに帰ってきた。母親は、またすぐにいなくなってしまったが、かの子が兄弟の面倒を見ることになり、5歳の二太は、幸せだった。しかし、長男の一太は、自立しようとして、コウイチ(真木蔵人)の子分になる・・・。 コミックが原作で、主演が観月ありさなので、もっと明るい話かと思ったら、暗くて、悲しい話だったので、驚きました。 もちろん、登場人物の奇抜さや、会話の面白さに、クスッと笑えるところもありましたが、やはり暗い・・・。 弟の二太は、ともかくとしても、兄の一太は、どうなってしまうんでしょう。だいたい、学校は、どうしたの?!生活は、どうしてたの?!母親は、どうするつもりなの??!! キャスト的には、皆それなりに似合っていました。観月ありさは、とことん綺麗でしたね〜〜。足も、すらっとしてて、うらやましい!! コウイチ役の真木蔵人も、ちんぴらの迫力十分。極貧一家の父親、岸部一徳も、うまい!!母親役の鳳蘭には、びっくり。こんな役をやるんですねぇ。でも、雰囲気出てました。子役も、なかなか味のあるかわいらしさでした(^^)。 全体にうまくまとまっていましたが、も一つ胸に迫ってこなかったって感じでしょうか。(2004,12,25) |
星に想いを 1994年 アメリカ コメディー |
<監督>フレッド・スケピシ <出演>メグ・ライアン、ティム・ロビンス <内容>自動車修理工のエドは、車の修理に訪れたキャサリンに一目惚してしまう。そこで、彼は、彼女の家を訪ねるが、そこで出てきたのは、驚くことに、アインシュタイン博士だった。彼女は、博士の孫娘だったのだ。 二人を応援するアインシュタイン博士と、その友人たちが、かわいい。しかも、この俳優さん(ウォルター・マッソー)、本物のアインシュタイン博士かと思うほど、よく似ている!(2000.01) |
星になった少年 Shining Boy & Little Randy 2005年 日本 ファミリー |
<監督>河毛俊作 <キャスト>柳楽優弥 , 常盤貴子 , 蒼井優 , 倍賞美津子 , 相島一之 <ストーリー>動物プロダクションを営む小川家。いよいよ、母親、佐緒里(常盤貴子)の長年の夢だった象を購入することになる。その後、TVの仕事で、子象、ランディーも購入するのだが、しっかりした訓練を受けていないランディーは、言うことを聞かない。そこで、息子の哲夢(柳楽優弥)は、タイで、象使いの修行をしたいと両親に話すのだが・・・。 宣伝を見過ぎてしまって、見る気が失せていたのですが、タダ券があったので、見に行ってきました(^^)。そろそろ公開も終わる頃だったのに、8割ぐらいの入りで、しかも、まだ夏休み中だったので、お子ちゃまがいっぱい!ゆったり静かに見ようという目論見がはずれて、ちょっとがっかりしたのですが、でも、子供の反応って、とっても素直で、案外こういう映画を見る時には、邪魔になるどころか、一緒に感動できて良かったのかもしれません。まあ、私自身がまだお子ちゃまって事もあるんでしょうが・・・(^^;。 家が動物プロダクションって、なんだかとっても大変そうでしたね〜〜。でも、本当に動物好きな家族なんだなぁと、見ていてうらやましい気もしました。でも、重労働で、やっぱり大変そう・・・(^^;。 そんな家族に囲まれた哲夢君が動物好きになるのは当たり前で、学校で、動物臭いといっていじめられるのは可哀相でしたが、象使いになるという夢を抱いて単身、タイに行く勇気には、本当に、感心しました。 自分のやりたいことさえ見つかったら、人間、何でも出来るってことを、彼に教えられた気がしました。 でも、タイでの生活は、本当に大変だったことでしょう。 この辺りの柳楽君の頑張りは、見事ですね。 ちゃんと象使いになっていました。偉いぞ!! カンヌ後の彼の作品としては、この作品は、ベストな映画だったとおもいます。 ラストは、題名からも、示唆されていて、”涙”なのですが、同時に、なんだか、空しさも感じました。 あんなに一生懸命頑張って、やりたいことの半分もやっていなかっただろうに、なんて、人間って、はかないんだろうと・・・。 だからといって、諦めるのではなく、やっぱり、その時に出来る精一杯のことをやるしかないんだなと、改めて考えさせられました。(2005.08.29) |
星に願いを。 2002年 日本 ロマンス・ファンタジー |
<監督>冨樫森 <出演>竹内結子 , 吉沢悠 , 牧瀬里穂 , 國村隼 , 高橋和也 <内容>3年前の交通事故で失明し、発語も出来ない笙吾(吉沢悠)は、看護婦の青島奏(竹内結子)の励ましによって、リハビリを受け、ひとりで生活できるまでになっていた。しかしある日、彼は再び交通事故に遭い、死んでしまう。そして、目覚めると、彼は、全くの別人となって数日間の命を与えられていた・・・。 生き返る設定が、メルヘンチックすぎて、少々ついて行けませんでした(^^;。こんな都合のいいこと容認できません(^^)。 とかいいながら、主演二人には、ずいぶん泣かされてしまいました。目が腫れるほど泣いたのだから、文句は言えませんねぇ(^^)。 ハーモニカやトマトジュース?などの小道具が活かされていて、細かい部分が、良かったです。 でも、つっこみたいところもたくさんありました。だって、あの遺言状、書けるわけないでしょう、生前の笙吾に・・・(^^;。あそこは絶対に、青島がつっこむところですよね〜〜。 竹内結子は、この自然な演技がいいですね〜。ただ、「黄泉がえり」「天国の本屋」など、同じような作品ばかりを選んで、飽きないのかしらと思ってしまいました。 この映画は「星願 あなたにもう一度」という香港映画のリメイクだそうです。是非、本家の映画も見たいですね〜。(2004,08,13) |
星の王子ニューヨークへ行く 1988年 アメリカ コメディー |
<監督>ジョン・ランディス <出演>エディ・マーフィ , アーセニオ・ホール , サミュエル・L・ジャクソン、 キューバ・グッディング・Jr, ドン・アメチー <内容>アフリカのザムンダ王国の王子アキーム(エディ・マーフィ)は、花嫁は、自分で探すと宣言してニューヨークにやってきた。身分を隠してハンバーガー屋に務めるが、そこで出会った女性に一目惚れする・・・。 まあまあ、そこそこ楽しめるコメディーです。 原案のエディー・マーフィーは、サービス精神旺盛で、お付き役のアーセニオ・ホールと共に、何役もやっています。これは、注釈が出ないと分からないほど、見事な化けっぷり。床屋にいるおじさんと、一人のってる歌手。これは、どこからどう見ても彼には見えません。これから「ナッティ・プロフェッサー」へと発展していったのかな。 また、強盗役で、サミュエル・L・ジャクソンが出てましたね〜。これは、「パルプフィクション」のパロディなのかと思ったら、こっちの方が先でしたね(^^;。 でも、どうして、「星の王子」なんだろう?!(2003,08,09) |
星降る夜のリストランテ 2000年 イタリア・フランス |
<監督>エットレ・スコーラ <出演>ファニー・アルダン , ヴィットリオ・ガスマン, マリー・ジラン <内容>ローマにある小さなレストラン、アルトゥーロの店は、病気の主人に代わって、妻のフローラ(ファニー・アルダン)が切り盛りしている。今宵も店を開けると、常連の客達が、次々にやってきた・・・。 レストランに集まる客達の人間模様。 このような設定の映画は、ドイツ映画にもありました。「悦楽晩餐会/または誰と寝るかという重要な問題」という、濃い〜〜映画です。これは、見ているだけでお腹いっぱいになるという、凄い映画でしたが、それに比べると、こちらの映画は、割と普通の人たちが出てきます。 でも、普通の人たちと言っても、それぞれ、いろいろな問題を抱えているのです。 レストランに集まる人たちの話を映画にするって言うのは、良いところに着眼したなと思います。 たしかに、レストランで、楽しそうに食事してる人も、いろいろな問題を抱えているわけで、それを、話し合いながら、そして、他の人の話もちょっとずつ小耳にはさみながら、食事したりしてるんですよね。 私は、こういう、群像劇が、とっても好きです。いろんな人たちの事情が面白いでし。 そして、店が終わると共に、みんなそれぞれの生活に戻って行く。その完結感が良いですね〜(^^)。 全ての話にちゃんと結末が用意してあって、お客だけでなく、店のスタッフにも、ドラマがあったりして、しゃれています。 また、手前のテーブルが、映画のメインの時にも、奥のテーブルの客は、ちゃんと、食事してたり、話を続けていたりしていて、この映画の撮影の時は、みんなひたすら座り続け、食べ続けていたんだろうと、想像するのも楽しいです。 気になったのは、日本人の客。今の日本人は、もうスパゲッティにケチャップなんてかけないでしょう(^^;。だから、あれは、日本人じゃない!と言いたいけれど、日本の子供なら、レストランで食事中でもゲームボーイなんかで遊んでいそうで、ちょっと恥ずかしかった・・・(^^;。 イタリアでも、日本人って、「こまったちゃん」なのかしら・・・(^^;。(2003,09,23) |
ポストマン 1997年 アメリカ SF |
<監督>ケヴィン・コスナー <出演>ケヴィン・コスナー、ウィル・パットン , オリヴィア・ウィリアムズ , ウィル・パットン , ラレンズ・テイト <内容>近未来、戦争によって、ほとんどの人間が死に、生き残った人々も、残虐な集団ホルニストに支配されていた。旅役者の男(ケビン・コスナー)は、ホルニストから逃げる途中で、かつての、郵便配達員の車を見つけ、ポストマンになりすまし、生きる糧を得ようとする。 どうも、時代設定に、違和感があって、ダメでした。近未来というよりも、西部劇の時代か? それに、命をかけてまで、手紙を届けるって言うのが、どうもあり得そうな気がしないし(^^;。やっぱり、手紙より、命の方が、大切でしょう。まあ、それを契機に、悪の集団と戦うのだから、すばらしいことなのだけれど・・・(ごめんなさい、ちょっとネタバレ?(^^;)。ケビン・コスナーは、まあまあかっこいいし、オリヴィア・ウィリアムズもすてきだったのに、あんまり、身が入らない映画でした。公開時のコピー『「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を越える感動に、世界は今めぐり逢う。』が、悲しい・・・。(TV放映分で見たので、実際は、3時間近くある作品が短くカットされていました。全編を見たら、違う感想だったかもしれません。)(2001.09) |
ポセイドン・アドベンチャー 1972年 アメリカ アドベンチャー・スリラー・アクション |
<監督>ロナルド・ニーム <出演>ジーン・ハックマン, ロディ・マクドウォール , アーネスト・ボーグナイン <内容>最後の航海をしていた豪華客船ポセイドン号は、大晦日の夜を迎え、乗客は、パーティーを楽しんでいた。しかし、海底地震による大津波が、船に襲いかかり、船は転覆してしまう。生き残った乗客は必死に脱出を試みるが・・・。 30年以上も前の映画ですが、すごく感動しました。 パニック映画のハシリともいえる映画らしいですが、真っ逆さまにひっくり返った船内を上へ上へと、ひたすら上る乗客。一つの判断ミスも、命取りになりかねない状況で、良いリーダーに恵まれた彼らは幸運でした。 迷路のような船内、しかもひっくり返っている!(^^;を、自らの生存を賭けて脱出への道を上る彼ら。こんな船が逆さまになってしまったら、救命ボートも用をなさず、たとえ、上に行ってもそこは船底な訳で、自力での、脱出は無理・・・それでも、一縷の望みを胸に決してあきらめず、進む彼らに感動しました。 ワタクシゴトですが、方向音痴の私にとっては、これほど怖い状況はありません(泣)。もしもの時は、このようなリーダーシップのとれる人と逃げたいものです。 また、それぞれの人間模様も描かれていて、ドラマチックに物語を盛り上げてくれます 。ラストの方は、結構泣いてしまいました。このラストのために、彼は牧師だったのね、きっと。 主役となるスコット牧師を演じたのが、ジーン・ハックマン。「俺たちに明日はない」で認められてからの彼のキャリアは本当にすばらしいです。 大金をかけ、CGを駆使した「タイタニック」もいいですが、この古い映画もすばらしかったです。CGを全く使わなくても、こんなに面白い映画が作れるんですよね。(2004,10,29) |
ボディーガード 1992年 アメリカ サスペンス・ロマンス |
<監督>ミック・ジャクソン <出演>ケヴィン・コスナー , ホイットニー・ヒューストン <内容>歌手で女優のレイチェル(ホイットニー・ヒューストン)の元に脅迫状が送りつけられてきた。心配した彼女のスタッフは、敏腕ボディーガードのフランク(ケヴィン・コスナー)を彼女の警護に就ける。しかし、脅迫状の事実を知らない彼女は、当初、フランクを煙たがるのだが、フランクの献身的な仕事ぶりに、いつしか恋が芽生えるのだった・・・。 観たのは2回目ですが、一回目同様、このロマンスは、いただけませんでした。 レイチェルが、フランクに恋する気持ちは、すごくよく分かるのですが、フランクまですぐその気になってしまうのは、問題外。ボディーガードなら、クールに仕事だけに励まなくっちゃね。でも、それだと、映画にならないか・・・(^^;。 そんなわけで、あまり好きな映画ではないのですが、なんといっても、ホイットニーの歌がすばらしいので、ついつい観てしまいました。人間とは思えないほどすばらしいですね〜この歌声。一時、ドラッグに溺れてしまった彼女ですが、今は、どうなんでしょう。又、あのすばらしい歌を聴きたいです。 それにしても、あのフランクの経歴はいったい何なんでしょう。レーガンが狙撃された時、非番で守れなかったから退職したぁ??そんなに何でも自分を責めてたら、何にも出来ないよね〜〜。「世界中の悩み一人で背負ってたあの頃〜」って感じ。ちょっと自意識過剰でしょう・・・(^^;。 とはいえ、フランクのお父さんの住む湖畔のシーンとか、ラストのアカデミー賞の緊迫のシーンは、なかなか見応えがあって、ドキドキしました。ロマンス部分が全部なかった方が、評価がよかったのではないでしょうか・・・?(^^;。(2003,05,17) |
ホテル・ニューハンプシャー 1984年 アメリカ コメディー |
<監督>トニー・リチャードソン <出演>ジョディ・フォスター , ロブ・ロウ , ナスターシャ・キンスキー , アマンダ・プラマー , ボー・ブリッジス <内容>ホテルマン時代に知り合った妻(リサ・ベインズ)と二人に授かった子供5人で幸せに暮らしていたウィン(ボー・ブリッジス)は、今の教師の仕事に飽きたらず、女学校を買い取って、ホテル経営に乗り出した。そのホテル・ニューハンプシャーは、家族総出で経営する楽しい職場となり、子供たちも徐々に成長していった。そしてある時、ホテルマン時代の知り合いに、ウィーンに来ないかと誘われる・・・。 ホテルを舞台にした家族愛の物語です。といっても、ホテルのことはあまり出てきませんでした。家族でどうやってホテルを切り盛りするのかと思って見ていると、その辺のところが全然出てこないので肩すかしです。その代わり、ウィンを家長とするベリー一家のドラマが、ほのぼのと描かれています。また、それが、淡々と描かれている割には、波瀾万丈な出来事の連続なんですよね。 まずは、お父さんとお母さんの出会いとなったホテルには、本物の熊がペット!として出てきます。そして、サラリーマンだったお父さんは、突然大きな家を買い取ってホテル業を始め、娘は悪ガキに○○○されたりと、次から次へと大事件が起こるのです。いいことも、悪いこともいろいろ取り混ぜて起こりますが、どちらかというと、悪いことの方が多いかな。そのたびに、家族全員で、何とか切り抜けようと努力するベリー一家。 そんな彼らの何よりいいところが、セックスに対する、あっけらかんとしたおおらかさでしょうか。次男が初めて女性の部屋に行くところを、しっかりその兄姉が盗み聞きしたり・・・(^^)。ラスト近くには、驚くべき事まで、これまた、あっけらかんとやってしまったりするのです(^^;。 何しろ波瀾万丈ですので、結構悲惨なこともあるのですが、そんな時も、しっかりと悲しむべき所は悲しんで、あとは前向きに進んでゆく彼ら。そんな全体の雰囲気が、なんともいい感じの映画でした。 配役も、なかなか豪華です。 ベリー一家でも一番のあっけらかんさん、長女フラニーをジョディ・フォスター。この頃は、まだ22歳。ふっくらのコロコロさんで、しっかりしてても、まだまだかわいらしいですね。 次男ジョンをまるでアラン・ドロンの再来かと思うほどいい男前のロブ・ロウ。 長男フランクを「ER緊急救命室」の嫌われ者、ロマノ先生役のポール・マクレーン。まだ髪がある!!(^^)。 そしてそして、三男のエッグをセス・グリーンが演じています。これにはびっくり!!全然分かりませんでした〜〜(^^)。それもそのはず、まだこの時10歳ですからね〜(^^)。 そして、ウィーンで出会う、自分に自信の持てない女の子役をなんと、ナスターシャ・キンスキー。なんだ、きれいじゃん!という感じですよね(^^)。 それから、おならばっかりする愛犬ソローは、悲惨な運命の後も、大いに笑わせてくれました。 ちょっと変わった映画でしたが、十分楽しませてもらった上、前向きに生きることの大切さを教えてもらったような気がします。(2004,11,11) |
ホテル・ハイビスカス 2002年 コメディー |
<監督>中江裕司 <出演>蔵下穂波 , 余貴美子 、 平良とみ <内容>元気いっぱいの女の子、美恵子(蔵下穂波)の家は、客室が1部屋しかない「ホテル・ハイビスカス」だ。父ちゃん(照屋政雄)は、経営しているビリヤード場でいつも昼寝。母ちゃん(余貴美子)は、夜、キャバレーに勤めに行く。父親の違う兄姉とともに、伸びやかに、力強く生活している美恵子の毎日は・・・。 これ、もう、最高です!! あまり期待しないで見たのですが、もうほんと、最高!! 元気いっぱいになりました!(^^) オーディションで選ばれたという主役、美恵子役の蔵下穂波ちゃん。彼女の存在あっての映画ともいえますね〜。原作は、仲宗根みいこさん作の漫画だそうですが、どうなんでしょう、私は、原作を読んでませんが、原作より、彼女、勝ってませんか?(^^) それほど、彼女の個性は、強烈でありました。 オープニングから、強烈な沖縄言葉。しかも、小学生たちの話し言葉なので、もうほとんど何を言っているのか分かりません(^^;。 だから、最初は、面食らってしまって、うろたえました(^^)が、ぐいぐいとその魅力にはまってしまいましたね〜〜(^^)。さすがに、お年寄りの話し言葉には、字幕が入っていましたが、出来たら、全編、字幕が欲しかったですね〜〜(^^)。 いくつかのエピソードに別れているのですが、どれもこれもいいです!!私にしてみれば、特別な存在の基地が、生活の中に自然に入り込んできている様子も、それがいいか悪いかは別として、いかにも沖縄ならでわです。 それに、彼女の家族がそれぞれまたいい!!特に、母ちゃんの余貴美子が、あっけらかんといいのですよ(^^)。 ホテルに宿泊するお客のお兄ちゃんもなかなか笑わせてくれました! 元気になりたい人にお勧めの映画!でも、出来れば、夏に見たかったかもーーー(^^;。(2005,01,07) |
ポネット 1996年 フランス ドラマ |
<監督>ジャック・ドワイヨン <出演>ヴィクトワール・ティヴィソル <内容>当時4歳の主演少女ヴィクトワール・ティヴィソルが、1996年のヴェネチア映画祭で女優賞受賞。交通事故で、母親を亡くしてしまった少女の悲しみ。 4歳で、あんな演技ができるものなのか。最後、母親が現れて、最後の別れをするシーンで、救われた。ネタバレ感想が、映画掲示板に、あります。(1999.12) |
炎の少女チャーリー 1984年 アメリカ SF・ホラー |
<監督>マーク・L・レスター <原作>スティーヴン・キング <出演>ドリュー・バリモア , デヴィッド・キース , ジョージ・C・スコット , マーティン・シーン <内容>薬物実験を受けた両親を持つチャーリー(ドリュー・バリモア)は、幼い頃から、感情が高ぶると、自然発火現象を引き起こす強い超能力を持っていた。その能力を武器として使おうともくろむ研究所ショップの男達に、チャーリーは、父親アンディー(デヴィッド・キース)共々誘拐されてしまう・・・。 ドリュー・バリモアの「ET」の次の出演作です。 かわいいです!!うまいです!!先日ドリューは、「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」の宣伝で、来日していましたが、子供の頃と、あんまり変わってませんねぇ。 原作は、スティーブン・キングの「ファイアスターター」です。同じキングの「キャリー」の超能力の部分だけをクローズアップした感じです。 主役が子供だけに、父親との絆が強く、超能力のコントロールもままならないところが、何とも可哀想でした。 それに、なんか新聞社を異常に頼りにしていて、警察よりも、新聞社に、助けを求めに行くあたり、これは、ひょっとして、新聞連載小説だったのかしら?と勘ぐったりしてしまいました。まあ、この実験に政府が絡んでいたとしたら、警察に駆け込むわけにいかないってところなんでしょうね。でも、新聞社に駆け込んだところで、彼女の苦難の道は、続くのでしょう。 ストーリーは、少々間延びしていますが、ドリューのかわいらしさを見れるだけで十分です(^^)。ラストの彼女の怒り爆発シーンは、なかなか見応えありました。 マーティン・シーンが、少々、オーバーアクトで、思わず笑いを誘います。(2003,06,13) |
仄暗い水の底から 2001年 日本 ホラー |
<監督>中田秀夫 <出演>黒木瞳 、 小日向文世 <内容>離婚調停中で、一人娘郁子の親権を巡って抗争中の淑美は、新しい生活の場を求めて、あるマンションに引っ越してきた。郁子の幼稚園も、淑美の仕事も決まり、新生活を始めた2人だったのだが、マンションの、天井からの水漏れ、足音に、悩まされる。また、持ち主の分からない子供用の赤いバックが、不安をかき立てるのだった。 ◎こ、怖かったです(^^;。考えてみれば、ホラー映画ってあまり映画館で見たことがないのかもしれません。大画面でのホラーは、それはもう、怖いです(^^;。鳥肌が立ち、最後は、涙目でした(T_T)。ここは、怖いシーンだと分かっていながら、あっけなく怖がってしまう私も私なのですが・・・(^^;。黒木瞳の押さえた演技と、大げさでない演出は、効果的だったと思います。そして、また、郁子役の子役さんも、お上手でした。怖いだけでなく悲しいストーリーでした。(2002.01) ◎2度目です。これは、号泣ホラー映画ですね。もう、ラストは、泣いて泣いて・・・(T_T)。観た後の私の顔が、ホラーになってました(T_T)。これほど強い母性愛の映画は、今まで観たことないです。(2003,08,15) |
微笑みをもう一度 1998年 アメリカ |
<監督>フォレスト・ウィッテカー <出演>サンドラ・ブロック、ハリー・コニック・Jr 、ジーナ・ローランズ , マイケル・パレ , メイ・ホイットマン <内容>高校時代、マドンナだったバーディは、ビルと結婚して、シカゴで幸せな生活をしていたが、ある日、TVの公開放送で、親友と夫が、不倫をしていたことを暴露されて、傷心のまま、母親の住む、故郷に帰ってくる。 なんて退屈な映画でしょう!(^^;。サンドラ・ブロックが、一人、悲劇のヒロインをやっていて、筋もつまらないし、見所なし。やっぱり、彼女は、コメディータッチのものが、合ってると思うんだけど・・・。彼女の大ファンの人だけどうぞ。でも、子役には、ちょっと泣かされました(T_T)。(2001.10) |
ボルケーノ |
<監督>ミック・ジャクソン <出演>トミー・リー・ジョーンズ、アン・ヘッシュ <内容>ロサンゼルスの真ん中でさまざまな、地質変化が起こり、ついにある日火山が爆発し、マグマが都市を襲う。 見る前は、ただのパニック映画かとバカにしてたけど、さすがに、大作映画。迫力満点で、面白かった。(2000.07) |
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ポロック 2人だけのアトリエ 2000年 アメリカ |
<監督>エド・ハリス <キャスト>エド・ハリス , マーシャ・ゲイ・ハーデン , ジェニファー・コネリー , ヴァル・キルマー <賞>アカデミー助演女優賞(マーシャ・ゲイ・ハーデン) <ストーリー>1941年、ニューヨーク。29歳の画家ポロック(エド・ハリス)は、ある日、1人の女流画家の訪問を受ける。彼女の名は、リー・クラズナー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)。ポロックの作品を見たリーは、彼の才能に魅了されて、画商ペギー・グッゲンハイム(エイミー・マディガン)に、彼の絵を売り込むのだったが・・・。 製作、監督、主演をつとめた、エド・ハリスの渾身の作品です。 ポロックは、50年代を代表する抽象画家だったらしいですけど、私はこの映画で、初めて名前を知りました。やっぱり、彼がライバル視していたピカソより、知名度は落ちますねぇ。 でも、映画を見ていて、魅入られました。エド・ハリスが惚れ込んで、映画化しただけのことはある人です。正直、抽象画は、あまり・・・というか全然理解できないのですが、こうして見ると、なかなか迫力があっていいような気がします。色遣いも素敵。ただ、他の抽象画家の作品と比べて、すぐれているとか、どうだとかは、比較するすべもありませんが・・・(^^;。 彼の人生の中で、何より大きかったのは、リー・クラズナーとの出会いでしょう。彼女に会わなかったら、きっと、あのまま埋もれていたに違いありません。彼女は、画家でしたけど、彼の秘書兼マネージャーとしての才能も、とても有能だったようです。このリーを演じたのがマーシャ・ゲイ・ハーデンです。この演技で、彼女は、見事、この年のアカデミー助演女優賞を受賞しました。 そして、ポロックを演じたエド・ハリスも、もちろん、すばらしかったです。作品製作中のポロックの鬼気迫る没頭ぶりといい、お酒によって精神が破壊される様も、さすが名優、うまいです。 ただですねぇ、エド・ハリスが演じているポロックは、29歳〜44歳なんですが、これは、ちょっと、と言うか、だいぶ、無理がありました。 どう見ても、最初から40は楽に越えてます(^^;。劇中で、彼を「弟」と表現するシーンや、個展の評価で、「若い」という言葉が出てくると、すご〜〜く、違和感を感じました。もうちょっと髪型をどうにかするとかで、若作りした方が良かったのでは・・・?と思って、彼のことを検索してみたら、驚くなかれ、髪型は、エド・ハリスといい勝負。ほとんどそのままなのでした。これでは、髪型で若作りするのは無理ですねーー(^^;。(2005,03,25) |
ホワイトアウト 2000年 日本 アクション・サスペンス |
<監督>若松節朗 <原作>真保裕一「ホワイトアウト」 <出演>織田裕二 , 松嶋菜々子, 佐藤浩市, 石黒賢, 吹越満, 中村嘉葎雄, 平田満, 光石研 <内容>新潟県奥遠和ダムの作業員、富樫(織田裕二)は、ダムの監視中に遭難者を発見し、親友の吉岡(石黒賢)と共に救助に向かうが、吹雪のためのアクシデントで吉岡を死なせてしまう。その心の傷も癒えぬまま、仕事に復帰した彼だったが、突然おそってきたテロリストによって、ダムが占拠され、犯人達と死闘を繰り広げることになる。 原作を読んだ時、真っ先に思い浮かんだのが、映画「ダイハード」。だからこれは、映画製作者が、ダイハードをまねたわけではなく、原作がそもそもそうなのです。ただ、字で読んでいるうちは、許せても、映像になるとどうしても許せない事って多いんですよね。この映画が、まさにそうです。あれもこれも織田裕二に都合がよすぎます(^^;。極めつけは土管?の中を水で押し流されるところですが、あれで、制作者は、納得してるんでしょうか??しかも、彼が一人ダムから降りる理由がないように思うし・・・。 そんなこんなの映画なのですが、やっぱりこれだけの迫力ある映画を撮った事は、評価したいです。サスペンスとして、ラストもひねってあって、いいと思います。織田裕二もかっこよかったし。もっと頑張ってほしい邦画には、評価がちょっと甘くなるのはしょうがないですね〜(^^)。(2003,01,04) |
ホワイト・オランダー 2002年 アメリカ |
<監督>ピーター・コズミンスキー <出演>アリソン・ローマン , ミシェル・ファイファー , レニー・ゼルウィガー , ロビン・ライト=ペン , ビリー・コノリー , パトリック・フュジット <内容>15歳のアストリッド(アリソン・ローマン)は、美しく、気の強い母、イングリッド(ミシェル・ファイファー)に強い影響を受けながら暮らしていた。そんなある時、イングリッドは恋人を殺した容疑で逮捕されてしまう。ひとり残されたアストリッドは、福祉事務所に引き取られ、里親の元に送り出されるが・・・。 題名通り、全体が白のイメージで統一された、とても美しい映画でした。特に、最初の頃のイングリッドとアストリッドの2ショットなど美人母子にため息が出ましたね〜。 題名のホワイト・オランダーとは、白い夾竹桃のことで、その毒性は、青酸カリよりも強いと言うから、身近な花のあまり知られていない特性に驚かされます。 美しさの中に潜む毒をミシェル・ファイファーがすごくうまく演じているように思いました。強い意志と、娘に対する独占欲をあの美しい顔、目つき、目の色で鋭く感じることが出来ました。最近の彼女の役の中では、一番合っていると思いました。 母親の影響は、娘に強く及び、特に、美しい母があこがれでもあったアストリッドにとって、絶対的なものだったと思います。その支えが急になくなり、他の人たちと触れ合うようになって、彼女は、母親とのギャップに苦しんだのだと思います。 年が大きい割に、里親がすぐに見つかったのは幸いでしたが、結果として、それが幸せに結びつかず、かわいそうでした。 このアストリッドをアリソン・ローマンが、けなげに演じています。このとき彼女、23歳!!とっても23には見えませんよね。背も低いし、肩幅も狭く、本当に15,6歳にしか見えません。彼女は、翌年の「マッチスティック・メン」でも、14歳の少女の役を軽々とやってのけてます。すばらしい!!(^^)。 他にも、出演女優さんは、豪華ですが、驚いたのが、レニー・ゼルウィガー。出てきた時、一瞬、キャシー・ベイツかと思ってしまいましたーーー(^^;。不幸せな女性を演じていたからでしょうか、お肌もきれいじゃないし、生気もないし、びっくりしました。「ブリジット・ジョーンズの日記」の後の無理なダイエットのせいなのかなぁとか一人で勝手に気の毒に思いつつ見ていました。(2004,11,10) |
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ホワイトナイツ 白夜 1985年 アメリカ サスペンス |
<監督>テイラー・ハックフォード <出演>ミハイル・バリシニコフ , イザベラ・ロッセリーニ , ヘレン・ミレン , イエジー・スコリモフスキ <内容>ロンドン公演を終え、東京に向かう世界的ダンサー、ニコライ(ミハイル・バリシニコフ)を乗せた飛行機が、故障のためにソ連の軍基地に不時着した。8年前にソ連からアメリカに亡命したニコライは自分の存在を隠そうとするのだが、KGBのチャイコ大佐(イエジー・スコリモフスキー)に捕まってしまう。そして、彼のソ連での軟禁生活が始まった・・・。 バレエものだし、あまり見たくないかなと思っていましたが、見て正解。ダンスもすばらしいし、ラストの逃亡劇も緊迫感があって、スリル満点でした。 ニコライを演じているのは、世界的ダンサーで、自身も74年に亡命しているミハイル・バリシニコフ。世界を見ることの出来る地位にいる人は、自由の国に憧れるのは当然でしょうね。特に、この映画に描かれているソ連は、管理社会としてすごい描かれ方です(^^;。見ながら、当時この映画によって、またまた米ソ摩擦になったのではないかと心配してしまいました(^^;。 ニコライとは逆にアメリカからソ連に亡命したのがグレゴリー・ハインズ演じるレイモンドです。彼が、何で、亡命したのか、最初分からなかったのですが、後半に入ってはっきりしました。この時期、米ソそれぞれ、問題を抱えていたって事ですね(今もですが・・・(^^;)。 二人が、それぞれ、そしてまた、一緒にも踊るシーンがあるのですが、すばらしいです。でも、やっぱり圧倒的に美しいのがミハイルですねぇ。小さいときから美しさを徹底的にたたき込まれた身体と動きです。グレゴリーのタップも、もちろんたいした物なのですが、やはり、バレエの美しさにはかないませんね〜。 ニコライの元恋人役のヘレン・ミレンの美しさにもびっくりしました。彼女を最初に見たのがTVドラマの「第一容疑者」なのですが、この映画からたった5年後の制作ドラマなのに、すっかりおばさんでした(^^;。(2004,04,05) |
ポワゾン 2001年 アメリカ サスペンス・エロティック・ロマンス |
<監督>マイケル・クリストファー <出演>アントニオ・バンデラス , アンジェリーナ・ジョリー , トーマス・ジェーン <内容>キューバでコーヒー会社を経営するルイス(アントニオ・バンデラス)は、アメリカから花嫁を迎えた。しかし、妻は子供を産んでくれればいいというルイスの考えから、彼の手元には、花嫁の写真一枚しか届いていないという結婚だった。しかし、船で降り立ったのは、美しいジュリア(アンジェリーナ・ジョリー )。ルイスは、一目で彼女の虜になり、その後も彼女を愛し、幸せに暮らしているはずだったが・・・。 初対面で、「こんな美人でごめんなさい」と自己紹介。これには、ちょっと引きました(^^;。普通言わないでしょう、どんなに自分の美貌に自信があってもねぇ(^^;。しかも、この場面のアンジェリーナ・ジョリーは、あまり美しく感じられなかったから、ここは、笑うところか?と思ってしまいました(^^;。 この映画のアンジェリーナは、ミスキャストではないでしょうか。確かにエロティックなのですが、それ以上に、謎めいた雰囲気が、ぷんぷんで、観ている私は始めから疑いっぱなしでした。まさか、この女性が!と思わすような感じの女優さんの方がいいのでは?アントニオ・バンデラスは見事に騙されてましたがねーー(^^;。 しかも、どのシーンも、あまりアンジェリーナが、美しく思えませんでした。特に、ハバナのホテルで、仮面を付けていた彼女は、とっても不細工(^^;。別人かと思いました(^^;。彼女は、目を隠すとダメなんですねーー(^^;。 とはいえ、前半はなかなか面白かったです。幸せの中に、少々疑惑のスパイスを振りかけて進んでゆくストーリー。 裏切られて、面やつれしたアントニオ(可哀想ーー(T_T))。 でも、その後のどんでん返しの数々は、もう見え見えで、退屈です。(2003,06,05) |
ホワット・ライズ・ビニース 2000年 アメリカ スリラー |
<監督>ロバート・ゼメキス <出演>ハリソン・フォード、 ミシェル・ファイファー <内容>ノーマン夫妻(ハリソン・フォード、ミシェル・ファイファー)は、一人娘が大学の寮に入ってからは、また、以前のように、2人だけの生活を楽しんでいた。しかし、家の中で、不審な出来事が起こり始める。 予告編が、たいそう面白そうに出来ていたので、期待して見に行きました。怖かったです。見覚えのある恐がらせ方なんだけど、その都度、恐がってしまいました(^^;。内容は、予告編で、ほとんど、筋が見えていたので、意外性なし。予告編をたくさん見た私が悪いのか、ネタばらしし過ぎてる予告編の作りが悪いのか、そのあたりが、ちょっと残念。怖くなる前は、ちょっとうつらうつらしてしまいました(^^;。でも、二大俳優競演は、楽しめました。ネタばれ感想が、映画掲示板過去ログ@にあります(^^)。(2000.11) |
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ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ 1998年 イギリス |
<監督>アナンド・タッカー <出演>エミリー・ワトソン、レイチェル・グリフィス, チャールズ・ダンス , デヴィッド・モリッシー <内容>母親の影響で、幼少の頃コンクールで、数々の賞を取っている姉妹ヒラリーとジャクリーヌ。その後、妹のジャクリーヌが天才チェリストとして、世界中を飛び回るようになるが・・・。実在したイギリスの天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの私生活が、原作。 本当に、波乱に満ちた生涯だった、ジャクリーヌ。本人も、そうだが、周りで、それを支える人たちは、本当に、大変だっただろう。主演のエミリー・ワトソンの演奏シーンが、すばらしい。何回も、泣きました。(2000.11) |
ポンヌフの恋人 1991年 フランス ドラマ |
<監督>レオス・カラックス <出演> ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン, デヴィッド・ボウイ <内容>浮浪者としか生きていけない男と、失明の恐怖から路上生活者になった女との恋。 はじめは、浮浪者同士の恋と言うことで、美しくなく、むしろ、汚いのだが、見ているうちに、二人の純粋な恋に、心打たれる。ジュリエット・ビノシェが、すばらしい。(2000.07) |