オペレッタ狸御殿 |
2004年 日本 ロマンス・コメディー・ミュージカル
<監督>鈴木清順
<キャスト>チャン・ツィイー , オダギリジョー , 薬師丸ひろ子 , 山本太郎 , 市川実和子
<ストーリー>
がらさ城城主の安土桃山(平幹二朗)は、いつものように、びるぜん婆々(由紀さおり)に「この世で一番美しいのは誰?」という質問をした。予言者であるびるぜん婆々はスープ占いをして、いつもなら、「安土桃山様」と答えるのだが、この日の答えは、「雨千代(オダギリジョー)」と出てしまう。雨千代とは、安土桃山の息子のことだった。その答えに我慢できない安土桃山は、雨千代を快羅須山に捨ててくるように命令する・・・。
<感想>
「オペレッタ」?「狸御殿」??この意味不明な単語の連なりを見ただけで、映画館で見る気が失せてしまい、WOWOWでの鑑賞です。確かに主演は、魅力溢れるオダギリジョーと、チャン・ツィイーで、ちょっと惹かれたのは事実ですが・・・。
解説を読むと、「狸御殿」というのは、1939年からシリーズ化された人気映画だそうで、当時の人気俳優を使って、歌舞伎風、ミュージカル風、そしてタップまで、趣向を凝らして作られ、大ヒットしたそうです。
それにしても、今この時代に何故、狸御殿なのか??(^^;。・・・それは、これらが、鈴木清順監督の青春時代の映画だったから・・・?。
見始めるとびっくりします。なんとまあ、すごい世界観でしょう〜〜(^^)。
登場人物の名前も、衣装も、背景も、役柄も、まあ、すごいんですから(^^)。
しかも、狸姫のチャン・ツィイーが、ひどい中国訛りの日本語で、これまたびっくり。このままこの話が続いたら、どうしましょうと思ってしまいました。
まあ、このまま話は、続くのですが・・・(^^;。
でも、チャン・ツィイーは、ちゃんと唐から来た狸姫(なんで?(^^;)ということになって、途中からは、中国語になり、ホッとしました。
しかも、目と頭がこの映画に慣れてくると、それはそれで、面白くなってきました。なんといっても、歌のシーンが良かったです。これぞ、まさしくオペレッタ。まるで舞台のように画面を使って、みんなで歌い踊るところとか、なかなかの迫力です。
薬師丸ひろ子も、由紀さおりも、よかったです。
そして、チャン・ツィイーと、オダギリが、切々と歌う「恋する炭酸水」(^^)は、2〜3日頭から離れず、気がつくと、口ずさんでいましたーーー(^^)。
鈴木清順監督の作品は、「ピストルオペラ」を見ただけですが、あれよりも面白かったです(^^)。
まあ、だからといって、お薦め!とは、普通の人には言いにくいですねぇ(^^;。(2006,08,02)
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