ピーター・パン      2003年 アメリカ アドベンチャー・ファミリー・ファンタジー   
<監督>P・J・ホーガン
<キャスト>ジェレミー・サンプター , ジェイソン・アイザックス, リュディヴィーヌ・サニエ , オリヴィア・ウィリアムズ , リン・レッドグレーヴ, ハリー・イーデン , ジョージ・マッケイ 
<ストーリー>13歳のウェンディー(レイチェル・ハード=ウッド)は、いよいよレディーとしての教育を受ける年齢になっていた。弟たちと同じ部屋で寝る最後の晩、窓から不思議な少年ピーター・パン(ジェレミー・サンプター)が入ってきた。彼は、いつもウェンディーが弟たちに話して聞かせる物語に夢中だったのだ・・・。
*****

先日見た「フック」で、元のピーター・パンの話が見たくなって、昔録画したこの作品を見てみました。
「フック」を見た影響もあったのかどうなのか、このピーター・パンには、とっても感動して、涙まで流して見てしまいました(^^)。
子供たちがいなくなって悲しむ両親や、ティンカー・ベルが死んでしまったところ、キス=指ぬきだとか、泣き所がたくさんありましたよね〜。
それに、配役がまさに私のイメージ通り。特に、ピーター・パン役のジェレミー・サンプターが、本物のピーターみたいに、ちょっと生意気で、かっこよくて、まさにはまり役です(^^)。
ウェンディー役のレイチェル・ハード=ウッドも可愛くて、こまっしゃくれてて、小さな貴婦人って感じだし、ウェンディーのお母さん役のオリヴィア・ウィリアムズも、完璧な美しさと、優しさで、まさにお母さんです。
ちょっとイメージが違ったのが、弟のジョンですが、これは、まあいいでしょう(^^)。 ティンカー・ベルも、イメージが違いましたが、これは、「フック」のジュリア・ロバーツのイメージが強かったせいかもしれません。
それに、驚いたのが、あの素敵なフック船長が、ウェンディーのお父さん役との二役だったんですね〜。全然気がつきませんでした。

どうせ子供向けだろうと思って今まで見ずにほおって置いたのは、私の大きな間違いでした。映画館で見たかったなぁ〜〜。
大人の鑑賞にも十分堪える良質のファンタジーだと思いました。(2005,12,04)

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ピーターズ・フレンズ      1992年 イギリス・アメリカ 
<監督>ケネス・ブラナー
<キャスト>スティーヴン・フライ , エマ・トンプソン , ケネス・ブラナー , ヒュー・ローリー , イメルダ・スタウントン 
<ストーリー>10年ぶりに学生時代の仲間とその家族を、広大な屋敷に呼んで、年越しのパーティーをしようと考えた、ピーター(スティーヴン・フライ)はその準備に追われ、招待された彼のかつての仲間たちは、それぞれの10年間を携えて、彼の屋敷へとやってくる。そして・・・。
*****

学生時代の仲間は、離れていると、ただの甘酸っぱい思い出で収まっていてくれますが、顔を合わすと、懐かしさと共に、何ともいわれのない違和感を持ち込んでくるようです。特にこの映画に出てくる彼らの人間関係は複雑で、且つシンプル?!
最初は、見えなかった彼らの人間関係が、徐々に分かってくると、だんだんと面白くなってきました。
人生の激動期とも言える大学卒業からの10年間。その10年間の重みが、凝縮されているようで、見ていると、我が身に照らして、ちょっと考えさせられました。
この10年で、将来の方向性が決まってしまうんですね〜〜。
それにしても、こんな広大なお屋敷を持つ友人が欲しいです。いかにもイギリスの貴族。そのゲストになってみたいなぁ(^^)。

最後まで見て、それぞれの人間像がはっきり分かってから、また最初のバカ騒ぎのシーンに戻ると、こんな人が、こんな事を!?と、よく分かって、楽しかったです。
人間、10年で、こんなに変わるのかな〜〜。

エマ・トンプソンと監督、出演のケネス・ブラナーは、この当時は、まだ結婚していて、息のあった演技を堪能できます。また、家政婦役のフィリダ・ローは、エマの実母なんだそうです。(2005,09,08)

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ヒート      1996年 アメリカ  ドラマ
<監督>マイケル・マン
<出演>ロバート・デニーロアル・パチーノヴァル・キルマーアシュレイ・ジャッドナタリー・ポートマン  <内容>犯罪のプロ、マッコーリーは、仲間と犯罪を重ねるが、ついに、最後の仕事、銀行強盗で、ロス市警と、銃撃戦になる。
*****

まだ、映画好きになる前に見たときは、劇場で、ぐっすり寝た(^^;けど、再見すると、なかなかスマートな良くできた映画だった。配役も豪華で、贅沢。でもやっぱりちょっと長すぎる。(1999.02)

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ビートルジュース      1988年 アメリカ ホラー・コメディー
<監督>ティム・バートン
<出演>マイケル・キートン アレック・ボールドウィン 、 ジーナ・デイヴィス 、ウィノナ・ライダー
<内容>家に愛着のある若夫婦が、突然の事故のために死んでしまう。しばらくは、そのことに気づきもしない彼らだったが、そのうちに、彼らの家に、新しい住人が、引っ越してくる。何とかしてその住人を追い払いたい、幽霊になった若夫婦だったが、うまくいかず、人間退治の専門家、ビートルジュースを呼び出すのだが・・・。
*****

ティム・バートンの真骨頂です(^^)。ゴーストたちが、ちゃっちいところが、また、おもしろい。それぞれ、細かいところまでよく作られていて、目が離せません。本当は、ビートルジュース役のマイケル・キートンが主役のはずなのに、彼よりも、ゴーストになってしまった若夫婦とか、新しく、家に引っ越してきた夫婦、そして、ウィノナ・ライダー、みんなそれぞれ楽しい役作りで、光っています。(2002.01)


≪新しい感想 2024,10,04≫
新作の「ビートルジュースビートルジュース」を見た後に、22年ぶりに再見しました。
新作を見てからだったので、順序が逆で、残念でしたが、それでも、とっても面白かったです。
まず驚いたのは、新作がこの前作を見事に踏襲していること。
死後の世界や、サンドウォーム、街の様子など新作にそのまま登場しています。
もちろん技術的には、大幅に進化しているので、新作は、それなりに見事に作られているのですが、でも、そこも、昔のイメージを壊さないように作られていて、昔懐かしいです。
それほど監督は、この作品に、ひとつひとつ強い思い入れがあるのでしょう。
続編を作る条件として、マイケル・キートンが出演することがあったそうです。それもそうでしょう。彼なくしては、この作品は考えられませんから。

新作を見たのは、22年ぶりだったので、キャストもストーリーもすっかり忘れていたのですが、この旧作を見て思い出しました。
アレック・ボールドウィンもジーナ・デイヴィスも若くて初々しい!彼らが新作に登場しないのは、無事に往生したということで、喜ばしいことなのでしょう。

「ビートルジュース ビートルジュース」は、絶対この一作目を見てから新作を見るべきですね。
と言うことで、この旧作をAmazon Prime Videoで再見してから、再度劇場で新作を見てきました。
いやはや、堪能出来ました。面白かったーー。
でも、一回目に行った時にもらったポスターを2回目にもまたもらえたので、日本では、あまり人気がなかったのかもしれません??(2024,10,09)


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ビーン      1997年 アメリカ コメディー   
<監督>メル・スミス
<キャスト>ローワン・アトキンソン , バート・レイノルズ 
<ストーリー>イギリス国立美術館の監視員ビーン(ローワン・アトキンソン)は、何をやってもドジばかりの、嫌われ者。そんな彼が、仲間の陰謀で、アメリカ絵画の傑作「ホイッスラーの母」とともに、渡米することになったのだが・・・。
*****

はじめての「ビーン」です。
一時、すごく話題になりましたよね〜〜。私はどうも、あの顔が暑苦しくて、苦手だったのですが、お疲れの時は、気楽に見れる映画!ということで、見てみました。
予告編で見た覚えのあるシーンももちろんあって、それなりに楽しめましたね〜。
でも、89分の短い映画なんですが、途中、ちょっと退屈するというか、飽きてしったりもしました。やっぱり、長編映画向きのキャラじゃないのかも。ちょこちょこした身体ギャグの集積ですからね〜〜。
後半の、名画の損傷シーンは、取り返しがつかないことなので、胸が痛んで痛んで辛かったです(T_T)。コメディーなのに、辛いなんて・・・(^^;。
それにしても、ビーンって、ほとんど言葉を発しないんですね〜〜。ふ〜〜ん、これがビーンなのね〜〜。(2005,04,25)

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ピアニスト       2001年 フランス・オーストリア ロマンス   
<監督>ミヒャエル・ハネケ
<出演>イザベル・ユペール , ブノワ・マジメル 
<内容>絶対的な支配力を持つ母親と生活するエリカ(イザベル・ユペール)は、ウィーン国立音楽学院でピアノ教師をしていた。ある日、小さな演奏会でエリカは、ワルター(ブノワ・マジメル)という青年に出会う。彼は彼女に思いを寄せ、近づいて来るのだが、彼女は普通の行為では愛情を表現できないのだった・・・。
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まず、母親の異常とも言える絶対的支配が不快でした。そして、それに反発しつつ、最後には母親を許してしまうエリカもいやでした。この冒頭の母子関係に、胸が悪くなりました。そしてそれは、歪んだ彼女の性癖に繋がってゆき、その異常ささえ、彼女自身分かっていないのではないかと思うと、それも辛かったです。
でも、実際、世界的なピアニストを目指すということは、人生の一部、もしくは、大半を犠牲にしなければならない過酷な世界で、そしてそれには、母親の絶対的支配なくしては、叶えられないことなんだと思います。何かを成し遂げると言うことは、そういうことなのでしょうね。 エリカの場合、それが、極端だったのかもしれません。
そんなエリカに恋するワルターの気持ちが私にはちっとも分からないのですが、尊敬が、愛情に変わるという流れなんでしょうか。映画では、一目惚れっぽかったけど、ちょっと疑問・・・(^^;。
その後の二人の関係には、またまた胸が悪くなりました(^^;。
でも、そんなことがあってもワルターは、コンサート会場に颯爽と現れて、屈託なくエリカに手を振るのです。あぁ、若いって、残酷なことなのねーーー。ブノワ・マジメルが、とっても素敵で、びっくりしました〜(^^)。(2003,05,18)

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日陰のふたり     
<監督>マイケル・ウィンターボトム 
<出演>ケイト・ウィンスレットクリストファー・エクルストン 
<内容>結婚歴のあるふたりが、貧しいながらも、愛のある家庭を育むが、教会で認められなかったばかりに、子供を失って、別れてしまう。
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ケイト・ウィンスレットは、好きな女優なんだが、この映画では、彼女の良さが、生かされていないように思う。あまりにも、暗く、悲しい話で、救われない。(2000.03)

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光の雨      2001年 日本   
<監督>高橋伴明
<出演>萩原聖人 , 裕木奈江 , 山本太郎 , 塩見三省 , 大杉漣
<内容>CM界では名の売れた樽見(大杉漣)の、初めての映画監督作品となる「光の雨」がクランクインした。作品は、連合赤軍事件を描いた立松和平原作の「光の雨」。オーディションから、衣装あわせ、そして、極寒、知床でのロケと、順調に撮影は進んでいるように見えたが、突然監督が失踪してしまう・・・。
*****

連合赤軍事件を描く映画と、それを演じる俳優たちを描く劇中劇形式となっています。
連合赤軍の悲惨な末路が息詰まるような緊迫感で描かれている劇中劇。それが、しばしば、中断して、演じている現場の風景に戻ります。
そのために、映画に集中している感情をぶつ切りにされるような気がしましたが、あまりの悲惨さに、かえって、その方がよかったと思いました。
上映時間130分と少々長めな映画なのですが、それ以上に、見ている時間が長く感じられました。それは、決してつまらないからではなく、あまりの緊迫感に、こちらの疲労度が高かったからなのでしょう。

「突入せよ!「あさま山荘」事件」で、連合赤軍と戦う警察の実態を見ることは出来ましたが、立てこもっている彼らの思いが、全く描かれていなかったので、それを知りたいとずっと思っていました。
彼らのあそこに至るまでの経路をこの映画は、克明に描いています。

それは、それは、悲惨の一言。なまじ革命という絶対的な目標があったばかりに、周りが見えず、その時の彼らは、きっと狂っていたのでしょう。
それはまるで、革命という名のカルト信者。それはまるで、大人のいじめの極限。それはまるで、追いつめられたネズミ・・・のようでした。

このような平和ボケした時代に生きていると、彼らの追いつめられた心情を、実際に理解しろと言われても無理な気がします。
たとえれば、たとえが悪いのは、承知の上で、今のイラクでのテロ集団のようなものでしょうか。彼らも、きっと、理想の社会のために、アメリカと戦っているという思いがあるのでしょうから。
これはどちらも、理想の社会を追い求めた結果の悲劇としか、言いようがありませんねぇ。

実際に、彼らの求めた、すべての人民が平等である社会は、勤労意欲の欠如に行き着き、失敗したと言っても、いいでしょう。
しかし、その結果は、彼らには、見えていなかった。そして、それが、すべての人の幸せに結びつくとひたすら信じて、戦い、傷つけ合ってしまった彼ら。
どうして?!としか、言いようがありません。
考え方にも、まだまだ柔軟性があったであろう、青年たちが、こんなにも追いつめられてしまったこの事件は、本当に悲惨です。
これは集団ヒステリーとでも言うのでしょうか。それとも、恐怖心だったのでしょうか。
自己批判、総括、そして、殺人へと彼らを駆り立てたものは、なんなのか。14人ですよ、14人。そんなたくさんの人が死んでも・・・殺しても、何も感じなくなってしまったのでしょうか・・・。

最後に、リーダーの倉重鉄太郎を演じた、山本太郎が言っていたように、自殺した倉重の口から、どうしてここに至ってしまったのかという理由を聞きたかったですねぇ。
本当に、悲惨な事件で、見た後、ぐっと疲れて、心が重くなってしまいました。途中に、考える時間を与えてくれる、劇中劇という形を取った監督もしくは、原作に、本当に、感謝したいです。重い映画なので、万人向けではありませんが、興味のある方は、是非、ご覧になってください。

しばらく見かけなかった裕木奈江が、赤軍の女性リーダーを演じていましたが、彼女は、本当にうまいですね。昔、「北の国から」で、ちょっと頭の弱い女の子を演じた時も、本当に、こういう人なのかと思ってしまいました。今回の彼女は、その時とは、正反対の革命闘志。低いトーンで語る声に、鬼気迫るものがありました。(2004,12,26)

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光の旅人 K−PAX      2001年 アメリカ ミステリー・ファンタジー
<監督>イアン・ソフトリー
<出演>ケヴィン・スペイシー 、 ジェフ・ブリッジス
<内容>精神科医のマーク(ジェフ・ブリッジス)の元に新しい患者が送り込まれてきた。その患者は、自分はK−PAX星から来た異星人、プロート(ケヴィン・スペイシー)と名乗る。初めのうちは、ただの妄想患者と見ていたマークは、彼の言動から、ある疑問を抱きはじめる・・・。
*****

あまり期待しないで見たのですけど、ラストの方は、ジーンとしてしまいました。
期待しなかったのは、この時期、ケヴィン・スペイシーの映画が多くて、少々食傷気味だったことと、ストーリーの設定が、あまり面白そうではなかったせいです。
ケヴィン・スペイシーは、どちらかというと、主役を演じるより、脇としてうまさが光る俳優だと思うんですけど、この映画は、彼のうまさがものをいいました。
だって、あの歩き方といい、飄々とした感じといい、普通のおじさん風なのに、異星人かもしれないとも思わせられましたもんね。
ただ、マークの催眠療法で、私まで、催眠術を掛けられたらしく(?!)、途中で、切れ切れに1時間半も寝てしまいました(^^;。まいった、まいった(^^;。
ラストは、謎の残る終わり方ですが、あのバナナの食べ方をみると、やはりK−PAX星は、存在するとしか思えませんね〜〜(^^)。(2003,06,02)

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ひかりのまち      1999年 イギリス   
<監督>マイケル・ウィンターボトム
<出演>ジーナ・マッキー , スチュアート・タウンゼント , イアン・ハート 
<内容>ロンドンでウエイトレスとして働くナディア(ジーナ・マッキー)は、伝言ダイヤルで恋人募集中。姉のデビー(シャーリー・ヘンダーソン)は、9才の息子を一人で育てている美容師。妹のモリー(モリー・パーカー)は、夫エディー(ジョン・シム)との間の子供をもうすぐ出産する。そんな3人の姉妹を取り巻く人間模様。
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見始めは、どんな人間関係なのかさっぱり分からず、ぼやーっと見ていました。やっと全体像が見えてきたのが、中盤からでしょうか。そうなると、だんだんと面白くなってきます。

何でこういう何でもない普通の人間の日常生活を描いた映画が魅力的なんでしょうねぇ。
それは、彼らの日常を共に体験できるからでしょうか。
彼らと共に、泣いたり笑ったり出来るからでしょうか
完璧でない彼らに共感できるからでしょうか。
なんだか分からないけれど、結構好きな映画です。
この監督の「日陰のふたり」には、その暗さに、げんなりしましたが、これは、いいです。
夜の街の灯りが素敵な映画でした。(2004,07,12)

美術館の隣の動物園      1998年 韓国 ロマンス
<監督>イ・ジョンヒャン
<キャスト>シム・ウナ , アン・ソンギ , イ・ソンジェ 
<ストーリー>結婚式のカメラマンをしているチュニ(シム・ウナ)が、ある日家に帰ると、見知らぬ男チョロス(イ・ソンジェ)が部屋にいた。彼は、以前その部屋に住んでいた女性の恋人だったのだが、恋人が引っ越したことを知らなかったのだった・・・。
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引っ越ししてきて元の鍵をそのまま使うとか、知らない男と一緒に生活するとか、ちょっと考えられない不用心さですが、現実的でない、韓国得意のロマンスファンタジーとして見れば、まあ、普通に面白かったです。
結末は見ていてすぐに分かってしまうのですが、現実のチュニとチョロスの他、チュニの書いている小説の登場人物たちも登場して、また違ったロマンスに進んでいくところが、ひと味違います。
出演俳優も、名前の知られた人たちで、気楽に安心して楽しめる韓国ロマンス映画です。題名も可愛らしいですね。ちょっとした息抜きにどうぞ。(2005,10,21)

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美女と野獣      1991年 アメリカ アニメ
<監督>ゲイリー・トルースデール , カーク・ワイズ
<声の出演>伊東恵里 , 山寺宏一
<内容>村の娘ベルの父親は、ある日、夜の雪道で道に迷い、ある城に迷い込む。そこには、おしゃべりする家具達と、野獣の姿の主が住んでいた。父親を心配して城に辿り着いたベルは、父親の代わりに城に閉じこめられてしまう。
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有名な作品ですが、今回始めて観ました。いかにもディズニー風の作画、しかも、ミュージカルで、最初はちらちらと眺めていただけだったのですが、あっという間に、引き込まれて、あっという間にエンディングになっていました。ほんと、私って、単純なのかも(^^;。おしゃべりする時計やろうそく立て、カップの親子の会話がとても面白く、ファンタジアのように夢あふれるアニメでした。野獣と、ベルとが徐々に心を開いている所など、胸ときめかしてしまいました。音楽も美しくて好きです〜。(2003,04,05)

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ピストルオペラ       2001年 日本 アクション・アート
<監督>鈴木清順
<出演>江角マキコ , 山口小夜子 , 韓英恵 , 永瀬正敏 , 樹木希林 , 沢田研二
<内容>殺し屋組織、ギルドのランキング3位の殺し屋、野良猫こと皆月美有樹(江角マキコ)は、いつもエージェントの上京(山口小夜子)から殺しの依頼を受けていた。そしてある日ついにランキング1位の百眼を殺す指令が下った。しかし、百眼の正体を知らない野良猫は途方に暮れるのだった。
*****

うーーむ(^^;。これを2時間、じっと見ているのは、辛いものがあります。確かに、映像美はすばらしい(きっと)。色も、艶やかで、まさしくアートの世界です。一瞬一瞬を切り取って置いておきたいような映像です。
江角マキコと山口小夜子の衣装も素敵。二人ともスタイル抜群なので、見栄えがします。
でも、映画としてのストーリーは、あってないようなもの。思わせぶりなセリフもなんだかよく分からないし、第一、江角マキコが、ちょっとねぇ。大きな声では言えないけれど、あまりお上手ではない人ですからねぇ(^^;。まあ、この映画の場合、そんなことは関係ないかもしれませんが・・・。
芸術性を追求した映画は、少々苦手であります。(2003,06,13)

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陽だまりのグラウンド      2001年 アメリカ スポーツ
<監督>ブライアン・ロビンス
<出演>キアヌ・リーヴス , ダイアン・レイン , D・B・スウィーニー , マイク・マッグローン , ジョン・ホークス , マイケル・B・ジョーダン
<内容>ギャンブルの借金の工面が出来ずに追いつめられたコナー(キアヌ・リーヴス)は、証券会社に勤める友人を頼るが、その友人にも、多額の借金をしていた。しかし、友人は、少年野球のコーチをすることで、金を払おうと言ってくれた。子供嫌いのコナーは、渋々コーチを引き受けるのだが・・・。
*****

少年野球のコーチといっても、ちっともコーチらしいことをしていないのね、キアヌ(^^;。
もっと、バッティングとか、キャッチボールの練習しなくていいのかしらーーー?などと、ずっと白けて観ていました。
「スウィート・ノベンバー」以来、どうもいけません。キアヌの演技が鼻について・・・(^^;。この映画でも、身振り手振りがぎこちなくて、気になってしょうがないです。
「マトリックス」に彼をキャスティングした人は、本当に偉いですね。このギクシャク演技を極めたのが、あの映画だと分かりました。

ただ、ラストは、泣けます。泣かされます。あざといです。もう、本当に、この手のオチはいやですねぇ。どんな映画でも、ラストさえ決めれば−−しかも、絶対に泣かせる事の出来る常套手段で−−、観客は納得すると思われているんでしょう。でも、まんまとその手に乗ってしまった私です(^^;。

ダイアン・レイン綺麗ですねぇ。いいですねぇ。「運命の女」をまだ観ていないので、早く見たいです。(2004,01,20)

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ビッグ      1988年 アメリカ  ファンタジー
<監督>ペニー・マーシャル
<出演>トム・ハンクス、エリザベス・パーキンス
<内容>カーニヴァルの夜、ゲームのボックスにコインを入れた14歳の少年は、翌朝目覚めるとオトナになっていた。大人になった彼は、おもちゃ会社に就職し、また、恋もするが・・・
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ほのぼのしてて、いいです。トム・ハンクスが、子供の目をした大人を好演。ラストは、切ないけど、しょうがないですね。(1999.02)

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ビッグ・ウェンズデイ   1978年 アメリカ  青春
<監督>ジョン・ミリアス
<出演>ジャン=マイケル・ヴィンセント、ウィリアム・カット、ゲイリー・ビューシイ 
<内容>サーフィンをしに、ビーチに集まってくる若者たちだが、やがて、ベトナム戦争で戦死したり、結婚したりと、それぞれの道に分かれてゆく。そして、ある日、サーファーにとって、待ちに待った、大波がきた。
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すごいです、このサーフィンのシーン。これは、サーファーが、映画に出てるのかと思ったら、たくさんの映画に出てるちゃんとした俳優さんだった(^^;。特に、最後の大波のシーンは、命がけかと、思うほど。今なら、岩下志摩でもサーフィンできるけれど(^^;、これはやはり、本物なんでしょうね。波の心を読むように、波の壁を、手でなでながら、サーフィンするって、どんな、気持ちなんでしょうか。(2000.10)

ビッグ・フィッシュ      2003年 アメリカ ファンタジー・コメディー・アドベンチャー   
<監督>ティム・バートン
<キャスト>ユアン・マクレガー , アルバート・フィニー , ビリー・クラダップ , ジェシカ・ラング , ヘレナ・ボナム=カーター , アリソン・ローマン , マリオン・コティヤール , スティーヴ・ブシェミ , ダニー・デヴィート 
<ストーリー>自分の人生を奇想天外な物語として話す父親エドワード(アルバート・フィニー)にうんざりして、結婚式以来、父と断絶していたウィル(ビリー・クラダップ)は、父親の病状悪化の報告を受けて久しぶりに父と会う。しかし、相変わらず大げさな作り話をする父親とは、なかなか素直に向き合えない・・・。
*****

ファンタジーはちょっと・・・という苦手意識があって、なかなか見る気になれなかった映画です。
ところが、ところが、これが、とってもよかったですね〜〜。
確かにウィルの父親が語る物語は奇想天外で、とても本当のこととは思えません。でも、とても雄大で、心温まる、冒険物語なんです。
子供の頃から父のこの話を飽きるほど聞かされたウィルが、うんざりする気持ちも、たしかによく分かります。彼にとっては、飽き飽きした父の話を、みんながうっとりしながら聞き入る姿までもが、許せない気持ちなんでしょうね。
でも、聞き飽きていない人々は、そういう話を聞くことが楽しいし、父親は、みんなが楽しんで聞いてくれると楽しい。妻も、そんな楽しげな夫を見るのがうれしい。それぞれの気持ちが、本当によく理解できました。

父親の若い頃を演じるユアン・マクレガーも、初々しくて、とってもステキです。とても楽しそうに演じているのが若いエドワード像にぴったりでした。
映画のオフィシャルサイトを見ると、このキャスティングは、アルバート・フィニーの若い頃の写真がユアン・マクレガーと驚くほど似ていたから決まったと書かれてありましたが、私としては、それは、ちょっと想像できませんでした(^^;。ユアンって、年取ると、アルバートになるのか〜〜(^^)。

最後は、もう、あまりにも素敵なラストなので、本当にうれしくなってしまいました。なんて、ステキなんでしょう〜〜!
生きている間だけでなく、死んでからも、人に夢を与えることが出来るなんて、最高ですね。

出演者にも、映像的にも、そこここに、ティム・バートンの世界が広がっています。でも、こんなに、ハッピーで、心温まる映画は、彼の映画としては珍しいのではないでしょうか。
見終わったあと、周りの人、全部に、優しくしてあげたい気持ちでいっぱいになりました。(2005,11,02)

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ビッグ・リボウスキ      1998年 アメリカ
<監督>ジョエル・コーエン
<出演>ジェフ・ブリッジス, ジョン・グッドマン, ジュリアン・ムーア, スティーヴ・ブシェミ, ピーター・ストーメア,サム・エリオット, ジョン・タートゥーロ, フィリップ・シーモア・ホフマン
<内容>不精者のリボウスキー、通称デュード(ジェフ・ブリッジス)の家に男が二人やってきて、女房の借りた金を返せと脅迫される。しかし、それは、同姓の金持ちとの人違いだった。怒ったデュードはもう一人のリボウスキーに会いに行き、汚されたカーペットの弁償を迫るのだが・・・。
*****

「ファーゴ」のコーエン兄弟の作品です。笑えます。不精者のデュードはスーパーに並んでいる牛乳をその場で開けてしまうような人ですが、まだ普通?です。でも、その友人のジョン・グッドマン演じるウォルターは、物事を自分の都合のよい方にばかり考えるので、結末は悲惨です(^^;。その相手をするデュードの悲惨さが、はたで見ている私には面白くてしょうがありませんでした。そのほか、リボウスキーの娘のジュリアン・ムーアや、友人のスティーヴ・ブシェミ、ボーリング仲間など、皆キャラが立っていて、見ていて飽きません。デュードの愛飲するロシアンホワイトって、何でしょう?ロシアンって言うぐらいだから、ウォッカ入りかな、おいしそう(^^)。それにしても、主演のジェフ・ブリッジスって、こんなに太ってましたっけ??(^^;。(2003,01,27)

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羊たちの沈黙   1990年 アメリカ   サスペンス
<監督>ジョナサン・デミ
<出演>ジュディー・フォスターアンソニー・ホプキンス, ジョージ・A・ロメロ
<賞>アカデミー作品・監督・脚本・主演女優・主演男優賞
<内容>女性を殺し皮を剥ぐ連続猟奇事件が発生。FBIは、元精神科医の殺人鬼レクター(アンソニー・ホプキンス)に助言を求める役を、新人のクラリス(ジュディー・フォスター)に任命する。
*****

・この映画が、アカデミー賞を総なめにしたときは、驚きました。それまで、この手の映画が賞を取ることは、無かったからです。次作の「ハンニバル」の原作を読んだけれど、ゲロゲロだった(^^;。ジュディー・フォスターは、降板してよかったのではないでしょうか。この映画へのコメントがあります。(1999.01)
・何回見てもいいですね、この映画。今回は、前日に「レッド・ドラゴン」を見ていたので、レクター博士の入れられている監房の様子とか、前と同じ配役の俳優さんを見つけて、うれしくなってしまいました。レクター博士の脱獄の手法は、本当に見事と言うほかないです。暗闇の中で、クラリスの拳銃を持つ手が震えている様子を、犯人が暗視野メガネで見ているシーンも好きです。ラストもいいですよねーー。(2003,02,09)

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ピッチブラック      2000年 アメリカ SF・サスペンス・アクション   
<監督>デヴィッド・トゥーヒー
<出演>ラダ・ミッチェルコール・ハウザーヴィン・ディーゼル
<内容>宇宙船の事故で、乗組員が不時着した見知らぬ星は、太陽が3つある、夜のない星だった。しかし、星を探索するうちに、かつて人々が生活していたことと、光に弱い未知の生物のいることが分かる。そして、乗組員の中から最初の犠牲者が出る・・・。
*****

こういう映画を見ると、CGのすばらしさが、よく分かります。特に、日食間近の空のシーンは、ステキでした。 これは、有名な俳優を使っていないも関わらず、アメリカでも意外にヒットしてました。なるほど、ハラハラドキドキで、面白かったです。 乗組員も、いろいろな「乗客」がいて、この手の映画としてはとってもユニーク。 でも、わざわざ、敵の真ん中で、仲間割れしなくても・・・。とか、もっと明かりを大切にしたら?とか、たいまつを作った方が一挙両得!とか、ヴィン・ディーゼル(結構素敵!(^^))が、悪役に見えないとか・・・(^^)。 いろいろ茶々を入れながら見てました(^^)。 なんだかんだ言いながらも、こういう映画、好きなのですね(^^)。 それにしても、不時着した星にうまい具合に大気があって、しかも、温度もちょうど人間に合っているって言う設定がこの頃多いのが、それだけで、ウソっぽい。いろんな制約を付けるとややこしくなる・・・というより、それだけで、映画が終わってしまうのからしょうがないんだろうけど、こう続くとねぇ(先日、レッド・プラネットを見たところだから・・・(^^;)。(2002.08.03)

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ビデオドローム   1982年 カナダ   ホラー
<監督>デヴィッド・クローネンバーグ
<出演>ジェームズ・ウッズ
<内容>TV の企画に、頭を悩ますTV局の社長は、興味を引くビデオドロームというビデオを見つけた。しかし、それを見ることによって、幻覚を見るようになり、ついには、殺人を犯してしまう。
*****

エグくて、グロくて、見てられなかった(T_T)。(2000.08)

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人妻      1999年 イギリス・カナダ・アメリカ ロマンス・サスペンス・エロティック
<監督>ポール・シュレイダー
<出演>ジョセフ・ファインズ , レイ・リオッタ , グレッチェン・モル 
<内容>マイアミのホテルで、ビーチボーイとして働くアラン(ジョセフ・ファインズ)は、バカンスに来ていた女性エラ(グレッチェン・モル)に一目惚れしてしまう。しかし、彼女は人妻で、ふたりの逢瀬は切ないものだった。彼女がホテルから去った後、彼女のことを忘れられないアランは、後を追ってニューヨークに行くのだが・・・。
*****

R指定で、この題名ですからねぇ。まさか、アダルトではないだろうけれどと、覚悟して、一人静かに見ました。

ジョセフ・ファインズのあの目です。23歳を演じる彼のあの一途な目〜〜。これには、しびれちゃいました(^^)。
「マーサ・ミーツ・ボーイズ」では、なんとも可愛らしい彼でしたが、この作品では、一途な情熱的な目をして、私をコロリとさせたのでした。
こんな目の人に、あんな風に迫られたら、これは、もう、女冥利に尽きるか、ストーカーだといやがられるか、どちらかでしょうね〜。

それにしても、13年経ったからといって、顔が変わったからといって、昔愛した人と会って、分からないものなんでしょうかねぇ。しゃべり方とか、目つきとかで、分かりそうなものだけど・・・。
しかも、彼女、夫に彼のことを告白して、彼を裏切ってしまうのだから、私としては、許せないんだけれど、この女優さん(グレッチェン・モル)、とっても綺麗なので、許しましょう。

ラストも、しみじみ切なくていい終わり方です。
原題がこれまたいいんです。「FOREVER MINE」ですもんね〜〜(^^)。(2004,01,25)

●作品名インデックスへ
ピノッキオ      2002年 イタリア ファンタジー・ミステリー   
<監督>ロベルト・ベニーニ
<出演>ロベルト・ベニーニ , ニコレッタ・ブラスキ , キム・ロッシ・スチュアート
<内容>ジェペットじいさん(カルロ・ジュフレ)は、飛び跳ねる木から作った人形にピノッキオ(ロベルト・ベニーニ)という名前を付けた。しかし、ピノッキオはジェペットじいさんに買って貰った教科書を売って、操り人形小屋に行ってしまう。
*****

映画のポスターを見た段階で、見たくない!と思った映画です。ピノッキオの扮装をしたロベルト・ベニーニの姿は、幼い頃に慣れ親しんだピノッキオとは似て非なる物でしたからねぇ。
それでも、何か途方もない魔法で楽しませてくれるかもと期待しつつ見たのでした。

う〜ん、でもやっぱりダメでした。
あのピノッキオには耐えられません(^^;。
どんないたずら好きで、困った子にしても、何処か愛らしくて許してしまうという部分がないと、映画の中に引き込まれません。それが、あのロベルトではねぇ・・・。
また、あの機関銃のようにしゃべくりまくる彼の言葉が、字幕だと、どうしてもうまく表せることが出来ないというハンディもあるのでしょうねぇ。ただ、あのしゃべくりは、少々神経に障りましたが・・・。
200匹のネズミが引く馬車とか、映像のきれいなところもたくさんあるので、その点が、よかっただけに残念でした。

ただ、オフィシャルHPを見てみると、意外や意外、原作のピノッキオはロベルトに似ています。この絵を見て成長した人なら違和感はないのかもしれませんね。

またまたヒロインの青い妖精役に、奥様(パートナー?)のニコレッタ・ブラスキを起用してましたね〜。奥様をこよなく愛しているのか、はたまた恐妻家なのか、ちょっと知りたい気もしますね(^^)。(2004,04,23)

日の名残り      1993年 イギリス ロマンス
<監督>ジェームズ・アイヴォリー 
<キャスト>アンソニー・ホプキンス , エマ・トンプソン , クリストファー・リーヴ , ヒュー・グラント , レナ・ヘディ , ベン・チャップリン
<ストーリー>イギリス、オックスフォードにあるダーリントン・ホールに、執事として仕えるスティーブンス(アンソニー・ホプキンス)。ある日、彼は、父親で長年執事としての経験のある父親ウィリアムと、有能な女中頭、ミス・ケントン(エマ・トンプソン)を、あたらに屋敷に雇い入れる許しを、主のダーリントン卿に乞うた。そして、スティーブンスは、執事としての責務を完璧に果たすために、自分の心を殺し、ひたすら主に仕えるのだった・・・。
*****

イギリスの大富豪の屋敷に勤める執事の話です。
執事というと、いかにも主人に忠実で謹厳な僕(しもべ)というイメージですが、この映画のアンソニー・ホプキンスは、まさにその通りの執事像を演じています。
数多い使用人達の要となり、屋敷の隅々に到るまで細かく気を配り、客が来れば、粗相の無いように、細心の注意で、接待します。
全ての仕事を完璧にこなすこと、これに全人生をかけた男と言っても言いすぎではないですね〜。

そんな彼に、人間としての感情はあったのか・・・?もちろんyesです。ただ、それを押し隠してきた人生だったということです。
彼の心の中は、誰にも知られることはなく、それを知っているのは、スティーブンス本人と、この映画を見ている観客だけなのです。

演じるアンソニー・ホプキンスが、圧巻でした。恰幅がいいので、屋敷の主人と間違えそうですが、決してそんなことはありません。それは、彼の物腰が、いかにも執事にしか見えないからなんですね。
映画としては、華やかなロマンスも、胸躍るアクションも、ドキドキするサスペンスもないので、とっても地味な映画です。でも、彼の鬼気迫る執事像に、目が離せませんでした。
イギリスのお屋敷もすばらしかったです〜〜。一分の隙もない完璧な庭!すごいです。(2006,02,04)

●作品名インデックスへ
陽はまた昇る      2002年 日本      
<監督>佐々部清
<出演>西田敏行 , 緒形直人 , 篠原涼子, 真野響子, 仲代達矢 , 江守徹 , 石橋蓮司
<内容>家電メーカーのビクターで開発部の加賀谷(西田敏行)は、横浜工場ビデオ部への移動を命じられる。さらに、2割の人員削減を言い渡されるが、彼はその社命を聞かず、家庭用ビデオ機の開発を決意して、従業員一同に協力を促すのたが・・・。NHKの人気番組「プロジェクトX」でも取り上げられた、VHS開発、販売にかけた男の物語。
*****

「プロジェクトX」は、見ましたか? この番組を見た人と、見ない人では、おそらく、感じ方が、だいぶ違うのではないでしょうか。私は、残念ながら見てなかったので、それほど感動しなかったのですが、場内そこかしこから、鼻をすすり上げるのが聞こえました。年齢層も、ほとんど中高年以上。やはり、あの時代を通過した方達が多かったようです。映画は、私が想像していたよりも、淡々と話が進んでゆきました。画面も、ドキュメンタリータッチで、時として手持ちカメラで、手ぶれ映像です(これで、ちょっと酔いました(^^;)。今また、リストラ時代、やはり中高年のサラリーマンは、涙なくしては、見られないのかもしれませんね。(2002.07)

●作品名インデックスへ
ビバリーヒルズ・コップ      1984年 アメリカ アクション
<監督>マーティン・ブレスト
<出演>エディ・マーフィ , リサ・アイルバッハー , ジェームズ・ルッソ, ジャッジ・ラインホルド
<内容>幼なじみを殺害された刑事アクセル(エディ・マーフィ)は、真相を暴くため、休暇を取ってロサンジェルスにやってくる。そこで、色々な問題を起こしながらも、容疑者を追いつめてゆくのだが・・・。
*****

先日見たエディ・マーフィーのデビュー作「48時間」は、こけてしまったので、こっちは、ちょっと慎重に見てみました(と言っても、普通に見たんだけど・・・(^^;)。
そうしたら、これは、大当たり。面白かったです。とにかく、エディーには、感心させられます。あの口のなめらかなことと、機転の利くこと!!(^^)。ロス警察の強者達を出し抜くシーンは、大笑いです。そして、彼の協力者となる二人の刑事もなかなかユーモラスで、よかったです。2,3と続編が出来たのにもうなずけます。
刑事が、他の地区に行っての大活躍って、「ダイハード」に何となく似てますね〜〜。(2003,04,12)

●作品名インデックスへ
ヒマラヤ杉に降る雪      1999年 アメリカ
<監督>スコット・ヒックス 
<出演>イーサン・ホーク工藤夕貴 、 鈴木杏, ジェームズ・クロムウェル , サム・シェパード , リチャード・ジェンキンス
<内容>1954年、ワシントン州サン・ピエドロ島で、漁師のカールが水死体で発見された。犯人として裁判にかけられたのは、日系二世のカズオ・ミヤモトだった。彼の妻ハツエ(工藤夕貴)と、幼なじみのイシュマエル(イーサン・ホーク)は、ある事実をつかむのだが・・・。
*****

アカデミー撮影賞にノミネートされた作品で、いつかは見ようと思っていました。でも、暗そうで寒そうな映画だったので、なかなか見る気が起きなかったのですが、見てみるとこれがとてもいい映画でした。アメリカに移民した日本人家族が、殺人事件の裁判に巻き込まれる話なのですが、その当時の日本人の様子や、アメリカ人の日本人に対する感情、特に、ハワイでの、真珠湾攻撃があってからの様子が、まるで日本人が描いたかのように、違和感なく描かれています。実際の様子は私も知らないので、これは推測ですが、敵国日本(人)への感情は、あんなもんだったのではと思われます。ストーリーも、サスペンスになっていて最後まで引き込まれました。イーサン・ホークの静かな演技、彼は、黙っていてもいい表情(目つき)ですね〜。工藤夕貴も熱演してました。彼女の子供時代を鈴木杏ちゃんが、初々しく演じています。それにしても、イーサン・ホークと工藤夕貴を交互に映すと、ほんと日本人って、平べったい顔してるのがよくわかります。やれやれ・・・(T_T)。(2002,11,19)

●作品名インデックスへ
ひまわり      1970年 イタリア 
<監督>ヴィットリオ・デ・シーカ 
<キャスト>ソフィア・ローレン, マルチェロ・マストロヤンニ , リュドミラ・サベリーエワ 
<ストーリー>若いジョヴァンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は出会ってすぐに恋に落ちるが、アントニオには徴兵が迫っていた。結婚によって徴兵が2週間先延ばしにされたアントニオだったが、その後、ソ連戦線に送られる。しかし、そのまま彼は消息不明になってしまい、ジョヴァンナは、彼を捜しに戦争の終わったソ連へと向かうのだが・・・。
*****

夏の名残に、有名な作品を見てみました。
実は、むか〜し見た記憶があったのですが、思っていたのとは、違う映画でした。どこでどう思い違いをしたものやら・・・(^^;。

戦争に引き裂かれた愛の物語です。戦争中は、こんな話が、少なくなかったようですね。戦争さえなかったら・・・と思うと同時に、私が思うのは、男の身勝手さでした。
いつアントニオの記憶が戻ったのかがはっきりとされてなかったけれど、待っている人がいることを思い出した時点で連絡取るのが普通でしょう。男女の関係は、そんなにすっぱり割り切れるもんじゃないとは思うけど、これでは、ジョヴァンナもお母さんも、可哀相です。数週間しか一緒にいなかったジョヴァンナよりも、子供までなしたロシアの女性との方がすでに重くなってしまったのでしょうか。

戦争が終わってどのぐらいたってからジョヴァンナがアントニオを探しに行ったのか。その辺も、ちょっと分からなかったのですが、夫をひたすら待つときのジョヴァンナは、ひどく老け込んで見えて、彼女の愛の深さが表れているようでした。

そしてまた数年後?アントニオがジョヴァンナに会いに戻るのは、ロシアの女性に対しても、ジョヴァンナに対しても、意味をなさない上に、自己中心的な行動だと感じました。あまりにも遅すぎる帰国です。ただ、イタリア生まれの男性が、サンサンと輝くイタリアの太陽と、女性の明るさを懐かしむ気持ちもちょっぴりは分かるような気もしますね。

主演を演じるのが、イタリアを代表する女優、ソフィア・ローレン。若くて綺麗。でも迫力が、すごい(^^;。アントニオ役は、マルチェロ・マストルヤンニ。後半の彼は、哀愁が漂っていて、とても素敵でした。彼に「やり直そう」なんて言われたら、思わず、そうね〜〜、とか答えてしまいそうでした。ロシア妻は、どこかで見たなと思ったら、「戦争と平和」の主演女優さんでした。なかなか愛らしかったですね〜。
そして、忘れられないのが、ヘンリー・マンシーニのこの名曲です。映画では泣かなかったのですが、この曲だけは、泣けてきそうでした。すばらしい〜〜。(2005,09,01)

●作品名インデックスへ
秘密     1999年 日本 ロマンス・ファンタジー
<監督>滝田洋二郎
<原作>東野圭吾
<出演>広末涼子 , 小林薫 , 岸本加世子 , 石田ゆり子 , 伊藤英明 , 大杉漣
<内容>妻・直子(岸本加世子)と、娘・藻奈美(広末涼子)の乗ったスキーバスが転落事故を起こす。病院に急行した平介(小林薫)は、意識不明の二人の姿を見て愕然とする。そして、妻はそのまま亡くなり、娘・藻奈美が意識を取り戻すのだが、彼女は、身体は藻奈美でも、心は直子だった・・・。
*****

原作を読んでいたので、はじめの、二人がスキーバスに乗っているだけのシーンで泣けてきました(T_T)。その後も、追って知るべしで、涙涙・・・(T_T)。映画館で観ていたら、大変なところでした(^^;。
原作を読んでいただけに、この映画、二人がどんな風に演じるのか、すごく不安でした、特に、広末涼子。でも、なかなか芸達者で、うまかったです。 身体は、広末でも、物腰は、ちゃんとおばさんしてました(^^)。
でも、やっぱり、一番すばらしかったのは、小林薫です。彼の演技は、完璧でした。妻なのに娘。娘なのに妻。この複雑な状況をよく表現していました。
いくら心は妻でも、顔が娘だったら、キスは出来ないですよね。ましてやそれ以上なんて、出来ないでしょう。そこら辺の切なさが、こちらにも、伝わってきました。
ラストにも、泣かされます。これは、究極の選択ですよね。(2003.05.23)

●作品名インデックスへ
秘密と嘘      1996年 イギリス  
<監督>マイク・リー
<出演>ブレンダ・ブレシンティモシー・スポール
<賞>カンヌ映画祭パルムドール賞
<内容>父親のいない子供を産んだシンシアは、その後結婚せずに、一人で娘のロクサンヌと暮らしていた。ロクサンヌとは、この頃ケンカばかりで、寂しい日々を過ごしていたシンシアの元に、弟のモーリスがやってきて、ロクサンヌの誕生パーティーをしようと提案する。そんなある日、ホーテンスという見知らぬ女性から電話がかかってくる・・・。
*****

どこにでもいるような人たちの日常。でも、その人一人一人には、様々な事情があって、誰にも言っていない秘密とか、嘘をつきながら生きてるのです。そんな映画でした。彼女シンシアにも、秘密があります。その秘密があかされることによって、彼女に、そして、その周りの人たちに、どのような影響を与えたのか。秘密や、嘘があると幸せになれないのか。 でも、この映画も、秘密や嘘が全部悪いと言ってるわけではないのです。実際、シンシアは、ホーテンスの父親のことは決して喋ろうとしなかったのですから。真実を言いさえすれば、幸せになれるというわけではないけれど、秘密をなくすことによって分かり合えることもあるということを言いたかったのかな。ラストのシンシアの、「人生っていいね」の言葉が、彼女のそこに至るまでの心の葛藤が分かるだけに、しみじみ心に浸みました。(2002,10,10)

●作品名インデックスへ
秘密の花園    1993年 アメリカ  ドラマ
<監督>アニエスカ・ホランド
<出演>ケイト・メイバリー、ヘイドン・プラウス
<内容>親の愛情を知らずに育ってきた少女が、両親の死後、伯父の屋敷で下働きの少女に出会った事で、子どもらしさを取り戻す。そして、又、親の愛を知らずに、閉じこめられていた、屋敷の少年と出会い、その母親が、大事にしていた庭を生き返らせ、伯父を、立ち直らせる。
*****

子役たちが、なかなかの好演。一度は見てみたい名作です。(2000.08)

●作品名インデックスへ
ヒューゴ・プール 1996年 アメリカ  ドラマ
<監督>ロバート・ダウニー
<出演>アリッサ・ミラノ、ロバート・ダウニー・jr,ショーン・ペン, パトリック・デンプシー
<内容>ひとりでプール清掃会社を取り仕切るヒューゴの一日の、いろいろな人との、出会い。
*****

(2000.03)

●作品名インデックスへ
ビューティフル      2000年 アメリカ コメディー     
<監督>サリー・フィールド
<出演>ミニー・ドライヴァー , ハリー・ケイト・アイゼンバーグ , ジョーイ・ローレン・アダムス , キャスリーン・ターナー
<内容>モナ(ミニー・ドライヴァー)は、幼い頃からミス・アメリカに憧れ、せっせと、美を追究して、ミスコンテストに出場していた。しかし、実は彼女には、若い頃に産んだヴァネッサ(ハリー・ケイト・アイゼンバーグ)という娘がいて、親友ルビー(ジョーイ・ローレン・アダムス)の子供として育てているという秘密があった・・・。
*****

この映画の主役女優にミニー・ドライヴァーを選んだ監督は、ちょっとすごいです。私の中で彼女は、「美人じゃないのに、ハリウッド女優」と言うイメージなのに、こんな役を持ってくるんだから。でも、ただの美人では、出来ない役ですね、確かに(^^)。

ミスコンに憧れる彼女、子供時代にチャレンジしたコンテストでは、どんなに努力しても、参加賞止まり(^^;。しかし、彼女のミス・アメリカへの憧れは強く、親友のルビーの協力で、ミスコンのリサーチを徹底的に行い、ライバルをけ落とすことによってのし上がってゆきます。
そしてとうとうミス・イリノイとなり、ミスアメリカを狙う位置まで到達してしまうのです。

でも不思議です。ミスコン会場で、他のミスに囲まれても、ここでは、彼女、あまり見劣りしないほど魅力的に見えるんです。やっぱりハリウッド女優。やるときゃ、やるんですね〜。

ラストは、ちょっとうまく行き過ぎの感もあって、あのレポーターが、少々可哀想にさえ思えました。彼女も、モナの被害者だし、モナのあまりの性格の悪さに、途中むかついてもいましたので、彼女を応援したりしてました(^^)。
ミス達の世界は、可愛くさわやかな「デンジャラス・ビューティー」なのか、それともこの映画みたいにドロドロ、ゲロゲロの世界なのか・・・?はたして、どっちなんでしょう〜〜??。
そして、そんな世界に小さい頃からどっぷりつかっていた彼女は、これからいったいどうなるんでしょうか??

彼女の子供時代の子役ちゃんと、彼女の娘役の子役ちゃんが、これがまあ、ミニー・ドライヴァーにそっくりでした。もう、見事です(^^)。(2003,09,09)

●作品名インデックスへ
ビューティフルガールズ   1996年 アメリカ  ドラマ
<監督>テッド・デミ
<出演>ティモシー・ハットン、ナタリー・ポートマンマット・ディロン,ユマ・サーマン
<内容>同窓会のため帰郷したウィリーは、隣に住む13歳の美少女マーティと出会い、彼女に惹かれてゆく。また、再会した幼なじみの若者たちの、それぞれの、恋を描く。BR>
*****

ナタリーが、可愛い。(2000.08)

●作品名インデックスへ
ビューティフル・マインド      2001年 アメリカ ロマンス・伝記     
<監督>ロン・ハワード
<出演>ラッセル・クロウ 、 エド・ハリスジェニファー・コネリー, アダム・ゴールドバーグ
<内容>「ゲーム理論」の土台を生みだし、その後の経済学に大きな影響を及ぼしたノーベル賞学者、ジョン・ナッシュの伝記的作品。  プリンストン大学院の数学科に入学したナッシュは自分の研究に没頭して、講義にも出席せず、論文も発表しない。そんな彼は、同窓生達から、しだいに孤立してゆく。大学卒業後は、ウィーラー研究所に採用されて、アリシアとも結婚し、落ち着いた生活を送っているように見えたが、次第に、彼の奇行が目立ち始める。
*****

(ネタバレありです)
アカデミー作品賞を受賞しただけあって、落ち着いた、良質の映画でした。分裂病とは、こういう病気なんだということも、初めて知りました。実話を元にした作品なので、病気の本人はもちろん、近くにいる奥様は、本当に大変だったろうと思います。ちゃんと治療しないと周りの人の命も危ないのですから・・・。 病気のために、周りから好奇の目で見られたにも関わらず、ひるまず、大学に通い続け、ノーベル賞受賞にまで行き着くのですから、彼は、数学の研究のために生まれてきたような人です。
映画は、前半何度か瞬間的に意識を失いました(^^;が、後半は面白くて、引き込まれて見ました。特に、あの、幻覚の人々。はじめは、わが物顔だった彼らが、だんだんとおとなしくなって、最後は、暖かく(?)見守っているような感じへの変化がよかったです。でも、そこまでいくまでに、実際は、何十年もかかってるんですよね。ラッセル・クロウは、豪快な役も合うけれど、こういう繊細な人間の演技もいけてます(ちょっとたくましすぎたけど・・・)。ラストの方の彼の老け顔が、見事だと思ったら、メーキャップ賞にも、ノミネートされてました。(2002.04)

●作品名インデックスへ
ヒューマン・キャッチャー      2003年 アメリカ ホラー・スリラー   
<監督>ヴィクター・サルヴァ
<キャスト>レイ・ワイズ , ニッキー・エイコックス 
<ストーリー>農場で、父親の仕事を手伝っていたビリーは、突然襲ってきた何者かに空高く連れ去られてしまう。それをなすすべもなく見送る父と兄。翌日、高校のスクールバスがハイウェイでパンクし、立ち往生してしまう。そして、彼らもまた、何者かに襲われて、一人ずつ姿を消してゆくのだった・・・。
*****

「ジーパーズ・クリーパーズ」の続編です。なのに、題名が「ヒューマン・キャッチャー」とは何事でしょう!危うく見逃してしまうところでした・・・まあ、見逃しても、たいした損失はないですが(^^)。
でも、これは、前作よりも、数段、出来が良かったです。前の映画は後半、あまりのバカバカしさに失笑しましたが、今度の作品は、最後まで面白かったです。もちろん、バカバカしいんですよ(^^)。でも、見応えのあるバカバカしさでしたね〜〜?!(^^)。だから、思わず4点を付けましたが、この点数を信じて、映画を見てしまう人の中には、「シネマチェック」の映っているディスプレイに向かって罵声を浴びせる人もあるかもしれませんが、全て単なる私見ですのであしからず・・・。

特に、良かったのは、”彼”の造形です。想像を絶する”彼”の姿は、暗闇が伴うことで、美しくもあり、また、グロテスクでもあるのです。のどかな畑の中の彼の登場のシーンも、すばらしい〜(^^)。
そして、どこからどうやって現れて、どんな恐怖を人々に与えるのか、そこら辺のバラエティーも多くて、面白かったですね〜(^^)。
襲われる人の人間性も、しっかりと描かれていて、パニックになると人がどうなるかも、面白く見る事ができました。
あんなに広い土地で車が動かなくなったら・・・。怖いですよねーー。
この怪物は、23年ごとに現れるという設定ですので、次に現れることばあるとすれば、2026年か。3年ごとにしておけば良かった・・・とか、映画製作会社は思っているのではないかしら(^^)。
この手のホラーって、ほんと楽しくて好きです〜(^^)。(2005,07,19)

●作品名インデックスへ
ヒューマンネイチュア     2001年 フランス・アメリカ コメディー 
<監督>ミシェル・ゴンドリー
<出演>パトリシア・アークエット , リス・エヴァンス , ティム・ロビンス , ロバート・フォスター , ヒラリー・ダフ 
<内容>ホルモンの異常で、宇宙一毛深い女性となったライラ(パトリシア・アークエット)。彼女は、毛深さ故に恋人も出来なかったが、友人の紹介でやっと彼氏が出来た。彼・ネイサン(ティム・ロビンス)は、幼い頃からの厳しいしつけで、異常にマナーに神経質な男だった。そんな彼らが、ある日森に出かけたところ、自分を猿だと思いこんでいる男(リス・エヴァンス)と遭遇する。
*****

コメディーなんだか、ヒューマンドラマ(?)なんだか、よく分からない映画でした。特に、ラストは??。人間は、所詮人間って事でしょうかね・・・。
でも、前半は、結構面白かったです。
不幸な体質に生まれついてしまったライラの涙ぐましい努力。そして、人との違いに悩まないように森に隠遁してしまう彼女。でも、やっぱり、人は、森では、生きてゆきにくいでしょうね。あまりにも、無防備な私たちですもん・・・(^^;。
また、小さい頃からの母親の厳しいしつけがトラウマになってしまったネイサン博士が、ネズミにテーブルマナーを教えているシーンは、可愛らしくもあり、怖くもあり・・・(^^;。それは、パフに人間教育をするシーンにも共通していて、ほとんどのことは何回かの厳しいお仕置き(?)で、矯正されるものの、生殖本能については懲りることなく繰り返してしまうところなんて、大笑いです(^^)。これに近い人っているよねーーー(^^;。
そういえば、パフ役のリス・エヴァンスは、「ノッティングヒルの恋人」でも、情けない格好してましたねぇ(^^)。パトリシア・アークエットも、よくあそこまでやりました!偉い!!そして、ティム・ロビンス。あなたのこと、真面目な人なのか、お笑い系の人なのか、この頃分からなくなってます・・・(^^;。(2003,06,30)

●作品名インデックスへ
病院で死ぬと言うこと  
<監督>
<出演>岸部一徳
<内容>カメラを固定して、死に直面した人々の病院での生活を映し出す。
*****

岸部一徳の演じる医師のやさしさ、暖かさが、救い。病院でのシーンの合間に、町の風景が映し出される。(2000.05)

●作品名インデックスへ
評決      1982年 アメリカ 
<監督>シドニー・ルメット
<出演>ポール・ニューマン 、 シャーロット・ランプリング
<内容>ある事件をきっかけに、生活が破綻し、アル中になった弁護士のフランク(ポール・ニューマン)は、長年調査をしていたある訴訟の原告の代理人になった。簡単に、示談金を取れる訴訟だったが、命を、金で買おうとする相手側の態度に、示談を蹴ってしまう。大病院と、有能な弁護師団、そして、判事までをも敵に回しての、フランクの戦いが、始まった。
*****

(ネタばれアリ) 途中までは、アル中で、どうしようもないフランクに、イライラし通し。その後、示談を蹴ってからは、ハラハラのし通しです。法廷に持ち込まれてからは、身を乗り出して見ました。どう見ても、原告側の不利。貴重な証人と、証拠まで、なかったことにされた上での、あの判決は、ちょっと疑問です。最終弁論で、弁護士が、どんな熱弁をふるっても、判決が、ひっくり返るとは、思えません。 それはそれとして、ポール・ニューマンの「異議あり!(objection)」は、かっこよかったです(^^)。ちょい役で、ブルース・ウィリスが出てるらしいのだけれど、分からなかった。(2002.01)

●作品名インデックスへ
評決のとき   1996年 アメリカ  ドラマ
<監督>ジョエル・シューマカー 
<出演>マシュー・マコノヒー サンドラ・ブロック サミュエル・L・ジャクソン  ケビン・スペイシー, ジョン・ディール  
<内容>ジョン・グリシャムのデビュー作。10歳の黒人少女が二人の白人青年に暴行を受ける事件が起った。娘の父は、マシンガンで、青年2人を射殺してしまう。弁護士ジェイクは父親の弁護をするが、人種差別の激しい南部アメリカでのこと、大きな事件へと発展してゆく。
*****

根の深い人種差別問題。これに、真っ向から向かっていくことは、大きな勇気と、犠牲が、必要だ。(2000.08)

●作品名インデックスへ
ビヨンド・サイレンス   1996年 ドイツ  ドラマ
<監督>カロリーヌ・リンク
<出演>ハウイー・シーゴ、エマニュエル・ラボリ、タティアーナ・トゥリープ、シルヴィー・テステュー
<内容>両親とも聾唖者のララは、小さい時から、両親の、耳となり、親子3人で、幸せに暮らしていた。しかし、ある時、クラリネットに魅せられた彼女は、音楽を理解できない父親のもとを離れていってしまう。
*****

ララが、音楽をやりたい気持ちも、わかるし、父親が、音楽を理解できないのも、よくわかるので、見ていて、後半は、つらかった。でも、前半、ララの、少女時代を演じていたタティアーナ・トゥリープが、愛らしくて、また、自分の都合のよいように、大人たちの会話を通訳するのが、とっても、かわいらしかった。そして、18歳のララを演じていたシルビー・テステュー、少女時代からの移行期が、少々不本意だったけれど、明るい、恋をしていくと、だんだんに、美しく、溌剌としてきて、よかったです。(2001.01)

●作品名インデックスへ
昼下がりの情事   1957年 アメリカ  ロマンス
<監督>ビリー・ワイルダー
<出演>オードリー・ヘップバーン、ゲイリー・クーパー 
<内容>プレイボーイと、可憐な少女との恋。
*****

ラストのオードリーが、泣かせる。(2000.07)

●作品名インデックスへ
ビロウ      2002年 アメリカ サスペンス・ホラー・SF   
<監督>デヴィッド・N・トゥーヒー
<出演>マシュー・デイヴィス , ブルース・グリーンウッド , オリヴィア・ウィリアムズ , ジェイソン・フレミング , ザック・ガリフィナーキス
<内容>第二次世界大戦中、アメリカ軍潜水艦タイガー・シャークは、撃沈されたイギリスの病院船の生存者の救出を依頼される。しかし、救助者の中の一名は女性のクレア(オリヴィア・ウィリアムズ)だった。そのために女性は不吉とされる迷信に艦内が動揺する。そして、実際に、次々と不可解なことが起こるのだった・・・。
*****

いやぁ、怖かったですーー(^^;。最初から緊張の連続。ただでも、潜水艦という逃げ場のない空間の話です。それだけでも心理的圧迫感がありますよね。
第二次世界大戦当時、海の中は、音だけが頼り。敵艦とすれ違う時の緊張感は、格別で、それがこちらにまで伝わってきて、観ている私まで思わず息を止めて身動き出来ませんでした。
そして、艦内には、その他にも何かがあるらしく、奇妙なことが次々と起こってゆくのです。何か分からないその緊張感が、また怖ろしかったですねぇ。
そんな不思議なことが続くうちに、艦内の雰囲気も険悪になってゆき、ある者は、「もしかして・・・」と言い出すのです。これには、結構そうかもと私も納得してしまいました。最近よくありますから(^^)。
敵艦の存在で、浮上できずに、艦内の空気の水素の割合が上昇し、幻覚を起こしたり、また、逃げ場のない艦内でパニックになってしまったりと言うことは、いかにもありそうなことで、これらの出来事と、心理がいちいち納得できました。
そして、ラスト近くに、クレアが知ったある事実・・・ここでは鳥肌が立ちましたねーー。
本当に良くできた海洋ミステリーホラーです。静かな夜にひとりで見ていたら、相当怖いですよーーー。(2004,03,08)

●作品名インデックスへ
ピンポン      2002年 日本 青春・スポーツ   
<監督>曽利文彦
<出演>窪塚洋介 , ARATA , 中村獅童 , 津田寛治 , 夏木マリ , 竹中直人 , 松尾スズキ , 荒川良々
<内容>子供の頃から卓球が好きで好きでたまらないペコ(窪塚洋介)。そして、彼の幼なじみで、いじめられっ子だったスマイル(ARATA)。ふたりは、共に片瀬高校卓球部に所属していた。ふたりとも卓球の高い才能を持っているにもかかわらず、ペコは練習嫌いでさぼってばかり、そして、スマイルは卓球を単なる暇つぶしと公言しているのだった・・・。
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なかなかの熱血スポコン映画でした。原作が漫画なので、予告編も漫画チックで、あまり観たいとは思わなかったのですが、原作を読んでなくても、原作の人気の秘密をかいま見れるような魅力的なキャラクターたちがたくさんでてました。
まずは、ふたりの主人公たちが、才能がありながらも練習嫌いという設定がよいですね〜。いかにも、今時の高校生って感じです(^^)。
名前も、星野に月本と、マーク入りで極分かりやすい!名前と顔がごちゃ混ぜになってしまいやすい私には、これも、よかったです(^^)。
試合の結果をあまり重視しない映画の作りも好感もてました。
そして、卓球の試合は、CGなのだそうですが、これが、すばらしい。実際にあんなに打てるまで練習したのかと、映画を観ながら、彼らの俳優魂に感心したのですが、CGだと知って、またまた感心しました。凄いんですねぇ、今の技術!(^^)。

ただ、窪塚洋介君の演技がねぇ・・・。最初、このペコという子は、「Laundryランドリー」のテルのように知恵遅れなのかと思ってしまいました。演技が、かぶってましたねぇ。でも、お肌がスベスベで、なでちゃいたい!とか、流れる汗を拭いてあげたい!とかも思いましたけどね・・・(^^)。スマイルのARATA君もクールで素敵でした〜〜(^^)。
ということで、全体には、まあまあでした!(2003,12,05)



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