ヴィクトリア女王 最期の秘密 |
2017年 イギリス・アメリカ (VICTORIA & ABDUL)
伝記・歴史
<監督>スティーヴン・フリアーズ
<キャスト>ジュディ・デンチ, アリ・ファザール , マイケル・ガンボン, オリヴィア・ウィリアムズ
<ストーリー>
1887年英国。ヴィクトリア女王(ジュディ・デンチ)に金貨を献上する役目で、インドの青年アブドゥル(アリ・ファザール)がやってきた。彼に目をとめた女王は、彼を従僕に起用するのだった・・・。
<感想>
晩年のヴィクトリア女王の物語です。
今まで彼女の映画は、「Queen Victoria 至上の恋」、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」と見てきましたが、今回の作品は、題名からも分かるように、彼女の最晩年の物語です。
愛情豊かな夫との生活が夫の死によって終わってから26年間、再婚もせずにいた彼女の前に現れたのがインドの青年アブドゥルでした。
一連のしきたりや行事にうんざりしていた彼女にとって、彼の登場は、彼女の心の中に、爽やかな一陣の風を吹き込んだのではないでしょうか。
映画は前半、コミカルな雰囲気で進んでいくので、楽しく見ることが出来ました。
しかし後半は、アブドゥルを巡って、女王と周囲の軋轢が大きくなり、また、宗教問題も絡んで、深刻な状況になります。
作品は、21世紀になり、アブドゥルの日記が発見されたことから、それを元に映画化に至ったそうです。
彼の日記ということなので、彼目線で描かれているのでしょうが、ヴィクトリア女王の最晩年にこんなワクワクするようなことが彼女の身の上に起こったとしたら素敵なことだなと思いました。
主演は、「Queen Victoria 至上の恋」でもヴィクトリアを演じたジュディ・デンチ。
威厳があり、歳をとっても探究心や、向学心のある女王を威風堂々と演じていて、素晴らしかったです。(2021,01,17)
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