クロッシング・ガード          |  
  
1995年 アメリカ アクション・犯罪・スリラー
  
<監督>ショーン・ペン 
<キャスト>ジャック・ニコルソン  ,   デヴィッド・モース  ,   ロビン・ライト  ,   パイパー・ローリー  ,   石橋凌  ,   カリ・ウーラー  ,   アンジェリカ・ヒューストン 
  
<ストーリー> 
交通事故で娘を失ったフレディ(ジャック・ニコルソン)は、それ以降の人生が大きく変わってしまった。妻(アンジェリカ・ヒューストン)とも離婚し、犯人であるジョン(デヴィッド・モース)を許すことなく、彼の出所を待って、復讐を果たそうとする。一方、刑期を終えて出所したジョンも、心の痛みは消えていなかった・・・。
  
<感想> 
ショーン・ペン監督作品です。
  
私は、俳優としての彼は、ちょっとばかり苦手なのですが、監督作品は、何故かとても好きです。 
この作品を含めて4本の彼の監督作を見ていますが、どれも、いいですね〜。 
暗くて、淡々としているのに、見た後、じわ〜〜っと感動の波が押し寄せるような、そんな感じがします。
  
この作品も、とても静かなのに、心に秘めた物は熱く、そして重いです。
  
事故で最愛の娘を失い、立ち直れなくなった父親の悲劇です。 
彼の心は、何をしていても、何を見ても、虚ろ。 
ただ思い描くことは復讐だけ・・・。 
そんな彼に、周囲は距離を置くようになり、更に一層孤独になってゆく・・・。 
彼はいったいどうやって、決着を付けようとするのか・・・??
  
自分を見失ってしまった父親・フレディ役は、ジャック・ニコルソンです。 
彼としては、抑え気味の演技でしょうが、やっぱり、ちょっとこわ〜〜い(^^)。 
彼は、この後、同じくショーン・ペン監督の「プレッジ」でも、狂気をうかがわせる役を演じてます。
  
そして、事故を起こしたジョン役は、デヴィッド・モース。 
彼もいいんですよ〜。 
心に傷を負った不器用な男を好演です。 
彼も、この前の作品「インディアン・ランナー」で、ペン監督とタッグを組んでいましたね。
  
どこに辿り着くともしれない逃走劇のラストに、心震える感動がやってきました。
  
題名のクロッシング・ガードは、THE CROSSING GUARD=交差点監視員でしょうか。 
あるシーンで、フレディが、監視員をじっと見やるシーンがあります。 
その時には、それが何を意味しているのか分からなかったのですが、全てを見終わってみると、彼の思いが、切なく伝わってきます。(2010.02.23)
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