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イヴの総て      1950年 アメリカ  ドラマ
<監督>ジョセフ・L・マンキウィッツ
<出演>ベティ・デイビス アン・バクスター マリリン・モンロー 
<賞>アカデミー作品賞、監督賞他4部門
<内容>大女優の舞台を毎晩見に来ていたイブは、ある日、脚本家の妻の目に留まり、大女優の付き人になる。そして、それを足がかりに、女優への道を、のし上がってゆく。
*****

アカデミー賞6部門獲得という不朽の名作。50年も前(!)の映画だけれど、一度見てみたかったもの。主演の、アン・バクスターの演技が、メリハリがきいていて、さすがです。まだ、スターになる前の、マリリン・モンローが、出てたので、びっくり!(^^)。(2000.11)

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生きてこそ      1993年 アメリカ
<監督>フランク・マーシャル
<出演>イーサン・ホーク , ダニー・ヌッチ , ジョン・マルコヴィッチ , ヴィンセント・スパーノ 
<内容>1972年10月、ウルグアイの大学ラグビーチームが乗った旅客機がアンデス山中に墜落した。極寒の雪の山中で生き残った学生達は、力を合わせ、知恵を絞って生き残る努力をする。そして、食糧が尽きた時、彼らの取った行動は・・・。
*****

実話の映画化というと、がっかりするものも中にはあるのですが、これは、衝撃度と言い、感動度と言い、上級の映画になっています。

遭難して72日間生き延びた若者の話です。
飛行機の墜落、寒さ、飢え、捜索の打ち切り、そしてさらに襲ってくる雪崩・・・。
この学生達はキリスト教会系の大学の学生だったらしいです。
映画の中には、何回か祈る姿がありました。こういう状態の時、信仰を持っているということは、強いですね。どれだけ心の支えになることでしょう。
しかし、そんな彼らも、次から次に起こる不幸に思わず神を呪うことはなかったのでしょうか・・・。

一番感動したのは、ナンドのポジティブ思考です。そこには、なんとしても生き残るという強い意志がありました。
自分たちが生き残るために、人肉を食べることを言い出したのも彼です。そして、救助を求めに行ったのも彼。
ラストの頂上に登って、山の連なりを観た時の彼の考え方は、驚きでした。この考え方、これも、信仰のなせる技なのかもしれません。このぐらいの強い意志がないと、とても生き残れなかったでしょう。
強い意志と、決断と実行力と若い肉体。これらが彼らに味方したのだと思います。

救助された後、マスコミの興味本位の取材にさらされた彼らに、カトリック教会は、彼らを擁護し、正当な行為だったと結論づけたそうです。(2003,09,16)

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イグジステンズ      1999年 アメリカ SF・ホラー
<監督>デヴィッド・クローネンバーグ 
<出演>ジェニファー・ジェイソン・リージュード・ロウウィレム・デフォー, サラ・ポーリー  
<内容>脊髄に開けた穴にゲームを接続して楽しむ新作ゲームの発表会で、厳重な警戒をくぐり抜けて、ゲームデザイナーが狙撃犯に撃たれてしまう。その場から、彼女と、彼女を警護する男(ジュード・ロウ)は、逃げ出すが、また、新たに、命を狙われる。
*****

気持ちの悪くなるようなシーンが、各所にあります(^^;。ゲームの中での話が大半を占めますが、主人公が、適切な会話をしないと、相手が、待機モードになっていたり、思わぬ所に、秘密が隠されていたりと、ゲームをする人には、楽しめるシーンもあります。。見ているうちに、いったいどこまでが、ゲームで、どこからが、現実なのか分からなくなります。こんなゲームが、開発されたら、人類もおしまいでしょうね(^^;。この監督さんは、昔、ジェームズ・ウッズ主演で、似たような映画(ビデオドローム)を作っていますね。これも、気持ち悪かったです(T_T)。(2001.08)

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いつか晴れた日に      1995年 イギリス・アメリカ ロマンス
<監督>アン・リー
<出演>エマ・トンプソンアラン・リックマンケイト・ウィンスレットヒュー・グラント 
<賞>アカデミー脚色賞(エマ・トンプソン)
<内容>19世紀イギリス。主人が亡くなったため、わずかな財産だけを与えられ、お屋敷を追われるようにして出た、ダッシュウッド未亡人とその娘たち3人。自分たちの新しい境遇を嘆きながらも、精一杯の生活をし、また、恋愛もするのだが、財産のない彼女たちは、結婚もままならない。
*****

ずっと見たかった映画です。この時代のお話しは、大好きです。イギリスのお屋敷の綺麗な庭もステキだし、風景も美しい。そして、性格の正反対の姉妹の、恋愛の仕方の対比も面白かった。それにしても、ヒュー・グラントは、こういう、はっきりしない男をやらせたら、ピカイチですね。ものすごくイライラさせてくれます。ケイト・ウィンスレットも、この役柄にぴったり!。他の脇役陣も、良かったです。(2001.10)


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偽りの晩餐      1987年 イタリア 青春
<監督>エルマンノ・オルミ
<出演>マルコ・エスポジド , マリーザ・アバテ
<内容>豪華ホテルの晩餐会に、見習い給仕として働きに来た6人の少年少女。彼らが初めて見る上流社会の人々と晩餐会の様子を描く。
*****

説明のナレーションは全くなく、セリフもほとんどありません。駅に降り立った少年少女達のことを、ただのアルバイト学生だと思ったら、後で解説を読むと、ホテル学校の生徒だったのですね。その学生達を迎えに来た車が、山奥のお城みたいなホテルに到着したところで、「この映画は必ずしもフィクションではない」と字幕が入ります。
それ以降は、一般庶民の私にはうかがい知れない、上流社会の人々の晩餐会の模様です。ただそれだけなのに、面白かったですね〜。テーブルセッティング、防弾ガラスの検査、ワインの用意、料理の仕込み、客達の到着、そして「奥様」の登場です。この「奥様」、いったいどんな権力を持った人なのかさっぱり分からないのですが、彼女の前で粗相がないようにまわりがピリピリしているのが痛いほど分かります。
出てくる料理も前菜から始まって、蛙のスープ!に、グロテスクな巨大魚。でも、この巨大な魚が、最後には、骨だけになって下げられてゆくところは見事でしたね〜。そう、この映画の見所は、給仕人達の華麗なテーブルサービスなのかもしれません。
ラストは、ちょっと笑えます。

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従妹ベット     1998年 アメリカ  ドラマ
<監督>デス・マッカナフ  
<出演>ジェシカ・ラングエリザベス・シューボブ・ホスキンス, ケリー・マクドナルド  
<内容>借金で首の回らなくなった貴族ヒューロット家。ベットは、美しくないばかりに縁遠く、一族に、笑い物にされていた。しかも、従妹の死後、望んでいた後妻の座にもつけないで、子供達の世話役をさせられていた。そんな彼女が、やっと見つけた、恋人を、従妹の娘に、横取りされてしまったベットの復讐が、始まった・・・。
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美しく生まれなかったばかりに、損な役回りばかりを押しつけられてきた女性の復讐。 ・・・と、言っても、そんな、おどろおどろしい物ではありません。時期を見計らって、横取りされた恋人に、罠を仕掛けるのだけれど、それも、なかなか思い通りには、進まない。その復讐というのも、気の長い復讐で、ちょっと、まどろっこしい。しかし、ラストがあれで、やっぱり、彼女の勝ちと、いうことかしら・・・(^^)。(2001.04)

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愛しのローズマリー      2001年 アメリカ ロマンス・コメディー   
<監督>ボビー・ファレリー
<出演>グウィネス・パルトロー , ジャック・ブラック 
<内容>父親の遺言がトラウマになっているハル(ジャック・ブラック)は、自分の外見には不相応な美人ばかりを追いかけているためになかなか彼女が出来ない。ある日、有名な心理療法士に催眠術をかけられた彼は、心の美しさがそのまま外見に現れて見えるようになってしまう・・・。
*****

グイネス・パルトローが巨漢の女性を演じる事で話題になった映画です。私も観るのがとっても楽しみでした。
想像通り笑わせて貰いました。何しろ、ジャック・ブラック演じるハルのキャラが凄いですね。あのクラブでのダンス!(^^;。絶対一緒に踊りたくないですーー(^^;。彼は、「ハイ・フィデリティ」でも、音楽オタクを演じていて、いい味出してます。それに、ダンスはともかく、彼のリズム感は、すごいですよね〜(^^)。
そして、グイネスの綺麗なこと!巨漢を演じることで、その細さがさらに際だって見えますねぇ。それに、あの表情も、素敵です。
ただ、やはり、外見で人をこき下ろしたりする場面は、いい気持ちはしませんでした。太っているのも、痩せているのも、ハンサムなのも、不細工なのも、それは、一つの個性で、それをことさら取り上げて笑わすような所はちょっと不愉快でもありました。 まあ、そういう映画なのだから、しょうがないのですがね。
また、そんな彼女たちが、人から親切にされる事に慣れていなかったり、笑われることに耐える事が日常だったりする姿を見ると胸が痛みました。
人間って、どうしてこう浅はかなんだろう・・・。(2003,07,22)

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いとこのビニー      1992年 アメリカ コメディー・犯罪
<監督>ジョナサン・リン
<キャスト>ジョー・ペシ , マリサ・トメイ, ラルフ・マッチオ  
<賞>アカデミー最優秀助演女優賞(マリサ・トメイ)
<ストーリー>大学生のビル(ラルフ・マッチオ)とスタン(ミッチェル・ホイットフィールド)は、旅の途中で立ち寄ったストアの店員殺害の容疑で、拘束されてしまう。困った二人は、弁護士の資格を持つ、いとこのビニー(ジョー・ペシ)に、弁護をしてもらうことにするが、ビニーは、なんと6週間前に弁護士になったばかりで、法廷に立つのは初めてだった・・・。
*****

なかなか面白いコメディーでした。
無実の罪なのに、勘違いで、なんと殺人犯人にされてしまう二人の若者の右往左往。二人の救世主となって現れるビニーの、そこはかとない違和感。実は、弁護士になったばかりというビニーの、法廷でのすったもんだ。その上、早朝に起こされて睡眠不足・・・。こんな感じで、面白さの相乗効果が面白いです。

ジョー・ペシのコメディアンぶりにも、おおいに笑わせられました。私の持つ彼のイメージは、「ギャングで強面」なのですが、こんなコメディーも、いいですね。
彼の恋人役でマリサ・トメイも出演しています。何年頃のファッションなんでしょう。すごい格好と、化粧で出てくるのも、見物です。でも、もっと驚いたことに、彼女、この映画でオスカーを受賞していたんですね〜。
彼女を知ったのが最近だったので、こんな昔の映画で、オスカーを獲っていたなんて、びっくりでした。しかも、この役で?!割と、助演賞の受賞者って、驚くことがありますが、彼女の受賞も驚きです。
だから、アカデミー賞受賞作と肩肘張らずに、気軽に楽しんで見た方がいいですね。
話は、殺人事件の法廷ものなのですが、コメディーなので、堅苦しくはないです。
絶体絶命の立場から、ビニーが、どうやって、起死回生をはかるのか。あまりにも都合よく事が運ぶので、あらら!と思いますが、なかなか楽しいですよ。(2005,07,20)

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イナフ      2002年 アメリカ スリラー
<監督>マイケル・アプテッド
<出演>ジェニファー・ロペス , ジュリエット・ルイス , ノア・ワイリー 
<内容>ウェイトレスだったスリム(ジェニファー・ロペス)は、ある日、客の一人ミッチ(ビリー・キャンベル)と出会い、恋に落ち、結婚する。一人娘のグレイシー(テッサ・アレン)も生まれ、幸せな結婚生活を送っていたスリムだったが、ある時、夫が浮気をしていることに気が付く。その事を夫に問いつめると、彼は逆に彼女を殴りつける・・・。
*****

普通に暮らしているときは感じなくても、ひとたび暴力に晒されると、男女の歴然たる力の差を改めて感じてしまいますねぇ。
私は、幸いにして、そんな怖ろしい経験はないですが、この映画を見て、改めて女性の力の弱さを感じてしまいました。

でも、この映画には、色々と苦言があります。
第一に、彼女の対応のまずさ。もっとうまい対処の仕方があったでしょうに、余りにも、相手の怒りを煽った行動のように感じます。
第二に、金持ちの実父の都合のいい出現。
そして、第三は、極めつけ。たったの1ヶ月のトレーニングで、あの効果!?
まあ、映画だからね、こんなもんなんでしょう。
DVや虐待にあうと、反撃する気力も奪われてしまうらしいので、彼女のあの行動は、ある意味、救いでもあります。

とか言いつつ、ラストの彼女の反撃は、なんと小気味がいいことでしょう!(^^)。
あんないやなヤツには、たとえあそこまでしなくても、一発かまして、ビビらせてやればいいんです!(^^)。(2004,05,13)

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狗神<イヌガミ>   2001年 日本  ホラー
<監督>原田眞人
<出演>天海祐希渡部篤郎、深浦加奈子
<内容>高知の山奥で一人で、和紙づくりをしている美希。その彼女が、村に新しく来た教師と出会って、愛し始めるようになると、奇怪な事件が、続くようになった。
*****

これは、なかなか、普通のドラマとしても、前半は、いけてます。山奥の風景と、主演の天海祐希が、とっても丁寧に撮れていて美しい。紙すきのシーンなんかも、とっても好きです。彼女自身も、前半、おとなしく、控えめな女性を、うまく演じていて、彼女の出演作の中では、一番好きです。渡部篤郎も、好きな役者さんで、うまいですね〜(^^)。でも、後半が、ちょっと、わかりずらくて、残念でした。(2001.02)

イノセント・ボーイズ       2002年 アメリカ 
<監督>ピーター・ケア
<キャスト>キーラン・カルキン , ジェナ・マローン , エミール・ハーシュ , ヴィンセント・ドノフリオ , ジョディ・フォスター 
<ストーリー>カトリック系の学校に通うフランシス(エミール・ハーシュ)たちは、自分たちをヒーローとして描いた漫画に、厳しいシスター(ジョディ・フォスター)を悪役として登場させて、楽しんでいた。そんなある日、親友のティム(キーラン・カルキン)が、フランシスが思いを寄せていた少女、マーシー(ジェナ・マローン)と付き合うきっかけを作ってくれた・・・。
*****

まあ本当に、悪ガキですねーーー(^^;。14歳というと、まだまだ子供なのに、やることは、大胆で手が付けられないんだから、先生達も大変です(^^)。
でも、こんな事が出来るのも、この頃だけ。だからこそ、大人になっても、その頃の思い出は消えないで残っているんでしょうね〜。
私も、高い塀に登って遊んだり、河原で泥に靴を取られて泣いたり、遠出して帰り道が分からなくて、心細かったり・・・今思い出すと、いい思い出です。あの頃のみんなは、どうしちゃったのかな〜〜。

この映画の中の子供達の楽しみは、厳しいばかりのシスターをどうしたら、とっちめられるか。彼らの描く漫画の中で、彼らは、正義の味方のモンスターに変身し、悪役シスターをやっつけます。また、それだけでは飽きたらず、学校のシンボルの女神像を盗んだり・・・少々度が過ぎてしまいます。
そして・・・。

子供時代、少々限度を超えたことを行っても、ほとんどが、なんの問題もなく、過ぎてしまうものなのですが、時たま、そこに本当の不幸が混じってしまうことがあるのも事実です。これは、避けようがあるようで、避けようのないことなのかも知れません。そして、その事実に直面したときに、少年は、一歩大人に近づくのかもしれませんね。

青春映画ということと、キーラン・カルキンが出演していることで、「マイ・ガール」を思い出しました。この頃の年代を描いた映画は、甘酸っぱくて、切なくて、とても好きです。

原作は、31歳で亡くなったクリス・ファーマンの、デビュー作で遺作となった小説「放課後のギャング団」。この本に感銘を受けたというジョディー・フォスターが製作し、憎まれ役のシスターも演じています。(2006,01,30)

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イノセントワールド      1998年 日本 青春   
<監督>下山天
<出演>安藤政信 , 竹内結子 , 伊藤かずえ , 豊原功補
<内容>アミ(竹内結子)は、援助交際でお金を稼ぐ女子高生。彼女は、自分の父親が、精子ドナーNo.307だと知り、知的障害を持つ兄タクヤと共に家を出て、父親探しの旅に出る。そして、寒村で診療所を開く医師、高森の元に辿り着いた・・・。
*****

竹内結子の映画デビュー作です。彼女は、デビュー当時から透明感のあるいい演技をしています、というか、今とあんまり変わりなかったです。
主な登場人物は、4人です。それぞれが、色々な思いを胸に生きています。アミは、自分が人工授精で生まれたこと、そして本当の父親が精子ドナーだと知り、深く悩み、父親に会いに行きます。会って、どうしたかったんだか、ちょっと不明でしたが、その気持ちも分かります。でも、会いに行かれた方は、たまらないですねーー。しかも、このお医者さん夫婦は、うまくいってないようだし・・・。そして、分からなかったのは医師の妻の行動です。いくら愛していても、蛇の生殺しのような生活に耐える意味ってあったのでしょうか??私なら、とっとと彼の元を去ってゆきます!「本当に人を愛したことがないのね。」とか言われそうですがね。また、二人が来てからの彼女の行動もあまりにも無責任。自己満足。大っきらいです。
というわけで、なんだかみんなふわふわして、雰囲気だけの映画という気がしました。登場人物それぞれが、私にとって不可解。そして、そのまま終わってしまった感じです。アミとタクヤは自分の求めているものが、何であるか分かったようですが、この後、どうしたのでしょう、二人は・・・(^^;。
安藤政信君の演技は、あともうちょいってとこでしょうか。(2003,04,11)

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イフ・オンリー      1998年 イギリス・スペイン サスペンス
<監督>マリア・リポル
<出演>ダグラス・ヘンシャル , レナ・ヘディ , ペネロペ・クルス 
<内容>売れない俳優ヴィクター(ダグラス・ヘンシャル)は、恋人シルヴィア(レナ・ヘディ)に、正直に浮気を告白して別れる事になってしまう。シルヴィアが、他の男と結婚する前日の夜、ヴィクターは、失恋の痛手から泥酔して、ゴミ収集箱の中に入ってしまう。その後、気が付くと・・・。
*****

とってもセンスのいいラブストーリーでした。こういう映画好きです。過去と未来が交錯して、スリリングでもありました。あの後、あの二人は、どうなるんだろうと、見たあとでも色々想像して楽しめます。主演の二人が、また、いいのです。ヴィクター役のダグラス・ヘンシャル。彼は、一見小汚く見えますが、シーンによって、かわいらしくなったり、素敵になったり、ダメ男になったり、いろんな表情を見せてくれます。シルヴィア役のレナ・ヘディ、彼女は、ひたすらかっこいい。そして、可愛い。ちょっと憧れちゃうな、あんな感じの女性。ペネロペ・クルスは、ブレイク前でも、やっぱり光ってますね〜。この映画、ジャンルはサスペンスになっていましたが、ファンタジックコメディーラブロマンスって感じでした。お奨めです。(2003,02,11)

イブラヒムおじさんとコーランの花たち      2003年 フランス   
<監督>フランソワ・デュペイロン 
<キャスト>オマー・シャリフ , ピエール・ブーランジェ  , イザベル・ルノー , イザベル・アジャーニ , ローラ・ネマルク
<ストーリー>パリの裏町に住むユダヤ人少年、モモ(ピエール・ブーランジェ)。母親(イザベル・ルノー)は、彼の幼い頃、兄、ポポルを連れて家を出てしまい、彼は、謹厳な父親と二人暮らしをしていた。彼が買い物に行く食料品店のイブラヒム老人(オマー・シャリフ)は、そんな彼を何くれとなく世話していた・・・。
*****

題名と、映画の雰囲気から、はじめ、イランあたりの映画かと思っていました。途中でフランスの裏通りの話だと分かりましたが、フランスは、移民の国で、こうして、いろいろな国の人が、根付いて暮らしてゆけるんですね〜。

最初は、モモ=13歳の性の目覚めから始まります。なんとか大人に見えるように、場慣れしているように見えるようにと、練習する姿が、けなげで笑いを誘います。その後、立派に大人になった(^^)彼が、娼婦にプレゼントとして大事にしているある物を持っていくところが、やっぱり13歳、かわいいです(^^)。
そんな彼が、いつも立ち寄る食料品店のイブラヒムおじさんと、ひょんなことから言葉を交わすようになります。

モモは、可哀相な境遇でした。それは、貧しいことも、母親がいないことも原因なのでしょうが、最大の悲しみは、父親が、人生に絶望していたことだったのかもしれません。
そんな彼の寂しさ、哀しさを、イブラヒムおじさんは、深い愛情のこもった目で、暖かく見守っていてくれました。
モモの不幸は、更に続くのですが、親交の深くなっていたイブラヒムおじさんが全てを抱え込んでくれて、見ている私も心底ホッと安心しました。13歳の少年には、あまりにも辛く悲しいことですから。

ラストに、またまた、モモに不幸が見舞うのですが、イブラヒムおじさんの深い愛情を知っていたモモは、どんなにか、心強かったことでしょう。なにしろ、幸せのおまじないを教えてくれていたのですから。おじさんの全ての愛情を受けた少年の未来は明るいです。
お金が無くて貧しくても、親の愛が無くても、誰かの深い愛情さえあれば、人は生きていゆけるんですね〜。
この映画には、コーランの教えも描かれてあるのでしょうが、私には、分かりませんでした。それでも、見終わって、心がほっくりするような、そんな暖かい映画でした。

イブラヒムおじさんを演じたのは、砂漠映画には、必ず出てくる名優オマー・シャリフです。いいですね〜。深いですね〜。彼の愛情こもった瞳に私も癒されました。
後半は、ロードムービーになってゆきますが、トルコの祈りの踊りが、とても綺麗で、印象的でした。(2006,01,09)

イベント・ホライゾン      1997年 アメリカ ホラー・SF・スリラー
<監督>ポール・アンダーソン
<キャスト>ローレンス・フィッシュバーン , サム・ニール , ジョエリー・リチャードソン , ジェイソン・アイザックス 
<ストーリー>西暦2047年。7年前に、行方不明になった宇宙船「イベント・ホライゾン」号から救助信号が届いた。調査救助船「ルイス&クラーク」号が救助に向かい、海王星の近くで、宇宙船を発見。船内に侵入するのだが、船内の捜索を続けるうちに、救助隊員達は、次第に奇妙な幻覚を見るようになる・・・。
*****

何しろ、大きな効果音で何回も驚かされます(^^;。映画館で見ていたら、きっと飛び上がるのではないかしら。
でも、怖いのは、大音響だけではなく、どことなく邪悪なものを感じさせられる全体の雰囲気です。
今まで見た宇宙関係映画は、あまりそんなことを感じなかったので、宇宙の綺麗な映像を見ていても、薄ら寒い感覚がありました。
これは、宇宙船から送られてきた映像と音を見せられた段階で、決定的なものとなりました。こわーーーい!(^^;

映画を見ているときは、「2001年宇宙の旅」「惑星ソラリス」「エイリアン」を思い浮かべていましたが、監督は、宇宙版「シャイニング」と言っているそうです。言われてみれば、なるほど、そんな気もしますね(^^)。なにしろ、怖くて、ドキドキして、ハラハラする映画でした。

場所が地球から遠く離れた宇宙空間で、どこからも助けは来ない密室状態、しかも、得体の知れない現象が起こり始め、それら、全てを自分たちだけで解決しなければならない状況なわけで、見ているだけで息の詰まりそうな恐怖感で、いっぱいになりました。

監督は、「バイオハザード」などのポール・アンダーソン。どうりで、相性がいいわけです(^^)。久しぶりに面白いSF・ホラーを見たような気がしました。(2006,04,20)

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いま、会いにゆきます      2004年 日本 ロマンス・ファンタジー   
<監督>土井裕泰
<出演>竹内結子 , 中村獅童 , 中村嘉葎雄 , 小日向文世 , 市川実日子 , 松尾スズキ
<内容>妻、澪(竹内結子)に先立たれた巧(中村獅童)は、6歳の佑司(武井証)を育てながら、あわただしくも、幸せに暮らしていた。そんなある日、森に入った二人は、亡くなったはずの澪と再会する。彼女は記憶をなくしていたが、澪が再び現れることを信じていた二人は、澪との生活を再び始めるのだった・・・。
*****

泣けると評判の高い映画です。同じような映画ばかりに出演する竹内結子に呆れつつも、見に行ってきました。
実は、ほかの映画を見に行った時に、この映画の鑑賞を終えて出てくる集団とすれ違った時があって、これが、結構、年齢層が高いので驚いたのと、その人たちが皆が皆、泣き顔、しかも、鼻をすすり上げて出てきたので、こりゃすごい!!と、驚いたのでした。これって、何事?!と、ほんと、びっくりしましたねーー(^^)。

そんなわけで、影響を受けやすい私は、タイトルが出て、音楽が盛り上げにかかる頃から、涙の器が、満杯状態。いつ流れ出してもおかしくない状態になってしまっていたのでしたーー(^^;。

白い、清楚な服があんなに似合う女優さんは、ほかにそんなにいないでしょう。竹内結子の魅力満載の映画でした。同じような企画ばかりに出演していると、私のようにひねくれた見方をする人がいることを承知の上で、この映画に出演したかった彼女の気持ちがよく分かりました。ほんとに、この女優さん、この手の話がよく似合うわ〜〜(^^)。

ストーリー的には、つっこみどころ満載で、おいおい、と、思わず声をかけたくなるところも多々あり。でも、ファンタジーなのだからと、おとなしくしていました。
ラストは、あぁ、そうだったのね。と、いろいろと納得。それで、あのひまわり畑での彼女は、唐突で、情熱的な態度だったのね〜〜とかね。ちょっとどこかで見たような・・・という気もしましたが、よくできた話でした。こんなストーリー、やっぱり好きです〜(^^)。
中村獅童の病気がよく分からなかったのですが、彼は、ちょっとぬけてるような、オツムが弱いような、ああいう感じの役がよく合ってますね〜。ほかの俳優では、この雰囲気、出せないでしょうね。高校生の巧を演じた浅利陽介君も、中村獅童によく似てて、びっくりしました(^^)。

で、私の涙は、どうなったかと申しますと、意外や意外、堰が切れたような、落涙はなく、ほろりと、一粒、二粒、流れた涙の美しさよ〜〜という感じでありました(^^)。
最後のオレンジレンジの「花」が、しばらく頭から離れませんでしたよ。やっぱりCD欲しいなぁ〜〜(^^)。(2004,12,02)

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いまを生きる   1989年 アメリカ  ドラマ
<監督>ピーター・ウィアー
<出演>ロビン・ウィリアムズ ,イーサン・ホーク 
<賞>アカデミー脚本賞 <内容>全寮制の名門進学校にやって来た英語教師と、新入生たちの心の交流。そして、ある事件をきっかけに起こる悲劇。
*****

2回目。青春時代だからこその、家族との葛藤や、恋の悩み、そして、仲間との連帯感。そんな生徒たちを、暖かく、見守り、励ましてくれる先生。こんな先生に出会えたら、それだけでも、幸せだ。とっても良い映画です。若かりし頃のイーサン・ホークが出てたとは今回気付いた。(1999.03)

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イヤー・オブ・ザ・ドラゴン      1985年 アメリカ 犯罪
<監督>マイケル・チミノ
<出演>ミッキー・ローク 、 ジョン・ローン
<内容>ニューヨークのチャイナタウン。それまでチャイナタウンを牛耳ってきたチャイニーズ・マフィアのドンが殺され、その後がまに座ろうとする若き幹部ジョーイ・タイと、新しく赴任してきた、破天荒な刑事スタン・ホワイトとの攻防。
*****

ミッキー・ロークと、ジョン・ローンが、両方ともかっこいいです。ほれぼれします(^^)。今頃は、どこで、どうしているのやら・・・(^^;。映画自体は、チャイニーズ・マフィア、ヴァイオレンス、女性の扱いがひどいってことで、私好みではありませんでした。(2002.02)

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依頼人      1994年 アメリカ サスペンス
<監督>ジョエル・シューマカー
<出演>スーザン・サランドン 、 トミー・リー・ジョーンズ 、 ブラッド・レンフロー , ウィル・パットン , J・T・ウォルシュ
<内容>11歳のマーク(ブラッド・レンフロー)は、弟と森にいるときに、偶然、ある男が自殺する現場に居合わせてしまう。弟はそのショックから心的障害を受け入院し、マークは、マフィアの絡んだこの自殺の目撃者として、警察、マフィア、マスコミに追われるようになる。窮地に陥ったマークは、飛び込んだ弁護士事務所にいた女弁護士ラブ(スーザン・サランドン)に助けを求めるのだが・・・。
*****

これで見るのは3回目ぐらいです。何度見ても、この弁護士ラブを演じるスーザン・サランドンはかっこいいですね〜。今回は、TV放映を見たので、好きなシーン(ママラブのパイとか)など大幅にカットされていて非常に残念(T_T)。でも、ERの先生が二人も出てるのでうれしい。特に、ウィリアム・H・メイシーなんてそのまんまだし(^^)。 見所は、なんと言っても、スーザン・サランドンと、トミー・リー・ジョーンズのやりとりですね。ああ言えばこういうって感じの小気味よい対決、しかも彼女の方が一本取ってしまうところが溜飲が下がります。(2002,12,08)

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イレイザーヘッド      1976年 アメリカ アート
<監督>デヴィット・リンチ
<出演>ジョン・ナンス , シャーロット・スチュワート
<内容>消しゴム頭のヘンリーは、恋人メアリーの家に食事に招かれ、そこで、メアリーに子供が出来たことを知らされる。二人は、結婚するのだが、生まれた子供は奇怪な生物だった。育児ノイローゼになったメアリーは、子供を置いて実家に帰り、子供の世話はヘンリーがすることになるのだが・・・。
*****

・・・なんとコメントしたらいいのでしょうか・・・(^^;。さっぱり分からなかったのですがね、この映画・・・(^^;。それでも、観る人が観れば、分かるようで、この映画で認められたデヴィット・リンチは、「エレファントマン」の監督に大抜擢されたのでした。うーーむ、どこがよかったのでしょうか・・・(^^;。日本のTVでも放映されて、大きな話題を呼んだ「ツイン・ピークス」を見ると分かりやすいらしいのですが、観てないし・・・。というか、「ツイン・ピークス」って、そんな話だったのかぁと、びっくりしたり(^^;。
映画の雰囲気は、「惑星ソラリス」に似ているように思いました。今リメイクされている「ソラリス」の元の映画です。こちらも、ひとつひとつのシーン(動作)に、ものすごく間があって、その間にこちらが疲れてしまいます。
でも、この「イレイザーヘッド」は、その上、気味が悪いのですからねぇ。題名の消しゴム頭からはじまって、分からないことだらけ。一つ一つあげていったらきりがありません。一言で言えば「悪夢」そのものでしょうか。ラストも衝撃的でございました(^^;。
こんな映画もあるんだということを知りたい方、そして、リンチワールドの好きな方だけどうぞ。(2003,06,06)

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イン・アメリカ 三つの小さな願いごと      2002年 アイルランド・イギリス ロマンス
<監督>ジム・シェリダン
<キャスト>サマンサ・モートン , パディ・コンシダイン , サラ・ボルジャー
<ストーリー>失業してアイルランドからニューヨークへとやってきたサリヴァン一家は、場末にあるアパートの1室を借り、なんとか生活をはじめた。しかし、苦労の絶えない両親を見て、クリスティは、天国にいる弟に、3つのお願いをするのだった・・・。
*****

失業者の溢れるアイルランドから、希望の街ニューヨークへ。同じ英語圏とはいえ、わずかのお金で向かうには、あまりにも無謀な計画だなと、最初、思いましたが、話が中盤になって、その本当の理由が分かりました。
この若い両親は、辛い過去を背負って、そこから立ち直っていなかったんですねーー。それは、大人だけではなく、子供の心の中にまで暗い影を落としていたようで、ラスト近くの、お姉ちゃんの言葉に思わず泣かされました。
大人より、ずっとしっかりしてましたね、あの子。と言うか、両親がしっかりしない分、子供がしっかりしちゃうんでしょうね〜(^^)。

この映画は、監督の体験をベースにしているそうで、脚本は実の娘二人が書いているそうです。
なるほど、子供たちの描写が、とても生き生き書かれてました。
最初、奇妙に叫んでばかりいて、怖ろしげなマテオが、ハロウィンを境にして、急に、いい人になった訳は、大人よりも、子供たちの方が、彼と急速に仲良くなったからなんですね〜〜。

二人の子役ちゃんが、またまたすばらしい演技をしてくれました。彼女たち、実の姉妹なんですね。お姉ちゃんの歌も、上手でした。
ハリウッド映画のような派手さはないものの、心にじんわりくるいい映画でした。(2005,10,11)

●作品名インデックスへ
イン・ザ・カット      2003年 アメリカ 犯罪・スリラー・ミステリー   
<監督>ジェーン・カンピオン 
<キャスト>メグ・ライアン , マーク・ラファロ , ジェニファー・ジェイソン・リー , ケヴィン・ベーコン 
<ストーリー>他人に心を閉ざして生活する大学講師のフラニー(メグ・ライアン)。彼女の家のそばで、猟奇殺人事件が起こり、NY市警殺人課の刑事マロイ(マーク・ラファロ)が彼女の元を訪れる。彼女は、いつしかマロイに惹かれてゆくのだが・・・。
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「ラブコメの女王メグ・ライアンが体当たりで挑んだ問題作。」ということで、話題になり、そして、あまり評価が良くなかったように記憶しています。
今までのラブコメ路線を変更するのは、やはり大変なんですね〜。彼女がラブコメ以外で演じてきた役は、やはりいずれもパッとしません。
あまりにも、同じような役を演じて、イメージが固定されてしまったせいでしょうねぇ。

この映画は、彼女が、今までのイメージをかなぐり捨て、大胆にオールヌードで挑んでいる意欲的な作品なのですが、どうしても、あのメグが、こんな事を・・・!と思ってしまって、何故か痛々しく思えてしょうがありませんでした。
彼女でしかできない役というわけではないので、なおさらなのかもしれません。
もちろん、メグも、いつまでもラブコメを出来るわけではないので、こういう役に、挑戦して、徐々に、彼女に対する観客側の見方を変えていくしかないのかもしれないですね。離婚しちゃったし、女ひとり生きていくのは、大変なのよね〜〜。

映画の方は、前半は、なにやら思わせぶりな人物と、シーンの連続で、すっきりしないのですが、後半になると、ミステリーとして、面白くなりました。
疑わしい人物が何人か出てきて、こちらを攪乱してくるのも、サスペンスフルですね。
メグの疲れたような表情や肢体は、彼女の役作りなのでしょうが、これまた痛々しく感じてしまったのは、こちらの勝手ですね。
それに引き替え、マロイ役のマーク・ラファロは、危険な香りがぷんぷんする刑事役をセクシーに演じています。彼にしても、メグの相手役と言うことで、緊張したんじゃないかしら〜〜(^^)。
いろいろ想像たくましくして見るのも、一つの映画の見方でしょう(^^)。そんなこんなで、まあまあ面白かったです。(2005,10,10)

●作品名インデックスへ
イン・ザ・ベッドルーム      2001年 アメリカ   
<監督>トッド・フィールド
<出演>トム・ウィルキンソン , シシー・スペイセク , ニック・スタール , マリサ・トメイ , カレン・アレン
<内容>アメリカ、メイン州の町カムデンで開業医をしているマット・ファウラー(トム・ウィルキンソン)と妻ルース(シシー・スペイセク)の大学生のひとり息子、フランク(ニック・スタール)が、夏休みで帰省した。彼は近くに住む子持ちの女性ナタリー(マリサ・トメイ)と、恋に落ちていた。しかし、彼女には、離婚していない暴力夫がいて、たまに帰ってきては、ナタリーに暴力をふるっていた・・・。
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2001年のアカデミー賞に5部門でノミネートされていたせいか、ほとんどストーリーを分かった気でいましたが、とんでもなかったですねーー(^^;。こんな結末があるとは思ってもいませんでした。

前半は、ひとり息子の恋にやきもきする夫婦。そして悲劇が・・・。
ここら辺は「息子の部屋」のように、私まで辛くなってもらい泣きしてしまいました。 その悲しみは、たとえ、同じ子供を亡くした夫と妻であっても、共有することが出来ないという現実をもともなうものだったのです。
たまに、子供を亡くした夫婦が、離婚する話を聞きますが、こういう事なんだろうなと胸が痛みました。

たとえ法律で定められたこととはいえ、自分の子供はもうこの世に存在しなくなってしまったのに、子供を殺した犯人が、普通に生活している姿は、見たくないですよね。映画の中のこの夫婦に、本当に同情してしまいました。事件後、けなげに現実に生きようとする夫婦を演じたトム・ウィルキンソンとシシー・スペイセクは、さすがの演技です。

ひとり息子フランクの役は、「ターミネーター3」で、コナー役を演じたニック・スタールでした。似てるなぁと思いつつ見ていたのですが、やっぱりそうだったんですね〜。イメージがだいぶ違っていたので、ちょっとびっくりしました。彼も、子役時代からの実力派です。華奢な彼が、愛する人を守ろうとするその姿が痛々しかったです。

131分と、割と長い映画なのですが、映画の内容と、俳優さん達の好演で、長さを感じさせません。
原作は、1999年に亡くなったアンドレ・デュバスの「KILLINGS」です。なるほど〜〜。(2004,03,27)

●作品名インデックスへ
イン・ドリームス 殺意の森      1998年 アメリカ サスペンス・ホラー・ミステリー
<監督>ニール・ジョーダン
<出演>アネット・ベニングエイダン・クインロバート・ダウニー・Jr
<内容>クレア(アネット・ベニング)は、美しい湖のほとりに、パイロットの夫と、一人娘に囲まれて、幸せに暮らしていた。彼女には、予知夢を見る才能があり、近所で起こった少女誘拐の夢を毎晩見て、精神的に不安定になっていた。そんなある日、彼女の娘が行方不明になる・・・。
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アネット・ベニング、ロバート・ダウニー・jr出演なのに、劇場未公開作です。でも、いかにも、私の好きそうな題名ですね(^^)。予知夢を見て、本人も、まだ半信半疑で、狂気すれすれになるところは怖いです。警察はもちろん信じてくれないし、自分自身も、何が本当のことなのか分からなくなってしまう。それなのに、いつも、その夢が襲いかかってくる感じ。その夢の断片を繋いでいってくれるのが、精神科医のはずなのに、あまりにもこのお医者さんが、ぽんくらで、最後の最後にしか役にたたなくって、情けなかったですね。あと、不可解なところも、何カ所かあったけれど、こういう映画だからしょうがないのかな。アネット・ベニングは狂気すれすれの世界を力演していました。

イン&アウト      1997年 アメリカ コメディー
<監督>フランク・オズ
<キャスト>ケヴィン・クライン , ジョーン・キューザック , マット・ディロン , ダン・ヘダヤ , トム・セレック , A・ウィルフォード・ブリムリー
<ストーリー>教え子のキャメロン・ドレーク(マット・ディロン)がアカデミー賞を受賞し、歓喜に沸くハワード(ケヴィン・クライン)と、町の人々。しかし、そのスピーチでキャメロンが放った一言に町中が、驚愕する。キャメロンは、恩師であるケヴィンをゲイだと言ったのだ・・・。
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ケヴィン・クラインって、コメディアンだったのか?と思うほど、ノリノリで、演じていました。特に、ダンス。あの腰振りダンスは、なかなかのものですね〜。私には、ゲイの嗜好がよく分からないのですが、きっと、そこのところをよく押さえた演出なんでしょうね、笑えました。題名も、少々アレですね〜〜(^^)。
彼の恋人役も、コメディアンヌのようなジョーン・キューザックですから、なおさらやりやすかったのだと思われます。でも、ジョーンも、とっても綺麗でしたね〜〜(^^)。

ストーリーも、そんな感じなのですが、アカデミー賞の発表のシーンも、爆笑でした(^^)。本物っぽくて、すごく皮肉が効いてて、最高でしたね。それから、バーブラネタもへぇ〜、そうなのか〜〜と、びっくり(^^)。こんな、実名をバンバン出しちゃって、すごい映画です(^^)。

ただ、ちょっと分からなかったのが、この映画の言いたかったことです。あの卒業式のシーンは、何を言いたかったのか、少数派だから悪いのなら、多数派ならばいいんでしょう?っていう意味なんでしょうか。ちょっと分からなかったです。
それから、あんな時にあんな事を言われた女性の気持ちを想像できない人間って嫌いです。(2006,01,20)

●作品名インデックスへ
イングリッシュ・ペイシェント      1996年 アメリカ ロマンス
<監督>アンソニー・ミンゲラ
<出演>レイフ・ファインズ ジュリエット・ビノシュ クリスティン・スコット=トーマス 、 ウィレム・デフォー, ナヴィーン・アンドリュース
<賞>アカデミー監督賞、作品賞、助演女優賞(ジュリエット・ビノシュ)
<内容>第二次世界大戦中のアフリカで、重度の火傷を負った男(レイフ・ファインズ)が救護所に運び込まれた。彼は、事故のために記憶を失っていたが、看護婦のハナ(ジュリエット・ビノシュ)の献身的な介護を受けて、過去の出来事を徐々に思い出す。
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162分の長い映画でした。いつものように、はじめは、男の人たちが、誰が誰やらよく分からなくて、分からないまま終わったら、どうしようー(^^;、と思っていましたが、途中から、はっきり分かってきて、それからは、画面に釘付けでした。中心になるのは、彼と、キャサリン(クリスティン・スコット=トーマス)の激しく切ない愛の話ですが、砂漠の美しさと、自然の脅威、戦争後の地雷や、爆弾による悲劇など、内容が濃いです。キャサリンの「ずっとあなたを愛していた」の一言は、殺し文句ですね。欲を言えば、ジュリエット・ビノシェの恋愛部分と、ウィレム・デフォーの所をもうちょっと詳しくして欲しかったけど、これ以上、上映時間が長いのも、考え物だし、あとは、原作を読むしかないか・・・。私は、結構、砂漠物、アフリカ物が好きなのです。(^^) (2002.02)

●作品名インデックスへ
インサイダー      1999年 アメリカ スリラー
<監督>マイケル・マン
<出演>アル・パチーノ , ラッセル・クロウ , クリストファー・プラマー , ダイアン・ヴェノーラ , フィリップ・ベイカー・ホール , ハリー・ケイト・アイゼンバーグ , マイケル・ガンボン
<内容>1995年、CBSテレビの人気報道番組「60ミニッツ」のプロデューサー、ローウェル・バーグマン(アル・パチーノ)は、大手タバコメーカー、ブラウン&ウィリアムソン社の元副社長だったジェフリー・ワイガンド(ラッセル・クロウ)に、タバコの害を告発する証言を依頼する。しかし、会社との守秘義務契約に拘束されて、証言するかどうか迷うワイガンドの周辺には、様々な脅迫や嫌がらせが続くのだった・・・。
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こういう映画を作ってしまうところが、アメリカのすごいところですねぇ。今でも、大きな影響力を持つタバコ会社やマスコミや個人の実名を挙げて、映画を作ってしまうんですから。しかも、過去に起きた実際の告発の話です。う〜ん、すごいと、思わずうなってしまいます。

ただ、映画は、前半は何となくダラダラしていて、面白みがありません。実話を映画化すると、こんな風に歯切れが悪くなることが多いのは、実際に関係する人が存在し、推測や憶測を語れないからしょうがないのでしょう。
映画というより、実際にあった出来事のドキュメンタリーとしてみる方がいいような気がします。

大企業を敵に回した一個人への攻撃は、実際恐ろしいものです。
ワイガンドの場合は、こうして、ローウェル・バーグマンのような熱血漢の、薄氷を踏むような努力の結果、日の目を見ることが、かろうじて出来たのですから不幸中の幸いです。しかし、そのまま闇に埋もれてしまった人も、きっといるのだろうと思います。

この映画には、勇気を持って、社会悪を公にすることの大切さや、マスコミには言論の自由、報道の自由があるというメッセージが込められているのでしょうが、私には逆に、マスコミの甘言に乗って、たやすくヒーローになれると思うのは間違いなのだということが強く印象づけられた映画でした。そうすることは、自分自身も、そして家族も傷つき、血を流す覚悟が必要だということでしょう。TV局も所詮、会社であって、経営第一が基本方針なのですから。(2004,07,18)

インストール      2004年 日本 青春   
<監督>片岡K
<キャスト>上戸彩 , 神木隆之介 , 中村七之助 
<ストーリー>高校生の朝子(上戸彩)は、ある日、学校を早退し、部屋の中の物すべてを捨ててしまった。そして、翌日からは、学校に行くのもやめた。そんな彼女は、青木君(神木隆之介)という小学生と出会い、パソコンを使ったアルバイトをしないかと誘われる・・・。
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原作は、「蹴りたい背中」で、芥川賞を受賞した綿矢りさのデビュー小説です。私も、一応読みましたが、いつもながら、ほとんど内容を覚えてなかったので、新鮮な気持ちで映画を見ることが出来ました。

評判が悪かったような記憶があったので、全然期待しないで見た割には、面白かったです。
エロチャットで、アルバイトをする女子校生の話なので、ドキッとする言葉も出てきたりするのですが、小中高と、成長を重ねていく上で、そういうことを学んでいくことは、今も昔も変わらず、それが、昔は、雑誌や本だったのが、今の時代は、ネットで、いきなりDEEPになってしまう所が違うだけです。最初の対応さえ間違わなければ、それなりに、ちゃんとした大人になってゆくものだと思います。

そんな成長過程の中途半端なきわどさを、主演の二人がいい感じに淡々と演じています。
「あずみ」以来ファンになってしまった上戸彩ですが、今回の彼女もいいです。可愛いのはもちろんですが、今時の高校生の、情報はいっぱい入ってくるのに、自分自身は、何をどうしたいのか分からない風な感じが良く表れていましたし、彼女が演じることで、エロい言葉でもじめじめとせず、サラッと聞く事ができました。
そして、天才子役少年の神木隆之介君も、可愛い!(^^)。今の彼より、更に小さくて、それでいて、しっかりした演技。
実際には、小学生に、あんな事言わせたり、させたりしていいのか?!と、ちょっと心配になりましたが、でも、きっと今時の小学生は、私が考えているよりも、ずっと大人で、私以上に、いろいろなことを知っているのかもしれないなぁと思ったりもしました。
自分自身を、もてあましたついでに、大人の世界をのぞき込んだ、高校生の物語です。(2006,01,26)

●作品名インデックスへ
インソムニア      2002年 アメリカ サスペンス・犯罪 
<監督>クリストファー・ノーラン
<出演>アル・パチーノ 、 ロビン・ウィリアムズ 、 ヒラリー・スワンク , ジョナサン・ジャクソン
<内容>白夜のアラスカで殺人事件が発生し、ロスからウィル(アル・パチーノ)とハップが、応援にやってきた。犯人をおびき寄せることに成功したウィルだったが、濃霧のために見失い、誤って、相棒のハップを射殺してしまう。事実を隠したウィルは、犯人から脅迫されることになる。
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アル・パチーノが渋いです。さすがにこういう役をやらせるとうまいですね〜。「眠れぬ夜」をほとんど体験したことのない、バタンキュー人間の私でも、眠れないことの苛立ちが分かるようでした。でも、私が期待した、ロビン・ウィリアムズの悪役。これが、もひとつでしたね。これならば、別にロビンがやらなくても、他の誰がやっても一緒という気がします。彼らしい、笑顔の底に隠された、不気味な犯罪者を期待したのに、がっかり。ヒラリー・スワンクは、彼女らしい役で、なかなかよかったです。風景が美しく、アラスカの厳しい自然と、引き締まった冷たい空気を感じられる映画でした。(2002.09.18)

●作品名インデックスへ
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦      1989年 アメリカ アクション・アドベンチャー
<監督>スティーヴン・スピルバーグ 
<出演>ハリソン・フォード 、 ショーン・コネリーリヴァー・フェニックス
<内容>キリストの聖杯の謎を追っているうちに、行方不明となった父、ヘンリー・ジョーンズを助けるため、インディーはベニスに向かった。いったんは、親子共々ナチスに捕らえられてしまうのだが、脱出に成功して、聖杯の在処を示す記録を見つけるのだが・・・。
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昔何回かTVで見たことがあったので、今回は、見るつもりもなく、最初だけちょっと見ていたら、ヤングインディーがリヴァー・フェニックスだったので、そのまま最後まで見てしまいました。そうそう、これにも、リヴァーは、出ていたんですね・・・(T_T)。 やっぱり、何回見ても面白いですね〜。何年経っても、その面白さは色褪せないです。こうして見てみると、「ハムナプトラ」は、この映画を踏襲してる事がよく分かります。物語の展開の早さ(これは、TV放映のためにカットされてるせいか?(^^;)、ショーン・コネリーとのとぼけたやりとり、聖杯を手に入れるまでの謎解きなど見事です。シリーズ中、この作品が一番好きかもしれません。(2002,11,10)



☆インディ・ジョーンズシリーズ☆

インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク≪聖櫃≫
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦
インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

●作品名インデックスへ
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説      1984年 アメリカ アクション・アドベンチャー
<監督>スティーヴン・スピルバーグ 
<出演>ハリソン・フォード、  ケイト・キャプショー , キー・ホイ・クァン
<内容>1935年、上海マフィアとの取引で窮地に陥ったインディ(ハリソン・フォード)は、墜落寸前の飛行機から脱出して、インドの村にたどり着いた。その村で大歓迎を受けたインディは、盗まれた秘宝サンカラ・ストーンを探しに邪教集団本拠地に向かう・・・。
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「最後の聖戦」(↑)を見た後、「これが一番好きかも。」と、感想に書いたのに、「魔宮の伝説」を見た後は、やっぱりこっちの方が面白いかもと思った日和見レビュアーの私デス(^^;。
TVで、やっているのを何の気なしに見ていたら、目が離せなくなりました。基本的に、冒険活劇タイプの映画は、大好きなのです。飛行機からゴムボートでの脱出、秘密の通路の罠、邪教集団の儀式、そして、有名なトロッコチェイス・・・と、面白どころ満載です。何回見ても、見飽きませんね〜。
それに、ハリソン・フォードが若くて、ちょっと癖のある笑顔も素敵です。音楽も最高(^^)。(2003,03,30)

☆★最新の感想(2009,07,31)はこちら★☆

●作品名インデックスへ
インディアナポリスの夏/青春の傷痕      1997年 アメリカ 青春
<監督>マーク・ペリントン
<出演>ジェレミー・デイヴィス , ベン・アフレック , レイチェル・ワイズ, ローズ・マッゴーワン
<内容>朝鮮戦争から帰国して、故郷のインディアナポリスへ戻る列車の中で、ソニー(ジェレミー・デイヴィス)は、高校時代の同級生ガナー(ベン・アフレック)と再会する。学生時代のガナーは、花形スポーツ選手で、皆の人気者、地味で目立たないソニーとは、接点はなかったのだが、戦争を体験した二人は、何故か、気の合う仲間となってゆくのだった。
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ジェレミー・デイビス!気弱で人のいい若者の役をやらせたら、彼の右に出る役者は、いないでしょう。この作品の中でも、彼は、もやもやした青春の思いと、敬虔なクリスチャンの両親の間で、気弱に思い悩むのでした。好対照の人物として、ベン・アフレックが、出演しているのですが、彼もまた、適役です。でも、適役過ぎて、いくらベンが、日本に行って、「自分は変わった」と言っても、この二人が、仲良くなるのが、とっても不自然な気がしました。でも、人間って、正反対同士の方が、気が合うのかな。この年代の男の子もしくは、男の人は、繊細なんですね〜。図々しい私には、ちょっと分からないところです。う〜ん、私にも、そんな時もあったのかなぁ(^^;。他の出演者も、なかなかで、ベンの目を釘付けにするレイチェル・ワイズも、とっても綺麗ですし、ベンのお母さん役のレスリー・アン・ウォーレン、当時51歳なんですって!これって、すごい!!
(また、「ミリオンダラーホテル」が見たくなりました。あのジェレミー・デイビスは、最高です。見てない方は是非どうぞ!)(2002.09.05)

インディアン・ランナー      1991年 アメリカ アクション
<監督>ショーン・ペン 
<キャスト>デヴィッド・モース , ヴィゴ・モーテンセン , パトリシア・アークエット , デニス・ホッパー , ベニチオ・デル・トロ  , ヴァレリア・ゴリノ
<ストーリー>1968年、アメリカ。温厚な性格で信頼の厚いパトロール警官のジョー(デヴィッド・モース)には、正反対の性格の弟、フランク(ヴィゴ・モーテンセン)がいた。傷害罪で投獄されていたフランクが出所する日、ジョーは、弟を迎えに行き、一緒に住もうと声をかけるが・・・。
*****

ショーン・ペンの第一回監督作品です。初めての監督作品と言うことで、彼の描きたかったことと、そのことに対する思い入れの強さが、鮮烈に表れている映画だと思いました。

内容は、暗くて重い家族の話です。
穏やかに家族そろって生活したい兄ジョーの努力にもかかわらず、どうしようもない衝動に駆られる家族たち。
その衝動は、一旦、押さえられたかのようにも見えたにもかかわらず、その闇は、ジョーをあざ笑うかのように、弟、フランクに、襲いかかる・・・。
どうして?私には、理解できないその衝動。でも、何となく、分かるような気にもさせてくれました。
あとに残るのは、ジョーの無力感でしょうか。

全般に暗さに覆われている映画ですが、その救いが、ジョーの子供の笑顔でした。メチャ可愛い(^^)。
それと、さりげない思いやりも描かれています。父親の死を告げることをためらう同僚が、ドアの外で夜が明けるのを待つシーンなんて、とても好きでした。

配役は、なかなか渋いです。今や名バイブレーヤーとして、あちこちで顔を見かけるデヴィッド・モースが主演で、弟が、ヴィゴ・モーテンセン。このヴィゴの演技はすごかったです。顔つきも今とは、だいぶ違いますが、衝動に突き動かされた時の彼の、全身からほとばしるような狂気のパワーがものすごいんですよ。
他にも、有名俳優がゾロゾロ。なんとも、豪華で、暗い映画でしたねーーー。(2005,11,12)

●作品名インデックスへ
インディペンデンス・デイ   1996年 アメリカ  SF
<監督>ローランド・エメリッヒ
<出演>ウィル・スミス ビル・プルマン, ジェフ・ゴールドブラム , メアリー・マクドネル , ランディ・クエイド 
<内容>突如地球上空に現れた巨大なUFOが、一斉に、主要都市を攻撃し始めた。逃げまどう人々。そして、UFOを撃退する方法とは?
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2回目(一回目は、完全に寝てしまった(^^; )地球を救う話かと思ったら、なんだアメリカ賛歌の話だった。世界に配給する映画なら、あの大統領の演説は、いらないんじゃない?私が、アメリカ人だったら、狂喜乱舞して、喜ぶ所だけどね・・・それに、ウィル・スミス嫌いだし・・・。(1999.01)

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インドシナ      1992年 フランス ロマンス
<監督>レジス・ヴァルニエ
<出演>カトリーヌ・ドヌーヴ , ヴァンサン・ペレーズ , ドミニク・ブラン 
<内容>1930年代、フランス領インドシナで、飛行機事故で亡くなった友人夫婦の一人娘カミーユ(リン・ダン・ファン)を育てることになったフランス人女性エリアーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)。広大なゴム園を切り盛りする彼女には、カミーユが生き甲斐となっていた。しかし、そんな彼女も、インドシナ独立運動の荒波にもまれ、カミーユもまた、激動の人生を歩むことになるのだった・・・。
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激動の人生に流されながらも力強く生きてゆく女性の映画、大好きです(^^)。先日観た、「ジョイ・ラック・クラブ」もそうでした(^^)。
カトリーヌ・ドヌーブの映画は、あまりいい映画を見ていないのですが、これはいいです。強く、美しく、悲しい女性を演じていて、彼女にぴったりですね〜。

しかし、勉強不足の私は、インドシナって?!ということで、またまた歴史や地理のお勉強です(^^;。本当に、学生の間に、歴史や地理は、しっかり勉強しといた方がいいとしみじみ思います、ハイ。
フランスは、19世紀後半からベトナム、ラオス、カンボジアの3国を合わせたインドシナを、植民地として統治していたそうです。
この映画の背景としては、その統治に対するインドシナの独立運動が始まっていて、少々不穏な状態になっているわけです。この時期は、インドはイギリスの植民地(「インドへの道」)だし、アジアはヨーロッパに支配され、動乱の時代ですねぇ。そして、そういう時代だからこそ、ドラマが多く生まれるのでしょう。

159分のとても長い映画ですが、内容はとても濃いです。広大なゴム園を女手ひとつで、取り仕切るエリアーヌ=カトリーヌ・ドヌーブの毅然とした美しさが光ります。親友の一人娘とも本当の親子のように愛し合い、幸せそのものだった彼女。時代の波に飲み込まれてしまうカミーユに、なすすべもない彼女。う〜ん、感動作ですねぇ。時間がたっぷりある時に是非どうぞ!(2004,04,20)

●作品名インデックスへ
インドへの道      1984年 イギリス
<監督>デヴィッド・リーン
<出演>ジュディ・デイヴィス , アレック・ギネス 
<賞>アカデミー助演女優賞(ペギー・アシュクロフト)
<内容>第一次世界大戦後、イギリスの植民地だったインドに、治安判事のロニー(ナイジェル・ヘイヴァース)を訪ねてイギリスから母親のムーア夫人(ペギー・アシュクロフト)と婚約者のアデラ(ジュディ・デイヴィス)がやってきた。二人は、インドでの観光やインド人達との触れ合いを楽しみにしていたのだが、実際にインドに着くと、イギリス人とインド人との間の深い隔たりを感じるのだった・・・。
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ちょっと不思議な感じの映画でした。ムーア夫人とアデラの存在が重要な位置を占めている割には不可解で中途半端な感じです。
それは彼女たちが、イギリスの植民地であり、異文化でもあるインドに初訪問するという設定だからなのかもしれません。この感覚は、話が進むにつれて大きくなりました。
でも、結局これはクライマックスに通じる伏線だったのかもしれません。彼女の取った行動そのものが、謎ですからねぇ。どうしてあんな事になってしまったのか、アジズ同様、全く理解不能でした。アジズさん、可哀想でしたね。
彼も、アデラ達も、お互いに理解しあおうとしていたように見えていたのに、結局、異文化の者同士が分かり合うことはないって事でしょうか。それは映画の中でもよく映し出されていた、あの太陽のどうしようもない暑さ=気候風土、そして、政治的背景ももちろんあるのでしょうけれど・・・。

裁判結果は、当然のものでしょう。ほっとしました。でも、そのあとの賠償も当然のことですよねぇ。あのあたりも、インド人に対する横暴を感じてしまいました。
まあ、ラストで、少し救われましたが・・・。

それにしてもイギリスって国は、どこに行っても、強情に自分の文化を変えないんですねぇ。それが、植民地ということなのかもしれませんが、インドに来てまでポロを見るってちょっと変な感じです。(2004,04,03)

●作品名インデックスへ
インナースペース   1987年 アメリカ  コメディー
<監督>ジョー・ダンテ
<出演>デニス・クエイド、マーティン・ショート、メグ・ライアン 
<内容>「ミクロの決死圏」コメディー版。ミクロサイズに縮小され、注入されたパイロットと、体内に注射された男の奇想天外なアドベンチャー。製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ。
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「ミクロの決死圏」とは、違い、体内の描写は、少ない。そのかわり、それを注射された気弱な男の冒険物語になっている。この気弱な男に、マーチン・ショートが、扮しているが、この人、よく見ると、なかなかのハンサムなのに、マイク・マイヤーのごとき、3枚目ぶりで、頑張っている。この作品で、デニス・クエイドと、メグ・ライアンは、出会って、結婚した。(2000.11)

インビジブル      2000年 アメリカ ホラー・SF
<監督>ポール・ヴァーホーヴェン 
<出演>ケヴィン・ベーコンエリザベス・シュー 
<内容>政府機関の研究所で働くセバスチャンは、動物実験で、ついに、生体の透明化と、その復元に成功した。しかし、彼は、動物実験だけではあきたらずに、自分の体を使って、人体実験を行う。しかし、透明化には、成功したものの、復元が出来ず、実験は、暗礁に乗り上げる・・・。
*****

実験のシーンが、なかなかリアルで、すごかったです。趣味ワルーと、思う人もいるかもね。 どういう訳で、透明になるのか、分からなかったけれど、瞼も透明で、光がまぶしいとか、なるほど、そう言うこともあるのかと、感心したり、食べ物を食べたら、それは、透明じゃないから、気持ちの悪いことになるんじゃないかとか、いろいろ考えて、面白かったです。それにしてもセバスチャン、動物実験で、成功したんだから、短気を起こさず、じっくり研究をしたら、元に戻れたでしょうに・・・。やはり、副作用で、精神的に不安定だったんでしょうかね。ケビン・ベーコンは、やっぱり、悪役顔なのでしょうか・・・?(^^)。 ラストは、エイリアン風?で、なかなかドキドキ面白かったです。(2001.10)

●作品名インデックスへ
インファナル・アフェア      2002年 香港 サスペンス・犯罪   
<監督>アンドリュー・ラウ, アラン・マック 
<出演>アンディ・ラウ , トニー・レオン , ケリー・チャン , エディソン・チャン , ショーン・ユー 
<内容>1991年、時を同じくして、ラウとヤンは警察学校に在籍していた。しかし、ラウは、香港マフィアのボスの命令によって送り込まれたマフィアのスパイだった。方やヤンは、その優秀さ故にマフィアへの潜入を命令され、途中退学させられた。そして、ふたりの闘いが始まった・・・。
*****

A(2005,04,14)
TVでやっていたので、また見てみました。2回目です。
やっぱり映画は、2回見ると印象が違いますね。特に今回は吹き替えだったので、ストーリーに没頭することが出来て、より深く理解できました。
全く、すばらしい演出です。ラウとヤン、2人の全く逆の立場の潜入。ちょっとややこしい内容を明確に描きわけているところが、すごいです。確かに公開時に、映画館で見たときは、俳優の顔がいまいち分からなくて、ちょっと頭が混乱しましたが、再びこうして見てみると、完璧ですね〜〜(^^)。
トニー・レオンの渋いこと!!う〜〜ん、素敵でした〜〜。
惜しいことに、2を見逃してしまったので、明日から始まる3を見るかどうか迷っているのですが、3部作そろって、是非見たい映画です。
また、ハリウッドで、リメイクされるのですが、配役が、なんと、レオナルド・ディカプリオと、マット・デイモン、そして、ジャック・ニコルソン。レオは、ラウと、ヤンと、どっちの役をやるのかな〜〜?

@(2003,10,30)
壮絶ですね〜〜〜。こんな事が、あり得るのでしょうか・・・。
10年もの潜入捜査。これは、人間性を無視しているとしか思えません。
でも、国際スパイのことを考えたら、このぐらいのことは、当たり前なのかな。
10年間も、その環境にいたら、身も心も、染まってしまいそうです。

特に胸が痛むのがトニー・レオン演じるヤン。警察のために身を落として働いているのに、つきまとう不安感。それは、見ているこちらまで苦しくなりました。彼の風貌も、これまた、乙女心(?)をくすぐるのですね〜(^^)。切ないぞ、トニー!(^^)。
ただ、2カ所ほどあれあれ?と思うドジをしちゃいます、彼。そんなバカなと思ってしまいました。

あまりアジア系の映画は見ないので、顔が分からなくなるのではと少々不安でした。特に、最初は、ラウとヤンを、若手俳優が演じているので、ふにゃ、分からん・・・(T_T)。でしたが、トニー・レオンが出てきてからは、はっきりと分かるようになりました。やれやれ、よかった・・・(^^)。

ハリウッドで、リメイクが決まったそうです。もっとハリウッドらしい作品になるのでしょうが、これも楽しみです(^^)。

●作品名インデックスへ
インファナル・アフェアU 無間序曲      2003年 香港 アクション・犯罪   
<監督>アンドリュー・ラウ, アラン・マック
<キャスト>エディソン・チャン , ショーン・ユー 
<ストーリー>1991年、香港マフィアのボス、クワンが暗殺された。実は、部下であるサム(エリック・ツァン)の妻マリー(カリーナ・ラウ)が、夫の出世を目論見、独断で手下のラウ(エディソン・チャン)にやらせたものだった。一方、警察学校に通うヤン(ショーン・ユー)は、クワンの私生児であることが発覚して、退学処分になってしまう・・・。
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名作「インファナル・アフェア」の続編で、若き日のラウとヤンを描いています。
前作の冒頭に出てきた若きラウとヤンが引き続き主役を張っているのがうれしいですね。
今回の映画は、彼らふたりのそれぞれの事情や、境遇が描かれている上、前作から続いて登場の、まだちょっぴり若いウォン警部や、サムの上に起こったいろいろな出来事がそのまま、「インファナル・アフェア」に続いてゆくんだなということが分かってなかなか面白く、見事な作品になっていました。

ただ、前作でもそうでしたが、設定がややこしいので、ラウとヤンが出てくるたびに、彼は、ここにいるけど、本当は、あっちからの潜入なんだと、自分自身に言い聞かせないと分からなくなりそうでしたし、なにより若手二人の顔がなかなか覚えられなくて、苦労したのも事実です(^^;。前作同様、もう1度じっくり見たら、きっと心から楽しめると思われます(^^;。
しかし、ヤンが、クワンの私生児だったって言うのは、ちょっと余計のような気もしましたが、もう1度見たら、その引っかかりも氷解するのかな〜〜?。
何はともあれ、若手二人も、よく頑張りました。面白かったです。最終章が楽しみです(^^)。(2005,10,24)


インファナル・アフェアV 終極無間       2003年 香港 サスペンス   
<監督>アンドリュー・ラウ, アラン・マック
<キャスト>アンディ・ラウ , トニー・レオン , ケリー・チャン , エディソン・チャン , ショーン・ユー , レオン・ライ
<ストーリー>潜入捜査官ヤン(トニー・レオン)が殉職してから10ヵ月後、再び内務調査課へと戻ってきたラウ(アンディ・ラウ)は、警察内部の潜入マフィアを全て始末しようとしていた。そんな彼の前に、エリート警官ヨン(レオン・ライ)が現れる。ラウは、彼が潜入マフィアだと確信し、その証拠をつかもうと、彼を監視するのだが・・・。
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TUとも面白かったので期待していました!
ヤンが死んでしまった後日談で、ヤンは、もうほとんど出てこないんだと思っていたのですが、とんでもなかったですね〜。ヤンの色々な表情がまた見られうれしかったです。ただ、私が想像していたのとは、ちょっと違った話になっていました。

ストーリーのややこしさは、T、U以上です。俳優さんの顔は、もう3作目なので、よく区別できたのですが、今度は、時間軸が入り乱れていて、ちょっと混乱して、何回かプレイバックしたり、前作、前々作も、また見直したりしました(^^)。
そうやって見てみると、見事に、Tの冒頭に話が戻ってくるところが、思いつきで続編を作っていない、すばらしい点だと改めて感心します。

ただ、ラウに関してですが、思っていたのと違う方向に結末が着いてしまったので、ちょっと残念かな〜。ラウは、自分の親分も、宿命のライバル?ヤンも死んでしまって、もう、生きる屍になってしまったかのようでした。ラウには、もっと強く、そして、冷酷無情になって欲しかったんだけど、やっぱり、人は、そんな人間にはなりきれないのかもしれませんねーー。(2006,03,20)

●作品名インデックスへ
陰謀のセオリー      1997年 アメリカ  サスペンス
<監督>リチャード・ドナー
<出演>メル・ギブソン, ジュリア・ロバーツ, テリー・アレクサンダー 
<内容>
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長い!よく寝てしまった。どうしてもメルは、好きになれないの。(1999.06)



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