ゴーン・ベイビー・ゴーン |
2007年 アメリカ 犯罪・ミステリー
<監督>ベン・アフレック
<キャスト>ケイシー・アフレック , ミシェル・モナハン , モーガン・フリーマン , エド・ハリス
<ストーリー>
私立探偵のパトリック(ケイシー・アフレック)とアンジー(ミシェル・モナハン)の元に、4歳の少女アマンダの誘拐事件の捜索依頼が舞い込んだ。この事件は、マスコミにも大きく取り上げられていて、自分たちの出る幕ではないと二人は、躊躇するが、警察との協力を条件に仕事を引き受けることにする。すると、さっそく手がかりを発見するが・・・。
<感想>
このキャストで、なんと日本未公開です。でも、考えさせられることの多い作品で、見て損はしませんでした。
少女誘拐事件の捜索を依頼された私立探偵のパトリックとアンジーのカップル。いまいちパッとしない風貌で、こんな人たちに、捜索を依頼しても、しょうがないんじゃない?と思わず思ってしまったのですが、意外に、パトリックは切れ者で、事件の真相に、どんどん近づいてゆき、また、危険な状況に陥っても、慌てず騒がず、肝が据わっていて、なかなか、かっこよかったです。
そんな彼らとは逆に、こんなに世間が騒いでいるのに、警察の捜査の方は、あまりやる気がないようで、ほとんど進展していない状態。
だからこそ、パトリックの活躍が、目だつのですが・・・。
また、マスコミが悲劇的に取り上げている事件にもかかわらず、誘拐された子供の母親を見て、絶句しそうになりました。なんと自堕落な女なのでしょう。
子供が誘拐されても、平然としている様子には、唖然としてしまいました。
でも・・・。
なかなか深い作りになっていて、事件の表面だけを描いた作品ではありません。
ラストは、どうしたらいいのか、何が正解なのか、よく分からなくなってしまいました。
でも、真実は真実で、それが正義だったのでしょうか・・・。
監督・脚本は、ベン・アフレック。これが監督デビュー作です。また、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 」で、マット・デイモンと共に、アカデミー脚本賞を受賞していますが、彼、やはり、才能、ありますね〜〜。本作の脚本も、すごく良かったです。
主演のケイシー・アフレックは、ベンの弟ですので、このふたり、兄弟仲がよさそうですね。
そのケイシーですが、あの特有の起伏のないしゃべり方が苦手で、どうも好きになれない俳優さんだったのですが、この映画の彼は、良かったですね〜。彼が一途に事件を追求する姿は、その結果がどうあれ、なかなか素敵で、しゃべり方への不満も忘れてしまいました。
他にも、ミシェル・モナハン、モーガン・フリーマン、そして、エド・ハリスですよ〜〜。すごいキャストですよね。実は私、エド・ハリスのことをずっとヴィゴー・モーテンセンだと思って見てました。どちらにしても、すごいですけどね(^^)。
また、少女の母親を演じたエイミー・ライアンは、アカデミー助演女優賞ノミネートされました。彼女の演技、本当に、すばらしかったです。(2009,06,26)
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