傷だらけの男たち |
2006年 香港 サスペンス・犯罪
<監督>アンドリュー・ラウ , アラン・マック
<キャスト>トニー・レオン , 金城武 , スー・チー , シュー・ジンレイ
<ストーリー>
2002年、クリスマスの夜、連続殺人犯を逮捕したボン刑事(金城武)が帰宅すると、恋人が自殺していた・・・。ボンは、警察を辞め、3年後には、アル中になっていた。一方、ボンの上司だったヘイ(トニー・レオン)は、結婚して、幸せな生活を送っていたが、ある日、妻スクツァン(シュー・ジンレ)の父親が、何者かによって殺されてしまう・・・。
<感想>
ノーチェックの映画でしたが、ハリウッドリメイクが決まっていて、しかもその主演が、レオだというので、あわてて見に行ってきました。
この映画は、あの「インファナル・アフェア」のスタッフが、再び結集して、制作したそうで、リメイクもまた、スコセッシ+レオコンビになるのだそうです。レオは、今度は金城武の役かしら〜〜?(^^)。
犯罪サスペンスですが、早い段階で、犯人が明らかにされてしまいます。犯人以外の登場人物たちは、その事実を知らず、ラストに、真実を知るようになるのですが、どうして、こういう構成にしたのか、この形がうまく生かされていないような気がしました。
犯人が、知らされている場合、こういうことをした犯人の動機や背景などをもっと細やかに描いてくれないと、犯人に、共感しにくく、ただの隠れ暴力的人間としか感じられません。
途中出てくる謎の男も、はっきりとした存在を与えられず、中途半端。もっと繊細な映画に作り上げてもらいたかったですねぇ。
ただ、配役は、とてもいいんです。
金城武が、過去を引きずる男の悲しさを、切なくなるぐらいの哀愁を持って演じています。ただ、この部分も、もっと背景を丁寧に描いてほしかったですね。
トニー・レオンも、実年齢45歳とは思えないぐらいの若々しさ。青年と言っても通りますね〜〜、彼は(^^)。 彼もまた、、影のある男の役をしっとりと演じてくれていて、この二人を見ているだけでも、十分満足できる映画です(^^)。
トニー・レオンは、今まで犯罪者を演じたことがないそうで、どうしても、いい人にしか見えないというマイナス面もありました。だからこそ、もっと、丁寧なに描いてほしかったと、少々残念な気がしました。(2007,07,07)
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