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国宝      


2025年 日本
   

<監督>李相日
<キャスト> 吉沢亮, 横浜流星, 高畑充希, 寺島しのぶ, 森七菜, 三浦貴大, 永瀬正敏, 渡辺謙

<ストーリー>
ヤクザの息子として育った喜久雄(吉沢亮)は、父の壮絶な死の後、歌舞伎役者の花井半次郎(渡辺謙)に引き取られ、その息子・俊介(横浜流星)とともに、歌舞伎の女形として精進していく・・・

<感想>
吉田修一さん原作「国宝」の映画化作品です。
映画化されると聞いて、原作を読んだのですが、本も素晴らしく、それ故に、映画化されるのが、ちょっと不安だったりしたのですが、そんな不安を吹き飛ばす、素晴らしい出来上がりでした。
上映時間が、3時間と長いので、(意識を失うことなく)ちゃんと見ることが出来るのか危惧しましたが、 実際には、買たコーヒーを飲む暇もないほど、画面に釘付けでした。

さすがに、上下二巻の大作を3時間にまとめ上げているので、カットされているところもあるのですが、
それでも、見せるところはきちんと魅せてくれていて、大満足な仕上がりでした。

その中でも素晴らしいのが、やはり歌舞伎のシーン、
歌舞伎は、ほとんど見たことがない全くの素人ですが、そのストーリーはもちろん、舞台裏まで見ることが出来て面白かったです。

平日昼間で、年齢層高めの観客でしたが、キャストのせいか、若い人たちも多く、映画が終わると、(年配の方かな)拍手する人も多数おられました。日本では、珍しいことですね。
この作品を見て、本物の歌舞伎を見に行こうと思った若い人も多いのではないでしょうか。

主演キャストの吉沢亮、横浜流星二人とも、役にはまっていて素晴らしかったです。
普通に役になりきるのさえ大変なことなのに、国宝級の歌舞伎役者を演じるのですから、難しかったことだと思いますが、主役の二人には、拍手しかありません。素晴らしかったです。(2025,06,12)


原作「国宝」吉田修一著








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