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今宵、フィッツジェラルド劇場で      


2006年 アメリカ コメディー・音楽

<監督>ロバート・アルトマン
<キャスト>メリル・ストリープ , ケヴィン・クライン , リンジー・ローハン , ヴァージニア・マドセン , ジョン・C・ライリー , ウディ・ハレルソン , トミー・リー・ジョーンズ , ロビン・ウィリアムズ

<ストーリー>
ミネソタ州セントポールのフィッツジェラルド劇場では、毎週土曜の夜、ラジオの公開生中継が行われてきた。しかし、それも今日で最後ということで、いつものメンバーが総出演して、番組を盛り上げる。そんな中、ブロンドの謎の美女(ヴァージニア・マドセン)が劇場に現れる。いったい彼女は、何者なのか・・・。

<感想>
この作品が、2006年11月20日に亡くなったロバート・アルトマン監督の遺作となりました。群像劇を数多く描いてきた彼の、いかにも彼らしい最後の作品です。天使が現れる所など、自分の死を予感していたかのようですね〜。

映画は、実際にあった、人気ラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」の最後の放送の模様を、番組の名物司会者であったギャリソン・キーラーが脚本を描き上げて映画化したということです。ギャリソン・キーラーも、本人役で出ています(^^)。
私は、こういう音楽や、番組には、全く思い入れがないので、こんなラジオ放送があったんだなぁ〜という程度にしか感じませんでしたが、実際にこの番組を聞いていた人たちは、感無量だったことでしょうね〜。

配役はとっても豪華。中でもメリル・ストリープは、たっぷりと歌も披露してくれて、芸域の広さに感心させられました。ジョン・C・ライリーは、抜群のうまさの歌を聴かせてくれましたし、他にも、若手(で、今や問題児)のリンジー・ローハン、「五線譜のラブレター DE-LOVELY」でも見事な歌を歌っていたケヴィン・クライン、歌は歌わなかったけれど、トミー・リー・ジョーンズ、ヴァージニア・マドセンなど。あと、ロビン・ウィリアムズの名前も(どこにいたのでしょう・・・(^^;)。

時代の波とともに消え去ろうとする番組や、劇場や、人たち。そして、彼らを温かく見守る天使・・・これは、時代を超越した精霊って感じでしたね〜。
過ぎ去る日を温かい思いで見守る監督の目を感じる映画でした。(2008,02,12)



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