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キャデラック・レコード      


2009年 アメリカ(CADILLAC RECORDS)
伝記・歴史・音楽・ロマンス   

<監督>ダーネル・マーティン
<キャスト>エイドリアン・ブロディ , ジェフリー・ライト , ビヨンセ・ノウルズ , モス・デフ , ガブリエル・ユニオン , タミー・ブランチャード , ノーマン・リーダス

<ストーリー>
1947年、シカゴ。ポーランド系移民のレナード・チェス(エイドリアン・ブロディ)は、自分の経営するクラブで歌う、マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)と、リトル・ウォルター(コロンバス・ショート)のバンドに注目して、レコードを発売する。その企画は当たり、その報酬として、チェスは、彼らに、キャデラックをプレゼントする・・・。

<感想>
この頃のアメリカ音楽には、あまり興味もないのですが、2006年の「ドリームガールズ」と、時代的に、かぶるところもあって、思っていた以上に、面白く見ることが出来ました。

面白かったのは、白人でありながら、何かと差別されていたポーランド移民のレナード・チェスが、黒人を全く差別せずに、才能のある歌手には手をさしのべたことと、ヒットしてお金が入れば、キャデラックをで〜んと買い与えたという所です。

とても太っ腹なようで、実は、そのキャデラックも報酬の一部であったりと、そういうムチャクチャぶりに、時代を感じました。

題名の”キャデラック・レコード”ですが、こういうレコード会社があったのかと、思っていたら、そうではなく、キャデラックをボンボンと、プレゼントし続けたチェスを象徴する題名でした。

こうして、成功しても、その先にあるのは、豪遊、女、アルコール、クスリ・・・。
いつの時代も、同じパターンで、人は、自滅してゆくところが、情けないところです。

チェスの最後は、劇的だったのですが、意外とあっけなく描かれていて、ちょっと肩すかしでした。
これも、一時代を築きながらも、最後には、時代から取り残された男の、寂しさ・・・ということでしょうか。

映画は、どちらかというと、物語重視ですが、キャストの歌も、存分に聴けるし、歌に込められた思いも、伝わってくるので、そのあたり、とても堪能できました。(2010,12,17)






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