彼女がその名を知らない鳥たち           |  
  
2017年 日本 
ミステリー、ロマンス     
  
<監督>白石和彌 
<キャスト>
蒼井優	,  阿部サダヲ	,  松坂桃李	,  赤堀雅秋	,  竹野内豊
  
<ストーリー> 
不潔で下品な陣治(阿部サダヲ)と暮らしながら、十和子(蒼井優)は、8年前に別れた黒崎(竹野内豊)を忘れられずにいた。そんなある日、クレームを付けた店の店員、水島(松坂桃李)と出会い、情事におぼれてゆく・・・。
  
<感想> 
原作は、沼田まほかるさんの同名小説、「彼女がその名を知らない鳥たち」です。 
原作は読了済みですが、読んだのが10年以上前だったので、当然内容を忘れていて、新鮮に、そして、衝撃的に映画を見ることが出来ました。(それを”読了済み”とか言っていいのか?!(^_^;)
  
一日中ごろごろとだらしない生活をしている十和子は、どこかにクレームを付けることを楽しみにしている怠惰な女性。 
そんな彼女と生活しているのは、不潔で下品な陣治。 
わがままな十和子は、そんな彼を毛嫌いしながらも、彼に生活を依存していた。 
どうしてこの二人が一緒に生活しているのかは、全くの謎で、映画を見ていくうちにその謎は、かえって深まるばかり。 
でも、ラストになって、全てが明らかになるのでした。
  
陣治の深い愛と、傷ついた十和子の精神が心を揺さぶります。
  
主演の蒼井優が、素晴らしい。 
ネチネチとしたクレームのいやらしさと、陣治に対する高慢な態度など、いやな女を完璧に演じています。 
一方の阿部サダヲも、下品でしつこい男を完璧にこなして、こんな男がそばに居たらと思うと、ゾッとしました。 
でも、ラストには、彼の周りにまるでキラキラと星が輝いているように見えるのでした。(2018,12,08)
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