ゼロ・ダーク・サーティ           |  
  
2012年 アメリカ (ZERO DARK THIRTY) 
歴史・スリラー    
  
<監督>キャスリン・ビグロー 
<キャスト>ジェシカ・チャステイン ,   ジェイソン・クラーク ,   ジョエル・エドガートン ,   ジェームズ・ガンドルフィーニ ,   ハロルド・ペリノー  ,    ホマユン・エルシャディ  ,  クリス・プラット	,  マーク・ストロング	,  フランク・グリロ,  ジェニファー・イーリー 
  
<ストーリー> 
911事件後、ビンラディンを必死に追うCIAだが、なかなか成果が出なかった。そこへ新しく、女性分析官マヤが赴任し、パキスタンへ飛ぶが、そこで見たのは、過酷な情報収集だった。そして、相変わらず、彼の行方は、ようとしてつかめなかった・・・。
  
<感想> 
 「ハート・ロッカー」でオスカーに輝いたキャスリン・ビグロー監督作で、今回も、アカデミー賞有力だそうです。 
女性ながら、こんな硬派な映画を作るなんて、すごいなぁ。
  
9.11事件の首謀者であるビンラディンの追跡をするCIAの最前線に、華奢な若い女性マヤが加わるところから話は始まります。
  
事件の音声に続いて映し出されたのは、小屋の中で行われる拷問シーン。 
拷問による、情報収集が行われていたことは、想像出来たとは言え、やはりそれは、衝撃的でした。 
こういうことは、ドラマの中の世界では普通にあっても、こうして見ると、とてもリアルで、苦しいです。
  
その場面に、立ちすくむマヤ。 
しかし、捜査に慣れるにしたがって、拷問シーンの映像を繰り返し観ながら分析をするのは、慣れであると同時に、仕事への使命感、そして執念なのでしょうか。
  
その後、拷問による情報収集が規制され、事件解明への道はさらに遠くなったように見えても、解明への可能性のありそうな情報を丹念に調べ上げ、根気強く事実を積み上げてゆくところは、地味で、地道で、まさしく、プロの仕事でした。
  
クライマックスの作戦実行のあたりからは、息をするのが辛いほどの緊迫感に圧倒されました。 
訓練された兵士が訓練通りに行動するものの、やはり、そこには、計画通りに行かないことも、さらには、アクシデントもあり、手に汗握ります。
  
映画がどうと言うよりも、この計画自体がすごいなぁという思いを強く感じました。 
これだけの確証で、GOサインを出すと言うことは、それだけ、危機感が強かったということでしょうね。
  
主演のジェシカ・チャステインは、本当に細くて華奢な女性で、実際の女性分析官も、こんな感じだったのでしょうか。この荒々しい世界の、ちっぽけな彼女の存在が印象的で、スクリーンの中の彼女に、釘付けでした。 ただ、天才的な感覚を持つ・・・ようなことは、あまり感じられなかったですけど(^_^;。
  
さて、いよいよアカデミー賞授賞式が近づいてきましたが、私が見たオスカー候補作の中での順位は、 
レ・ミゼラブル>アルゴ>ゼロ・ダーク・サーティ>ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 
って感じかな(^▽^)。(2013,02,17)
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