サンシャイン2057 |
2007年 アメリカ アドベンチャー・SF・スリラー
<監督>ダニー・ボイル
<キャスト>キリアン・マーフィ , 真田広之 , ミシェル・ヨー , クリス・エヴァンス , ローズ・バーン , マーク・ストロング
<ストーリー>
50年後、太陽の活動が終わろうとしていた。人類は、最後の望みとして、太陽を再生させるための核爆弾を積んだ宇宙船、イカロス2号を打ち上げた。イカロス2号には、船長のカネダ(真田広之)を入れて8人の乗組員が乗りこんで、太陽を目指していた。地球から遠く離れたある日、クルーは、7年前に行方不明になったイカロス1号の救難信号を受信する・・・。
<感想>
ダニー・ボイルのSFということで、期待と不安がない交ぜになり、結局映画館で見るのをパスした作品です。
地球を救うために、活動を停止しつつある太陽に核爆弾をぶち込んで、再活動を促そうという話です。凄いスケールの話ですよね〜。でも、もし、太陽の力が弱まってしまったら、なんとかして太陽を復活させて、地球を救おうと思うのは、当然なことでしょう。でも、なにしろ相手が太陽ですから、核の大きさも量も、半端ではありません。よくそんなものが打ち上がったもんだとも思うのですが、そこは、不問。
舞台は、打ち上がってから16か月後の宇宙船の中です。
船内は、酸素を作るために畑が作られていたり、太陽展望室みたいな部屋があったりと、ストレス回避の工夫がいろいろなされていますが、それでも、諍いがすぐに起こるのは、仕方がないことでしょう。こんな狭い船内で、何ヶ月も、同じ顔を見て暮らすなんて、考えただけでも気が重いです(^^;。
でも、宇宙船の中から見た、太陽は、美しく、頼もしいです。全ての生命の源、太陽。でも、近づきすぎると、一転、恐怖と死が待ち受けているのです。
途中までは、結構面白かったのですが、後半は、不可解で、納得できないことが起こり、ホラーチックになってしまったのは、残念でした。まるで、中途半端な「イベント・ホライゾン」みたいでした(^^)。
脚本は、「ザ・ビーチ」のアレックス・ガーランド。ダニー・ボイル監督とのコンビ作として、「28日後・・・」シリーズもあって、彼とは、相性がいいようなのですが、私は、「ザ・ビーチ」でも、原作の方が良かったし、この「サンシャイン2057」も、ちゃんとした本で読んでみたいなという気がしました。
ラストは、緊迫するシーンが連続するのですが、広くて狭い?宇宙船の中、自分がどの部分を見ているのかが分からなくなってしまい、映像ほどの緊迫感が得られなかったのが残念でした。でも、自分の使命を理解し、愛する者たちを救おうという彼ら8人の使命感はよく伝わってきて、良かったです。静かなラストシーンも、きれいでした。(2008,06,30)
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