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ソウルの春      


2023年 韓国 (12.12: THE DAY)
サスペンス・ミリタリー   

<監督>キム・ソンス
<キャスト> ファン・ジョンミン, チョン・ウソン, イ・ソンミン, パク・ヘジュン, キム・ソンギュン, チョン・マンシク, チョン・ヘイン, キム・ウィソン

<ストーリー>
1979年10月26日、朴正煕大統領が暗殺された。その後、民主化を熱望する民衆とは裏腹に、軍人の全斗煥(チョン・ドゥファン)(ファン・ジョンミン)がクーデターを起こし、全権を掌握しようとする・・・。

<感想>
先日見た韓国映画「1987 ある闘いの真実」同様、韓国の軍事政権時代の歴史ドラマです。
「1987〜」よりも数年前、全斗煥が、政権を握るまでの、息詰まるようなストーリーでした。
韓国大統領だった全斗煥のことは、名前を知っている程度でしたが、こんなことがあったのかーーと、驚きました。
当時の韓国は、今と同様、北朝鮮と一触即発状態だったわけですが、韓国国内で、こんな危ういクーデターが起きていたなんて、驚きでした。
一つ間違えれば、国の滅亡に繋がることでした。

しかも、政権側とクーデター側との、まるでシーソーゲームのような形勢状況。何かが一つ狂えば、逆転するような事態だったとはドラマ化されているとは言え驚きで、とてもスリリングでした。

それにしても、反政権の民主化運動家だけでなく、クーデターで負けた側の幹部まで、拘束されたあとは当たり前のように拷問が待ち受けているとは、本当に恐ろしい。

主演は、名優ファン・ジョンミン。憎々しげな、そして時には弱さも垣間見れるような、クーデターを起こした張本人役が、外見も相まってピッタリでした。
そして正義の軍人チョン・ウソン。かっこいい〜。
二人とも素晴らしかったです。

チョン・ウソンが演じた張 泰玩(チャン・テワン)は、実在の人物で、その後の彼やその家族の人生も、wik に詳しく載っていました。
こんなことが起きなければ、エリートとして、どんな人生を送れたのだろうか・・・と思います。(2024,09,23)






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