人生に乾杯！　　　　　　 ２００７年　ハンガリー（KONYEC） コメディー・犯罪　　　 ＜監督＞ガーボル・ロホニ ＜キャスト＞エミル・ケレシュ , テリ・フェルディ ＜ストーリー＞ ハンガリーに暮らす老夫婦、エミル（エミル・ケレシュ）とへディ（テリ・フェルディ）は、年金で慎ましく暮らしていたが、とうとう家賃を払えなくなり、へディの大切なイヤリングまで差し出すことになってしまう。そこで、エミルは、一大決心をして、大切にしていた愛車に乗って、郵便局に行き、強盗をするのだった・・・。 ＜感想＞ 私の大好きなジャンル、老人映画です！(^^)。 年を取り、金もなく、始終不機嫌な老夫婦。 家賃を滞納して、とうとうアパートの部屋の立ち退きを迫られた夫は、一人静かに行動を起こすのだった・・・。 彼らの行動は、もちろん、大声でほめられたことではありませんが、老人をここまで追い詰めてしまうハンガリーの社会情勢が、この映画の裏を支えているのかもしれません・・・憶測ですが(^^;。 その証拠に、犯行を重ねる彼らに、世間の目は温かく、 まるで、先日見た「ナチュラル・ボーン・キラーズ」や「俺たちに明日はない」の老人版みたい(^^)。 犯行を重ねて、小金を持った彼らの、なんて楽しそうなことでしょう。 お金がなくて、カリカリと、けんかばかりしていた頃とは、大違いです。 「金より愛が大事」とは言うけれど、やっぱりお金も大事って事よね。 金銭的に余裕がなければ、実際問題として、生きて行かれませんから。 後半は、警察との攻防になってきますが、 年寄りだからと言って、バカにしてはいけません！！(^^)。 やはり、年の功と、昔取った杵柄は、侮れないのです(^^)。 ラストは、涙を誘う・・・と思ったら、実際には、”うふふ”でした(^^)。 ハンガリー映画って、珍しいですが、なかなか面白かったので、おすすめです。(2010,12,15)