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重力ピエロ      


2009年 日本 ミステリー・青春   

<監督>森淳一
<原作>伊坂幸太郎
<キャスト>加瀬亮 , 岡田将生 , 小日向文世 , 渡部篤郎 , 鈴木京香 , 岡田義徳 , 吉高由里子

<ストーリー>
仲の良い2才違いの兄弟の泉水(加瀬亮)と春(岡田将生)。遺伝子の研究をする大学院生の泉水は、母(鈴木京香)の命日に、春と父(小日向文世)の住む実家に帰った。春は、町中の落書きを消す仕事をして暮らしていたが、ある日、最近頻繁に起こっている放火と落書きの関連に気がつく。春は、泉水を誘って放火犯の待ち伏せをするが・・・。

<感想>
伊坂さんの小説と衝撃的な出会いをした作品です。
スタイリッシュで、そして、洒脱で知的な会話が魅力的で、いっぺんに伊坂さんファンになりました。あれから6年。この作品が、映画化されるとは!!
今までの伊坂作品の映画化は、成功していると思っているので、この作品の映画化にも、あまり不安はありませんでした。っていうか、例によって、内容は、ほとんど忘れていたので、なんだか、逆に、うれしかったりしました。

で、見た感想ですが、丁寧に作ってあるという感想を持ちました。
やはり、小説と、映画とでは、表現方法が全く違うのですが、映画としても、普通に、良くできていたのではと思います。
特に、配役が良かったですね〜。
泉水役の加瀬亮は、相変わらず、うまいです。飄々としていながら、家族に対する熱い愛情を感じて、思い切った行動を起こそうとする彼に感情移入してしまいます。
そして、春役の岡田将生も、なかなか良いんです。何しろ、どこからどう見ても、ハンサムなところがいい!(^^)。そして、彼の苦悩も、過去からさかのぼって、きちんと感じられました。

それにしても、重い話しです。こんなに悲しくて、苦しいことがあっていいものなのでしょうか。
私だったらとても耐えきれないだろうと思います。でも、それをなんとか越えていこうとする”最強の家族”の物語なのです、この話は・・・。
重すぎて、涙は、流れず、思わず、胸を押さえてしまいました・・・。(2009,06,01)


☆伊坂幸太郎原作の映画化作品☆
「フィッシュストーリー」
「重力ピエロ」
「アヒルと鴨のコインロッカー」
「Sweet Rain 死神の精度」






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