ソナチネ |
1993年 日本
<監督>北野武
<キャスト>ビートたけし , 大杉漣 , 津田寛治
<ストーリー>
北嶋組幹部、村川(ビートたけし)は、組長(逗子とんぼ)から、他組と抗争中の沖縄の中松組の助っ人に行くように命令されて、沖縄に向かう。しかし、村川たちが行った事によって、更に抗争が激化し、事務所を爆破された村川たちは、海辺の空き家に移ることになった・・・。
<感想>
先日見た「その男、凶暴につき」よりも、格段に洗練された映画になっていました。
描かれているのは、昔ながらのヤクザの世界。力に屈しない人間がいれば、更に力を持って制し、また、組長の指図には、理不尽でも逆らわない。
殺すときには、とことん殺し、情け無用の潔さ・・・?
そんな緊張感の中で生じた、海辺の家での何もない日々。
男たちは、退屈をもてあまし、相撲を取ったり、花火をしたり、落とし穴を開けたり、心の奥底に緊張や不安を隠しながら、遊び興じます。
そんな彼らの姿の、なんと愛おしいことでしょう。
そして、ラストは・・・。
男の美学と、男の幼稚さを、共に描いた、緩急自在の北野武の、まさにソナチネ的映画だと思いました。(2006,08,30)
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