ダーク・ウォーター          |  
  
2004年 アメリカ スリラー    
  
<監督>ウォルター・サレス  
<キャスト>ジェニファー・コネリー  ,   ジョン・C・ライリー   ,   ティム・ロス   ,   ピート・ポスルスウェイト   ,   ダグレー・スコット    
  
<ストーリー> 
離婚調停中のダリア(ジェニファー・コネリー)は、5歳の娘セシリアの親権を夫と争っていた。彼女は、娘のために、新しくアパートと、仕事を見つけるが、アパートは、家賃の安い、古びた部屋を借りざるを得なかった。しかも、その部屋の天井には、シミがあり、日を追う毎に、シミが大きくなり、終いには、水漏れが始まった・・・。
  
<感想> 
ジャパンホラーの傑作「仄暗い水の底から」のハリウッドリメイクです。 
オリジナルの映画そのまま、暗くて、ジメジメした映像が続きます。
  
夫との不仲、そして離婚調停、子供の親権、仕事、アパートの水漏れ、頭痛などなど、こんな状態に置かれた女性の不安感、焦燥感が、よく表現され、おまけに、得体の知れない恐怖までそれに加わるのですから、ジェニファー・コネリーのやつれて、暗い表情が、晴れることはありません。 
ホラーの味付けは薄いですが、ラストにもたらされる子供の母親を求める愛、そして、子供を思う母親の強さに、思わず涙目になってしまいました。 
それもそのはず、監督は、「モーターサイクル・ダイアリーズ」や「セントラル・ステーション」を手がけている人間ドラマの名手ウォルター・サレスです。
  
ほとんどオリジナルと同じですが、より分かりやすい展開になっていると思いました。主人公が、精神的に追いつめられる度合いも、オリジナルよりも、軽めだと思います。 
でも、ジェニファー・コネリーも、この映画をよく理解した演技で、上手くダリアの苦悩と、子供に対する愛情を表現していた思いました。 
他の配役も、割と豪華でしたね〜〜(^^)。 
とはいえ、主人公の背景が、より深く描かれているオリジナルに、やはり軍配は上がります。(2007,03,27)
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