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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ      


2007年 日本 コメディー   

<監督>吉田大八
<キャスト>佐藤江梨子 , 山本浩司 , 永作博美 , 永瀬正敏 , 佐津川愛美

<ストーリー>
北陸の山間部のある村で、猫を助けようとした夫婦が車にひかれて死んでしまう。そして、女優を目指して東京に上京していた娘、澄伽が、久しぶりに村に戻ってきた。彼女と初対面となる兄嫁の待子は、澄伽に対して、夫や、澄伽の妹の清深の態度が遠慮がちなことを不思議に思うが、皆に逆らうことなく、献身的に彼女に尽くすのだったが・・・。

<感想>
この題名、いったいどんな映画だと思ったら・・・。

作家で劇団を主宰している本谷有希子さんの同名舞台劇の映画化です。映画を見た時は、劇画チックだったので、コミックが原作かと思いながら見ていましたが、なるほど、舞台劇として見ると、なかなか迫力のあるものだろうと思えてきます。

内容を全く知らなかったので、どんな展開になるのかと思っていたら、まあ、凄いことになりますね〜〜。
内容はすごいのですが、コミカルなシーンも多いので、そんなに深刻に、暗くならずに見ることが出来ました。でもでも、中身は、ホント、スゴイ(^^;。
この家族の上に起こった出来事が、どういう事だったのか、まるで、ミステリーを見ているような感じで話が進み、そして、最後には、なるほどね〜と、納得させてくれました。
家族崩壊・・・ですね。
でも、その中において、ただひとり、家族を大切に思い続けたのが、家族を知らない待子だったところが、なんだか切なかったです。変なところに嫁いで来ちゃったのよね。

主演の佐藤江梨子が、この主人公にぴったりでした。
我が儘で、自己中で、思いこみが強くて、自分のことが全く見えていないで、それでいて、魅力的な彼女。
女から見ると、なんてまあ、イヤな女!なのですが、男から見ると、イイ女、なのでしょうか。いえいえ、やっぱり、どうしようもない、女、ですよね〜。
まるで、サトエリが、彼女そのもののような気さえしてしまいました(^^)。

そして、「人のセックスを笑うな」では、自由な女性を演じた永作博美が、今度は、翻弄される側にまわって、そして、相変わらず、可愛い演技を見せてくれました。
しかし、あの人形は、怖い・・・(^^;。(2008,11,16)



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