<監督>ブラッド・アンダーソン
<キャスト>クリスチャン・ベイル , ジェニファー・ジェイソン・リー , アイタナ・サンチェス=ギヨン , マイケル・アイアンサイド
<ストーリー>不眠症のために、1年間、眠れずにいるトレバー(クリスチャン・ベイル)。身体はやせ衰え、骸骨のようになった姿を、周囲は心配し、また、不気味に思っていた。そんなトレバーに、同じ工場で働くアイバン(ジョン・シャリアン)が話しかけてきた。しかし、どうも、彼の存在が不可解でたまらないトレバーは、そのことに気を取られ、仕事中に事故を起こし、そのために、同僚が、片腕を失ってしまう・・・。
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クリスチャン・ベイルが、如何に完璧主義者かが、よく分かる映画です。元々引き締まった体つきの彼が、この映画のために、前代未聞の30kgの減量をしたのです。
今までにも、俳優が、役作りのために体重を大幅に増やしたり減らしたりする映画がありました。一番有名なのが、ロバート・デ・ニーロが「レイジング・ブル」で25kg増量したことでしたが、この映画のベイルは、それを上回る、しかも減量を達成したのです。
そのすさまじさは、映画を見ると、よく分かりますし、映画の予告編だけでも、その異様な痩せ方にギョッとさせられます(^^;。
私は、そのあまりの気持ち悪さ(^^;に、映画館に行く気が失せたのでしたーーー(^^;。
今回も、恐る恐る見たのですが、やはり、最初からすごいです。もうガリガリを通り越して、骸骨そのもの(^^;。
そんな彼が演技をするのですから痛々しくて見ていられません。しかもあの身体で、大きな荷物を持ち上げたりするのですからねぇ。周りのスタッフも、相当気を遣ったことと思います。
ただ、惜しいことに、その彼の異様な痩せ方がうまく生かされていない気がしました。
映画の結末にも関わることなので、しょうがないのかもしれませんが、最初から痩せた姿なので、健康なときの彼の姿との対比が出来ず、もったいない様な気がしたのです。
彼の健康的な姿を見ていない人には、そのすさまじい痩せ方がピンと来ないのではないかしら。
ラストのオチも、あまりひねりがないし、むしろ、どうやってこんなに痩せていったのかを、克明に記録していった方が、迫力が出たように感じました。
それにしても、あの骸骨のような姿(→)は、目に焼き付いて離れませんーーー(T_T)。
ベイルがこの撮影後、元気に「バットマン・ビギンズ」で復活したので、心底ホッとしました。
覚えにくかった題名ですが、そのものずばり、MACHINIST=機械工(工作機械熟練工)だったんですね〜(^^)。(2006,04,27)
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