ライフ・イズ・ビューティフル 1998年 イタリア ドラマ |
<監督>ロベルト・ベニーニ <出演>ロベルト・ベニーニ ,ニコレッタ・ブラスキ 、ジョルジオ・カンタリーニ , マリサ・パレデス <賞>アカデミー主演男優賞、アカデミー外国語映画賞 <内容>グイドは、店も開き幸せな家庭を営んでいたが、ユダヤ系であるが故に、強制収容所に送られてしまう。が、子どもにだけは、悲惨な思いをさせまいと、この生活が、ゲームだと、思わせようとする。 戦争が、そして、強制収容所が、こんなに甘いものだとは、思わない。それらを、リアルに、描き出すことと、この映画は、一線を画していると思う。一種の大人のファンタジーかもしれない。こんな悲惨な状況でも、親は、子どもを出来るだけ守りたいのです。劇場を出て帰り道でも、泣いてしまった。(1999.06) |
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 2003年 アメリカ 犯罪・スリラー |
<監督>アラン・パーカー <出演>ケヴィン・スペイシー , ケイト・ウィンスレット , ローラ・リニー , ローナ・ミトラ <内容>死刑廃止論者の大学教授、デビッド・ゲイル(ケヴィン・スペイシー)は、大学のパーティーで、女子学生をレイプしたと告訴される。しばらくして、その告訴は取り下げられるが、彼がかぶった汚名は、消えることなく、仕事を追われ、家族も去ってしまう。そんな彼が同僚のコンスタンス(ローラ・リニー)をレイプ殺人した罪で、とらえられ、死刑を宣告される・・・。 見終わって、その見事さに、しばらく映画のあらゆるシーンが頭を離れませんでした。 ほんと、よくできた映画です。 死刑廃止論者の犯罪と言うことで、何か裏があると思ったのですが、こういうこととは!! その映画的な驚きとともに、私は、この事件での、廃止論者と、賛成論者との意見が真っ向から対立していたことに驚きます。 廃止論者は、「このようなえん罪で、死刑にしてもよいのか」と言い、一方、死刑賛成論者は、「このような事件を起こす人間だからこそ、死刑廃止論を唱えるのだ」ということになるんですねぇ。同じ事柄でも、こんなとらえ方が、あるということに、すごく衝撃を受けてしまいました。 ケヴィン・スペイシーは、頭の切れる大学教授を好演。天才的な頭脳を持った論客を見事に演じていました。 かたや、ケイト・ウィンスレットは、最初、違和感を感じましたねぇ。「タイタニック」のイメージは、もうだいぶ薄れていますが、あまりにも、正統的な顔の作りが、役柄に合わない感じがしました。でも、見ているうちに、映画に引き込まれて、気にならなくなりましたが・・・。 映画としては、配役も、内容も、少々地味・・・というより癖がありすぎる・・・なぁという印象でしたが、見るとこれが大違い。映画の醍醐味を十分味わえる、見事な映画になっていました。テーマがテーマだけに、拒否反応を起こす人もいるでしょうが、一見の価値はありますねぇ。 ラストは、ああそうだったんだと、考えさせられました。普通の思考回路では、これは考えつかないです。(2004,12,19) |
ラウンダーズ 1998年 アメリカ 青春 |
<監督>ジョン・ダール <出演>マット・デイモン、 エドワード・ノートン、 ジョン・マルコヴィッチ <内容>ポーカーに魅せられた青年マイク(マット・デイモン)は、9ヶ月前に、ロシアマフィアKGBに大勝負を仕掛けて、有り金全部をすってからは、すっかりポーカーから足を洗って、学校と、バイトに明け暮れる生活をしていた。しかし、高校時代からの親友ワームが、刑務所から出所してきてから、彼のペースに乗せられて、また、ギャンブルの深みにはまってゆく。 ポーカーのことは、学生時代に、スキー列車の中でやったぐらい(^^;なので、余りよく分からなくて、残念でした。このゲームのことをよく知ってる人には、緊迫感のあるやりとりで、なお、おもしろかったと思います。まあ、その程度の知識の私でも、わかりやすくできていたと思いますけど。でも、KGBのマルコビッチの癖は、わかりやすすぎて、ちょっとわざとらしいかな(^^)、あんなんじゃ、プロとは、言えないよね(^^)。マット・デイモンは、私としては、レオによく似ているので、あんまり好きじゃないんだけど、この彼は、まあまあでした。(2001.12) |
楽園をください 1999年 アメリカ 戦争 |
<監督>アン・リー <出演>トビー・マグワイア , スキート・ウールリッチ , ジョナサン・リス=メイヤーズ , ジム・カヴィーゼル , サイモン・ベイカー , トム・ウィルキンソン <内容>1861年アメリカ。南北戦争まっただ中、幼なじみで親友のジェイク(トビー・マグワイア)とジャック(スキート・ウールリッチ)は、家族と離れ、南軍のゲリラ部隊として北軍に抵抗していた。冬になって農家にアジトを作ったジェイク達は、その家の若き未亡人スー・リー(ジュエル)を一目見て、胸をときめかすのだった。 トビー出演作としか知らなかったので、南北戦争時代の話と知って驚きました。邦題のイメージとは、ちょっと違いますねぇ。 南軍と北軍入り乱れての悲惨な闘い。国を大きく二つに分けた闘いは、国中の若者を巻き込んで、兵士以外の人にも容赦なく襲いかかり、男であれば一般人でも殺され、略奪される。62万人もの戦死者が出たという南北戦争を描いたこの映画は、戦争で家族とも別れ、闘いに命をかける若者達を描いています。 目の前で父親を殺されたジャック、自分の意見で敵方に送り返した捕虜に、父を殺されたジェイク。その他、目の前で行われる残虐行為の数々。別の時代に生まれていたら、明るい青春時代を過ごせたであろう彼ら若者が、この時代に生まれたと言うだけで、殺し合うのは、それが時代の必然でも悲しいです。 若手男優がたくさん出ていて、楽しめました。とくに、ジョナサン・リス=メイヤーズは、どんな格好をしていてもハッとするほど美しい〜(^^)。トビーは、髪を伸ばして帽子をかぶると、群衆の中に溶け込みすぎて、しばしば見失ってしまいました。しかし、ラストで、髪を切ってしまうと、まだまだ少年と言ってもいい若さ!こんな若い青年達がが、命をかけて闘った戦争だったのだと、胸が痛みました。 こんな混乱の時代でも、女性に対する礼儀をきちんとしているところが、微笑ましかったです。帽子に手を掛けて挨拶するって言うのは、重要なんですねぇ(^^)。 それにしても、この時代を映画として描くのは、様々な視点、要素があるので至難の業のようです。しかも、この時代を理解していない私のような人も映画を観るわけで、難しいでしょうねぇ。「関ヶ原の戦い」をアメリカ人が観ているようなもんでしょうかね。(2003,04,05) |
ラスト・オブ・モヒカン 1992年 アメリカ 歴史・アクション |
<監督>マイケル・マン <出演>ダニエル・デイ=ルイス , マデリーン・ストー , ピート・ポスルスウェイト <内容>18世紀アメリカ。フランス軍と植民地争いをしているイギリス軍のマンロー大佐の娘、コーラ(マデリーン・ストー)とアリスは、父のいる砦へとむかっていた。しかし、途中で、イギリス軍に妻子を殺されたヒューロン族に襲われる。そこを助けたのが、モヒカン族最後の3人だった・・・。 勉強不足のせいか、イギリス軍、フランス軍、民兵、モヒカン族、ヒューロン族の関係が、もひとつよく分かりませんでした(^^;。 まあ、それが、分からなくても、なんとなく、筋は、追ってゆけるのですが・・・。 モヒカン族の3人が、凛としていてなかなかいいですね。彼らが最後になってしまったのは、他の種族との闘いや、白人たちとの闘いで、そうなったんでしょうか。 獲物をしとめて、大自然にむかって許しを請う所なんか、しみじみいいです。 この3人のうちのひとり、ホークアイを演じるダニエル・デイ=ルイスのかっこいいこと!こんなにかっこいい、野性味あふれる彼は、初めて見ました。 身体も鍛え上げられていて、いかにも、草原や、山を疾駆していそうです。 でも、滝で、追っ手に追いつめられたとき、さっさとモヒカン族だけ逃げてしまったのは、それが、最上な方法だと言われても、私だったら許せないかも(^^;。私を置いて逃げるなよ!と、思わず、わたし流コーラになってしまいました(^^)。だって、あのヒューロン族の人、娘を切り刻んで・・・とか言ってたし・・・(^^; でもまあ、すぐに助けに駆けつけてくれたんだから、許しちゃうけどね。 その後は、、ホークアイと、コーラのためだけに話がうまく展開していて、なんだか、都合良すぎという気がして、少々冷めてしまいました。 ラスト、コーラの妹のアリスを助けにむかうウンカスもかっこよかった〜(^^)。(2003,09,25) |
ラスト・キャッスル 2001年 アメリカ アクション |
<監督>ロッド・ルーリー <出演>ロバート・レッドフォード , ジェームズ・ガンドルフィーニ , マーク・ラファロ <内容>ある過ちのために部下を死なせ、軍刑務所に収監されたアーウィン(ロバート・レッドフォード)は、軍人なら誰でも知っている英雄でもあった。次第に他の受刑者達の信頼を得たアーウィンは、非人間的な刑務所長ウィンター大佐(ジェームズ・ガンドルフィーニ)に対して、敢然と立ち向かうのだった・・・。 配役とストーリーを聞いていて、あまり期待しないで見たのですが、結構面白かったです。 期待しなかったというのは、この配役では見る前から話が見えてしまうからです。どうせ、ああなって、こうなんでしょうと・・・。途中までは、その通り、思った通りの展開で、心を動かされなかったのですが、ラストが面白かったです。 大がかりな子供の陣取り合戦みたいで、とっても楽しかったです。 絶対不利の立場から、色々な工夫と、よく練られた作戦での反撃。どこにこんな武器があったの?!と、少々白けもしましたが、そこら辺を大目に見て楽しみました(^^)。 こんな事しちゃって、後の処罰が大変そうーーーと思うのは、余計なことなのでしょう。 あんな目にあう警備兵が可哀想ーーーと思うのも、これまた余計なのでしょう。 ゴチャゴチャ考えずに楽しんだ方がいいですね。 重たい石を運ぶロバート・レッドフォードは、痛々しかったですけど、その鍛え上げられた上半身は、さすがでした。彼ももう68才なのに、やっぱり、俳優魂ですねぇ。かっこいいです、ロバート・レッドフォード(^^)。(2004,05,31) |
ラスト・サムライ 2003年 アメリカ アドベンチャー・時代劇 |
<監督>エドワード・ズウィック <出演>トム・クルーズ , ティモシー・スポール , 渡辺謙 , 真田広之 , 小雪 , ビリー・コノリー , 中村七之助 , 池松壮亮 , トニー・ゴールドウィン <内容>ネイサン・オールグレン大尉(トム・クルーズ)は、かつて、インディアン掃討作戦に参加して、心に傷を負い、すさんだ生活をしていた。明治維新直後の日本政府は、近代的な軍事力強化を図るため、そんなネイサンを雇い入れた。しかし、まだ未熟な兵士達を送り込んだ戦いに惨敗し、ネイサンは、勝元盛次(渡辺謙)率いる反政府軍に捉えられてしまう・・・。 予想以上の出来でした。外国の映画に出てくる日本や日本人には、ほとほと懲りているので、ある程度の覚悟をして観に行ったのですが、これは、上出来でしょう。 もちろん、横浜の町の電信柱?と電線??や、日本にはありそうもない木、この時代に、重々しい甲冑??などなどには、ちょっと笑ってしまいましたが、だいたいにおいて及第点の日本を描いていると思われます。 今までの外国映画の、おかしな日本や日本人は、その映画に出演していた日本人俳優が、そのおかしな部分を指摘しない、もしくは、指摘出来ない力関係だっただろうという事で、歯がゆかったのですが、この映画は、日本人スタッフ、そして、日本人俳優がとことん頑張った成果だと思われます。その頑張りを思い浮かべるだけで、涙腺がゆるくなる私・・・(^^;。 最初こそ、ストーリーよりも、「外国人の描く日本」の方が気になってしまいましたが、次第に、物語の方にも、没頭してゆきました。しまいには、日本映画に、トム・クルーズがゲスト出演しているような気さえしてきたのです。それほど、自然な時代劇に出来上がっています(^^)。 日本人の武士道、勤勉さ、忍耐強さ、思っていることをストレートに表さない奥ゆかしさ?などなど、よくもここまで描いたと思います。 また、戦争映画を得意とするこの監督ならではでしょう、ラストの合戦では、美しいスローモーションと、音楽とに完全に飲まれてしまい、危うく号泣するところでした(^^;。 私は、戦争映画が苦手で、その理由が、敵味方の区別が付かなくなってしまうからなのですが、それも、この映画は、クリア!かたや洋服、かたや着物で、分かりやすいことこの上なし(^^)。でも、これって、アメリカの独立戦争vs日本の戦国時代って感じで、やっぱり変だわね(^^;。(2003,12,14) |
ラスト・プレゼント 2001年 韓国 ロマンス |
<監督>オ・ギファン <出演>イ・ジョンジェ , イ・ヨンエ , イ・ムンシク <内容>売れないコメディアンのヨンギ(イ・ジョンジェ)は、なかなか仕事にも恵まれず、妻のジョンヨン(イ・ヨンエ)とも素直に向かい合えなくなっていた。そんな彼がやっとつかんだチャンス、TVのお笑い勝ち抜き戦で、彼はようやく人々に認められるようになった。しかし、そんな時、ジョンヨンに、ある変化が起こっていた・・・。 これはいけません。映画館で見なくてよかった〜。だって、泣けて泣けて・・・(T_T)。 久しぶりにこんなに泣きました(T_T)。ほんと、韓国映画って、泣かせどころを知ってますねぇ。それに日本映画だったら、あざとい!と感じることでも、異文化って事で許せることも多々あるし・・・。そんなこんなで、はまるんでしょうねぇ、韓国映画(^^)。 それに、こうして、韓国の映画やドラマを少しずつ見てくると、知ってる俳優さんも増えてきて、それなりにまた、楽しくなってきたりもしますね(^^)。 心の底では、思いやっている二人なのに素直にそれを表現できない二人。こんな事をしていると、本当に壊れてしまうとハラハラしてしまいました。人間って、そんなに強いとは思えません。なんと言っても、見えるのは、相手の本心ではなく、外側だけですから。でも、その点、毎日「愛してる」と言わないと裁判沙汰になることもある欧米の国々よりも、私たち?の方が情が濃いのかもしれませんね〜\(^o^)/。 そして、いったいラストプレゼントとは、何なのか。それは、あまりにも悲しすぎる贈り物でしたーーー(T_T)。 疑問はいろいろあるけれど、一番の疑問は、ジョンヨンの病気。「八月のクリスマス」でも思ったけれど、こんなに都合のいい病気って何なんでしょう?!除細動器で電気ショックを受けてやっと心拍が戻った病人が、もうその日に退院だなんて、あり得ないーーー(^^;。 でもでも、そんなこんなも異文化だから許しちゃいましょう・・・?! 心地よくたっぷり泣きたい人に超おすすめの映画です。タオルを忘れずに・・・(^^)。(2004,06,23) |
ラストサマー 1997年 アメリカ ホラー |
<監督>ジム・ギレスピー <出演>ジェニファー・ラヴ・ヒューイット 、ライアン・フィリップ、サラ・ミシェル・ゲラー , フレディ・プリンゼ・Jr <内容>夏を楽しんでいた若者たちが、車で、人をひいてしまう。動転した彼らは、死体を海に、投げ捨てるのだが、一年後、脅迫状が届き、身の回りに、異変が、起こり始める。 若手スターたち共演の、ホラーサスペンス。もっと、ジェニファー・ラブ・ヒューイットの、笑顔が見たかったけれど、この内容じゃあ、無理ね(^^;。(2000.12) |
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ラストタンゴ・イン・パリ 1972年 フランス・イタリア ドラマ |
<監督>ベルナルド・ベルトルッチ <出演>マーロン・ブランド、マリア・シュナイダー <内容>偶然アパートを借りに行った男女が出会い、SEXだけを目的とした関係になる。 映画公開後、あまりに激しいSEX描写故、数日で、公開中止になったらしい(^^;。退廃的。(2000.10) |
ラストマン・スタンディング 1996年 アメリカ アクション |
<監督>ウォルター・ヒル <出演>ブルース・ウィリス、 クリストファー・ウォーケン, ブルース・ダーン <内容>テキサスのある寂れた町にやってきたジョン・スミス。その町は、二つのギャング勢力が抗争を続けて、保安官さえも、手を出せない無法の町だった。そこで、スミスは、自分の拳銃の腕を頼りに、金儲けをしようとする。 黒澤監督の「用心棒」のリメイクだそうです。元の映画を見ていないので、比較は出来ませんが、そんな事するまでもなく、私の時間を返してぇーー!っていう映画でした。見ていて、飽き飽き(^^;。やたらに思わせぶりなブルース・ウィリス。彼って、帽子をかぶってないと、サラリーマンに見えてしまうのでした(^^;。それに、強すぎて、まるで、ゲームの主人公になったような気分。でも、それを映画で見ると、ばかばかしくて、白けます。機関銃を持った、たくさんの敵を相手に、たった一人2丁拳銃で、勝てますか?(^^;。それに、あんなに無気力だった、保安官や、酒場の亭主が、途中から、やたらに正義感に燃えちゃうし・・・(^^;。あ〜あって、感じです。(2002.02) |
ラスベガスをやっつけろ 1998年 アメリカ オフィシャルサイト |
<監督>テリー・ギリアム <出演>ジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロ、トビー・マグァイア、キャメロン・ディアス、クリスティナ・リッチ 、エレン・バーキン <内容>ジャーナリストのラウル・デューク(ジョニー・デップ)と、サモア人で彼の弁護士のドクター・ゴンゾー(ベニチオ・デル・トロ)は、バイクレースの取材のために、ラスベガスへと向かうが、彼らの荷物の中には、ドラッグが、詰め込まれ、薬の幻覚に悩まされながらの取材となった・・・。 なんだかよく分からない映画でした。しかも、ちょっと気分悪くなったりして(^^;。薬で、ラリると、きっと、こんな世界になるんでしょうね。それでも、見ていて楽しかったこともありました。出演するのが、ジョニー・デップと、クリスティーナ・リッチしか知らなかったけれど、意外な人たちが、たくさん出ていたこと。あの太った弁護士が、あのデル・トロだったとは・・・(^^;。アカデミー賞では、かっこよかったのに・・・(^^;。あれから、大分ダイエットしたのか、それともこの映画のために、太っていたのか?あのお腹は、ちょっと、ショック(^^;。それから、ジョニデのあの髪型・・・!!!(^^; 歳とったら、こうゆう感じになるのね、彼は・・・(^^)。トビーの髪型も、びっくりしたし・・・(^^;。(2001.10) |
らせん 1998年 日本 ホラー |
<監督>飯田譲治 <出演>佐藤浩市,中谷美紀,真田広之,鶴見辰吾 <内容>鈴木光司原作「リング」の続編の映画化。過去に、自分の不注意で、息子を死なせてしまった検死官(佐藤浩一)は、大学の頃の学友である、高山竜司の変死体の検視をすることになる。そのことから、見ると死ぬと言われるビデオの謎にとりつかれてゆく。 原作も読み、TVでも見て、映画も、レンタルで見たはずなのに、見てないと思いこんで、何故かまた見てしまいました(^^;。見始めて、すぐに見たことに気づいたのに、筋を全然覚えていなかったので、とうとう最後まで見ました(^^;。当然、最後まで見て、思い出したけど・・・(^^;。やっぱり、話としては(原作も)、「リング」の方が、ずっと出来がいいです。ただ、あれは、結末が、はっきりしていなかったので、続編も見なくちゃ、しょうがないのよね。(^^;。(2001.06) |
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落下する夕方 1998年 日本 ドラマ |
<監督>合津直枝 <出演>原田知世 、渡部篤郎、菅野美穂、国生さゆり <内容>一人の男性を愛する2人に芽生える友情。りかは、恋人と、平穏な日々を過ごしていたが、ある日突然、恋人に、去られてしまう。その傷が癒えぬある日、不思議な少女がやってくる。 何時までも変わらない原田、かわいい管野、うまくてすてきな渡部。この3人、みんな好き(^^)。(2000.03) |
ラッシュアワー 1998年 アメリカ アクション |
<監督>ブレット・ラトナー <出演>ジャッキー・チェン , クリス・タッカー ,トム・ウィルキンソン , クリス・ペン , エリザベス・ペーニャ <内容>中国領事の娘が誘拐され、領事は、信頼する香港の刑事リー(ジャッキー・チェン)を呼ぶが、捜査を担当するFBIは、リーを邪魔者扱いして、捜査からはずそうとロス市警の厄介者カーター(クリス・タッカー)に、リーを押し付けるが・・・ なかなか、面白かった(^^)。さすがに、ジャッキー・チェンは、見せてくれます。クリス・タッカーも、まあまあ。彼の作品では、フィフスエレメントの方が、衝撃度が、高かったけれど・・・(^^)。そういう彼も、1本で、20億円のギャラを取るというのだから、驚き!ストーリーは、よくあるパターンだけれど、アクションと、二人の掛け合いで、あきさせない。ラストのNG集も、楽しい。(2000.12) |
ラッシュアワー2 2001年 アメリカ アクション・コメディー |
<監督>ブレット・ラトナー <出演>ジャッキー・チェン , クリス・タッカー , ドン・チードル , ジョン・ローン , チャン・ツィイー , ロゼリン・サンチェス , クリス・ペン <内容>香港での休暇をリー捜査官(ジャッキー・チェン)と共に楽しもうとしていたカーター捜査官(クリス・タッカー)は、アメリカ大使館の爆破事件が発生したため、ここでも事件に巻き込まれてしまう。 前作は、相当面白かったのですが、これは、つまらない作品になっていました。 一つには、クリス・タッカーのはちゃめちゃぶり。彼自身は、前と変わらないのでしょうが、舞台が、香港となると、彼一人だけ浮き上がって見えました。そこがねらいでもあるのでしょうが、私にはそれが、鼻持ちならないイメージとして映りました。喋りすぎるのも、今回はマイナス。 二人の関係も、少々ぎくしゃくしてる感じ。この二人、仲悪いのかしら・・・? 悪役を演じたチャン・ツィイーも、化粧が濃く、彼女のイメージではありません。 面白かったのは、ラストのNGシーン集だけかな。(2003,07,15) |
ラッツ 2002年 アメリカ ホラー |
<監督>ジョン・ラフィア <出演>メッチェン・エイミック , ヴィンセント・スパーノ <内容>ニューヨークの高級デパートの責任者、スーザン(メッチェン・エイミック)は、女性客が試着室で怪我をした事故がネズミが原因であることを知り、駆除業者ジャック(ヴィンセント・スパーノ)と共に店内を点検する。すると、店の至る所にネズミの痕跡があり、また、そのネズミは、従来のネズミよりも、凶暴で、膨大な数に増えつつあることを知る・・・。 ひーー、これは、ネズミ嫌いな人は視聴不可能でしょう(^^;。私も、決してネズミ好きではありませんので、始終、顔をゆがめながら見ていました。ハムスターちゃんとか、可愛いペットなら好きなんですけどねーー。 ここに出てくるネズミは、大きすぎます、まったく・・・(^^;。 話としては、最初に襲われた人はどうしたんだ?とか、研究所のこととかが、ちょっと中途半端に感じました。 でもホラーなんだから、怖がって、気持ち悪がれたら、それで十分なのでしょう。 それに、ネズミがプールに噴出?してくる所なんか、とってもダイナミック!ちょっと笑ってしまいました〜(^^)。 また、ヒロインのメッチェン・エイミックが、とっても綺麗なので、見ていて飽きませんでした。髪をアップにしたキャリアウーマン風も良いし、髪を下ろしても素敵。ちょっとした表情も、なかなかキュートでよかったです。 お相手の、ヴィンセント・スパーノの方も、まあ、合格点なハンサムさんでした(^^)。(2004,01,06) |
ラット・ゲーム 2000年 アメリカ・イギリス ファミリー・コメディー |
<監督>スティーヴ・バロン <キャスト>ピート・ポスルスウェイト , イメルダ・スタウントン <ストーリー>アイルランド、ダブリンに住むパンの配達人、ヒューバートは、ある日、いつものように、大好きなビールを飲んで家に帰ると、突然、ネズミになってしまった。翌朝、そのことに気付いた家族は、驚き慌てて、家族会議を開くが・・・。 日本未公開映画ですが、面白くて、ツボにはまってしまいました。 人間がネズミに変わってしまうこと自体、ものすごく大変なことなんですが、ヒューバートの家族の対応が、淡泊というか、冷めてるというか、度胸が据わってるというか、もう傑作でした(^^)。 特に、ヒューバートの妻のコンチータがネズミになってしまった夫をかわいそうに思うどころか、文句タラタラなところが、妙にリアルで笑えました。 そして、その息子にしても、この母あって、この息子という感じで、とても聖職者志望には思えませんね〜〜(^^)。 ヒューバート自身も、なにやら情けないし、イギリスのコメディーも、結構面白いんですねぇ(^^)。 ラストは、ちゃんとオチも教訓もあるし、見た甲斐がありました(^^)。(2005,04,22) |
ラットレース 2001年 アメリカ コメディー・アドベンチャー |
<監督>ジェリー・ザッカー <出演> ウーピー・ゴールドバーグ , キューバ・グッディング・Jr , ローワン・アトキンソン , ブレッキン・メイヤー , エイミー・スマート , セス・グリーン , ジョン・クリーズ <内容>ラスベガスに遊びに来ていた6組の男女が、スロットマシーンで当たりのコインをゲット!賞金はなんと200万ドル!!しかし、その賞金を獲得するには、一番最初にニューメキシコのコインロッカーにたどり着かなければならない。6組の壮絶な賞金獲得レースが始まった!!! アメリカのコメディーには、その笑いについて行けるものと、全然だめなものと両方存在するのですが、このコメディーは、後者寄りでしたーーー。 役者は豪華で、そこそこ笑えるところもあったけれど、全体的には不発。 あまりにもバカバカしくってねぇ(^^;。 でも、牛のシーンとか、心臓のシーン、ヘリコプターのシーンは、あとで思い出して、一人でひっそり笑っちゃいそうでもありますねぇ(^^)。 一番いけない理由は、ローワン・アトキンソン。彼は、個性(と顔)が強すぎて、あんまり好きでない私には辛かったからです。他の出演者もあんまりねぇ。一番よかったのは、やっぱりヘリコプターパイロットのあの女の子。あのギャップがステキでした!(^^)。 まあ、コメディーなんで、あんまりゴチャゴチャ考えずに、面白いところで、ただただ笑う、これが本道でっしゃろ!(^^)。(2004,11,15) |
ラビナス 1999年 アメリカ ホラー・サスペンス |
<監督>アントニア・バード <出演>ガイ・ピアース、 ロバート・カーライル <内容>1847年、メキシコ・アメリカ戦争において、ボイド大尉は敵地に潜入し、手柄を立てて、凱旋した。しかし実は、恐怖から、死んだ真似をして、生き延びたことが判明して、ネバダ山のスペンサー砦という辺境の地に赴任を命じられる。そこで、ある日、山中を3ヶ月間さまよい歩いたという聖職者コルホーンを救助して、恐るべき話を聞くのだった。 前知識なしに見たので、とても怖かったです(^^;。気分悪いーーー。ロバート・カーライルは、こういう役をやらせると、ぴったりはまるから、怖いですね〜。最近ブレイク中のガイ・ピアースも、よかったです。でも! はじめは、シリアスな遭難物のドラマだと思って見ていると、サスペンス風になってきて、そして、ボイドが追われる恐怖のシーン(私にとっては)の、音楽が、何とものどかなスコットランド風の物で、違和感が・・・! こ、これはいったい・・・(^^;。この音楽を使ったのは、監督のどういう意図なのか、聞きたいですね。そして、ラスト近くには、あらら、ということが起こるので、びっくりです。いったい、どういうイメージで作ったのか、これもまた、監督さんに聞いてみたい!!(^^;どうも、監督と、俳優の間に考え方の違いがあったように思うのですが・・・。私としては、前半が十分怖かったので、最後まで、シリアスに進んで欲しかったなぁ。(2002.04) |
ラブ・アクチュアリー 2003年 イギリス・アメリカ ロマンス・コメディー |
<監督>リチャード・カーティス <出演>ヒュー・グラント , リーアム・ニーソン , コリン・ファース , ローラ・リニー , エマ・トンプソン , アラン・リックマン , キーラ・ナイトレイ , ビリー・ボブ・ソーントン , シエンナ・ギロリー , ローワン・アトキンソン , マーティン・フリーマン , エリシャ・カスバート , ビル・ナイ <内容>クリスマスの近づくロンドン。英国首相に着任早々、秘書ナタリー(マルティン・マカッチョン)に一目惚れする独身のデヴィッド(ヒュー・グラント)。妻を亡くし、義理の息子との接し方に悩むダニエル(リーアム・ニーソン)。弟に恋人を取られてしまい、フランスで傷心を癒すジェイミー(コリン・ファース)など、19人が織りなす愛の物語。 19人の愛の物語というので、ちょっとビビってしまいました。話や人が、こんがらがってしまいそうで。だから、ビデオでゆっくり見ようと思っていたのに、あんまり評判がいいので、ついに映画館に足を運んでしまいました。でも、正解でした。とってもハッピーな温かい気持ちになれる映画でした。見てよかった〜〜(^^)。 どのエピソードも、心に残るいい話でしたが、一番ぐっときたのが、ジュリエットとピーターとマークの話。親友の花嫁に恋してしまうなんて、切なくて、切なくて・・・(T_T)。思い出しても泣けてきます。 会社の女の子にジュエリーのプレゼントを買ったハリーとカレンの話も泣けますねぇ。夫の浮気心を知った奥さんの悲しみをエマ・トンプソンが気丈に演じています。知らないままならまだしも、知ってしまったら、心の中でで悶々と悩むより、あのようにした方が絶対いいですね。 ジェイミーとオーレリアもよかったです(^^)。恋愛は、言葉じゃなくって、心よね〜。でも、これからたくさん大変なことがあるんだろうな。 老いぼれロック歌手のビリーにも楽しませて貰いました。ダニエルと、義理の息子との愛も、あのシーン(レオの「タイタニック」ね)もあるし、子役ちゃんが可愛くて大好きです(^^)。 ただ、やっぱり登場人物が多いので、俳優さんをある程度知っていないと、誰が誰やら分からなくなるかも。これは、DVDを買って、何度も見たい映画です(^^)。 私は、ひとりで見に行ったけれど、もし、隣に恋人でも座っていたら、映画が終わったとたんに、キスしたかったなぁ(^^)。(2004,03,09) |
ラブ・アンド・ウォー 1996年 アメリカ ドラマ |
<監督>リチャード・アッテンボロー <出演>サンドラ・ブロック、クリス・オドリネル, タラ・ヒューゴ <内容>若き日のヘミングウェーのラブストーリー。 内容を知らずに、見ていたら、なんと、ヘミングウェーの伝記恋愛ストーリーだった。道理で、ストーリーが、どうもすっきりしないと思った。やはり二股愛は、良くないと、言うことでしょう。(1999.12) |
ラブ・オブ・ザ・ゲーム 1999年 アメリカ ロマンス・スポーツ |
<監督>サム・ライミ <出演>ケヴィン・コスナー、ケリー・プレストン 、 ジョン・C・ライリー, ジェナ・マローン , J・K・シモンズ <内容>アメリカ大リーグ、タイガースのベテランピッチャーで、40歳のチャペルは、不振の一年を終えようとしていた。その年最後の先発の朝、球団のオーナーから、チームを売却するので、そろそろ引退したらどうかと告げられる。恋人にも去られて、激しく動揺するチャペル。彼は、最後のマウンド上で、今までの野球人生を振り返るのだった。 ケビン・コスナーと野球。あんまり見たくないパターンだったのですが、気楽なハリウッド物を見たくて見てみました。まあまあでしたね。最後になるかも知れないゲームの合間に、今までの様々な人生のシーンが挟まる構成です。野球の試合のシーンも、なかなか良かったし、そこそこ泣かされました(単純だからね、私)。ただ、ちょっと長かったですが・・・。彼の相手役のジェーンを演じたケリー・プレストン、彼女は、笑い顔が、メグ・ライアンみたいで、とってもキュートでよかったです。普通の顔の時は、ジュリエット・ルイスみたいなんだけど・・・(^^;。(彼女って、ジョン・トラボルタの奥さんなのねーー!)。(2002.08.18) |
ラブ・ソング 2001年 日本 青春・ロマンス |
<監督>佐藤信介 <出演>仲間由紀恵・伊藤英明・ <内容>1985年。北海道の高校生、彰子は、レコード店で尾崎豊のアルバム「17歳の地図」をきっかけに、店員の松岡と親しく言葉を掛け合うようになる。しかし、借りたレコードを返しに行くと、松岡はもうその店を辞めて、東京に行ってしまった後だった。2年後の夏休み、彰子は、東京に松岡を探しに行く・・・。 やっぱり尾崎豊はいいなぁと思いながら見ていました。映画の中で、彼のコンサートに行くシーンがあるのですが、彼のコンサートに一度は行きたかったとしみじみ思います。 よかった点は、仲間由紀恵とその男友達との掛け合い(この子と、もう一人の男の子との掛け合いも面白かった(^^))と、ビルのディスプレイのハッとするほどの美しさ。 あとは、少々お説教臭く、途中で、ちょっと飽きました(^^;。 |
ラブ&デス 1997年 イギリス |
<監督>リチャード・クウィートニオースキー <出演>ジョン・ハート , ジェイソン・プリーストリー , フィオナ・ローウィ <内容>イギリスの老小説家、デアス(ジョン・ハート)。彼は、未だに小説は手書き、家にはTVもなく、世の中とは隔絶した生活を頑なに守っていた。ある日、ひょんな事から家を閉め出された彼は、しかたなく映画館に入ってみる。しかし、あまりのくだらなさに席を立とうとしたその時、スクリーンに映った美しい青年、ロニー(ジェイソン・プリーストリー)に目を奪われた・・・。 「愛と死」。この題名、ちょっと重々しいですね。でも、映画を観てみると、その重々しさ、うっとうしさは、皆無です。原題は、「LOVE AND DEATH ON LONG ISLAND」。実は、この主人公の名前が、DEATH=デアスだったのでした。 もう、ジョン・ハートがすばらしい、の一言です(^^)。堅物で通っていた小説家が、突然、若い青年の虜になることの、真摯さ、滑稽さを思いっきり演じています。 彼が、色々なことに挑戦する姿、是非、見てください。あれもこれも、素敵です(^^)。そして、彼の目の輝きが、これまた、すばらしい〜!!(^^) ほとんどストーカーっぽくて、観ているこちらの方が、少々ハラハラするのですが、 でも、年を取って、新しいことに、脇目もふらずに夢中になれるなんて、うらやましいじゃないですか! ちょっと心が温かくなる、そんな映画でした。(2003,10,02) |
ラブストーリー 2003年 韓国 ロマンス |
<監督>クァク・ジェヨン <出演>ソン・イェジン , チョ・スンウ , チョ・インソン <内容>演劇部の先輩サンミン(チョ・インソン)に片思いのジヘ(ソン・イェジン)は、ある日、母(ソン・イェジンの二役)の日記と手紙が入っている木箱を見つけて読み始める。そこには、若かりし頃の母の恋物語が静かに収められていた・・・。 韓国、中国などのアジア系映画への私のハードルは高いので、なかなか自分からは見に行かないです。しかも、この題名・・・(^^;。いかにも私の苦手分野なんですよねぇ(^^;。 でも、監督があの「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨンということで、思い切って見て参りました。 涙涙の映画だとばかり思っていたら、前半は、そんなことはありませんでした。「猟奇」とはまた違った笑いがいっぱい。この監督は、笑いのツボをちゃんと心得てますねぇ(^^)。 見ながら、いったいこの映画は、本当に泣く映画なの?!と思ったのですが、やっぱりちゃんと泣かせてくれました。 ラストまで見ると、よく練られた映画だと分かります。こんな結末だなんてね・・・最後の方で気が付いたけど、じ〜んとしました。 若い人ばかりでなく、かつて若かった人たちにもお薦め出来る良質な映画だと思います。 でも、人の感性はそれぞれで、映画館を出る時に小耳にはさんだカップルの会話。 女の子「え?泣いたの?何処で泣くのよ〜?」 男の子「ラ、ラストで・・・」 女の子「ラストで????なんで〜〜??!!」 男の子「・・・(^^;」 まあ、色々ですから・・・(^^;。(2004,02.01) |
ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン 2003年 アメリカ アクション・アドベンチャー・コメディー |
<監督>ピーター・バーグ <キャスト>ザ・ロック , ショーン・ウィリアム・スコット , クリストファー・ウォーケン , アーノルド・シュワルツェネッガー <ストーリー>借金返済のために取り立て屋をしているベック(ザ・ロック)。彼がボスに命じられた最後の仕事は、ボスの息子トラビス(ショーン・ウィリアム・スコット)をアマゾンの奥地から連れ戻す仕事だった。さっそくアマゾンに向かったベックだったが、そこは、金鉱を持つハッチャー(クリストファー・ウォーケン)が牛耳る町だった・・・。 ショーン・ウィリアム・スコット目当てで、映画には、さほど期待しないで見始めましたが、これがなかなか面白かったです。4点は、付けすぎかもしれませんが、3.8点ぐらいは付けてもいいでしょう(^^)。 主演は、ザ・ロック。彼には、なんの思い入れもなく、むしろ筋肉男は嫌いなので、少々鬱陶しかったのですが、彼、よく見ると、なかなかチャーミングなんですよね〜〜(^^)。 この映画、何がいいかというと、やっぱりアクションでしょう。今までも、いろんな映画でアクションシーンを見てきましたが、このアクションは、さすが、本職の肉体派!と思わせるシーンが、続々と出てきます。 見ながら思わず、あいたたたたっ!と顔が歪んだりしました(^^;。この撮影、怪我が絶えなかったんじゃないかしら。。。 最初、話のテンポが遅かったので、ちょっと眠たかったのですが、それも、途中で吹っ飛びました。 相手役のショーンも、もちろん、いつもの彼の持ち味全開で、笑わせてくれます。ショーンと、ロック様の凸凹コンビの相性も、とってもいいんですよね〜〜。 現地の女性として出てくるロザリオ・ドーソンも凛々しいし、もちろん、悪役のクリストファー・ウォーケンも、いつもながら憎々しいです。 全てがうまく絡まった映画だと思いました。 まあ、アクション中心なので、ありえないーー!というシーンも数多くありますが、娯楽映画ですからね〜〜、これでいいんです(^^)。 アクションと、コメディーが好きならきっとOK牧場ですよ(^^;。(2005,09,13) |
ラン・ローラ・ラン 1998年 ドイツ |
<監督>トム・ティクヴァ <出演>フランカ・ポテンテ、モーリッツ・ブライプトロイ, ハイノ・フェルヒ <内容>ローラのところに、恋人のマニから、ボスのお金10万マルクをなくしてしまって、20分以内に、その金を作らないと、殺されると、電話がかかってくる。恋人を助けるために、ローラはドイツの町を走る走る!! 最高です、この映画!!作りが、斬新で、とっても面白かった!(^^)。特に、この赤い髪の毛をなびかせて、走り続けるローラの走りっぷりが最高!思わず、私も、走りたくなりました!(^^)。そして、すれ違う人たちのその後の運命も、挿入されるし、カメラワークも、面白いし、一部分だけアニメになるし、あちこちで、笑わせてくれるし、絶対お奨めです。(2001.06) |
乱気流 ファイナル・ミッション 1998年 アメリカ アクション・パニック |
<監督>ロドニー・マクドナルド <出演>ジェームズ・ルッソ 、 アイス・T <内容>FBI捜査官が、3年の年月を掛けてやっと逮捕した凶悪犯人を民間飛行機で護送する際、犯人によって、逆に飛行機を乗っ取られてしまう。そして、その際の発砲によって、機体に大きな穴があいてしまう。犯人は、要求を呑まないと、市街地に飛行機を墜落させると脅したため、政府はある重大な決定をする。 日本未公開作品には、それなりに理由があるのですね。 護送中の犯人に飛行機を乗っ取られ、機内で発砲して、機体に大穴が開き、FBI捜査官はどんどん殺され、機長は死亡、副機長も大けがと、もう大変なんです。その上、飛行中の旅客機にあいた穴に、宙づりで、捜査官が、潜入するって言うんだから・・・(^^;。この作戦を聞いた時は、耳を疑いました、私・・・(^^;。でも、こういうシーンは、昔の映画で、あったらしいですね(エアポート70)。と言うのも、その映画のシーンをそのまま使ってたらしいです(^^;。制作が4年前にもかかわらず、古いイメージの映像は、そのせいかもしれないです。せっかく乗り合わせたアイス・Tなのに、なんの意味もなかった様な気がするし、彼の存在意味を教えて欲しい。(いい映画を褒めるのは、なかなか言葉に詰まって難しいけど、この手の映画にチャチャを入れるのは、楽しく思ってしまう、ワタクシでした。=性格ワルー(^^;)俳優さんたちは、みんなどっかで見たことがある様な人ばかりでした(脇役級ってことかしら?)。 乗っ取り対策のためのマニュアルが、去年のアメリカ同時多発テロ以降、もっと厳しいものになっているでしょう。アメリカで飛行機に乗る時は、心して乗らないといけないですねー。(2002.08.14) |
乱気流/グランド・コントロール 1998年 アメリカ パニック |
<監督>リチャード・ハワード <出演>キーファー・サザーランド、 ケリー・マクギリス 、 ロバート・ショーン・レナード、 クリスティ・スワンソン <内容>管制官のハリス(キーファー・サザーランド)は、自分の担当する飛行機が墜落したショックで管制官の職を辞し、PCソフトのプログラマーをしていた。しかし、混雑する空港の管制官不足を見るに見かねて、管制官に一時復帰するのだが、嵐が近づく空港は、パニックに陥ってしまう。 普段は表に現れない管制官のすさまじい緊張感。「狂っちゃいないぜ」を見た時も思ったのですが、これを見ると、混雑する時期の飛行機は、怖くて乗れないです(^^;。モニターの一つの点が、実は何百人もの人が乗ってる飛行機で、それを管制官一人で、さばいてゆくなんて! 30代後半になったら、この仕事が出来ないっていうのは、よくわかりますね。管制官には、思いっきり高給を支給してください、空港のお偉いさん! それにしても、あのモニターどうにかならないのかしら、3次元モニターにして、もっと見やすくしましょうよ! 「1969」のイメージの強いキーファー・サザーランドが、おじさんになっていたので、ちょっとショックだった(^^;。(2003,01,06) |
ランダム・ハーツ 1999年 アメリカ ロマンス |
<監督>シドニー・ポラック <出演>ハリソン・フォード , クリスティン・スコット・トーマス , チャールズ・S・ダットン , シドニー・ポラック , ボニー・ハント , レイコ・エイルスワース , リチャード・ジェンキンス <内容>警察の内務調査室巡査部長のダッチ(ハリソン・フォード)は、妻の乗った飛行機が墜落したのではないかと思い、調べてみるのだが、搭乗者名簿の中に妻の名前は見つからない。彼女の職場や、航空会社を調べて、やっと見つけた彼女は、チャンドラー夫人という偽名で搭乗していた。ダッチは、真相を知ろうと、チャンドラーの未亡人で、下院議員のケイ(クリスティン・スコット・トーマス)と面会するのだが・・・。 前半は、とても面白かったです。予期せぬ飛行機事故で、隠された妻の秘密を知ってしまう男の悲しみと、憤りをサスペンスタッチで描いています。 ただ、映画の予告編などで、妻の不倫旅行が明かされてしまっていたので、その点は、非常に残念でした。ダッチとともに、その謎を探っていきたかったです。 後半は、ただのロマンスになってしまいました。しかも、ハリソン・フォード演じるダッチが、しつこすぎる! 職業が警官だけに、真実を知ろうとする欲求が強いのかもしれませんが、普通、死んだ人の過去など、暴かないでしょうし、第一、そんなことをしても、意味がない上、たとえ分かったとしても、自分が傷つくだけなんですからねぇ。 そんなばかげたことに、相手の家族を巻き込むなんて、言語道断です。 ただ、お互いに不倫されたもの同士の気持ちの通じ合いみたいなものは、あるかもしれないなぁとは思いました。おそらく、二重の悲しみにうちひしがれて、普通の精神状態ではないのだと思います。複雑な心境のケイを演じたクリスティン・スコット・トーマスの演技には、共感するところも多々ありました。でも、こんな二人が結ばれるなんて、とっても悲しいな。だから、冷静さを取り戻した大人の男と女を思わせる、この映画の終わり方は、結構好きです。(2005,01,08) |
ランド・オブ・ザ・デッド 2005年 アメリカ・カナダ・フランス ホラー・アクション・スリラー |
<監督>ジョージ・A・ロメロ <キャスト>サイモン・ベイカー , デニス・ホッパー , アーシア・アルジェント , ジョン・レグイザモ, エドガー・ライト, サイモン・ペッグ , アラン・ヴァン・スプラング <ストーリー>ある日突然、死者が甦り、人間を襲ってはその肉に喰らいつき、襲われた人間も一度死んでから蘇り、またゾンビになってしまうという地獄のような世界。しかし、わずかに生き残った人間の中には、またしても貧富の差が出来てくるのだった。そして、ゾンビにも、ある変化が起こっていた・・・。 今年の夏は、ゾンビがマイブーム。78年の「ゾンビ」、04年の「ドーン・オブ・ザ・デッド」に続いて、とうとうこの「ランド・オブ・ザ・デッド」を見てきました。 もともとジョージ・A・ロメロ監督が生み出したゾンビ。彼のその他のゾンビ作品、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」や、「死霊のえじき」を見ていないので、片手落ちなのですが、まあ、ゾンビ主要3作品を見たので、いいとしましょうか(^^)。あと残るは、「ショーン・オブ・ザ・デッド」です。このゾンビパロディー作品も、是非、見たいものです。 ところでこの作品ですが、「ゾンビ」で出てきたような暴走族が町の警備をし、装甲車は、「ドーン・オブ・ザ・デッド」にも出てきてましたし、この2つを足した映画になっているようなのが、見たばかりの私には、とてもうれしいところ。 それにしても、ゾンビ映画って、急に始まるのが、お決まりのようですね。 彼らゾンビの長所?は、彼らに襲われて、噛まれたらおしまいだけれど、脳が機能してないので、動作が鈍く、意味のない動きしかしないところです。だからこそ、人間も生き残れる可能性があるわけですが、今回、そのゾンビたちがなんと、進化してしまうのが怖いところです。 こうなってしまったら、もう人間に勝ち目はないですね。元々、どうしてゾンビになってしまったのかが分からない以上、どうして進化してしまうのかも、分かるはずもなく、怖ろしいことです。 でも、愛らしいところもありました。花火に見入る彼らは、なんて、いとおしいんでしょう〜〜(^^)。まるで子供のようでしたね〜。 一つゾンビについての疑問があるのですが、ゾンビは、生きた人間を食べるわけですが、「ドーン・オブ・ザ・デッド」で、モールの周りに集まってきた彼らのように、人間を食べることの出来ないゾンビは、最後には飢えて死ぬのでしょうか。でも、もう死んでるんだから、死ぬことはなく、ただただ飢えているだけなのかな。なんだか、それも可哀相ですねーーー(T_T)。 ホラー映画を映画館で見ること自体が少ないので、このゾンビ映画を見に行くには、だいぶ勇気がいりました。でも、見に行った日が、ちょうどレディースデイということもあって、映画館は、適度に人が入っていて、ちょうどいい感じで、安心して見ることが出来ました。ホラー映画を見るときは、後ろの方の席で、他の人の反応を見るのも、楽しいものです(^^)。 でも今回、私自身が、まだゾンビに慣れていない最初の方で、突然出てきたゾンビに思わず声を上げそうになりました。あ〜、危なかったーーー(^^;。(2005,08,31) |
リーグ・オブ・レジェンド 時空を越えた戦い 2003年 アメリカ・ドイツ アクション・SF・ファンタジー |
<監督>スティーヴン・ノリントン <出演>ショーン・コネリー , スチュアート・タウンゼント , シェーン・ウェスト , ナセールディン・シャー , ジェイソン・フレミング , リチャード・ロクスバーグ <内容>1988年、世界征服をたくらむファントムによって、英国銀行が襲撃され、水上都市の設計図が盗まれた。そのことで世界大戦の勃発を恐れた英国政府は、冒険家アラン・クォーターメイン(ショーン・コネリー)ら、超人たちにファントムの世界征服阻止を依頼するのだが・・・。 これは、いかにも、私が苦手な映画。劇場公開前の予告編を見ただけで、そう直感しました(^^;。 で、見てみると、やっぱり駄目。あまりにも荒唐無稽で、映画に入り込むことが出来ぬまま、終わってしまったのでした。 最初のつまずきは、やっぱり登場人物のことをよく知らなかったからでしょうか。もちろん、吸血鬼や、ジキル博士とハイド氏は知っていますが、その他はよく知らなかったのです。この登場人物をそこそこ知っていたら、それなりに楽しめたかもしれません。 でも、日本でいったら、桃太郎や、猿飛佐助やキン肉マンが一緒に闘うって事でしょ?(ち、違う?(^^;)、その設定からして、もう身体が引いてしまっています。 舞台設定や、お金のかかったCG、ショーン・コネリーの元気なアクション、素敵なスチュアート・タウンゼントなど、見所も多いのですが、やっぱり物語の中に入り込めず、冷めた目で見ていました。 だいたい、水上都市破壊計画。あんなに破壊されたのに、アランたちの活躍が実ったと言えるのでしょうかねぇ(^^;。 それに、ハイド氏の筋肉ぶりも耐え難いものがありましたーー。 ファントムの正体や、ヴァン・ヘルシングなど、聞き覚えのある名前まで出てきましたが、なんでも有名人を詰め込めばいいというもんでもないでしょう。 ラストを見ると、続編が出来そうな感じでしたが、もう見ないぞーー。(2005,03,08) |
リード・マイ・リップス 2001年 フランス 犯罪・スリラー |
<監督>ジャック・オーディアール <出演>ヴァンサン・カッセル , エマニュエル・ドゥヴォス , オリヴィエ・グルメ <内容>社長秘書の仕事をする35歳、独身のカルラ(エマニュエル・ドゥヴォス)。彼女は、難聴で、補聴器をつけながらも、人並み以上の仕事をこなしていた。しかし、ある日、過労から会社で倒れてしまい、助手を雇うように命令される。求人を見てやってきたのは、ポール(ヴァンサン・カッセル)と名乗る保護観察中の男だった。 難聴の女性が他人の唇を読んで会話を盗み見るという発想が、面白い映画でした。 まず、主人公カルラの意外な気の強さ。でもよく考えると、ハンディを背負った彼女が、会社の第一線で、バリバリ働くには、この気の強さがないととうてい無理なんですよね。会社では、男をけ落とし、プライベートでも、決して女をあきらめない。そんな彼女は、男から見ると、うっとうしいのかもしれないけれど、私は、好きですねぇ(^^)。 そして、ヴァンサン・カッセル。パソコンでの表計算なんて、まず無理そうな彼(もちろん映画の中の彼)。彼がコピーをとる姿は、あまり見たくないですねぇ(^^;。 やっぱり、クラブで、バーテンダーをやっている彼は、水を得た魚のように、美しかったです(^^)。 主演二人がうまく描かれていたのと、難聴というハンディを逆手にとっての犯罪が面白かったです。後半は、緊迫感あふれるバイオレンスクライムサスペンスとなっていって、一気呵成に見終わりました。(2004,09,30) |
リービングラスベガス 1995年 アメリカ ドラマ |
<監督>マイク・フィギス <出演>ニコラス・ケイジ、エリザベス・シュー, R・リー・アーメイ , ヴァレリア・ゴリノ , ボブ・ラフェルソン, ローリー・メトカーフ <賞>アカデミー主演男優賞 <内容>アル中の男と、娼婦が過ごす日々。アル中のために失業した、ベンは、アルコールを好きなだけ飲んで、死ぬつもりで、ラスベガスに向かう。そして、娼婦のサラに出会い、ともに、生活するようになる。 ニコラス・ケイジ、さすがに、うまいなあ。自暴自棄になったアル中男を、よく表現してて、見ていて、切なかった。そして、エリザベス・シューも、セクシーで、きれいで、とってもよかった。(2000.06) |
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リアリティ・バイツ 1994年 アメリカ コメディー・ロマンス |
<監督>ベン・スティラー <キャスト>ウィノナ・ライダー , イーサン・ホーク , ジャニーン・ガロファロー , スティーヴ・ザーン , ベン・スティラー , レニー・ゼルウィガー <ストーリー>大学を総代で卒業したリレイナ(ウィノナ・ライダー)は、TV局に就職して、ドキュメンタリー製作の夢を広げるが、思ったように事は運ばない。しかも、友人のビッキー(ジャニーン・ガロファロー)と共同で借りているアパートに、男友だちのトロイ(イーサン・ホーク)が転がり込んでくる・・・。 まさに青春の一片って感じでしたね。 とりとめのない、ドキュメンタリー風な青春のページの連なりです。 それでも、それぞれの思いが切なくて、胸に刺さります。 あの未熟で、繊細で、粗雑で、いい加減だった頃・・・。そんな時があったなぁと、きっとみんな、思い出すことでしょう。 でも、私にとっては、ストーリーよりも、出演者に魅せられました。 まずは、とっても可愛いウィノナ・ライダー。本当に、この頃の彼女は、輝いていて、何をしても、どんな表情も、素敵で、見とれてしまいます。 それに負けずに素敵なのが、イーサン・ホーク。彼は、本当に、セクシーですねぇ。ちょっと斜に構えているところが、また、いいのですよ(^^)。 脇の、ユニークなジャニーンガロファロー、驚きのスティーブ・ザーン、そして、なんと、ベン・スティラーまで。と思ったら、この映画、彼の初監督作品でした。彼って、多彩ですね〜〜(^^)。俳優の使い方がとてもよくって、監督業もなかなかいいんじゃないかな。(2005,06,28) |
リクルート 2003年 アメリカ スリラー |
<監督>ロジャー・ドナルドソン <キャスト>アル・パチーノ , コリン・ファレル, ガブリエル・マクト, ブリジット・モイナハン <ストーリー>マサチューセッツ工科大学生ジェイムズ・クレイトン(コリン・ファレル)はある日、ウォルター・バーク(アル・パチーノ)というCIAのリクルート担当者にスカウトされ、採用試験を受け、CIA訓練生となり、ファームと呼ばれる訓練所に行くのだが、そこには、過酷な訓練が待ち受けていた・・・。 CIAでもリクルートするんだというのが、まず意外だったけれど、考えてみたら、やっぱり人材を広く集めてゆかないと、CIAも、時代遅れになっちゃうからそういうものなのかな。 でも、普通の大学生が訓練して、CIAになるって、ちょっと意外でした。しかも、勧誘されるんですよーーー(^^;。 で、勧誘されても試験免除じゃないし・・・(^^)。そうやって、競争させることによって、やる気が徐々に出てくるのかな。 でも、その後の訓練たるや、やっぱりすごい。もろスパイ養成所ですね。 その訓練の様子は、もういい加減にして!という感じで、見ている方も辛かったです。こんな人間性を否定するような辛い訓練をしてまで、その仕事を続けるというのは、愛国心と、エリート意識なんでしょうかね。私には、考えられない仕事です。まあ、誰も私をリクルートする人なんていないでしょうけどねーーー(^^)。 前半は、そういう、CIAのファームでのすごい訓練に圧倒され、後半は、敵味方が二転三転するスリルとサスペンスで面白く、一気に見てしまいました。 結局いったい何がどうなったのかと、突き詰めて考えてゆくと頭が痛くなるのですが、単純に面白かったです。 主演も、アル・パチーノと、コリン・ファレルと、脂ののっている新旧の俳優二人。しかも、この映画のコリンは、とてもいいです。適役でした。やんちゃで、強がっていても、心の奥には、ちゃんと人間の弱さを持っている様な役を演じる彼が好きです。でも、彼がいいのは、この辺りまでですねぇ。「アレキサンダー」の彼には、がっかりしましたから(^^;。また、素敵な役をやってください、コリン様!(2005,07,26) |
理想の結婚 1999年 イギリス |
<監督>オリヴァー・パーカー <出演>ケイト・ブランシェット,ミニー・ドライヴァー ,ルパート・エヴェレット,ジュリアン・ムーア,ジェレミー・ノーサム <内容>1895年、イギリス。政治家のロバートと妻ガートルードは、理想的な夫婦として、社交界では、誰もが、一目置いていた。そして、本人達も、お互いに愛し合い、幸せな生活を送っていた。しかし、ある晩、ロバートの過去の汚点を知る女性が突然現れて、彼らの生活が、脅かされ始める・・・。 予告編で見たときは、そんなに面白そうでもなかったのに、とっても、よかったです。だいたい、配役が、とっても豪華。しかも、私の好きな、コスプレです(^^)。悪女に扮しているのが、あの「ハンニバル」のジュリアン・ムーア。彼女の、いやな女ぶりが、最高です!そして、「エリザベス」の、ケイト・ブランシェットが、ロバートの美しく、賢明で、正直な妻を表情豊かに、演じています。軽いコメディータッチになっていて、面白かったです。ジェレミー・ノーサムかっこいい〜〜(^^)。(2001.05) |
リターナー 2002年 日本 SF・アクション |
<監督>山崎貴 <出演>金城武 , 鈴木杏 , 樹木希林 <内容>闇の取引現場に潜入して、そのブラックマネーを強奪する仕事をしているミヤモト(金城武)。彼は、ある仕事現場で、昔親友を殺した男、溝口(岸谷五朗)に再会して、復讐しようとするが、突然現れた不思議な少女ミリ(鈴木杏)に気を取られているうちに取り逃がしてしまう。そして、ミリから、ある奇想天外な仕事を依頼されるのだった・・・。 「LOVERS」を見て、すっかり気に入ってしまった金城武主演映画です。この映画公開時には、金城武にも、日本のSF映画にも全然興味なかったのですが・・・(^^)。 頑張ってました、日本SF映画(^^)。今までがっかりさせられるものが多かったですが、これは、本当に頑張ってます。まるで「マトリックス」。まるで「ターミネーター」。などと思うことも多々ありましたが、それは、言いますまい(言ってるけど(^^))。 それぞれ、スケールはハリウッド作品の何十分の一かですが、それも、予算の問題が大きいのでしょうから仕方ないでしょう。 何よりいいのは、出演している俳優さんたち。 この手の映画は、俳優が、バカバカしいなどと露ほど思わずに演じないと、見ている方がすぐ敏感に嘘っぽいと感じてしまうのですが、その点、この主役二人の演技は、本気で演じていています。 特に、鈴木杏ちゃんは、さすがにうまいですね〜。演じるとはこういう事だとしみじみ思ってしまいました。先日「ドラゴン・ヘッド」を見たところなので、余計にそう思うのかもしれませんが・・・(^^;。 注目の金城武ですが、セリフが少々難ありでした(^^;。でも、母国語でない日本語をあれほど操れるのだから、すごいですよね〜(^^)。日本人でも、もっと下手な人は、たくさんいます。 ただ、悪役の岸谷五朗がちょっとねぇ(^^;。あれでは、ただのバカでしょう(^^;。悪役も、悪役としての悪役ではなく、もっと厚みを持たせて欲しかったですね。(2004,08,28) |
リック 1988年 アメリカ ドラマ |
<監督>ボジダル・ニコリッチ <出演>ブラッド・ピット、シェリル・ポラック <内容>ブラッド・ピットが23歳のときの、初主演映画。撮影後、ユーゴスラビアの内乱のためフィルムが紛失してしまい、その後の捜索で、やっと日の目を見た、幻の作品。太陽の光を浴びると、3日で、ひどい皮膚炎を起こして、死亡してしまう病気のリックは、全身を覆う、マスクをかぶって、生活していた 前半はずっと、マスクをして、顔を出さない演技で、がんばっているピッ君。こちらもそろそろ、彼の顔を見たいとしびれを切らした頃に、彼が、マスクを取るのです。ふ〜、なんて、美しい〜〜(^^;。この効果を、最大限にねらった初主演作品だったのでしょうに、ユーゴの内乱で、公開されたのは、97年でした。病気の青年の、人生最高の3日間を、甘く、切なく、描いています。(2001.01) |
リッチー・リッチ 1994年 アメリカ コメディー・ファミリー |
<監督>ドナルド・ペトリ <出演>マコーレー・カルキン , ジョナサン・ハイド <内容>総資産700億ドルという世界一の大富豪リッチ家の一人息子リッチー(マコーレー・カルキン)は、帝王学を学んだり、父の代わりに式典に出席したりと、秒単位の忙しさ。そんなある時、公園で遊ぶ同年代の子供たちと友達になり、幸せなリッチーだったが、突然、両親の乗った飛行機が消息を絶ったことを知らされる・・・。 子供の成長とは、本当に早いものですねぇ。「ホームアローン」で、世界中をとりこにしたマコーレ・カルキン君の4年後の作品です。もう、「ホームアローン」当時のかわいらしさは薄れつつあります。それもそのはず、この時、14歳なんですもんね〜。そろそろ、こ憎たらしい反抗期の頃でしょうか(^^)。 映画自体は、お金持ちの御曹司が、両親を失い、会社を乗っ取ろうとする大人と戦うという、いかにもファミリー向けストーリーで、安心してみていられます。。 しかも、世界一の大金持ちと言うことで、その大金持ちさを前面に出した彼の周りの環境には、遊園地のような楽しさがあって面白かったですね〜。 彼のお父さん、お母さんにしても、窮地にあっても、さすが大金持ち、泰然自若で、なかなか優雅。金持ちは、こうあるべきって感じよね〜(^^)。 ラストの方はまるで「ホームアローン」になってましたが、童心に返って、ハラハラしました〜(^^)。(2004,11,12) |
リディキュール 1995年 フランス ドラマ |
<監督>パトリス・ルコント <出演>ファニー・アルダン、シャルル・ベルリング、ジュディット・ゴドレーシュ <内容> 18世紀。ルイ16世時代のフランス。貴族たちは贅沢の限りを尽くした生活を送っていた。 私の好きなコスチュームプレイ。このヒロインは、なんと「仮面の男」のヒロインだった。フランス女優だったんだ〜(^^)。エスプリすべての宮殿世界。(1999.06) |
リディック 2004年 アメリカ アドベンチャー・アクション・スリラー |
<監督>デヴィッド・トゥーヒー <出演>ヴィン・ディーゼル , ジュディ・デンチ , タンディ・ニュートン , ライナス・ローチ , カール・アーバン <内容>5つの惑星から指名手配され、多額の懸賞金が掛けられているリディック(ヴィン・ディーゼル)は、ヘリオン第1惑星へとやって来た。しかし、この星は、宇宙征服を狙うロード・マーシャル(コルム・フィオール)率いるネクロモンガーたちの手に陥落しようとしていた・・・。 張り切って見に行った割には、始終眠くて、何がなにやら分からないまま、終わってしまいました(T_T)。映画館で、こんなに眠たかったのは、久しぶりです(T_T)。 予告編を見ても、あまりあの「ピッチブラック」の続編という感じはしませんでしたが、本編も、ヴィン・ディーゼルの目が光るというだけで、ほとんど関係なかったようです。 暗闇にうごめくエイリアンがいた「ピッチブラック」では、あの目は、とても有効だったのに、今回は、あんまり意味がなかったような気がしましたが、途中寝てしまったので、偉そうなことは、一切言えません(^^;。 大宣伝しているように、映像は、なかなか迫力ありましたね〜。 実際に大きなセットを作って、その上で特殊効果を足してあの迫力を出したそうです。 そして、綺麗だったのが、惑星クリマトリアの夜明け。温度差1000度の過酷な星という設定ですが、美しかったです。 続編もあるらしいけど、どうなっちゃうんでしょうか。でも私はまず、この作品を地上波でやる時にでも、もう一度観ないと駄目だわーー(^^;。(2004,08,08) |
リトル・ヴォイス 1998年 イギリス コメディー・ロマンス・音楽 |
<監督>マーク・ハーマン <出演>ジェーン・ホロックス , ユアン・マクレガー , ブレンダ・ブレシン , マイケル・ケイン , ジム・ブロードベント <内容>口うるさい母親マリー(ブレンダ・ブレシン)と住んでいるLV(ジェーン・ホロックス)は、母親への反抗と、父親への思慕からレコードを聞くことだけを楽しみにしていた。そんな時、母親の恋人レイ(マイケル・ケイン)がLVの歌声を聞き、その歌声に聞き惚れるのだった・・・。 何しろ、この母親がうるさくて、もうイライラしっぱなし。誰か、ガツンと言ってやって!!と、ずっと思っていました。私は、このような小うるさい人が本当に苦手です。でも、それも、彼女のそれまでの人生が、そうさせたんだろうなと、最後には哀れに思いましたけどね。 それにしても、彼女が、舞台に立って、とりつかれたように歌い始めるシーンは、すばらしかったです。それまで、自閉症かと思わせるぐらいの内気な彼女が、表情豊かに、語りかけるように、エンターテイメントするのは見応えありました。ただ私は、物まねをしている元の歌手のことをマリリン・モンローぐらいしか知らないので、その点は、残念でしたね。全員知っていたら、もっとこのシーンで、感動できたと思います。 あれだけの才能があるのに、殻に閉じこもってしまうのは、本当にもったいないですが、それも、一つの人生。しょうがないですね。彼女に見えているものが、他の人には、見えないんですから。 LVを演じたジェーン・ホロックスは、元々舞台女優で、彼女の歌唱力、物まねの才能に触発された作家が舞台の脚本を書いて、それが、映画化されたのが、この映画だそうです。もちろん、舞台でも、映画でも、彼女が実際に歌っているそうです。彼女がいなかったら、存在しない映画だったのですね。 この映画、うるさい母親といい、舞台にたたずむLVといい、最後の火事といい、LVのラスト近くの錯乱状態といい、ホラー映画の「キャリー」を彷彿としてしまいました。そんな感じ、しませんでしたか??(^^;。(2004,09,12) |
リトルダンサー 2000年 イギリス |
<監督>スティーヴン・ダルドリー <出演>ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ <内容>11歳のビリーの父と兄は、イギリスの炭坑町で働いている貧しい炭坑夫。ビリーは、ボクシングを習っているうちに、バレエに興味を持ち、父親に内緒で、バレエのレッスンを受けるようになっていた。バレエ教師は、ビリーの才能を見抜き、ロイヤルバレエ学校のオーディションを受けるように勧めるが・・・。 何しろ、ビリーを演じるジェイミー・ベル君の表情がいいです。それも、体全体の表情が。11歳ぐらいの男の子って、ああゆう風なんだなぁって、思います。何をするにつけても、みんな遊びにしてしまう。そして、バレエを習い初めて、一生懸命練習する姿。父親と、歩くときにも、思わず、バレエのステップになって、父親に怒られるシーン(^^)。微笑ましくて、たまりませんでした。ダンスシーンも、まだまだ洗練されていないダンスだからこそ、ういういしくって、よかったです。先生と踊るブギが、最高!(^^)。そして、頑固な父親が、ビリーのために自分の信念を曲げるところには、泣かされます。子役がすばらしい映画の時は、いつも思うけれど、今この時に、彼が、この映画を撮ってくれててよかった・・・(^^)。(2001.10) |
リトル・ニキータ 1988年 アメリカ サスペンス・青春 |
<監督>リチャード・ベンジャミン <出演>リバーー・フェニックス、 シドニー・ポワチエ <内容>ジェフは両親から愛される、アメリカのごく普通の高校生。だと思っていたのだが、空軍士官学校に、願書を出したことから、両親がKGBのスリーパー・スパイだったことを知って、衝撃を受ける。そして、連続スリーパー殺人事件を解決するために、ついに、両親に本国からの任務が課せらるのだった。 (※スリーパー・スパイというのは、米ソ冷戦時代に、ソ連からアメリカに送り込まれ、現地に溶け込み普通の生活をしながら、指令があれば、その命令を実行するスパイのことです。)所々、あれ?と首を傾げたくなる箇所があるので、映画としては、もう一つなのですが、何しろ、貴重な、リバーの映画出演作なのです。彼の、すがすがしい顔を見れるだけでも、うれしいです。本当に、惜しい人を亡くしました(T_T)。(2002.01) |
リトル・ロマンス 1979年 アメリカ 青春・ロマンス |
<監督>ジョージ・ロイ・ヒル <出演>ローレンス・オリヴィエ , アーサー・ヒル , ダイアン・レイン , テロニアス・ベロナール <内容>ダニエル(テロニアス・ベロナール)は、大の映画好き少年で、毎日のように映画館に入り浸っていた。ある日、ベルサイユ宮殿に社会見学に行ったとき、ちょうど映画の撮影が行われていて、彼は、楽屋まで入り込んでしまう。そこで女優の娘ローレン(ダイアン・レイン)と出会う・・・。 ダイアン・レインの初主演作品です。映画を見終わるまでそれを知りませんでしたが、やはり華のある子役ですね〜。この映画や、それ以降の数々の出演作ををふまえて、ダイアン・レインの名前が出るとき、「あのダイアン・レイン」というふうに、「あの」という前置詞が付くわけなんですね、初めて納得。 しかも、小粋な老人役がローレンス・オリヴィエです。これも、こうやって映画のことを調べるまで知りませんでした(^^;。ほんとに何にも知らない人ですねぇ、私・・・(^^;。 映画の方は、もうそのまま「リトル・ロマンス」です。かわいくって、おしゃまで、切なくって、一生懸命で・・・。 ただ、残念なのが、主役ダニエルが私の好みでなかったことです。そりゃ、もちろん、年の差もありますが・・・(^^;。彼が、私好みの子役だったら、もっとよかったのになぁ〜〜。 ダニエル少年が映画ファンだという設定なので、映画館で映画を観るシーンが多く出てくるのですが、それが、この監督ジョージ・ロイ・ヒルの、「明日に向かって撃て!」とか、「スティング」なんですね〜(^^)。監督の手前みそっぽいですが、それぞれのシーンがちょっとだけ観られて、それも楽しかったです。(2003,06,12) |
リトル★ニッキー 2000年 アメリカ コメディー・ファンタジー |
<監督>スティーヴン・ブリル <出演>アダム・サンドラー , ハーヴェイ・カイテル , パトリシア・アークエット , クエンティン・タランティーノ , リース・ウィザースプーン , ロブ・シュナイダー , カール・ウェザース <内容>ニッキー(アダム・サンドラー)の父親(ハーヴェイ・カイテル)は、地獄の魔王。在位1万年目になり、後1万年は、魔王の地位に居続けると宣言したため、次期魔王の座を狙っていたニッキーの二人の兄は、怒って地上に新しい地獄を作ると言って、去ってしまう。そのために、地獄の入り口が凍り付き、魔王の命が危うくなったため、二人の兄を連れ戻そうと、ニッキーの活躍が始まる〜〜(^^)。 もう、おばかで、しょうもない〜〜(^^)。ばかばかしいと一蹴する人、手をたたいて喜ぶ人、あなたは、どちらでしょうか? そして、この豪華出演陣は、どうでしょう。まさか、あなたは、ハーベイ・カイテル?嘘でしょう、タランティーノ!リースは、とってもはまり役〜〜。みたいな感じです。他にも、ケビン・スペイシーに絡んだ微妙な話、天国と地獄との合コン!地獄にいたチューバッカ!などなど面白どころ満載です。が、残念なのは、本当はもっと面白かっただろうということです。オジー・オズボーンを知らなかったのが、その一因です。悔しいので、映画の後調べてみると、彼はヘビメタのカリスマで、その奇行の数々が有名だとか。コウモリやハトをかじったともありました(^^;。そんな彼を知っている人ならば、もう、最高に面白かったのでは?実物も出演していたらしいですし・・・。私は、アダム・サンドラーのあの演技が、鼻についてあまり好きになれなかったのが残念。(2003,04,07) |
リトルブッダ 1993年 イギリス・フランス ドラマ |
<監督>ベルナルド・ベルトルッチ <出演>キアヌ・リーブス、アレックス・ヴィーゼンダンガー、ブリジット・フォンダ <内容>突然訪れたラマ僧が少年の前にひざまずいた。その少年が仏陀の生まれ変わり、活仏だと言うのだ。 キアヌ・リーブスが美しい。皆、英語で喋るので、なんか違和感も感じたけど(^^;。ブッダが中道に目覚めるところが良かった。(1999.03) |
リトルマン・テイト 1991年 アメリカ |
<監督>ジョディ・フォスター <出演>ジョディ・フォスター、ダイアン・ウィースト <内容>フレッドは小さいときから、ほかの子供たちとは、違っていた。彼は、天才だったのです。女手一つで彼を育てていた母親は、悩んだ末に、彼を、天才児を集めてその才能を伸ばす学校に、預けることにする。 この映画は、子役でデビューして、天才といわれた、ジョディーの物語でもあるそうです。だから、フレッドを取り巻く、周囲の目が、とても温かい。特に、周囲の子供たちになじめずに、孤独を背負っている彼へ注ぐ母親の愛情が、心にしみます。あと、天才児学校の先生(?)役のダイアン・ウィースト(この人大好き!(^^))の、少々コミカルな、触れあい方もいいです。彼女は、そこで、微笑んでいるだけでも、ホッとしますねぇ〜。(2001.11) |
リバー・ランズ・スルー・イット 1992年 アメリカ ドラマ |
<監督>ロバート・レッドフォード <出演>ブラット・ピット、クレイグ・シェイファー, トム・スケリット , ジョセフ・ゴードン=レヴィット <内容>牧師の父を持つノーマンと、ポールは、対照的な性格の兄弟だが、フライ・フィッシングでは、いいライバル同士だった。そんな、二人の兄弟の、青春を描く。 美しい風景と、まだ、あどけなさが残る青年を、演じるブラッド・ピット。切なく、胸に迫ります。生あるもののはかなさと、少しずつ姿を変えながらも生き続けてゆく自然を表現した映画です。(2000.12) |
リプリー 1999年 アメリカ 青春・犯罪 |
<監督>アンソニー・ミンゲラ <出演>マット・デイモン、 グウィネス・パルトロー 、 ジュード・ロウ、 ケイト・ブランシェット 、 フィリップ・シーモア・ホフマン <内容>トム・リプリー(マット・デイモン)は、息子の友人だと思いこんだ大富豪に、イタリアにいる息子・ディック(ジュード・ロウ)をアメリカに連れ戻すように頼まれる。イタリアに渡ったトムは、ディックと意気投合して、二人して遊び回るが、そのうちに、ディックが彼に飽きたことを知り・・・。 有名なアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」と同じ原作です。リメイクと思って比べながら見ると、やはりがっかりします。やっぱり「太陽がいっぱい」は、本当によくできたサスペンスでしたね〜。今度のこの作品は、計画的な犯罪というより、リプリーが、そうせざるを得なくなってゆく過程を追うようなドラマでした。そうして見ると、それなりに面白くて、140分という長さも、気にならなかったです。マット・デイモンが、金持ちのディックに追従する気弱な男を好演していて、あの弱々しい笑い顔が、いや〜な気持ち悪さを感じさせました。それゆえ、このマット・リプリーには、感情移入できませんでしたけど・・・。それに引き替え、ジュード・ロウは、光り輝くばかりのおぼっちゃま役を、これまた、好演。彼には、こうゆう役がよく似合います。ラストは、「太陽がいっぱい」とは、だいぶ違いました。(やっぱり、比べながら見てたのねーー(^^;)(2002.05) |
リプレイスメント 2000年 アメリカ スポーツ |
<監督>ハワード・ドゥイッチ <出演>キアヌ・リーヴス、 ジーン・ハックマン, ジョン・ファヴロー <内容>アメリカンフットボールチームのワシントン・センティネルズは、残り4試合で3勝すれば、7年ぶりのプレーオフというところまでこぎ着けていたのだが、スター選手が賃上げ要求のストに入ったため、窮地に落ちいっていた。そこで、オーナーは、かつての監督マクギンティー(ジーン・ハックマン)に、代理選手を集めて試合に勝つように要請する。そして、一癖ある代理選手達が集められ、その中には、かつて、大敗を喫し引退した、名クォーターバックのファルコ(キアヌ・リーヴス)がいた。 う〜ん、フットボールの映画は、何故か乗れない私です(^^;。スポーツ自体をほとんど知らないし、映画を見てても、面白くない・・・。やっぱり、スポーツ映画は、そのスポーツを好きでないと、だめなのでしょうか。こんなに激しい試合で、試合終了後、皆が生き残っているのが、不思議・・・・(^^;。でも、ラストまで見ると、なにやら、スカッとしました。それにしても、あのチアガールのリーダー、踊りのシーンには、ほとんど絡んでなかったような・・・。(2002.04) |
リベリオン 2002年 アメリカ アクション・スリル |
<監督>カート・ウィマー <出演>クリスチャン・ベイル , エミリー・ワトソン , ショーン・ビーン , ウィリアム・フィクトナー , ドミニク・パーセル <内容>第3次世界大戦後、指導者たちは、2度と戦争が起こらないようにするために、人間の感情を抑える薬プロジウムを開発して、毎日投薬するように国民に義務づけた。その政策に反対する人間を取り締まるのがプレストン(クリスチャン・ベイル)を中心とした警察だった。しかし、ある日、プレストンは、プロジウムを落として割ってしまう・・・。 かっこいいと評判の高かった映画なので、ずっと楽しみにしていました。 「ガンカタ」=「銃型」なんですかね。やっぱり向こうは、日本ブームなんですね(^^)。 何しろかっこよくて、決まってて、思わずニヤニヤしながら見てました。 クリスチャン・ベールは、こんな感情のない役をするのにはぴったりな役者ですね。しかも、背が高くて、手足が長いから、アクションのかっこいいこと!(^^)。 おまけにストーリーもすごく分かりやすいし、アクションを心から楽しめるのがうれしかったです。 無味乾燥なあの世界の中で見る、ごく普通のガラス細工やリボンや音楽のなんて美しいことでしょう。人は、失ってみて初めて失ったことの重大さに気が付くという、おバカさがあるので、恐ろしいことですよねぇ。 それにしても、毎日プロジウムを自分自身で注射しなくてはならないのは、システムとしては無理がありすぎです。これでは、今日は、ちょっとヤクを抜いてみようかとか、つい思っちゃいそうですもんね。 しかも、取締の対象となるべき絵画が、ラストの部屋に堂々と飾ってあったりするのは、どうしたものでしょう。幹部は、特別待遇って事でしょうか。 こんな華麗な銃さばきを、ニヤついて見てしまう私は、やっぱり、マイケル・ムーア氏に怒られるんでしょうかねぇ(^^;。(2004,06,16) |
理由 2004年 日本 サスペンス |
<監督>大林宣彦 <原作>宮部みゆき <キャスト>村田雄浩 , 岸部一徳 , 宝生舞 , 柄本明 , 小林聡美 , 加瀬亮 , 伊藤歩 , 宮崎あおい , 勝野洋 , 裕木奈江 , 石橋蓮司 <ストーリー>1966年6月5日、暴風雨に見舞われた東京で、深夜、ある高層マンションで一家4人が殺された。殺された4人は、当初、小糸信治一家と思われたのだが、実は、全くの赤の他人だった。果たしてこの4人は、いったい誰なのか・・・? 私の大好きな宮部みゆきさんの本の映画化です。でも、私、この本、彼女の本の中で唯一、途中で・・・と言うか、ごく初期のうちに挫折した本なのでした(^^;。 何しろ、登場人物が多すぎて、把握できない。なかなか事件の核心に近づかない・・・などが理由なのですが、いつかもう一度読んでみたいと思いつつ、あの分厚さに尻込みしてました。もし読んでいたら、映画の感想も、全然違っていたと思います、残念! 映画も、原作そのままに、淡々とすすんでいき、また、映画自体が長いので、ちょっと辟易してしまいました。 長い映画なので、何回かに分けて見たことも、理解しにくかった理由でしょうね。やっぱり映画は、1度に通してみないとダメですねーーー。 ただ、出演俳優が豪華で、いろいろな人が、いろいろな役で出てくるのが、意外性もあり、面白かったです。中には、久しぶりに見る俳優さんもいたりして、あら、元気だったのね〜〜とか思いました。 こういう、淡々とした、独白のような形での演技って、その人の演技力をそのまま表してしまうようで、うまい人、下手な人が、明瞭に分かって、それはそれなりに、面白かったです。(2005,09,07) |
理由 1995年 アメリカ ミステリー・スリラー |
<監督>アーネ・グリムシャー <出演>ショーン・コネリー , ローレンス・フィッシュバーン , ケイト・キャプショー , ブレア・アンダーウッド , エド・ハリス , クリス・サランドン , スカーレット・ヨハンソン <内容>白人の少女を誘拐し、惨殺したとして、黒人青年、ボビー(ブレア・アンダーウッド)が逮捕された。彼は、取り調べの最中に犯行を認め、死刑判決を受ける。7年後、一人の老婦人(ルビー・ディー)がパーバード大学法学部教授、ポール(ショーン・コネリー)の元を尋ねてくる。彼女は、ボビーの祖母で、ボビーが無実の罪で、死刑になると、彼に訴えるのだった・・・。 なんの前知識なしで見始めたのですが、それがとてもよかったですね〜。 前半と後半でガラリとストーリーが変わってくるところが何しろ面白かったです。これぞ映画の醍醐味!! 話の流れもスムースで、ストーリーに引き込まれてしまいました。 配役も、最高です。 正義の味方、ショーン・コネリーは、言うに及ばず、権力を笠に着たどうしようもない警官役のローレンス・フィッシュバーン。無実の罪だと訴える好青年役のブレア・アンダーウッド。そして、極めつけは、連続殺人犯役のエド・ハリス。今でこそ、思慮深い沈着冷静なイメージの彼ですが、この役の彼は、異常な殺人犯を熱演していて、見違えてしまいそうでした。 ショーン・コネリーの娘役に、まだまだ幼いスカーレット・ヨハンソンが、出演しています。(2004,10,12) |
理由なき反抗 (原題 REBEL WITHOUT A CAUSE) 1955年 アメリカ 青春 |
<監督>ニコラス・レイ <出演>ジェームズ・ディーン 、 ナタリー・ウッド <内容>酔っぱらって警察に保護された17才のジム(ジェームズ・ディーン)は、そこで、プラトンと、ジュディー(ナタリー・ウッド)に出会う。翌日、転校先の高校で、再び彼らに会うのだが、ジムは、不良に絡まれて、度胸を試すチキンレースに挑戦する約束をさせられる。 若くして亡くなったジェームズ・ディーンの有名な作品です。一度は、見てみないと、と思って見たのに、思いのほかよかったです。子供でもなく、大人でもない思春期のいらだちは、やっぱり、永遠のテーマですね。見ているうちに、ジェームズ・ディーンに惹かれてしまうって事は、彼は、やはり名優なんでしょう。それとも、私が、単純だからでしょうか・・?(^^; 不良に絡まれたり、チキンレースの所は、ドキドキ、空き家で、3人そろって、遊ぶところでは、楽しくなり、ラストは、やっぱり泣いてしましました(T_T)。 いい邦題だなぁと思って調べたら、原題の和訳でした。ジェームズ・ディーンは、この作品の次の「ジャイアンツ」を撮影した後、24才で、自動車事故で、無くなったのでした。(2002.01) |
猟奇的な彼女 2001年 韓国 ロマンス・コメディー |
<監督>クァク・ジェヨン <出演>チョン・ジヒョン 、 チャ・テヒョン <内容>せっせとナンパに励むキョム(チャ・テヒョン)は、ある日、美しい女性(チョン・ジヒョン)に目を奪われる。しかし、彼女は泥酔状態で、彼は、地下鉄で倒れてしまった彼女を介抱する羽目になってしまう。次の日、彼女に呼び出されたキョムは、そのキュートな外観とは裏腹な、凶暴な一面を見て驚くのだが・・・。 もう、めちゃくちゃ面白かったです。色々なメディアで紹介された映画なので、あの殴るシーンだけの映画なのではと、あまり期待しないで見たのですが、これがもう最初から最後まで抱腹絶倒(^^)。映画は、前半戦、後半戦、延長戦と、続くのですが、見ているときは、前半戦だけでもう充分、と思ったのに、後半戦も延長戦も十分面白く、見応えたっぷりでした。”彼女”を演じるチョン・ジヒョンのキュートなこと!(^^)。彼女なくしては出来ない映画ですね〜。それに負けず劣らず、彼キョム役のチャ・テヒョンも、自然な、おとぼけ感が絶妙で、とってもよかったです。映画を見た後は、爽快で、肩で風を切って歩いてしまいました(^^)。(2003,03,02) 猟奇的な彼女 in NY (2008年 アメリカ) |
竜馬の妻とその夫と愛人 2002年 日本 ロマンス・コメディー・時代劇 |
<監督>市川準 <出演>木梨憲武 , 中井貴一 , 鈴木京香 , 江口洋介 , 小林聡美 , 橋爪功 <内容>明治政府は、竜馬(トータス松本)の13回忌に、妻のおりょう(鈴木京香)を呼ぶため、おりょうの義理の弟、菅野覚兵衛(中井貴一)に、おりょうとの連絡係を申しつける。しかし、おりょうは、うだつの上がらない男、西村松兵衛(木梨憲武)と再婚していて、しかも、昼間から飲みつぶれるような生活をしていた・・・。 配役は、よかったです。 どうかなと思いつつ見ていた木梨憲武も、コメディアンとしてやりすぎず、周りから浮くこともなく、無難に演じていて、好感が持てました。 他の出演者たちも、役にぴったりはまっていて、鈴木京香の色っぽさ、中井貴一のまじめさなど、イメージぴったりでしたね〜〜(^^)。 ただ、全体に少々しつこすぎました。とくに、虎蔵が松兵衛の家を訪ねるシーンの木梨憲武と、中井貴一の絡みが、くどくて、見ていて飽きてしまいました。もっと全体にスリム化した方が、よかったような気がします。 ラストは、さらっと、すごいことを言うのが、結構面白かったです(^^)。 原作・脚本が「新撰組!」の三谷幸喜だけあって、竜馬に似ているという虎蔵が江口洋介!これは、「新撰組!」そのままの江口洋介でした〜〜。三谷さんの竜馬のイメージが、まさしく彼なんでしょうね〜(^^)。 また、ちらっと、奥様の小林聡美が出てたり、それどころか、自分まで出演したりして、そんな細々したところが楽しめました。(2004,12,24) |
旅愁 1950年 アメリカ ロマンス |
<監督>ウィリアム・ディターレ <出演>ジョセフ・コットン , ジョーン・フォンテイン , ジェシカ・タンディ <内容>それぞれの事情を抱えて、ローマからアメリカへと向かう飛行機の中で、デヴィッド(ジョセフ・コットン)とマリナ(ジョーン・フォンテイン)は隣同士になり、意気投合する。途中で飛行機が故障し、整備のためにナポリに立ち寄った時、その時間を利用して二人で名所見物をするのだが・・・。 とっても古い映画ですが、「レベッカ」のジョーン・フォンテインが出ているので、観てみました。 「レベッカ」の、おどおどした少女のような彼女とは一転、大人の女性の魅力を漂わせるジョーンは、とても綺麗で素敵です。 ただ、ストーリーは、そんなバカな!というような展開で、いかにも絵空事です。いい大人が、周囲の迷惑や、悲しみを思ったらこんな事出来るはずもなく、少々唖然としてしまいました。でも、そんなことも、彼女の美しさの前には小事です。 二人でワインを飲みながらアメリカのレコードをかけるシーンがあるのですが、これでもかというかのように、カメラは彼女のアップを写します。私も、その監督や、カメラマンの気持ちが、よく分かります〜〜(^^)。 若い若いジョシカ・タンディも出ているのですが、私の知っている往年の彼女の面影がなかったですねぇ・・・(^^;。 映画の中で、ナポリの少年が、マリナに、ストッキングをせがむところがあるのですが、これは、そういう時代なんでしょうかねぇ。ちょっとびっくり。他にせがむ物がいろいろあるでしょうに・・・。それを、すぐさま快諾してストッキングを脱ぎ始めるマリナも凄いし、笑いながら背中を向けるデヴィッドも凄い・・・(^^)。(2003,08,12) |
旅情 1955年 イギリス ロマンス |
<監督>デヴィッド・リーン <出演>キャサリン・ヘプバーン , ロッサノ・ブラッツィ <内容>ひとりでベネチアに観光に訪れたジェーン(キャサリン・ヘプバーン)。ひとり旅を満喫しようとするのだが、まわりは、カップルばかりで、やはりひとり旅は寂しい。美しいゴブレットに見せられて入った骨董品の店で、レナート(ロッサノ・ブラッツィ)と出会ったジェーンは、彼のことが忘れられなくなる・・・。 2003年6月29日に96歳でなくなったキャサリン・ヘップバーンの出演作品です。彼女の映画は、見たことがないので、とりあえず手元にあった、この作品から見てみました。彼女については、そんなに美人ではないなぁというイメージでしたが、この映画は、彼女の、そんな容姿と、気の強そうなところがよくマッチした作品です。 何歳ぐらいの設定なんでしょうか。海外旅行にひとりで出かけるのだから、そんなに若くないですね。それに、失恋旅行のような意味もありそうです。 そんな彼女が秘かに願ったのは、やっぱり、旅先でのアバンチュールなんでしょうか。 それをレナートに見抜かれたようなかたちでしょうか。 ちょっと引っかかったのが、レナートの「飢えている時に、ラビオリを出されて、ステーキの方がいいと意地は張らない」と言うセリフ。なんか、旅先なんだから適当に楽しく遊べばいいじゃないかという感じがして、少々いやな気がしました。 旅先での恋は、成就することがないわけで、恋に落ちない方が無難。と思う私は、コチコチの保守的人間かな(^^;。 なにはともあれ、家にいながらにして、ベニス観光旅行をしているような気分にさせてもらったのは、うれしかったです。水の都ベニス。ベネチアングラスのベニス。ゴンドラのベニス。ふたりでゴンドラに乗るって事は、もう恋人って事みたいですね〜。やっぱり一度は、本物のベネチアの空気に触れてみたくなりました。(2003,11,15) |
リリイ・シュシュのすべて 2001年 日本 青春 |
<監督>岩井俊二 <出演>市原隼人 , 忍成修吾 , 蒼井優 , 伊藤歩 , 市川実和子 , 杉本哲太 , 大沢たかお , 勝地涼 , 高橋一生 <内容>中学生の雄一(市原隼人)は同じクラスで、クラブも同じ星野(忍成修吾)と仲良くなり、夏休みには一緒に旅行し、楽しい時を過ごすのだが、夏休み明けの2学期、星野は、豹変していた。突っ張りグループのボスを倒した星野は、陰湿ないじめを繰り返すようになる・・・。 見終わった後、重い何かが胸の奥を締め付けるようでした。 中学生のいじめを扱った作品なので、明るい気持ちにはなれないことは分かっていたので、見るのには非常に抵抗があって、なかなか観られなかった映画です。 長い作品で、本編は146分です。でも、この長さが、この映画には必要だったと思います。楽しかった夏休みの後のあの暗い日々・・・。 今また、中学生の犯罪が問題になっていますが、この映画を観ると、その心の闇が、少し分かるような気がします。 日常化しているいじめ。その被害者に自分がいつなってもおかしくない毎日。いじめの加害者も、ちょっとした拍子にその立場が逆転したり。そして、頼りにならない家族や、教師。何か事件があるたびに「いじめはなかった」と主張する学校・・・。 いったん、その被害者になると、喜び、楽しみ、大切にしている物、そして人間としての尊厳までも、全てが奪われる過酷さ。 こんな生活を毎日生きていたら、人間がおかしくなるのは、当然のような気がします。 悲観的すぎると言われるかもしれないけれど、実際にいじめはなくならないし、どうしたらいいんでしょうねぇ・・・。 一つの救いは、映画の中の久野さんの強さですね。でも、なかなかああは、強くなれないな・・・。(2003,07,08) |
リング 1998年 日本 ホラー |
<監督>中田秀夫 <原作>鈴木光司 <出演>松嶋菜々子 、 真田広之、 中谷美紀, 松重豊 <内容>テレビレポーターの浅川玲子は、高校生の間で噂になっている「呪いのビデオ」について半信半疑ながら調査していたが、姪が謎の死を遂げたことをきっかけに、そのビデオテープの存在を確信し、ついに、そのテープを発見してしまう。 アメリカ版「ザ・リング」を見る前に、また見てしまいました。これは、当時、本の段階で、もうすでに、すごく評判になっていて、TVでもドラマ化されました(私は、このドラマの方が、出来がよかったと思うのですが・・・。)。映画の方は、原作とは設定が違い、私にはちょっと抵抗があるのです。しかし、あのラストのTVのシーン、あの衝撃は、忘れられません。その後、しばらく、と言うか、つい最近まで、思い出しては怖がっておりました(^^;。その後、爆発的なホラーブームになった(と思う)ため、いろいろな怖い映画を見て慣れたせいか、はたまた、見るのがもう3回目のせいか、今回は、前ほど怖くなく見れたのが、ちょっと残念でした。近々、中田秀夫監督で有名になった「女優霊」も、アメリカでリメイクされるそうですね。(2002,11,02) |
隣人 1992年 アメリカ サスペンス・ミステリー |
<監督>アラン・J・パクラ <出演>ケビン・クライン, メアリー・エリザベス・マストラントニオ, ケビン・スペイシー, レベッカ・ミラー <内容>リチャード夫妻は、隣に越してきたエディー夫妻と、急速に親密になる。しかし、エディーが、保険金詐欺まがいの交通事故で、大金を手に入れたり、スワッピングの提案をリチャードにしたりして、一時は、疎遠になるのだが・・・。 隣に魅力的な奥さんが越してきたら男の人は、気を付けましょう〜(^^)。思わぬ落とし穴が待っているかも。という、内容でした。ミステリーとしては、ちょっと雑かな・・・と思うところが、多々ありました。でも、何となく見るには、楽しめるのでは? アメリカの端正な住宅街と、お屋敷とも思える高級住宅・・・ため息物ですね。ケビン・スペイシーは、さすがに、こういう役をやらせると、うまいです。ひぇっ!と思わす一瞬がありました(^^;。(2002.03) |
隣人は静かに笑う 1998年 アメリカ サスペンス |
<監督>マーク・ペリントン <出演>ジェフ・ブリッジス 、 ティム・ロビンス、 ジョーン・キューザック, ホープ・デイヴィス <内容>ワシントン大学に勤めるマイケルは、火傷を負った隣家の息子を助けたのが縁で、それまで疎遠だったオリバー家との交流が始まる。しかし、つきあいが親密になるにつれ、彼に対して、不信感が募り、彼の経歴を調べた結果、ある重大な疑問を抱く。 思いもよらない衝撃のラストでした。見終わって、脱力感、しばらく動けませんでした。怖い結末です。特に、去年のアメリカの同時多発テロを目の当たりにしているので、こんな事も実際にあるのかもと思って、恐ろしかったです。物事には、表に表れたことの他にも、真実があるって事ですね。映画は、オープニングからサスペンスタッチ。なんでもない風景も、ネガティブフィルム(なんて言う言葉あるのだろうか??(^^;)にすると、恐ろしく見える事を新発見。果たしてマイケルの主張は正しいのか、それとも彼の妄想なのか、誰にも理解されない真実・・・怖いですねーーー(T_T)。(2002.08.12) |
リンダリンダリンダ 2005年 日本 青春・音楽・学園 |
<監督>山下敦弘 <キャスト>ペ・ドゥナ , 前田亜季 , 小出恵介 , 香椎由宇 , 松山ケンイチ , ピエール瀧 <ストーリー>芝崎高校の軽音部員の3人は、文化祭前日に、ギター担当の萌が指を骨折してしまい、途方に暮れていた。部室でブルーハーツの「リンダリンダ」を聞いた彼女らは、新たにボーカルを入れ、4人で、演奏することに決め、ちょうど通りかかった韓国からの留学生ソン(ペ・ドゥナ)に、ボーカルを担当してもらうことにする・・・。 ペ・ドゥナ主演と言うことで期待してました。コメディーっぽいし、彼女にぴったりの映画みたいでしたからね。 見てみると、思った通り、彼女の良さが前面に出た、面白くて、切ない青春映画になっています。 それにしても、高校や、大学の文化祭。懐かしいですね〜〜。一生懸命、工夫を凝らして、店や屋台を出したあの楽しかった思い出が蘇ってきます。 ゴチャゴチャした舞台裏とか、校庭で発声練習をしたこととか。あぁ、懐かしいな〜〜。 ただ、そんな懐かしい思いに浸れたのは、途中からで、最初は、映画になかなかついて行けませんでした。 何故かというと、ペ・ドゥナ以外の女優さんの見分けがなかなか付かなかったこと。彼女たちの置かれている状況がうまく把握できなかったこと。会話が聞き取れないところがあったこと等々です。 それでも、後半になって、彼女たちの立場が分かってくると、まあ、面白くなってきました。 そして、一番盛り上がったのは、やっぱり最後の演奏シーンです。舞台に立って、顔面蒼白になったソンちゃんの心境。あぁ、分かるわ〜〜(^^)。 映画の制作者も、映画の中の彼女たちも、この楽曲を選んだのは、大正解ですね。・・・と言うか、この曲あっての、この映画みたいですが・・・(^^)。 ここでの歌の盛り上がりは、それまでの、ちょっと低空飛行だった映画と、アカペラに聴き惚れてシーンとした聴衆とを、勢いよく盛り上げてくれました。 おかげで、一緒に、この映画を見に行った人は、さっそくブルーハーツのアルバムをゲットして毎日聞いているようです。そこで、遅まきながら気がついたことは、曲の題名が「リンダリンダ」ということ。映画より、「リンダ」が一つ少ないんですね〜〜(^^)。 期待のペ・ドゥナは、期待を裏切らない、いい演技で、映画をもり立ててくれてました。あの飄々とした、ボケッとした味わいが、彼女の持ち味です。ずっとこの路線でいって欲しいですね〜(^^)。(2005,08,06) |
ル・ブレ 2002年 フランス アクション・コメディー |
<監督>アラン・ベルベリアン, フレデリック・フォレスティア <出演>ジェラール・ランヴァン , ブノワ・ポールヴールド , ロッシ・デ・パルマ , ジャイモン・フンスー , ジョゼ・ガルシア <内容>ギャングのモルテス(ジェラール・ランヴァン)は、仲間に密告されて逮捕されてしまう。それから7年。出所間近になったモルテスは、親しくなった看守、レジオ(ブノワ・ポールヴールド)に頼んで買ってもらったロトくじが大当たりして、1500万ユーロの大金を手にしたことを知る。しかし、その当たりくじを持ったまま、レジオの妻ポーリーヌ(ロッシ・デ・パルマ)がアフリカに行ってしまう・・・。 確かこの映画のポスターは、疾駆する車のアップだったような気がするのですが、合っているでしょうか。そのイメージで見たので、最初は、違う映画を観てしまったかと思ってしまいました。この映画が、こんなコメディーだったとは、ほんとびっくりしました〜(^^)。 観た後、映画の予告編やHPを見ても、カーチェイスが売りみたいですが、カーアクションが凄いというより、ひたすらギャグで笑わせて貰いました。 レジオのキャラクター最高です!(^^) それに、高倉健風?!のモルテスの渋さがコラボレート?!して、何回も吹き出してしまいました。 彼らを追いかける警官のしつこさにも笑わされるし、レジオの奥さんの迫力も凄い!(^^) アクションの方では、大観覧車崩壊が、見応えありました。そんなバカなと思いつつも、手に汗握って見てしまいました。HPのこのシーンのメイキングを見たら、やっぱりこんなんなんだと、ちょっと冷めたけど(^^; リュック・ベッソン以外のフランスコメディーも、なかなか面白いじゃないですか!(^^)。 ちなみに、1500万ユーロは、今日のレートで、19億6500万円です!!(2003,11,28) |
ルーカスの初恋メモリー 1986年 アメリカ 青春 |
<監督>デヴィッド・セルツァー <出演>コリー・ハイム , ケリー・グリーン , チャーリー・シーン , ウィノナ・ライダー <内容>秀才で、飛び級で高校生になったルーカス(コリー・ハイム)だが、学校では、身体の大きいフットボール部のメンバーにいじめられていた。そんな彼の前にマギー(ケリー・グリーン)という転校生が現れ、たちまち彼は恋をする・・・。 いいですね〜、こんなさわやか青春初恋映画、大好きです。切なくて胸がキュンとなってしまいますね〜。 甘いだけではなく、ルーカスのくじけず、一生懸命なないところも何物にも代え難いです! ルーカスを演じているコリー・ハイム君は、この時15歳。なかなかの演技派と見ましたが、その後はあまりパッとしないようです。ハーレイ君並にお上手なんですけどね〜。 とてもきれいな映像で、制作年度を思わず忘れて見入ってしまいましたが、同じ高校生役に、若きウィノナ・ライダーやチャーリー・シーンが出ているので、相当古い映画(18年前)だなぁと分かります。ちなみにこの時ウィノナ15歳(かわいい!)、チャーリー21歳。 私見ですが、邦題は「初恋メモリー」だけの方がいいような気がします。ルーカスと付いてるので、ずっとジョージ・ルーカス監督作だと思ってました・・・(^^;。原題「LUCAS」。(2004,02,18) |
ルパン 2004年 フランス・イタリア・スペイン・イギリス |
<監督>ジャン=ポール・サロメ <キャスト>ロマン・デュリス , クリスティン・スコット・トーマス , パスカル・グレゴリー, エヴァ・グリーン <ストーリー>1884年、叔父の屋敷に住むアルセーヌ少年は、父の命令で、叔母の所有する、マリー・アントワネットの首飾りを盗み出す。しかし、父は、翌日、惨殺死体となって発見され、アルセーヌ母子は、屋敷から追い出されてしまう。そして数年後、アルセーヌ(ロマン・デュリス)は、怪盗となって金持ちの宝飾品を見事な手さばきで盗み出していた・・・。 アルセーヌ・ルパンというと、名前だけは知っていても、「ルパン3世」がすぐに頭に浮かぶだけで、しかも、その「ルパン3世」でさえほとんど見てないのですが、主演が「スパニッシュ・アパートメント」のロマン・デュリスと言うことで、期待して見に行きました。 ルパンが盗みのターゲットとするのは金持ちばかりなので、盗むシーンは、衣装やジュエリーが豪華絢爛なパーティー会場。そこで、かれの見事な手さばきを見ることが出来るのです。 このシーンを見ているだけでも、十分楽しかったですね〜〜(^^)。 ただ、前述の通り、ルパンに対する知識が圧倒的に不足していて、ストーリーについていくのが大変でした。 ルパンの話を知っている人は、カリオストロ伯爵夫人 、クラリス、マリー・アントワネットの首飾りなどの、単語を聞くだけで、きっと、あぁ、あのひとね、あの話ね、と、頭に筋が浮かぶのでしょうが、私には、それが全くなかったので、えっ?!これは誰?いったい何事??と、その都度わからなくて、少々辛かったです。もちろん、見ているうちに分かってくるのですが、その時には、話が次に進んでしまっているわけで、話が、満載な分、筋を追うだけで、疲れてしまいました。1作を3作ぐらいに分割してゆっくりと説明しながら話を進めていって欲しかったですねーー(^^;。 配役の方は、なかなか良かったと思います。 ルパン役の期待のロマン・デュリス。どんなルパンを演じてくれるのかと思っていたら、若々しく、颯爽として、ちょっぴりユーモラスなルパン像を造ってくれて、目が離せないぐらいステキです(^^)。 カリオストロ伯爵夫人役のクリスティン・スコット・トーマスも、最初は、彼女のキャラクターをどう見たらいいのか分からなかったのですが、そのミステリアスな雰囲気が良く出てました。 ルパンのお父さんも、マンガティックで、出てきたときは、思わず笑いそうになりました〜〜(^^)。 これは、是非、続編を作って欲しいですね〜〜。ハリウッドと違って、そういうのって、ないのかなーー。(2005,09,24) |
ルビー&カンタン 2003年 フランス コメディー・犯罪 |
<監督>フランシス・ヴェベール <出演>ジャン・レノ , ジェラール・ドパルデュー , アンドレ・デュソリエ <内容>頭の弱いカンタン(ジェラール・ドパルデュー)は、銀行強盗をして捕まってしまう。しかし、刑務所では、彼のおしゃべりのせいで、厄介者扱い。一方、恋人を殺され、その犯人の金を奪って逃走中に逮捕されたルビー(ジャン・レノ)。この二人が、同じ房に、収監された・・・。 フランスの実力俳優二人による痛快?コメディーです。 まず、一目見て驚いたのが、ジェラール・ドパルデュー。なんと、かつての半分ぐらいに痩せています。なんだか別人のようで、びっくりしました。でも、ずっとこの方がいいですね〜。TVドラマの「モンテ・クリスト伯」や、「レ・ミゼラブル」に出てた頃は、ちょっと走っただけで、死ぬんじゃないかと、見ているこっちの方が、ハラハラしたものです(^^)。それに、見た目も、痩せたおかげで、20歳ぐらい若返って見えます(^^)。 ジェラール・ドパルデューは、見かけだけでなく、演技も冴え渡っていました。頭が弱く、おしゃべりなカンタンを軽快に演じていて、これだけの名声を得た俳優でも、こんなおばかな役をやるんだと、感動しました(^^)。 ジャン・レノは、逆に、渋い殺し屋を寡黙に、かっこよく演じています。さすが、どちらも名優ですね〜。 映画の出来は、まあまあでしょうか。でも、脇役に、どこかで見たことのあるような役者さんも出ていたりして、気楽に楽しめるコメディーになっています。(2005,02,22) |
レ・ミゼラブル 1998年 アメリカ・デンマーク |
<監督>ビレ・アウグスト <出演>リーアム・ニーソン , ジェフリー・ラッシュ , ユマ・サーマン , クレア・デインズ <内容>飢えのため、一切れのパンを盗み、19年間投獄されたジャン・バルジャン(リーアム・ニーソン)。一人の司祭に出会って改心した彼は、9年後、ヴィゴーの市長として市民に尊敬される人物になっていた。しかし、警察署長のジャベール(ジェフリー・ラッシュ)に、正体を見破られたため、再び職を捨て、逃亡生活をせざるを得なくなるのだった・・・。 このあまりにも有名な物語を、私は、ちゃんと読んだことはなく、その断片しか知らなかったのです。 それをちゃんと全編通して知ったのは、フランスTV版の「レ・ミゼラブル」(2000年)を観たときです。主演は、ジェラール・ドパルデュー、ジャベール署長には、ジョン・マルコビッチという豪華配役。しかも、360分という長さで、十分に堪能しました。 そして今回観た映画版「レ・ミゼラブル」は、133分と1/3の時間なので、内容は大幅にカットしてあります。でも、大筋は捉えてあり、簡単にこの長大な物語が分かるという優れものです(^^)。 でも、私は、映画を観ながらも、TV版を思い出して、補いながら観ていたと思います。そして、どうしても、両方を比べてしまいました。 ジャン・バルジャンは、怪力の持ち主ということなのですが、リーアム・ニーソンでは、そのイメージはあまりなかったですね。その点、ジェラール・ドバルデューは、身体も大きいし、その怪力をしのばせる場面もあって、その点、彼の方が適役かな。 ユマ・サーマンは、気の強さと哀れさを出していて、とても良かったです。 実はこの映画、企画の段階では、監督はロマン・ポランスキー、主演、ジェラール・ドバルデュー、そして、ジャック・ニコルソンのジャベールで、話が進んでいたそうです。(オフィシャルHPより) その後、この監督、配役に落ち着いたそうですが、この2年後、フランスTV版で、ジェラール・ドバルデューがジャン・バルジャン役を演じているところをみると、彼、相当この役をやりたかったみたいですね。もっと詳しい「レ・ミゼラブル」を観たかったら、TV版を是非どうぞ。(2003,09,20) |
レイジングケイン 1992年 アメリカ サスペンス |
<監督>ブライアン・デ・パルマ <出演>ジョン・リスゴー、ロリータ・ダヴィドヴィッチ <内容>多重人格者の犯罪。サイコ・サスペンス。 (1999.06) |
レイジングブル 1980年 アメリカ ドラマ |
<監督>マーチン・スコセッシ <出演>ロバート・デ・ニーロ、キャシー・モリアーティ、ジョー・ペシ <賞>アカデミー主演男優賞 <内容>苦労してボクシングチャンプになった男の転落。実在のミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタの半生。 ボクシングそのものも、好きではないし、その世界を描いた映画も苦手。でも、ロバート・デニーロの、真髄か。デ・ニーロの体型の変化が、ものすごい。(2000.03) |
冷静と情熱のあいだ 2001年 日本 ロマンス |
<監督>中江功 <出演>竹野内豊 、 ケリー・チャン、 ユースケ・サンタマリア 、 篠原涼子、 椎名桔平 <内容>フィレンツェで絵画の修復の仕事をしている順正(竹野内豊)は、10年前に別れたあおい(ケリー・チャン)のことが忘れられない。ある日、友人から、あおいがミラノにいることを教えられて会いに行くが、彼女は、恋人と幸せな生活をしていた・・・。 10年の歳月、それは、二人にとって無意味な歳月だったのか・・・?と、深刻には考えませんでしたが、美男美女の出るドラマは、なかなか見栄えがしてよかったです。なんと言っても、竹野内豊!!あの細い体と、美しい顔は、母性本能を刺激しますね〜(^^)。公園でのキスシーンでは、彼女に押し倒されそうで、見ていてハラハラしました(^^)。ながらで見るにはちょうどいい映画かと・・・(^^;。(2002,11,09) |
レイン 2000年 タイ アクション・犯罪 |
<監督>オキサイド・パン、ダニー・パン <出演>パワリット・モングコンピシット、 プリムシニー・ラタナソパァー <内容>タイ、バンコク。生まれつき耳が聞こえないコン(パワリット・モングコンピシット)は、ある時、殺し屋のジョーに見いだされて殺し屋として育て上げられてゆく。ある日、立ち寄った薬店で、美しい娘フォン(プリムシニー・ラタナソパァー)と出会い、恋に落ちるのだが・・・。 切ないですね〜。オフィシャルサイトの音楽を聴いてください、この切ない旋律を(T_T)。 タイには未だに1500人の殺し屋がいるそうで、彼らは、マフィアの手先として仕事を依頼され、殺す相手が、誰で、どんな人物なのかも知らされないのがほとんどだそうです。 この主人公は、小さい頃から耳が不自由だったせいで虐められ、悲しい人生を歩んできて、やっと友達といえる人を得たと思ったら、それが、殺し屋だった、というわけです。そして、その世界しか知らない男が、初めての恋をする・・・。 でも、この人は、手話も知らず、今まで、どうやって生きてきたのでしょう。筆談すらあまりしないみたいだし、そうなると意思伝達が、難しいですね。また、ラストの銃撃戦は、耳が聞こえないとちょっと難しそうです。耳の不自由な人は、他の感覚が鋭くなるというから、気配でわかるのかもしれませんが。 色々気になるところも多かったですが、この主役もヒロインもとても素敵で可愛いので、すべてOKです(^^)。(2003,01,05) |
レインディア・ゲーム 2000年 アメリカ 犯罪・サスペンス |
<監督>ジョン・フランケンハイマー <出演>ベン・アフレック、 ゲイリー・シニーズ 、 シャーリーズ・セロン, ダニー・トレホ <内容>刑務所で、ルーディー(ベン・アフレック)と、同じ房に入っていたニックには、アシュリー(シャーリーズ・セロン)という、美人の文通相手がいて、仮出所の日を楽しみにしていた。しかし、後数日というところで、ニックは、刑務所内のケンカが原因で、刺されて、死んでしまう。ルーディーは、悩んだ末に、仮出所の日、ニックになりすまして、アシュリーに会うのだが、彼女の兄(ゲイリー・シニーズ)に脅かされて、強盗をする羽目になる。 本当は、秀才(確か、ハーバード大卒?)なのに、ベン・アフレックという俳優は、こうゆう、ちょっと抜けた役が、よく合いますね。シャーリーズ・セロンは、相変わらず美しかったです(^^)。彼女は、ちょっと悪女が入ってる役が、好きです。ストーリーは、ちょっと、あり得そうもない話だったけど、ラストまで、どうなるか、楽しめました。(2002.03) |
レインマン 1988年 アメリカ |
<監督>バリー・レヴィンソン <出演>ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ, ボニー・ハント , ヴァレリア・ゴリノ <賞>アカデミー作品賞、脚本賞、監督賞、主演男優賞(ダスティン・ホフマン) <内容>車のディーラーをしているチャーリー(トム・クルーズ)は、借金で、首が回らない状態だった。そんな時、父親が死亡したという連絡が入る。そして、遺書の内容を知ったとき、初めて、自分に自閉症の兄がいることを知る。しかも、父親は、その兄に、300万ドルもの遺産を残していた。その金ほしさに、チャーリーは、兄を施設から、連れ出すのだが・・・。 いい映画でした。なんと言っても、アカデミー主演男優賞を獲得した、ダスティン・ホフマンの演技が、すばらしかったです。映画を見る限りでは、施設にいた20年間よりも、チャーリーとともに過ごした7日間の方が、彼にとって、実り多かったようにもみえますね。でも、ぼや騒ぎの様子を見ても、やっぱり、彼には、一般生活は難しいのでしょう。旅の途中で、周りの環境の変化についてゆけずに、奇声を発する自閉症の兄。そんな兄をなだめながらの1週間。いろいろなことが旅の途中であり、はじめは、兄も弟もとまどい、ぶつかり合いながらの道中。次第に、兄弟としての絆が戻って、心が通い合い始める様子が、繊細なタッチで、描かれていました。長い旅の様々なシーンがあったからこそ、この感動が、生まれるのだと思います。ラスト近くの、二人が、頭を寄せ合うシーンに、思わず、ほろりとしてしまいました。トム・クルーズも、当時26歳、若くて、美男子で、きらきら輝いています。(2001.11) |
レインメーカー 1997年 アメリカ ドラマ |
<監督>フランシス・フォード・コッポラ <出演>マット・デイモン、クレア・ディーンズ, ヴァージニア・マドセン , ダニー・グローヴァー , テレサ・ライト <内容>新人弁護士が、遺言状作成や、訴訟を起こそうとしている貧しい家族の弁護をする。そういった中で、彼は実社会の裏と表、法廷での駆け引き、を学んで行く。 最初の頃の新人弁護士の裁判シーンが、歯がゆいが、それが、だんだんと、頼もしくなってゆく。(1999.07) |
レオン(完全版) 1994年 フランス・アメリカ |
<監督>リュック・ベッソン <出演>ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマン, エレン・グリーン <内容>麻薬捜査官に、両親や、幼い弟を殺された少女マチルダは、殺し屋のレオンと出会い、一緒に暮らし始める、そのうち、殺し屋の相棒として、彼と仕事もするようになる。そして、家族が殺された真相を知り、麻薬捜査官に復讐しようとするが・・・。 何回見ても、よくできた映画です。リュック・ベッソン監督は、ナタリー・ポートマンを良く見つけてきたと思う。この子あってのこの作品だと思います。もちろんゲーリー・オールドマン、ジャン・レノも最高です!!。レオンと、マチルダの最後の別れのシーンは、涙なくしては、見れません(T_T)。(1999.01) |
レザボアドッグス 1991年 アメリカ アクション・犯罪 |
<監督>クエンティン・タランティーノ <出演>ハーヴェイ・カイテル, ティム・ロス, スティーヴ・ブシェミ, クエンティン・タランティーノ, マイケル・マドセン , クリス・ペン <内容>宝石問屋からダイヤを盗み出そうとして、失敗したプロの強盗団。彼らの襲撃前から、失敗した後の行動までを追う。 いかにも、タランティーノって感じの映画です。冒頭の喫茶店でのたわいのない雑談からはじまって、襲撃後まで、時間の前後する作りになっているのですが、それが、なかなか鮮やかで、面白かったです。バイオレンスアクションで、殴り合いや、撃ち合い、拷問、血がボトボトって感じなので、こういうのが、苦手な人は、見ない方がいいですね。同じタランティーノでも、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」は、苦手ですが、これや、「パルプ・フィクション」は、私は、OKです(^^)。 |
レザレクション/復活 1980年 アメリカ |
<監督>ダニエル・ペトリ <出演>エレン・バースティン、サム・シェパード 、リチャード・ファーンズワース, <内容>交通事故で重症を負った女性が、癒しの力を授かったことに気づき、多くの人々を癒すが・・・ 「復活」は、死からの復活か、はたまたイエスの復活なのか…。なぜ最後に彼は、彼女を、撃ったのか…?(1999.05) |
レジェンド/光と闇の伝説 1985年 アメリカ ファンタジー・アドベンチャー |
<監督>リドリー・スコット <出演>トム・クルーズ、 ミア・サラ 、 ティム・カリー、 ダーヴィット・ベネント <内容>世界征服を企む闇の魔王にとって、昼の光は邪魔な存在であり、光の世界の象徴である一角獣を殺そうと狙っていた。ある時、王女リリーが森の青年ジャックとともに一角獣と戯れていると、魔王の手下が一角獣を殺してその角を奪ってしまう。世界は、闇に閉ざされ、リリーには、呪いがかけられてしまう。ジャックは、世界とリリーと助けるために魔王の元に向かうのだが・・・。 映像がとっても美しいです。特に、光の森の中のシーンは、うっとりするほど綺麗。一角獣も真っ白くて綺麗だし、二頭でじゃれ合ったりする動きも完璧ですね。17年前の若きトム・クルーズもとってもかわいい青年です。彼はまだ「トップガン」に出る前で、ブレイク直前って時期でしょうか。また、魔王のメークも、見事だし、こびと役のダーヴィット・ベネントも、適役です。ファンタジーとして、ビジュアル的には完璧に近いと思います。でも、意外性のないストーリーで、ちょっと退屈。「伝説」だから、これでいいのかな。 この映画で一番気になったのは、トム・クルーズではなく、こびと役のダーヴィット・ベネントです。彼は、あの「ブリキの太鼓」のオスカルを演じた人ですが、その時の印象がとても強く、この映画でも彼の表情ばかり追って見ていました。彼はこの時19歳。そして、あの「ブリキの太鼓」の時は、13歳だったのですね。あの気味の悪いオスカルが忘れられません。(2002,11,27) |
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レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い 1994年 アメリカ 戦争 |
<監督>エドワード・ズウィック <出演>ブラッド・ピット、 アンソニー・ホプキンス, ジュリア・オーモンド <内容>戦争のむなしさを知った父親は、家族を連れて、人里離れた牧場に安住の地を求める。しかし、子供達が、成長し、大人になった頃、また、戦争の影が、家族を襲う。そして、それぞれの道を歩もうとする息子達にも、また、様々な運命が待っているのだった。 感動巨編です。何回も泣かされました。悲しい運命のいたずら。最後の方の、長男アルフレッドの言葉「俺はルールを守って生きてきた・・・」ほんとにそうなのに、彼は、いつも、割の合わない目にあって、かわいそうだった。それに引き替え、トリスタン(ブラッド・ピット)は、人の気持ちを考えずに、自分の心のままに生きているにもかかわらず、周りの人たちに愛される、幸せな星の元に生まれたとしか、言いようがないです。それにしても、ブラピは、すごいなぁ。アンソニー・ホプキンスも、秀逸です。(2001.12) |
レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード 2003年 メキシコ・アメリカ アクション |
<監督>ロバート・ロドリゲス <出演>アントニオ・バンデラス , サルマ・ハエック , ジョニー・デップ , ミッキー・ローク , マルコ・レオナルディ , ウィレム・デフォー , エヴァ・メンデス , ダニー・トレホ , ルーベン・ブラデス <内容>伝説のガンマン、エル・マリアッチ(アントニオ・バンデラス)は、愛するカロリーナ(サルマ・ハエック)を殺され、悲しみの中で、隠遁生活をしていた。しかしある日、マリアッチの噂を聞きつけたCIA捜査官、サンズ(ジョニー・デップ)が麻薬カルテルのボス、バリロ(ウィレム・デフォー)が計画しているメキシコ大統領の暗殺を阻止して欲しいとマリアッチに依頼してきた。 いくら「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 」がヒットしてジョニデの人気が上がっていると言っても、この作品を「ジョニー・デップ最新作!」という宣伝文句はないでしょう。と、プンプン怒りながら見に行きました。 でも、ジョニデは、単なるゲスト出演じゃなくて、おいしいところを随分さらっていってしまってます。 アントニオ・バンデラスは、もう過去の人って感じで、想い出に浸りすぎてて、ちょっと不甲斐ないぞ。あのかっこいい、エル・マリアッチは、どうしたの?! サルマ・ハエックに固執しないで、新しい彼女でも連れてきてあげたらよかったのにーーー。 そのうえ、単純な内容と、派手なアクションを楽しみにして行っているのに、なにやら話が込み入っていて、理解できないーーー(^^;。 銃撃戦も、火薬量が多いだけで、つまらないーー。 ただ、ギターケースの火炎放射器には、ちょっと溜飲が下がりましたが・・・(^^)。もっとこういう、バカバカしい攻撃をして欲しかったな〜。 やっぱり前作「デスペラード」の方が、断然いいですね〜。 映画の内容がこんなんでしたから、ただでもガラガラだったのに、途中で、退席する人はいるわ、高校生らしき子達は、途中で飽きて遊びはじめるわ、なにやら煙草の煙も漂ってくるわで、なんか、最悪(T_T)。 私も、目を開けながら知らず知らずのうちに何回か意識が遠のいてしまいました(^^;。(2004,03,18) |
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レッド・オクトーバーを追え! 1990年 アメリカ アクション・サスペンス |
<監督>ジョン・マクティアナン <出演>ショーン・コネリー , アレック・ボールドウィン , スコット・グレン , サム・ニール , ピーター・ファース , ティム・カリー , ステラン・スカルスガルド <内容>米ソ冷戦下、ソナーに探知されない無音推進装置を装備した、ソ連の最新原子力潜水艦レッド・オクトーバーが就航した。その原潜の艦長、ラミウス大佐(ショーン・コネリー)の思惑は、いったいなんなのか?そして、原潜の情報を手に入れたアメリカ側は・・・。 ずっと昔に飛行機の中で観たはずなのですが、その時は、もちろんすぐ寝てしまったので全然覚えていません。今回は、クリアな頭で観たおかげで、とても面白かったです。 これがあのジャック・ライアンシリーズ第一作なんですね〜。なるほど、良くできています。 米ソの兵器のさぐり合いから露見したラミウス館長の亡命。ライアンが、全ての謎を解いてゆき、それが、次々と的中するのは、まさにヒーローですね。しかも、あの荒海の中、ヘリコプターから潜水艦に乗り移るなんて!やっぱりアクションヒーローしかしませんよ!(^^) それに、ラミウス館長を演じるショーン・コネリーの、はまってること!制服姿、かっこいいです!(^^)。ソ連側が英語で喋るのは、ちょっと気になりましたが、まあ、彼に免じて許しましょう(^^)。 しかし、もし、ジャック・ライアンがいなかったら、ラミウス館長のもくろみも、海の藻屑と消えてしまったことでしょう。そう考えると、艦長、あなたは、あまりに無謀すぎるわねぇ。そこがちょっと説明不足で、出来すぎの話のような気もするけど、原作は、もっとちゃんとしてるのかしら・・・? と、文句もあるけれど、やっぱり、良くできた話で、面白かったです。(矛盾?(^^;) アメリカ側とソ連側とが交互に映るのに、それがはっきり区別できるのが、この映画の作りのうまさでしょうか。よく、こういう手法を使うと、訳分からなくなる映画があるんですよ(^^;。(2003,08,31) |
レッド・ドラゴン 2002年 サスペンス・犯罪 |
<監督>ブレット・ラトナー <出演>アンソニー・ホプキンス , エドワード・ノートン , レイフ・ファインズ , エミリー・ワトソン , メアリー=ルイーズ・パーカー , ハーヴェイ・カイテル , フィリップ・シーモア・ホフマン <内容>FBI捜査官ウィル・グレアムは、殺人事件の捜査のため、精神科医のハンニバル・レクター博士に助言を求めていた。しかし、博士自身が犯人であることに気が付いたウィルは、レクターを捕らえるが、自分も重傷を負ってしまう。数年後、FBIを引退したウィルの元に、FBIのクロフォードが訪ねてくる。連続一家殺しの犯人捜査に協力してくれというのだった・・・。 前作「ハンニバル」がサスペンスとしてはもひとつだったので、あまり期待しないで見に行ったのですが、なかなか面白かったです。彼がウィルに捕まるまでの話もよかったですし、その後は「羊たちの沈黙」仕様のハンニバル・レクターで、彼の役目は、この程度が一番妥当なところですね。 犯人と対決するウィルを演じるエドワード・ノートンは、のっぺりした印象で、「アメリカン・ヒストリーX」以外はあまり好きな俳優ではなかったのですが、今回は、この強力なインパクトの犯罪者にはさまれて、ちょうど適役だったと思います。その他にも、この豪華な顔ぶれはどうでしょう!主役を張れる役者さんばかりで、堪能しました。 話の流れは原作を読んでいたのでよく分かっていたのですが、それでも、ストーリーにのめり込んで見てしまいました。ただ、原作では犯人の幼い時からそして成人になってからも続く葛藤が詳しく語られているのに対し、映画では、その部分がだいぶ欠落しているのがちょっと気になりましたが、本を読んでない人にも、彼の苦悩が伝わったでしょうか? ラストは、レクターシリーズファンにはうれしい終わり方でした。 それにしても、公開初日に満席でないというのは、どうしたことでしょう!(^^; (2003,02,08) |
レッド・バイオリン 1998年 カナダ・イタリア ドラマ |
<監督>フランソワ・ジラール <出演>サミュエル・L・ジャクソン、カルロ・チェッキ, シルヴィア・チャン , ジェイソン・フレミング <内容>1681年、イタリア。一人のバイオリン職人の、妻が難産で、死亡した。その悲しみの中で作り上げたレッド・バイオリンが、様々な人の手を経て、いろいろなドラマを作り上げてゆく。そして、時代は巡り、現代のオークションに出品されることになるが・・・。 バイオリンの心地よい旋律と共に、お疲れモードの私は、ちょっと、寝てしまいました(^^;。レッド・バイオリンが作られた状況と、このバイオリンに魅せられた人たちのエピソードをいくつか取り上げ、さらに、現代のオークションのシーンに、絡めて、描いていています。その構成は、なかなか面白いのですが、ちょっと、欲張り過ぎかも。もっと、長大な物語を、仕方なく端折ったような、感じでしょうか。映画よりも、小説として読んだ方が、面白い作品かもしれません。でも、これを見た後、バイオリンをこの手に取って、優しく触れてみたい衝動に駆られました。(2001.04) |
レッド・プラネット 2000年 アメリカ SF |
<監督>アントニー・ホフマン <出演>ヴァル・キルマー、 トム・サイズモア、 キャリー=アン・モス、 ベンジャミン・ブラット, テレンス・スタンプ <内容>2050年、地球は環境汚染が進み、このままいくと、100年後には、人類滅亡の危機にあった。そこで、人類は、火星に移り住む計画を立て、まずは、酸素を発生させる実験を進めてきたが、トラブルが発生し、その原因を探るために、科学者達を乗せた宇宙船を発進させたのだが・・・。 芳しくない評判を聞いていたけれど、結構面白かったです。飽きずに、最後まで一気に観ました。宇宙船の中の火災のシーンも迫力あるし、火星でのシーンも、よかったと思います。キャリー・アン・モスも、女性ながらたくましい船長で、好感持てますし、最後まで望みを捨てないところもいい。う〜ん、なんで、不人気なのかしら・・・?(^^; でも、最後まで、ヴァル・キルマーをカート・ラッセルだと思ってみてましたけど(この二人似てるよね・・・?(^^;)。 (2002.06) |
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レディ・キラーズ 2004年 アメリカ コメディー・犯罪 |
<監督>イーサン・コーエン , ジョエル・コーエン <キャスト>トム・ハンクス , イルマ・P・ホール , マーロン・ウェイアンズ , J・K・シモンズ <ストーリー>天才的知能犯“教授”(トム・ハンクス)がたてた、ある現金強奪計画。その計画は、完璧で、着々と、その準備も進んでいたのだが、ひとりの老婦人(イルマ・P・ホール)の出現によって、その計画は、破滅の一途をたどることになる・・・・。 普通にまあまあ面白い映画でした。 主演がトム・ハンクスですから、安心して見ていられます。 クスッと笑えるところも所々にあって、ファンタジーっぽいコメディーになっていました。 退屈しのぎに見る映画としては、申し分がないと思います。 でも、なんか、全体に薄いです。もうちょっと面白く出来そうな題材なのに、ちょっともったいないかな。切れ者の教授が集めた仲間にしては、あまりにもドジな連中ばかりなのが、話の盛り上がりを低くしている要因かもしれません。 まあ、このサラッとしたところこそが、コーエン兄弟の持ち味なのかもしれませんけど。 名優の演技もとともに、気軽に見ることの出来る娯楽映画でした。(2005,10,03) |
レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ 1989年 フィンランド・スウェーデン コメディー |
<監督>アキ・カウリスマキ <出演>マッティ・ペロンパー , ザ・レニングラード・カウボーイズ <内容>凍り付くツンドラ地帯で音楽活動をするバンド、レニングラード・カウボーイズは、悪徳マネージャー(マッティ・ペロンパー)にそそのかされて、はるばるアメリカまでやってきた。しかし、アメリカでロシア民謡が受けるわけもなく、彼らはロックンロールを歌い始める・・・。 何とまあ、シュールな笑いが連発する映画でしょうか(^^)。 まず、いでたちが、凄いのです。 雨の日には役に立ちそうな立派なリーゼント頭に、非実用的な先の細くとがった靴。そしてサングラスに、無表情な顔・・・。 そんな彼らが、大真面目に面白い事を次々にしでかしてくれます。 といって、大爆笑するわけではなく、クスクスと人知れず笑ってしまう笑いなのですね〜。 彼らのなまった英語を聞き取れたら、きっともっともっと面白く観れたと思うので、ちょっとその点が残念でした。 こんなすごい彼らは、実在のバンドだというから、又びっくり。当時は、この映画のおかげで大ブレイク?したそうです。 確かに、映画の中では「へたくそ!」とかののしられていた彼らですが、ロシア民謡も、ロックンロールも、カントリーもこなす、なかなかの実力派でしたね〜(^^)。 去年(2003年)の8月には、地元フィンランドのヘルシンキ元老院広場で10年ぶりの大コンサートをおこなったそうです。 また、この映画の5年後には「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」という映画も公開されています。これも見てみたいですね〜(^^)。 この監督の作品は真面目なものしか見ていないので、実は、とってもびっくりしたのです。でも、これを見ると、「浮き雲」のあの無表情な男女の映画も、なるほど、この流れの映画なんだとちょっと納得してしまいました。 今までこの監督がちょっと苦手、と思っている方も、この映画は、見る価値がありますよ。かくいう私も、はまってしまいそうです(^^)。(2004,03,26) |
レベッカ 1940年 アメリカ サスペンス・ミステリー |
<監督>アルフレッド・ヒッチコック <出演>ローレンス・オリヴィエ , ジョーン・フォンテイン , ジュディス・アンダーソン <賞>アカデミー作品賞 <内容>マリアンは、金持ちのホッパー夫人に雇われて滞在していたリビエラで、英国の大富豪、マキシムと出会う。つかの間のデートを楽しむ二人だったが、夫人が、急遽アメリカに帰国することになり、マリアンは、マキシムにお別れの挨拶をしに行く。しかし、二人は、別れがたく、マキシムの突然の求婚を彼女は受け入れるのだった。幸せなハネムーンの後、彼の屋敷マンダレイに着いてみると、そこには、大勢の召使いと、広大な屋敷が待っていた・・・。 「マンダレイの夢を見た・・・。」の書き出しで始まる原作が、私の幼い頃の愛読書でした。家族の誰かの蔵書だったのでしょう。それには、映画の写真も付いていて、本を読むたびに、マンダレイのお屋敷を想像していました。マンダレイ・・・なんて、ロマンチックで、かつ、どことなく怖ろしさを連想させる名前でしょう〜〜。 と言うことで、この映画は、私の大好きな作品です。むか〜〜し、TVで観たきりだったのをDVDで購入して観てみました。 1940年制作の古い映画で、もちろんモノクロですが、主演のジョーン・フォンテインの美しさにうっとりです。そして、広大な屋敷の中で、自分の居場所を見つけられずに、おどおどと暮らす彼女を、自分に置き換えて、ドキドキしたり、ハラハラしたり、また、ロマンティックになったり・・・(^^) ダンバース夫人と、前の奥さんのレベッカの影に怯える、マリアン。いったいレベッカは、どんな女性だったのでしょうーー?? もう、思い入れが強すぎて、まともな評価なんか出来ません(^^)。また、誰かで、リメイクしないかしら〜(^^)。(2003,05,04) |
レボリューション6 2002年 ドイツ・アメリカ コメディー |
<監督>グレゴー・シュニッツラー <キャスト>ティル・シュヴァイガー , マーティン・ファイフェル , ナディヤ・ウール , セバスチャン・ブロムベルグ <ストーリー>1987年、ドイツ、ベルリン。6人の若者たちは、資本主義に対するアナーキーな抵抗運動をしていた。しかし、1989年に、ベルリンの壁が崩壊するとともに、彼らもバラバラになっていった。15年後、彼らが仕掛けた爆弾が、突然爆発して、それぞれの生活を送っていた彼らに、動揺が走る・・・。 ドイツの映画って、なんで、こう存在感あるんでしょうね〜〜(^^)。出てる俳優さんをあまり知らないから、かえって、新鮮でいいのかもしれません。その中でも目立っていたのは、ティム役のティル・シュヴァイガー。彼だけは、ハリウッドメジャー作品にも顔を出しているので、見覚えがありました。しかもいい男です〜〜(^^)。私の大好きな映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」の主役をやっていた人です。 ストーリーは、昔アナーキストだった彼らが、15年たって、普通の生活を送っていたところに、昔作った不発弾が爆発し、警察に捕まるかもしれないと、あたふたする話です。いろいろな物に対して突っ張っていた若者も、15年たったら、皆バリバリの仕事人間や、子持ちの母親になっていて、15年間の年月の流れを感じます。でも、彼らの中にも、まだ、昔のような運動を続けているティムや、ホッテもいるのです。 日本でも、かつての学生運動の続きを未だにしている人たちもいるのと同じように・・・。彼らにとって、時間は、あの時から進んでいないのかもしれません。 今やすっかり大人になり、かつて批判していた人種になってしまった仲間と、未だに活動を続けているティムたちの壁は、分厚いものではあったけれど、再び爆弾作りを始めた彼らは、一瞬で、15年の隔たりを乗り越えたようでした。あの消化器の栓が開いたとたんに、消化泡とともに、彼ら全員が現実から解き放たれたかのようでしたねぇ。あのシーンは、若くて楽しくて、すべてに熱中していたころへのオマージュのようにも感じられました。 ラストは、ティムと、ホッテが、永い眠りから目覚めたようでもあり、閉塞から一歩踏み出したようで、なんだかホッとしました。(2005,03,22) |
レリック 1997年 アメリカ SF |
<監督>ピーター・ハイアムズ <出演>ペネロープ・アン・ミラー、 トム・サイズモア <内容>脳下垂体ホルモンを摂取して、怪物に変化したモンスターと、女性科学者が、対決する。 この手のパニック物が続いたので、もう飽きた。(1999.10) |
恋愛寫眞 Collage of Our Life 2003年 日本 ロマンス・青春 |
<監督>堤幸彦 <出演>広末涼子 , 松田龍平 , 大杉漣 , 小池栄子 , 佐藤二朗 , 高橋一生 <内容>カメラマンを目指していた大学生、誠人(松田龍平)は、静流(広末涼子)と出会い、そして、一緒に暮らし始めた。静流は、誠人をまねて、写真を撮り始めるが、最初に、賞を受賞したのは、静流の方だった。それ以来二人の関係はぎくしゃくし、その後、静流は誠人と別れて、ニューヨークに向かう・・・。 まず、始めに、訥々とした松田龍平の英語によるナレーションにびっくりさせられました。なんで?!と・・・(^^;。 まあそれが、途中でネタになる部分もあるんですがね。 広末涼子が演じる不思議少女は、相変わらず、とってもいいです。他のこの年代の女優さんの追随を許さない雰囲気を、しっかりこの映画でも、漂わせていました。それが彼女の演技なのか、それとも、持って生まれた特性なのかは、分かりません。この年代を過ぎ、結婚して、子供も生まれた彼女は、次には、いったい、どんな演技をするのでしょうね〜。これからが彼女の勝負どころと思っています。私が勝手にですが・・・(^^)。 そして、”松田優作の息子”の松田龍平。この言われ方は、本人にとっては、きっと鬱陶しいでしょうね。でも、そんなにすごい才能も感じられない今の彼の見所は、はっきり言って、これしかありません。そして、発見しました、左目が、お父さんによく似ていると・・・(^^)。 ストーリーは、期待しない方がいいです。特にあのクライマックス・・・(^^;。なんだかなぁ。小池栄子にもびっくりしました(^^;。ここは、大げさな演技を要求されたのでしょうが、見ていて、急に白けるシーンでもありました。 期待しないで、ぼんやりと見るのにうってつけの映画でしょうか。何しろ、広末涼子が綺麗に撮れてますから。それに、驚きのマヨヌードルも、インパクトありましたし・・・(^^)。(2005,01,13) |
恋愛小説家 1997年 アメリカ ドラマ |
<監督>ジェームズ・L・ブルックス <出演>ジャック・ニコルソン 、ヘレン・ハント、 グレッグ・キニア <賞>アカデミー主演男優賞、主演女優賞 <内容>強度な神経症の作家ユドールは、その病的は振る舞いから、皆から毛嫌いされている。が、いつも行く食堂のウェイトレスに恋をして、だんだんと彼の心が解きほぐされてゆく。 この映画のすばらしさは、やはり、配役と、それにこたえた、俳優さんたちの演技でしょうね。ジャック・ニコルソンは、どうしても、シャイニングのイメージが強くて、あの人が、ラブストーリー??と、見るのに、二の足を踏んでいたのだけれど、あの異常性(^^;も生かしながら、たまに見える、優しさ、かわいらしさの表情が、すばらしかったです。ヘレン・ハントは、初めて、顔と名前が、一致したのですが(^^;、これまた、役柄に、ぴったり、そして、グレッグ・キニア、もうこの人は、ゲイにしか見えません(^^;。あの、濡れた瞳、素敵でした(^^)。(2000.10) |
恋愛適齢期 2003年 アメリカ コメディー・ロマンス |
<監督>ナンシー・マイヤーズ <キャスト>ジャック・ニコルソン , ダイアン・キートン , キアヌ・リーヴス , フランシス・マクドーマンド, アマンダ・ピート , ジョン・ファヴロー <ストーリー>63歳の元気印のハリー(ジャック・ニコルソン)は、ある日、ガールフレンドのマリン(アマンダ・ピート)と、彼女の別荘で、楽しい週末を過ごすはずだったのだが、突然、心臓発作を起こして、病院に運ばれてしまう。そして、身体が良くなるまで、彼女の別荘で、彼女の母親エリカ(ダイアン・キートン)と過ごすことになるが・・・。 いいですね〜〜。ジャック・ニコルソンと、ダイアン・キートン。二人ともオスカー俳優ですが、さすがの演技です。 若い彼女の母親と、別荘で出くわして慌てたり、病院で、かわいい?おしりを披露したりと、いかにもコメディーで楽しいのですが、面白いばかりではありません。海岸で、ハリーとエリカが散歩しながらおしゃべりする姿は、大人のゆとりを感じさせてステキです。 とはいえ、ジャック・ニコルソンのアップばかり見せられた後に、ドクター姿のキアヌ・リーブスを見たときは、なにやらホッとしました。やっぱり、目の保養になるような美しいものも見ないとね(^^)。 それにしても、ダイアン・キートン。60歳近くになってあの可憐さはどうでしょう。大泣きしながらも、それも仕事に結びつけてしまう、あのしたたかさ。若い女の子とは、ひと味もふた味も違いますね〜。ヌードも一瞬だけだけど、ありましたが、ほっそりしていて、可愛らしいヌードでしたよね。 ぽっちゃりお尻のニコルソンといい、熟年俳優さんも、なかなか、たいしたもんです(^^)。 でも、恋愛するときは、物書きだけは、避けた方が無難ですね。(2005,09,26) |
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ローズマリーの赤ちゃん 1968年 アメリカ ホラー・スリラー |
<監督>ロマン・ポランスキー <出演>ミア・ファロー , ジョン・カサヴェテス <内容>ニューヨークのアパートにウッドハウス夫妻が引っ越してきた。そのアパートには、色々な不吉な噂があったのだが、若い二人は気にもとめなかった。ある晩、妻のローズマリー(ミア・ファロー)は、隣人に貰ったチョコレートムースを食べた後、体調を壊して早く休むのだが、その晩、悪夢にうなされる。そして、彼女は、しばらくして妊娠に気が付くのだった・・・。 ホラーと言うよりも、サスペンスですね。悪魔とか、おどろおどろしい物体は、ほんの少ししか出てきません。 ちょっとしたきっかけで、ヒロインが悪魔の存在を感じてしまうと、それを肯定する材料ばかりが目について、彼女を恐怖のどん底に突き落としてゆく・・と言う感じでしょうか。 ヒロインばかりでなく、私たち観客に対しても、それと分かるような登場人物間の目配せとか、思わせぶりな態度とかが一切ないのです。そのため、見ている方も、これがいったい、ローズマリーのヒステリーなのか、それとも真実なのかが、最後まで分からないんですね。36年経った今でも十分楽しめる、上質な映画でした。 ニューヨークのアパートの豪華さ(いいな〜)や、主演のミア・ファローのファッションが興味深かったです。ストンとしたワンピースのミニスカートに、ショートの髪がよく合っていましたね〜。 ローズマリーは後半、ただひたすら我が子が悪魔の生け贄になることを怖れて逃げようとしていました。でも、実際には、彼女のお腹の中の子供こそが、悪魔の子だったんですね。それを知ったラストの彼女の恐怖は、はかり知れません。でも、そうと知った後でも、泣きやまない我が子をあやす彼女が、母の顔を見せていたのが、とても印象的でした。(2004,08,19) |
ロード・オブ・ザ・リング 2001年 アメリカ・ニュージーランド ファンタジー・アドベンチャー |
<監督>ピーター・ジャクソン <出演>イライジャ・ウッド 、 イアン・マッケラン 、 リヴ・タイラー 、 ケイト・ブランシェット 、 オーランド・ブルーム、 クリストファー・リー、 ヴィゴ・モーテンセン , ショーン・ビーン, ヒューゴ・ウィーヴィング, イアン・ホルム , マートン・ソーカス , アンディ・サーキス <内容>皆の記憶に残っていないほどのはるか昔、闇の王サウロンは世界を支配する力を持つ指輪を作り出した。その指輪が、巡り巡ってホビット族の若者、フロドの手に渡った。指輪を取り戻そうとするサウロンから、指輪を守り、世界を悪の支配から守るためには、その指輪が作られた火山に、指輪を投げ込まなければならない。フロドは、9人の仲間とともに、遙か遠くの火山への旅を始めるのだった。 とうとう、原作を読み切らないうちに、映画を観てしまいました(^^;。でも、最初の方だけは読んだから、少しは、役に立ったかな?・・・そうでもないかな(^^;。それだけ、本は、私にとって、読みにくかったのですが、さすがに、映画の方は、簡潔におもしろく、まとめてありました。しかも、原作の、スケールの大きさを、損なうことなく、壮大に仕上げてあるのは、さすがです。小さな種族のホビットを、ちゃんと、小さくしてあるし、魔法使い同士の戦いなど、やはり今の映画技術なくしては、映画化は、実現できなかったでしょうね。ファンタジックで、楽しめました。出演者も多いのですが、それぞれ、個性的で、印象に残りました。2部、3部は、毎年公開されるそうですが、それまでには、なんとか、原作を読み切るぞと、心に誓った私なのでした(^^)。それにしても、主役のイライジャ・ウッドは、子役のイメージが強かったのに、すっかりたくましくなってしまって、ちょっと残念(^^;。(2002.03) |
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 2002年 アメリカ・ニュージーランド アドベンチャー・ファンタジー |
<監督>ピーター・ジャクソン <出演>イライジャ・ウッド 、 イアン・マッケラン 、 リヴ・タイラー 、 ケイト・ブランシェット 、 オーランド・ブルーム、 クリストファー・リー、 ヴィゴー・モーテンセン , ショーン・アスティン , ミランダ・オットー , ヒューゴ・ウィーヴィング, デヴィッド・ウェンハム , カール・アーバン , アンディ・サーキス <内容>前作で3つに別れてしまった旅の仲間達。指輪を持つフロドとサムは、滅びの山を目指すが、道に迷い、後をつけねらうゴラムを道案内として旅を続ける。サルマンの手下に連れ去られたメリーとピピンは、隙を見て逃げ出し、エントの長老に助けられる。そして、メリーとピピンを助けようとその後を追うアラゴルン、レゴラス、ギムリの3人は、ローハンの騎士達と出会い、その城に向かう。 またしても、本を読みきらないうちに映画を見てしまいました(^^;(もうちょっとだったのにーー)。でも、今回は、原作が面白かったので、期待を膨らまして見に行きました。 3つに別れてしまった仲間達。その中でも、中心になるのは戦闘場面の多いアラゴルン達です。特に、アラゴルンは、不死身かとも思われる闘いをし、また、二人の女性にも思われ、ほとんどこの章の主役でしたね。戦闘場面は、大迫力でした。押し寄せる1万の大群とそれを迎え撃つ堅牢な城。見応えあります。 一方、フロド達は、ずるがしこく、気を許せないゴラムと共に行動するのですが、このゴラムが雰囲気がよく出ていました。私のイメージとしては、彼はあの半分ぐらいの大きさなのですが、くるくる変わる表情と、気味の悪い声は、秀逸です。フロドは、指輪の力を受け始めていて、大丈夫なのでしょうか?ちょっと心配です(T_T)。 また、エントと共に行動するメリーとピピンの方は、今回、ちょっと省略気味で、エント族の話が短く、また、エント自身も、もっと大きな大木のイメージだったのですが、ちょっとひ弱そうでしたねーー(^^;。 179分の長時間で、途中ちょっと疲れましたが、戦闘シーンで、完全復活しました(^^)。ただ、本を読んでいても、忘れているところがたくさんあって、この闘いはなんだろう?とか、あの象みたいな乗り物は?とか、この援軍は誰?とか・・・(^^;。DVDになったら、もう一度、じっくり見てみましょう(^^)。(2003,02,23) |
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 2003年 アメリカ・ニュージーランド アドベンチャー・ファンタジー |
<監督>ピーター・ジャクソン <出演>イライジャ・ウッド 、 イアン・マッケラン 、 リヴ・タイラー 、 ケイト・ブランシェット 、 オーランド・ブルーム、 ヴィゴー・モーテンセン , ショーン・アスティン , ミランダ・オットー , ショーン・ビーン, ヒューゴ・ウィーヴィング, イアン・ホルム , デヴィッド・ウェンハム , カール・アーバン , マートン・ソーカス , アンディ・サーキス <内容>ローハンの城を守りきったアラゴルン(ヴィゴー・モーテンセン)とガンダルフ(イアン・マッケラン)だったが、サウロンの魔の手はもう一つの人間の国、ゴンドールに向かう。その事を知ったガンダルフはピピンをともない、ゴンドールに走る。一方、指輪を捨てるために、サム(ショーン・アスティン)と共に滅びの山を目指すフロド(イライジャ・ウッド)はゴラムに騙されて大蜘蛛シェブロのいる洞穴に入ってゆく・・・。 掟破りの5点満点で6点を付けてしまいました(^^)。私の点数なんて、あってないようなもんですので、あしからず・・・(^^;。 でも、それほどすばらしかったのです。 公開されて少々時間が経っていますので、他の人の感想を耳にすることもよくあり、賛否それぞれあるようでしたが、私の感想は、すばらしいのひとこと。完全に圧倒されました。 危惧していた3時間23分の長丁場も、何の問題もなく、楽々クリアです。 そして、何度も目頭が熱くなりました。 ストーリーの方はとうとう本を読み切ることなく、映画を見てしまったので、どうなるのか分からずに、最後の最後までハラハラドキドキで、映画の中に没頭できました。 種族の違いを乗り越えて旅の仲間がみんなでフロドのために、彼の後押しをする姿に胸が熱くなりました。 そして、なんといってもすばらしいのが、映像ですねぇ。 ゴンドールの城、ミナス・ティリスの中をガンダルフとピピンが馬に乗って、駆け上がってゆく所とか、ミナス・モルグルの塔の美しさとか、アラゴルンが連れてきた死者の道に住み着く幽鬼たちの大群とか。とてもきれいで素敵で、見応えありました。もちろん、ペレンノール野の合戦も壮大そのものでした。 「ロード・オブ・ザ・リング」と「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の大ヒットで、この作品のCG編集にお金をたくさん注入出来たそうです。おかげでこんなすばらしい作品を見られて、ほんと、ありがたいことです(^^)。 先日のアカデミー賞では、ノミネートされた11部門全て受賞できたのも、十分納得の結果だと思います。 今は、全巻揃ったDVDの発売をひたすら待ち望んでいます。(2004,02,29) |
ロード・キラー 2001年 アメリカ サスペンス・ホラー |
<監督>ジョン・ダール <出演>ポール・ウォーカー , スティーヴ・ザーン , リーリー・ソビエスキー <内容>大学生のルイス(ポール・ウォーカー)は、大学のあるボストンからネブラスカへ帰省する途中で、幼友達のヴェラ(リーリー・ソビエスキー)を拾って帰るつもりで、車を走らせていた。ソルトレークシティーで、兄のフラー(スティーヴ・ザーン)も車に乗せ、長いドライブを無線交信しながら退屈を紛らわしているうちに、ある悪ふざけを思いつく。しかし、そのために、恐怖のドライブが始まるのだった・・・。 思いっきり怖かったです(^^;。 運転手の顔の見えないトラックに追いかけられるのは、あの名作「激突」の現代版かな。 自動車無線が引き起こす恐怖の映画なのですが、映画の中で言っているように、無線は、ネットのチャットのようでした。相手が見えないだけに、内容は無責任で、マナーはあってないようなもの。この映画のように、悪ふざけをしようと思ったら、何でも出来るところがこの映画の下地になっています。相手の顔が見えないからと言って、無茶苦茶なことをするとしっぺ返しを食らうって事ですねーー。もちろん、純粋に相手との会話を楽しんでいる普通の無線愛好家がほとんどでしょうけれど。 それにしてもあのバカ兄貴、どうにかならなのかなと思いつつ見ていました。「怖い怖い」と言いながら、ちっとも懲りていないところが呆れます。この人、髪型のせいか、ドイツサッカーのカーンを彷彿とさせますね〜。 ルイス役のポール・ウォーカーは、なかなかの美形で、これからブレイクするかも(「ワイルド・スピード」を見た後にも、彼に惚れてた私なのね・・・忘れてた(^^;)。 すごーーく怖かったんだけど、あのどうしようもないバカ兄貴のせいか、見たあとに「すごく面白かったーー」と言えない映画になってちょっと残念でした。 アメリカの地図が頭に入っていないので、このようなロードムービーを見ても、距離感がつかめません。小さな日本という国に住んでるとこんなイメージ、なかなかわきませんね。 それから、あの大きなトラックでどうやって彼らを見張っていたのかは大きな謎でした(^^;。(2003,04,16) |
ロード・トゥ・パーディション 2002年 アメリカ 犯罪 |
<監督>サム・メンデス <出演>トム・ハンクス , ポール・ニューマン , ジュード・ロウ , ダニエル・クレイグ , スタンリー・トゥッチ , ジェニファー・ジェイソン・リー , リーアム・エイケン, キアラン・ハインズ <内容>1939年冬。アメリカ、イリノイ州ロックアイランドに住むマイケル・サリヴァン(トム・ハンクス)は二人の子供、マイク(タイラー・ホークリン)とピーター(リーアム・エイケン)の良き父親だった。しかしある日、マイクは父親がピストルを手にしているのを目撃する。父の仕事に疑問を持ったマイクは、車に潜んで父の後をつけ、父親の仕事を目の当たりにするのだった・・・。 なかなか絵的にきれいな映画でした。 光と陰をうまく使っていて、重厚な雰囲気を醸し出しています。 でも、どうにもこうにも、トム・ハンクスがギャングには見えないのが、致命的。ポール・ニューマンも同じくです。 二人とも、人が良さそうで、とても人の命を奪うギャングには見えなかったです。 それから、ジュード・ロウの殺し屋が出てきたときにはびっくり。ジュードファンのブーイングは聞いていたけれど、こういう事だったのね。あんないかにも変なおじさんよりも、美形でサイコな殺し屋のほうが、かえって、奇異感が強調されてよかったとおもうけど・・・。(2004,03,22) |
ローラーボール 2001年 アメリカ SF・アクション |
<監督>ジョン・マクティアナン <出演>クリス・クライン , ジャン・レノ , LL・クール・J , レベッカ・ローミン=ステイモス <内容>近未来。アジアで開催されているスポーツゲーム「ローラーボール」。ジョナサン(クリス・クライン)は、その抜群の運動神経を買われ、アメリカからスカウトされてやって来ていた。彼は、派手なアクションと、ルックスから一躍トップスターになるのだが、その後、驚くべき主催者側の思惑を知ることとなる・・・。 評判が悪いのを知っていましたので、そのつもりで見ました。で、普通につまらなかったです(^^)。 だいたい、このゲーム自体がよく分からないし、見ていて、エキサイトもしません。そこら辺が痛いですよねーー。 その後の展開がどうでも、ゲームさえ面白かったら、満足感もあるでしょうに・・・。最後の方は、まさにルールなしの殺人ゲームで、見ていて不快でしょうがありませんでした。 それに、中盤、どうして、彼らだけで逃げ出すのよ!他の人は、どうなってもいいわけ??それにもまして、別に奴隷じゃないんだから、こそこそ逃げなくてもいいのにと思ってしまいました。まあ、話が、近未来だから、何でもアリなんですけどね。 この映画で一番面白かったのは、国境を越えて逃げ出そうとするところ。あのシーンは、ちょっとドキドキしました(^^)。 クリス・クラインは、本当によく、キアヌ・リーブスに似ています。キアヌは繊細。クリスは大味って感じかな。俳優にとって、有名俳優に似てるっていうのは、いつでも比較されて不利ですよね〜。しかも、この人、名前までありきたり・・・(^^;。 それにしても、最初にジョナサンがやっていた路上リュージュみたいのは、あれは、まさに、命知らずの無茶苦茶なスポーツですねぇ。あれを公道でやるなんて、命がいくつあっても足りませんーー。(2003,12,24) |
ロイヤル・セブンティーン 2003年 アメリカ アドベンチャー・コメディー・ロマンス・ファミリー・ミュージカル |
<監督>デニー・ゴードン <キャスト>アマンダ・バインズ , コリン・ファース , ケリー・プレストン , ジョナサン・プライス <ストーリー>ニューヨークのチャイナタウンに住む17歳のダフネ(アマンダ・バインズ)は、母と二人で、幸せに暮らしていた。そんな、彼女の唯一ののぞみは、ロンドンに住む、まだ見ぬ父親、ヘンリー(コリン・ファース)に会いたいということだった。そして、ある日、ダフネは、単身、ロンドンに向かう・・・。 アメリカのチャイナタウン・・・いわば下町育ちの娘が、イギリスで社交界デビューする、まさにシンデレラストーリーです。 父親に会いたい一心で、単身ロンドンに行ってしまうダフネ。その気持ちは、よく分かります。でも、感激の対面をしたあとも、ずっとイギリスに住むつもりだったんでしょうかね。彼の娘として、ちゃっかり社交界デビューしちゃうし・・・(^^;。その上、今までの自由な生活も欲しいなんて、ちょいと図々しくない?!あなたのおかげで、周りのみんなが迷惑してるんだからーー。それに、アメリカに置いてきたお母さんは、どうなるのよ?! 主役のダフネを演じているアマンダ・バインズが、どうにも好きになれずに、意地悪な継母のような感覚で見てしまいがちでした(^^;。 同じ年頃の女の子なら、「フォーチュン・クッキー」のリンゼイ・ローハンの方がずっと好きです(^^)。 まあ、そんな好き嫌いは別として、ボーッと、見るには、ちょうどいい映画でした(^^)。適当に面白いし、綺麗なドレス姿は見られるし、結末も、うらやましいほどだし、意地悪な人は、それなりの末路をたどるしね。 それと、私にとっては、ひとつの成果がありました。 それは、コリン・ファース。彼の映画は今まで4本見ていますが、どうも印象が薄かったんです。それが、この映画で、ばっちり頭に焼き付きました。もうこれで、「コリン・ファレルに名前が似てる人」とは、思わないで済みそうです(^^)。(2005,03,18) |
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ロザンナのために 1997年 アメリカ ロマンス・コメディー |
<監督>ポール・ウェイランド <出演>ジャン・レノ , マーセデス・ルール <内容>イタリアの小さな町に住むマルチェロ(ジャン・レノ)には、美しい愛妻ロザンナ(マーセデス・ルール)がいた。しかし、彼女は、死の病に冒されて余命いくばくもない。マルチェロは、せめて、幼くして亡くなった娘のそばに、彼女の墓を建ててやりたいのだが、もう、墓地の余裕があまりない。それを叶えるためには、町から、死者を出さないようにするしかなく、彼は、奔走するのだった。 なんとまあ、よくもこんなことを!(^^;。犯罪すれすれというか、これは、もう立派な犯罪なんだけれど、ジャン・レノの必死さが面白くて、大笑いです。それにしても、この人の顔の表情の豊かなこと!(^^) そして、やっぱり、最高の演技者ですねぇ。すっかりだまされました(^^)。(2002.01) |
ロスト・イン・スペース 1998年 アメリカ SF・アドベンチャー |
<監督>スティーヴン・ホプキンス <出演>ウィリアム・ハート, ゲイリー・オールドマン, ミミ・ロジャース, ヘザー・グレアム ,レイシー・シャベール <内容>2058年、人類滅亡を20年後に控え、新天地を求めて旅立ったロビンソン一家だったが、反乱軍のスパイによって、宇宙船を破壊されかけて、大きく軌道を外れて、宇宙迷子になってしまう。そして、やっとたどり着いた星には・・・。 これは、「宇宙家族ロビンソン」とは、全然違う話? 元の話は、あまり知りませんが、宇宙に定住して平和に暮らしている家族の話だと思っていました。でも、この映画では、反乱軍が出てきたりして、まるで「スターウォーズ」のようであったり、はたまた「エイリアン」のようであったり・・・(^^)。地球が崩壊するという人類最大の危機を目前に控えて、内輪もめしている場合じゃないような気がするのですが・・・(^^;。 なにわともあれ、噂になった(らしい)SFXは、見応えがありました。配役も、豪華。でも、時間が長く感じられたのは何故でしょう。見ているこちらが、「どうせ助かるんでしょう?」という態勢で見ているのも、よくないんでしょうが(^^;。また、タイムマシンが出てくるのですが、あまりのご都合主義に唖然としました(^^;。こんな事は、私の中ではあり得ないと思ってるので、ちょいとねぇ・・・。蜘蛛男は、どこかで見たと思ったら、「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」に出てくるスコーピオンキングに似てますねぇ。こっちの方が先だけど。下のお姉ちゃん役のレイシー・シャベールが人間離れした可愛い声で、反抗期の女の子を好演してました。(2003,01,13) |
ロスト・イン・トランスレーション 2003年 アメリカ コメディー |
<監督>ソフィア・コッポラ <出演>ビル・マーレイ , スカーレット・ヨハンソン , ジョヴァンニ・リビシ , アンナ・ファリス <内容>ハリウッドスターのボブ(ビル・マーレイ)はウィスキーのコマーシャル撮影のために来日する。言葉の通じない異国の地で、彼の孤独感と疲労感は徐々に深まってゆく。そんな時、同じホテルに宿泊する若き人妻シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)と、言葉を交わすようになる・・・。 日本が舞台で監督のソフィア・コッポラがアカデミー脚本賞を受賞。しかも、監督は、あのコッポラ一族の美女で、主演は、今ブレイク中のスカーレット・ヨハンソン。と、たくさんの話題性を持った映画です。 ストーリーは、淡々と進みます。 言葉の分からない外国での仕事。相手が何を望んでいるのかさっぱり分からなかったら、ハリウッド俳優といえども、ただのでくの坊になってしまいます。しかも、頼みの綱の通訳が何も伝えてくれなければ救われません。おまけに、意味不明な接待などもあって、疲労感がどんどん蓄積してゆき、その感覚がビル・マーレイの表情によく表れていました。 ハリウッドスターは、アメリカではCMには出ないそうで、バーでアメリカ人に話しかけられても、どんな仕事できているのかをはっきり言えない所なども彼の疲れを増幅しているようにも思いました。 そんな彼と、夫の仕事で日本に来た不眠症のシャーロットとの出会い、そして、その後の疑似恋愛感情。孤独な者同士は、その距離を容易に縮めてしまうのだと思います。彼らの思いは、孤独ゆえに陥る疑似感情であって、アメリカに帰ったらすっぱり忘れてしまう感情なのでしょうね。 これは、監督の体験を下敷きにした映画だそうで、その孤独感はとてもリアルです。 ただ、残念なのは、アメリカで公開されたときは、日本語に訳を付けずに、意味の分からない言葉の中にいる孤独感を表現していたのに、私たち日本人には、日本語が理解できてしまって、その孤独感を完全には実感できないことですね。 孤独感よりも、日本人の外国人に対する態度や、言葉の滑稽さを感じてしまい、監督の意図したことと違うことを感じてしまうようです。 そして、日本の情景ですが、アメリカ人の目を通してみると、ちょっといつもと違う感じがします。 まさしく日本なのに、アジアの違う国のような気もするのは、皮肉ですねぇ。 日本って、こんなに狭苦しく、雑然としていて、汚らしいのかとちょっと愕然としてしまいました。 特にラストの、スカーレット・ヨハンソンの背景の日本は、なんてくすんでいるんでしょうーーー(^^;。(2004,06,18) |
ロスト・ジャンクション 2003年 アメリカ スリラー・ロマンス |
<監督>ピーター・マスターソン <出演>ネーブ・キャンベル, ビリー・バーク, ジェイク・ビューシイ <内容>車が故障して立ち往生していたジミー(ビリー・バーク)は、ちょうど通りかかった美女、ミッシー(ネーブ・キャンベル)の車で、近くの町、ロスト・ジャンクションまで連れて行ってもらう。その代わりに彼女につきあって銀行に寄った彼だったが、夫婦の共同口座の銀行預金をすべて解約するという彼女に驚かされるのだった・・・。 最初から最後まで、いい意味でも、悪い意味でも、ずっと謎めいていましたね〜(^^)。 その点で、ネーブ・キャンベルは、適役。なんだか得体の知れない、底の見えない美女を好演していました。 相手役のビリー・バークも、なかなかよかったですよ。どこかで見たと思ったら、ドラマ「24U」に出てました。主役二人が魅力的だったので、何とか最後まで見ることが出来た映画です。 脚本の問題でしょうか、普通の人なら驚くところを、さして驚かず、さらっと過ごしてしまうのは、どんなものでしょうか。 たとえば、ミッシーが、警官を殴ってしまうところ。何でそんなことをするのか、ジミーに理解できたとは、思えませんし、死体のことも普通なら、もっと驚くでしょう?!。 あと不思議なのは、夫の死体をちゃんと埋葬できたこと。日本とは、法律が違うんでしょうが、そんなに簡単に、証拠隠滅できるなんて!!(^^; そして、警察の対応も、変。留置場をあんな事されて、それでも、大丈夫とは! アメリカの田舎町なんて、そんなもんなんでしょうかねぇ。 それと、ジミーの友達の話も、なんか、とってつけたようで、何か裏がありそうだったのに、何にもなかったし・・・。 食堂のおばさんたちの態度も謎。 軽いのりのミステリーを期待したのに、なんか、ほんと、納得いかない映画でがっかりでした。(2004,12,09) |
ロスト・ソウルズ 2000年 アメリカ ホラー・サスペンス |
<監督>ヤヌス・カミンスキー <出演>ウィノナ・ライダー , ベン・チャップリン , ジョン・ハート , フィリップ・ベイカー・ホール , ジョン・ディール <内容>神学校で教師として働くマヤ(ウィノナ・ライダー)は、ある日、ある精神病院で、医師の反対を押し切り、神父達共に悪魔払いを行う。悪魔払いは失敗に終わるが、その時に、患者の書いた暗号を手に入れ、それを解読することに成功する。その暗号には、悪魔が乗り移る人物の名前が書かれてあった・・・。 暗い、謎めいた映像に、何かを怖れる人々・・・。途中まで、何を怖れているのか、何をしようとしているのか、さっぱり分かりません。でも、全体の雰囲気が、これは、ホラーですよーーーって感じで、わぁ、いったい何があるんだ!!と、怖くもあり、うれしくもあり・・・(^^;。でも、何故か、一つ一つの出来事が、妙に中途半端です。ヘンリーは、あのままにしておいていいの??(^^;。クレアも、放置してしまったの???(^^;。 しかも、マンションの部屋の位置関係が、私の極度の方向音痴のせいでか、分からないんですねぇ、これが(^^;。あのおばあさんの部屋は、下の階なの?それとも隣??(^^; しかもラストもあれで、いいんかい?????? ・・・でも、ウィノナ・ライダーが、綺麗だったから、全て許しましょう。こういう、びくつく役って、彼女、合ってますねぇ。色々私生活でも大変そうだけど、なんとか立ち直って欲しいですね、彼女!(2003,05,27) |
ロスト・チルドレン 1995年 フランス SF・ファンタジー |
<監督>ジャン=ピエール・ジュネ 、 マルク・キャロ <出演>ロン・パールマン、 ジュディット・ヴィッテ <内容>子供達の誘拐が連続する町で、サーカスの怪力男の弟もさらわれてしまう。さらったのは、一つ目族の男達。怪力男は弟を取り戻そうとして逆に襲われるのだが、孤児の窃盗団の少女に助けられる。そして、男と少女は、一緒に弟を捜し始める。 まあ、すごいものを見せて貰いました。異形の世界です。大人のファンタジーなのでしょうか。とっても綺麗で、怖いのです。綺麗なのは、その映像。色つやがいいとでも言いましょうか・・・。暗いのですが、まるで、遊園地に迷い込んだような、おとぎ話のような感じです。怖いのは、出てくる人たち。皆恐ろしい。顔いっぱいに近づくカメラワークにもよるのでしょう。女の子一人だけが、とっても綺麗で、あと出てくる人は、子供でも、何か恐ろしい。この映像、どこかで見たことがあるような・・・?と思ったら、監督が「アメリ」と同じ監督でした。「アメリ」をもっと、どろどろにしたような映像です。ストーリーも映像も、最後まで良くできていて、面白かったです。子供が見たら、夜中にうなされるかも・・・(^^;。95年カンヌ映画祭のオープニング作品だったそうです。(2002.09.26) |
ロスト・ハイウェイ 1997年 アメリカ サスペンス・ミステリー |
<監督>デヴィッド・リンチ <出演>ビル・プルマン , パトリシア・アークエット , バルサザール・ゲティ , ジョヴァンニ・リビシ, ロバート・ブレイク <内容>妻レネエ(パトリシア・アークエット)と二人暮らしのフレッド(ビル・プルマン)の元にビデオテープが送られてくるようになった。その後、テープに、二人の寝室まで撮影されていたため、恐怖を感じたレネエは、刑事に連絡する。そして、ある時、送られてきたテープには、なんと、フレッドが妻を殺害するシーンが映っていた・・・。 このデヴィッド・リンチという監督は、色々な作風の映画を撮りますが、これは、いかにもリンチワールドな映画のようです。例の「マルホランド・ドライブ」のような、なんだか訳分からないーーー映画なのでした(^^;。 ただ、面白いのは、彼のこの手の作品は、見終わった直後の分からなさが、時間が経つに連れて、ああ、もしかすると、こうだったのかーー?!と、自分なりの結論を引き出してくることですね。じゃないと、気になって気になって、いつまでも、映画のことを引きずってしまいそうですし(^^;。 出だしは、フレッドの家の中でのゆったりした時間で、おまけに画面が暗いので、思わず、何回も寝てしまいました(^^;。ただ、ここで、観ている私も映画の主人公もびっくり仰天、青天の霹靂な事件が起こり、パッチリ目が覚めます。 それからが、まあ、謎が謎を呼ぶリンチワールドになってゆくわけです。 (私の解釈) まず、刑務所内で、人が入れ替わるというのは、「Xーファイル」以外では、考えられない(^^;ので、もうここは、彼の夢(もしくは、妄想)の中でしょう。夢の中で彼は、若く、優秀な整備士になり、恋人もいるのに、現実の妻にうり二つなアリスと、やばめな男エディーの目を盗んで密会してしまう。 最初のシーンで、フレッドは、妻とあまりうまくいってない様子なので、殺してしまったものの、彼女に未練があったんでしょうか。 で、どこからが、彼の妄想かというと、やっぱり、最初からでしょうか「ロランドは死んだ。」というメッセージも、ロランド自体が妄想なんだから、妄想でしょう。と言うわけで、全てが、彼の妄想でした!ちゃん、ちゃん! っていうのは、あまりにも安易な解釈かな?!(^^; 一番それらしいのは、刑務所内で、頭痛を訴えた時から妄想がはじまったという解釈。でも、それならば、一番初めの「ロランドは死んだ」というメッセージの説明が出来ないしーーー(^^;。どうなんでしょう??(2003,05,29) |
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 1997年 アメリカ SF・パニック |
<監督>スティーヴン・スピルバーグ <出演>ジェフ・ゴールドブラム , リチャード・アッテンボロー , ジュリアン・ムーア , ピート・ポスルスウェイト , ヴィンス・ヴォーン , ピーター・ストーメア , ジョセフ・マッゼロ <内容>ジュラシック・パーク計画が頓挫し、ハモンド社は倒産寸前だったが、博士の甥ルドローは、恐竜の繁殖場となっていたサイトBから恐竜を運んで、アメリカ国内で公開する計画を立てた。マルカム(ジェフ・ゴールドブラム)は恋人サラ(ジュリアン・ムーア)がすでに島に入ったことを知って、島に渡るのだが・・・。 公開当時、劇場で見たのですが、その時は、前作の主役ふたりがジェフ・ゴールドブラムと、ジュリアン・ムーアに交代していたので、それが気に食わず、最初から斜に構えて観ていました。しかも、映画にはまる前だったので、ジュリアン・ムーアも知りませんでしたし、ジェフは、未だにハエ男のイメージが払拭出来ていませんでした・・・(^^;。だから、あまり良い印象はなかったのです。 でも今回改めて見てみると、やっぱりよくできた映画ですね〜。TVサイズで見ても、とっても面白かったです。 恐竜たちもよくできているし、トレーラーが崖から落ちて、ガラスにひびが入る所なんか、ハラハラドキドキ。よく出来てます。 もちろん、色々と、つっこみ所もあるのですが、これだけ面白いんだから、少々変なところがあってもOKでしょう(^^)。 ただ、アメリカでのティラノザウルスの大暴れは、蛇足のような気がしますが、監督は、ゴジラ東京襲撃!のような映像を撮りたかったのかな(^^)。(2004,01,11) |
ロッタちゃんと赤いじてんしゃ 1992年 スウェーデン ドラマ |
<監督>ヨハンナ・ハルド <出演>グレテ・ハヴネショルド、ベアトリス・イェールオース <内容>5歳のお誕生日に、お兄ちゃん達と同じような自転車が欲しいロッタちゃん。おじいちゃん、おばあちゃんのいる田舎に行くロッタちゃん。湖にピクニックに行くロッタちゃん。 「はじめてのおつかい」の前作になるのでしょうか。またまた、ロッタちゃん、怒っています(^^)。でも、優しい、パパや、ママ、そして、いつもは、意地悪を言ったりするけど、ほんとは、優しいお兄ちゃんや、お姉ちゃん。そして、いつでも優しい隣のおばあさん。会うごとに、ロッタちゃんに、声をかけてくれる町の人達。そんな人々に見守れらながら、ロッタちゃんは、いろんな体験をして、成長してゆきます。でも、あんなに分からず屋のロッタちゃんがいたら、お母さんは、大変だわ(^^;。(2001.04) |
ロッタちゃんはじめてのおつかい 1993年 スウェーデン ドラマ |
<監督>ヨハンナ・ハルド <出演>グレテ・ハヴネショルド、ベアトリス・イェールオース <内容>ロッタちゃんは、5歳の女の子。ママが用意したセーターが気に入らないで、はさみで破いてしまったり、ママが意地悪をするといって、隣のおばさんの家の物置で、一人暮らしをはじめたりしてしまう。でも、そんなロッタちゃんを、家族は、暖かく、見守っている。 お使いの話も含まれるけれど、それだけでなく、いくつかのエピソードが含まれています。撮影が、長くかかったのか、ロッタちゃん役の女の子は、最後の方で、生え替わりなのか前歯が抜けてしまっていて、それが又、かわいい(^^)。ママのことが気に入らなくて、一人暮らしをはじめてしまうロッタちゃんを、隣のおばあさんは、暖かく迎えて、彼女の言うとおりに、快適な住まいにしてくれます。そして、夜になって、さすがに寂しくなってしまったロッタちゃんを、パパが、優しく迎えに来てくれる。そして、ママとの仲直り。外に出れば、大人も子供も、ロッタちゃんを温かく見守ってくれていて、ロッタちゃんを取り巻く環境の良さを感じます。(2001.03) |
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ロミーとミッシェルの場合 1997年 アメリカ 青春・コメディー |
<監督>デヴィッド・マーキン <出演>ミラ・ソルヴィノ , リサ・クドロー , ジャニーン・ガロファロー , アラン・カミング , ジャスティン・セロー <内容>高校時代からの親友のロミー(ミラ・ソルヴィノ)とミッシェル(リサ・クドロー)に高校の同窓会の知らせが来る。卒業してから10年。未だにパッとしない二人は、成功したキャリアウーマンを装うことにするのだが・・・。 ミラ・ソルヴィノが、好きかどうかで、この映画の評価が決まるでしょうね。私は、彼女とリサ・クドローの掛け合いが結構気に入りました。 高校を卒業して10年。いまだフラフラしている二人だけれど、それなりに幸せな日々。でも、同窓会に行くと決めてからは、そうも言っていられなくなります。 同窓会って、やっぱり、自分のいいところを見せたいものなんですよ。へぇ、あの人が、こんなに成功して!とか思われたら、最高なんです! そんなわけで、彼女たちが、同窓会までの2週間、あたふたとする様子が面白かったです。 でも、映画の中でも、彼女たちが言っているように、10年間出来なかった素敵な恋人が2週間でゲットできるわけもなく・・・(^^;。 それにしても、彼女たちのドレスや、ボディーの凄いこと!(^^) なんか、ほんとに凄いなぁと、見とれてしまいましたーーー(^^; それに、あの3人のダンス!これまた、なんかすごいのですねーー(^^; 肩の力を抜いて、気楽に見てください(^^)。 そうそう、もう一人すごい人がいました。ジャニーン・ガロファロー。美人じゃないし、背も低くて、パッとしないけど、そこを生かし切った演技派です。彼女、好きですね〜〜。ロマコメ好きな人はユマ・サーマンと共演した「好きと言えなくて」を是非見てください!(^^) (2003,08,04) |
ロミオ・マスト・ダイ 2000年 アメリカ アクション |
<監督>アンジェイ・バートコウィアク <出演>ジェット・リー , アリーヤ , ラッセル・ウォン, エドアルド・バレリーニ <内容>香港の刑務所に服役中だったハン(ジェット・リー)は、弟が殺されたことを知り、脱獄して、弟が殺されたアメリカ、オークランドに飛んだ。そこでは、中国系マフィアのハンの父と、黒人ギャングとが、熾烈な縄張り争いをしていた・・・。 「HERO」を観る前に観始めたジェット・リー初体験映画です。 アメリカ公開時にもかなり人気があったようで、さすがにアクションは、色々な工夫がしてあって目新しいし、ジェット・リーの動きも、さすが!とうなりました。 でも、ちょっとがっかりしたのも事実です。まず、ストーリーに魅力がありませんでした。引き込まれるようなところがなく、淡々と観てしまいました。そして、アクションも、ちょっと無理矢理って感じ。 また、西洋人と闘うジェット・リーは、やっぱりちょっと足が短く感じてしまうのでした(ジェット・リーファンの方、怒らないでねーーー(^^;)。まあ、東洋人なんだから、しょうがないけどね。その点、ジャッキー・チェンの場合は、あんまりそんなこと気にならないのは、不思議です。ジェット・リーの場合は、二枚目過ぎるのかなぁ。 共演のアリーヤは、なかなか魅力的です。若くして、惜しい人を亡くしました。合掌。(2003,08,22) |
ロリータ 1997年 アメリカ |
<監督>エイドリアン・ライン <出演>ジェレミー・アイアンズ,メラニー・グリフィス,ドミニク・スウェイン <内容>少年時代、恋していた少女が死んでしまった過去を持つ大学教授ハンバードは、仕事のために、アメリカで下宿することになる。その下宿先の12歳の少女を一目見た瞬間に、彼は、彼女に恋するのだった。 ロリコンという言葉があるぐらいだから、このような趣味の人は、割といるのかもしれないけれど、私には、さっぱり理解できません(^^;。あの子も、ただ、しつけの悪い子供ぐらいにしか思えないし・・・(^^;。でも、このような、禁断の恋だからこそ、辛く、切なく、更に燃え上がるのかもしれない。主役の配役は、なかなかいいと思いました。(2001.08) |
ロルカ、暗殺の丘 1997年 スペイン・アメリカ スリラー |
<監督>マルコス・スリナガ <出演>アンディ・ガルシア , イーサイ・モラレス , ジェローン・クラッベ , ミゲル・ファーラー <内容>スペインの天才詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカ(アンディ・ガルシア)は、1936年のスペイン内乱勃発直後に銃殺された。少年時代、彼にあこがれたリカルド(イーサイ・モラレス)は、ロルカの暗殺の謎に迫るため、再びスペインを訪れた・・・。 スペイン内乱が大きく関わっている映画ですので、またまたこの時代のお勉強です。1931年に王制が崩壊したあと、36年2月に選挙で共和国政権が誕生。しかし、同年7月には、フランコ将軍率いる反乱軍が軍事クーデターを起こし、39年ついに反乱軍が勝利し、内戦が終了。フランコ将軍を中心とした独裁政権が始まる。これは、同じくこの時代を描いた映画「蝶の舌」の時のお勉強の復習です(^^)。 映画の中ではあまりこの内乱についての説明がないのですが、ロルカは、政治や、宗教の自由を謳い、軍部ににらまれて、拘束、そして射殺されてしまったのでしょうねぇ。 作家となったリカルドは、彼がどこで、どのようにして、そして誰に射殺されたのかを執拗にたどってゆきます。 その行動があまりにも執拗だったため、私には、途中でラストが見えてしまいました。 彼がスペインに舞い戻ったときは、ロルカが射殺されてから10年ほど後として、1946年頃。ということは、当然まだフランコ政権なんですよね。フランコ政権というのは、独裁政権なわけで、それなのに、現地に乗り込んでいって、こんなことを調べたら、それは、やばいことになるのは目に見えているのに、彼は、あまりにも無謀ですよね。周りの人間の反応の方が普通なのではと思います。自由に何でも平気で話せて、行動できる今の日本に生活していると、こんなこと、考えられないですけどねぇ。 映画全体の雰囲気は、とてもいいです。特に俳優さんたちが、いいですね〜。ロルカ役のアンディ・ガルシアもいいですし、リカルド役のイーサイ・モラレスもいい。マリア・ウヘニア役のマルセラ・ウォルターステインは、とびきり綺麗でした。ただ者じゃないタクシー運転手のジャンカルロ・ジャンニーニも、味わい深かったです。(2004,09,07) |
ロレンツォのオイル/命の詩 1992年 アメリカ ドラマ |
<監督>ジョージ・ミラー <出演> スーザン・サランドン、ニック・ノルティ, ピーター・ユスティノフ <内容>不治の病に侵された息子を救うために治療法を発見しようと奮闘する夫婦の実話 見るのが何度も辛くなった映画。でも最後に救いが…。途中でもずいぶん泣いたが、エンドクレジットにも泣かされた。(1999.02) |
ロング・エンゲージメント 2004年 フランス ミステリー・ロマンス・戦争 |
<監督>ジャン=ピエール・ジュネ <出演>オドレイ・トトゥ , ギャスパー・ウリエル , ドミニク・ピノン , ジョディ・フォスター , チェッキー・カリョ , アルベール・デュポンテル, アンドレ・デュソリエ , ジャン=ピエール・ダルッサン , ジュリー・ドパルデュー , クロヴィス・コルニアック , ジャン=ポール・ルーヴ <内容>第一次大戦下のフランス。ブルターニュに住むマチルド(オドレイ・トトゥ)は、幼なじみのマネク(ギャスパー・ウリエル)と、結婚を約束した仲だった。しかし、マネクは、戦地に旅立ち、その後、彼の戦死が、マチルドに知らされるが、彼の死を受け入れられないマチルドは、彼の足跡を追う調査を始める・・・。 あの大ヒット映画「アメリ」の監督主演コンビの映画です。ということで、「アメリ」色が濃いのかと、少々気が重かったのですが、「アメリ」っぽさも残しながら、スケールの大きな映画になっていました。しかも、ミステリー仕立てなので、どんどん話に引き込まれてゆきました。 それにしても、この戦争の悲惨さは、どうでしょう。戦場に行った若者で、生きて帰れたら、めっけもん。そんな感じの戦争です。 水浸しの塹壕の中で、寒さに震える兵士たち。家族や恋人の元へ帰りたいばかりに自らの手を打ち抜く彼ら。それほどまでしても、現実は、彼らに対して冷酷です。死刑を宣告された彼らを敵前に置き去りにして、見せしめにする、その非情さ。 そんな悲惨な映像の続く中、ひたすら恋人の行方を追うマチルドと、その周囲の人々の暖かさで、ほっと一息つくことが出来ました。 ただ、このミステリー、死刑を宣告された男5人の行方と、その家族、彼らの上官など、登場人物の多いこと!(^^;。 しかも、起こったことの理由が後で分かる趣向もあって、あれれ?!と思う箇所が、いくつもありました。 そんなこんなで、見ているときは、置いていかれまいと必死(^^;。でも、ラスト近くには、ほとんどが理解できたようで、ホッとしました。 そんな感じで迎えたラストは、結構あっさりと終わってしまいました。こんなに私も頑張ったんだから、もっと、長い時間をかけて、泣かせて欲しかったなぁ(^^)。(2005,03,14) |