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ルワンダの涙          |  
  
2005年 イギリス・ドイツ 歴史    
  
<監督>マイケル・ケイトン=ジョーンズ 
<キャスト>ジョン・ハート ,   ヒュー・ダンシー 
  
<ストーリー> 
海外青年協力隊の英国人教師、ジョー・コナー(ヒュー・ダンシー)は、クリストファー神父(ジョン・ハート)が運営する公立技術専門学校(ETO)に赴任して張り切っていた。しかし、ルワンダではフツ族出身の大統領が飛行機事故で死亡し、フツ族とツチ族の緊張が一気に高まり、ツチ族への虐殺へと発展してしまう・・・。
  
<感想> 
1994年におこったルワンダの大量虐殺。その舞台の一つとなった、公立技術専門学校(ETO)で起こった出来事を描いた作品です。
  
この悲惨な出来事の実態は、映画「ホテル・ルワンダ」で、衝撃と共に、大勢の人に知られることとなりましたが、この映画に描かれたのは、さらに悲惨な情景でした。こういう事が、各地で起こっていたと思うと、言葉もありません。
  
しかし、人は、どうしてあそこまで残虐になれるのでしょうか。ついさっきまで、にこやかに談笑していた人が、血まみれのナタを平気で持っている姿は、どうしても納得できません。ラジオを通じて、煽られて、集団ヒステリーのように、なってしまうのでしょうか。その時、個人の理性なんて、なくなってしまうのでしょうか。
  
後日、「どうして逃げた?」と、聞かれても、どうしようもなかったとしか、答えられないだろうし、あの場合、そうするしか、選択肢はなかったのだと思います。 
生き残った人間も、一生心の傷は消えず、死ぬまで、辛い思いを背負って生きていくしかないのでしょうねぇ。こういう悲劇をなくすためには、いったいどうしたらいいのでしょうか・・・。(2008,06,09)
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