わたしを離さないで           |  
  
2010年 イギリス・アメリカ(NEVER LET ME GO) 
ロマンス     
  
<監督>マーク・ロマネク 
<キャスト>キャリー・マリガン ,   アンドリュー・ガーフィールド ,   キーラ・ナイトレイ ,   シャーロット・ランプリング ,  サリー・ホーキンス,  ドーナル・グリーソン	
  
<ストーリー> 
自然に囲まれた寄宿学校”ヘールシャム”で学ぶ子どもたちは、完全に外界から隔離されていた。そこで暮らすキャシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)は、大の仲良しだったが、ルースとトミーがつきあい始めて、キャシーは、寂しい思いを感じる。そして、18歳になった時、彼らは新しい施設に移ることになった・・・。
  
<感想> 
ブッカー賞作家の、カズオ・イシグロの同名小説の映画化です。 
原作を読んでいたのと、主演の3人のキャスティングを見て、震災後、久しぶりに映画館に行く気になりました。
  
そんなわけで、ストーリーは、知っていて、話がどうなっていくのかも、よく知っていたはずなのに、 
もう、辛くて辛くて、後半は、画面をまともに見ることが出来ませんでした。
  
あまりにも痛々しすぎる。 
そして、その痛々しい運命を静かに受け入れてしまっている彼ら。 
悲しすぎます。
  
原作を読んだ時も、悲しいと思ったけれど、 
やはり映像としてみると、その悲しみが、さらに深く、さらに痛々しく感じられました。
  
それは、逆に言うと、とてもうまく映画化されていると言うことでしょう。 
美しいけれど、どこか寒々とした風景。 
悲しみや、痛みや、後悔や、愛情を心に秘めたキャストたちの演技。 
すばらしいけれど、そのすばらしさ故に、積極的にはおすすめできないのが悲しいです。 
もっと心が強い時に見たかった作品かもしれません(T_T)。(2011,03,30)
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