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私は告白する      


1953年 アメリカ 犯罪・スリラー

<監督>アルフレッド・ヒッチコック
<キャスト>モンゴメリー・クリフト , アン・バクスター

<ストーリー>
カナダ、ケベックにある教会の神父、マイケル・ローガン(モンゴメリー・クリフト)は、夜遅く、下働きのオットー・ケラー(O・E・ハッセ)が教会内に入るのを見かける。そして、彼は、ケラーから、殺人を犯したとの懺悔を聞いてしまう。翌日、ケラーの言ったとおり、ある弁護士が殺されているのが発見されるが、ローガンは、神父としての戒律によって、真犯人を警察に告げることが出来なかった。しかし、捜査は、意外な方向へと向かう・・・。

<感想>
ヒッチコック監督の50年以上前!の映画です。
主人公の、神父という職業の特殊性をメインに描いた作品です。

キリスト教には疎いですが、神父は懺悔の内容を口外してはいけないというのは、聞いたことがあります。でも、そういう戒律と、重大な犯罪の真実とは、どちらが重いのでしょう。神父としては、やはり、戒律が最重要項目なのでしょうねぇ。
その後のローガン神父のかたくなさは、神父としては、模範的で、苦難が大きければ大きいほど、得られる喜びも大きいのかな〜〜と、思いつつ、見ていました。

でも、途中からは、他のファクターも出てきて、神父は、二重の苦しみ。さてさて、いったいどうなるのでしょう〜〜(^^)。

ヒッチコックの映画だと期待したほどには、面白くありませんでした。
ローガンの元カノのルースが、無駄で、余計な供述をさせられ、窮地に陥ったり、ローガンが復員してからのルースの態度が納得できなかったり、裁判結果も、あら?という感じだったし、ラストへの流れも、イマイチ納得できずでした。今なら、こんな映画、ボツでしょう、きっと(^^;。
ヒッチコックは、この映画、だいぶ手抜きをしたのかな??と思ってしまいました。

でも、キャストは、豪華なようでした。モンゴメリー・クリフトは、なかなかのイケメンで、当時、人気があったのではないでしょうかね??
ルース役のアン・バクスターは、この映画の3年前に撮った「イヴの総て」で、アカデミー主演女優賞にノミネートされました。(2008,09,12)



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