シネマチェックトップページ>50音別index>ワ行index>ワ 
 
  
私の少女          |  
  
2014年 韓国 (A GIRL AT MY DOOR) 
    
  
<監督>チョン・ジュリ 
<キャスト>ペ・ドゥナ	,  	キム・セロン	
  
<ストーリー> 
韓国。田舎の村に新任の女性警察署長ヨンナム(ペ・ドゥナ)が赴任してきた。彼女はそこで、いじめや家庭内暴力を受ける少女ドヒ(キム・セロン)と出合い、何とか助けたいと思うようになる。しかし、ヨンナムには、ある隠された事情があった・・・。
  
<感想> 
「ほえる犬は咬まない」「空気人形」のペ・ドゥナと、「冬の小鳥」のキム・セロン共演作です。 
このキャストを見ただけでも、映画への期待が高まります(^_^)。
  
貧しい辺鄙な村に新しい警察署長として赴任してきたのは、訳ありの女性警察官だった・・・。
  
映画を見るまでコメディー映画なのか、シリアス映画なのか、知らなかったのですが、この色彩を抑えた冒頭を見ただけで、
明るい要素が無い作品だろうなと、想像できました(^_^;。 
そして、実際に見ると、思っていた以上に、暗くて、陰惨な話でした。
  
村に入って早々、いかにも痛々しげな少女が道端に佇み、口汚い老婆や、調子がいいだけで教養のなさそうな男が登場します。 
そのほかにも、不法滞在労働者の話、酒を浴びるように飲んでは暴力を振るう男、同性愛者への偏見など、これでもかというほどの韓国の暗い現状が、押し寄せます。 
暴力のシーンが多いので、見ているのが辛かったです。
  
救いは、地元の警察官が、地域に密着しつつも、人が良さそうで、女性所長が赴任しても、ひどい偏見もなさそうだったところでしょうか。
  
そんな中で、主人公の女性警察官は、理不尽な暴力を受けている少女に寄り添い、彼女を暴力から守ろうとします。が・・・。
  
こういう映画を見ると、数年前大ブームになった韓国発のラブコメのあの美しい男女の美しい生活って、なんだったんだろう?!と、不思議に思えてきます。 
あれは、一種の現実逃避だったのでしょうかねぇ・・・。
  
3年おきぐらいにペ・ドゥナの作品を見ていますが、今回の作品の彼女も、とてもよかったです。 
警察官としての彼女は、りりしくてかっこよく、一方で、仕事から離れると、一人で酒におぼれる彼女(飲んでも乱れないのは、さすがに警察官!)とのギャップが、彼女の心の悲しみの空洞を感じました。
  
ドヒ役のキム・セロンは、大分大きくなっていましたが、イメージは変わらず、演技も、お上手でした。 
終盤のケータイ電話のシーンは、痛々しかったです・・・(T_T)。(2015,05,31)
 |   
 | 
 |   
 
 
 
 |  
  |