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16ブロック      


2006年 アメリカ アクション・犯罪・スリラー   

<監督>リチャード・ドナー
<キャスト>ブルース・ウィリス , モス・デフ , デヴィッド・モース

<ストーリー>
夜勤明けのジャック・モーズリー刑事(ブルース・ウィリス)は、帰ろうとするところを上司に、仕事を押しつけられてしまう。それは、証人エディ(モス・デフ)を16ブロック先の裁判所まで護送するという、15分足らずのごく簡単な仕事だったのだが、突然、彼らの車が何者かに襲われてしまう・・・。

<感想>
くたびれた、おっさん刑事が、いつの間にか事件に巻き込まれてゆく・・・というのは、同じくブルース・ウィリス主演の「ダイ・ハード」シリーズと同じなのですが、この映画の彼は、くたびれている上、アル中で、マクレーンのように正義感に燃えているわけでもない、どうしようもない男なのでした。
でも、私は、「ダイ・ハード4.0」のマクレーンのように人間離れした不死身男より、この映画のジャック・モーズリー=ブルース・ウィリスの方が、味わいがあって、好きです。なんだか人間的で、ホッとしますよねぇ(^^)。

そんな彼が巻き込まれた事件は、証人の護送を阻止しようとする警察内部の人間が絡んだ犯行でした。そのため、ジャックのかつての同僚たちが、彼に向かって牙をむいてきます。ある時は、ジャックを懐柔しようとし、ある時は、証人もろとも殺そうと狙ってくるのです。
四面楚歌のジャックは、そんな窮地の中、わずか16ブロック先の裁判所目指して、必死に進んでゆきます。

16ブロックというのが、どのぐらいの距離なのかというと、1.6kmぐらいだそうですね。歩いたって、たいしたことのない距離が、今回の映画の見所です。
この街を知り尽くしたジャックならではの、巧妙な脱出は、果たして成功するのか?!
何回も、もうだめか?!と、思わせておいて、見事に敵を欺く仕掛けは、なかなか面白かったです。

そして、こういう役をやらせたら、やっぱり、ブルース・ウィリスは、うまいんですよね〜〜。
命を狙われる証人役のモス・デフのしゃべり方は、余り好きではなかったですが、彼らの掛け合いは軽妙で楽しかったです。(2007,11,04)



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