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「天使と悪魔」上・下
ダン・ブラウン  






本年度、全世界でNo.1ベストセラーを独走!
全米500万人がはまった
驚異の書、ついに日本上陸
伝説の紋章は、悪魔のゲーム。(帯より)



あの、誰もがはまった「ダ・ヴィンチ・コード」の著者の、第一作目の作品です。
「ダ・ヴィンチ・コード」よりも強烈だよという話を聞いていたので、期待に胸をふくらませて読みました(^^)。
なるほど、これは、すごいです!
「ダ・ヴィンチ・コード」もそうでしたが、この本も、ローマの詳細な地図と、美術書を横に置いて、首っ引きで読みたい本でしたね〜。でも実際には、本屋でそれらの資料を調達する前に、本の方を読み切ってしまいました〜(^^)。
しかも、私の知らないことばかり!(これは、ほとんど当たり前・・・(^^;)。
反物質に、イルミナティ、スイスのセルンに、アンビグラム・・・。またまた、知的好奇心を刺激されます。

主人公は、「ダ・ヴィンチ・コード」と同じく、ハーヴァード大教授、ロバート・ラングドン。彼は、今回は決死の活躍をしていました(^^)。あんな事、可能だろうか?!
それにしても、この著者の著作に対する下調べには、頭が下がります。相当時間がかかったでしょうねぇ。研究者顔負けですね。
そして、美しく、完璧なアンビグラム。すばらしい!何回も本をひっくり返しては、ため息をつきました(^^)。
クライマックスは、「カンフーハッスル」ではないですが、「ありえね〜!」と思いつつもエキサイトしましたね〜(^^)。もし、あの時、カメルレンゴが、階段でこけたら・・・?!ヘリのエンジンがかからなかったら?!強風が吹いて、違うところに着地したら?!と、心配性の私は、ハラハラしどうしでした〜(^^)。
結末も出来すぎの感はありますが、面白かったことに変わりありません。
ラストのお二人は、なんだか007シリーズみたいで、あまりにも予定調和・・・と、少々白けましたが、まあ、知的とはいえ、娯楽作品だから、いっか・・・(^^)。

でも、著者の予想と反したことがひとつ。法王逝去の後のコンクラーベ。本書では、世間の関心が薄いとなっていましたが、今年行われたコンクラーベは、世界各国から信者が集まり、マスコミも、大騒ぎ。宗教に無関心な人が大多数の日本でも、連日TVを賑わしていましたよね。
そんなわけで、今のところ、教会も、本書のような危機感を持たずに済むかも(^^)。でも、その興奮も、本書が一枚からんでいたりして・・・?

いよいよ「ダ・ヴィンチ・コード」が、公開されるそうです。楽しみ!。この「天使と悪魔」も、コロンビアが買い取ったとか。でも、トム・ハンクスねぇーーー。やっぱり、私のラングドンは、クライブ・オーウェンなんだけどな〜〜。 (2005.07.11)