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「押入れのちよ 」
荻原浩
ぞくりと切ない、9夜の物語。
今なら
この格安物件、
かわいい女の子が
(14歳・ただし明治生まれ)
ついてきますーー。(帯より)
「明日の記憶」
の著者のホラーな短編集です。
思っていたよりも、ずっと面白くて、とっても満足できました。
怖いだけじゃなくて、切なく、切ないだけじゃなくて、やっぱり怖いお話が詰まっていました。
短編だからと言って、ばかにしてはいけません。
夜、寝る前に「押入のちよ」を読んでいたら、怖くなってしまいました(^^;
・「コール」 小説の魔法に掛けられてしまいました。映像化は、絶対無理な、小説の中だけの秘密の世界。
友情も、大事だし、愛する人も大事。彼のように、死んだ後も、温かい心のままでいたいなと、思ってしまいました。
・「押入れのちよ」 最初は、怖かったけど、読むうちに、ちよと恵太の、掛け合い漫才みたいなやりとりが、面白くて、笑ってしまいました。
・「老猫」 これを読んで、猫嫌いな人は、やっぱりネコは、いやだ〜って、思うこと請け合いです。ネコ好きな私でも、やっぱりなぁ・・・と思ってしまいました(^^;。
・「介護の鬼」 年を取るのが怖い・・・(T_T)。
・「木下闇」「しんちゃんの自転車」 悲しく、切ない遠い日の思い出・・・。 (2006.08.22)