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「残穢」
小野不由美


怨みを伴う死は「穢れ」となり、あらたな怪異の火種となるのか──。畳を擦る音が聞こえる、いるはずのない赤ん坊の泣き声がする、何かが床下を這い廻る気配がする。だからあの家には人が居着かない──何の変哲もないマンションで起きる怪奇現象を調べるうち、浮き上がってきたある「土地」を巡る意外な真実。著者九年ぶりの五〇〇枚書き下ろし、戦慄のドキュメンタリー・ホラー長編。 (内容紹介より)





「ざんえ」と読みます。
その響きだけでも、なにやら恐ろしい・・・。

「怖い」と聞いていたので、怖がりの私は、この本を読むときは、夜や一人の時は避け、図書館だったり、映画館だったりという人混みの中や、家ならば、家人のいる昼間に限って読んだのでした。

ドキュメンタリーホラーです。
著者や、他の作家さんは、本名で、出てくるので、本当のことなのかなと思いますが、どうなのでしょう。
フィクションホラーのような、派手さはないものの、こういうことが、本当にあるのだという、逃げ場のない恐ろしさが、じんわりと、迫ってきます。
思い込みとか、他人からの影響などをとことん排除して、冷静に書かれてあることで、かえって、真実みが増しているように思えます。
でも、理論的であるが故に、怖さも、それほどではなかったです。
とはいえ、前半の、様々な現象が描かれているところは、ぞ〜〜〜〜っとしました。
特に蛇口に映し出された・・・・・なんて、今思い出しても、恐ろしいーーーー、ひぃーーーー(T_T)。

私の家は、元々田んぼだったところに建った新築なので、こういう因縁とか事象は、あり得ないと思えるのが救いでした。あ〜〜助かった!
ただ、昨晩の雨で、寝室が雨漏り!?( ̄□ ̄;)!!して、ポタッ、パタッと、音がしたのには、心底びびりましたけど・・・(T_T)

私は、怖がりだけれども、お化けや幽霊は、恨みをかう人にしか出てこない、もしくは、その人を愛している人にしか、見えないという確信?!が、あったので、ホラーでも、安心して?読めたのですが、
それを覆したのは、この本の中でも触れている、「呪怨」なんですよねーーーー。
家に憑く怪奇。
あぁ、これこそ、なんの罪も無い人を怖がらせる、罪深い現象ですよ。
いまだに、夜中に目を覚まして、思い出しては、ぞっとするのは、「呪怨」の、あのシーンだったり、本の中にも登場する平山夢明さんの、あのシーンだったりするのです(T_T)。
ひぇー、もう、ホラーを読むのは、やめようかしらん・・・(^_^;。(2013,08,25)




≪本≫
平山夢明「「超」怖い話θ(シータ)」

≪映画≫
呪怨
呪怨2