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ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾


1度限りの大トリック!
劇中の殺人は真実か?
俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。
これから舞台稽古が始まる。
豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。
だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。
はたしてこれは本当に芝居なのか?
驚愕の終幕が読者を待っている!(Amazonの説明より)


先日映画を見た時、なんとなく納得いかなかったので、原作を再読しました。
再読といっても、1996年の作品なので、自分の感想はアップしていず、しかも、当時自分が読んでどう思ったかすっかり忘れ果てているので比べられずに残念。
そんなわけで、まるで”映画を見た後、初めて原作を手にした”状況で読みました。

映画の方は、違和感がゴロゴロしている感じで、しっくりこなかったのですが、原作では、読むだけで状況が、しっかりと分かって納得出来ました。映画を見ていたからかもしれないけど。

この”閉ざされた雪の山荘”もどきという設定!東野さんの遊び心がとても感じられます。
逃げようと思えば、いつでも逃げられるのに、それでも誰も逃げようとしない・・・。
なんということでしょうーー。

また、色々な伏線があって、もし、映画を見ずに原作だけ読んでいたら、終盤に来て、そうだったのか!?!と、びっくりすることと思います。
そして、驚く設定ばかりではなく、犯人の気持ちにも寄り添った終盤の流れも”ならでは”と思われるのでした。

そんなわけで、今度はまた映画を見たくなったかも(^▽^)。 (2024,11,25)