意見交換掲示板過去発言No.0000-201601-113
Re2:大切な物ほど目に見えないし、重要な事程ネットなんかで簡単に答えて欲しくないです |
投稿日 2016年10月25日(火)17時57分 投稿者 プロキオン
また、「目に見えないものほど大切」と仰るのは結構ですが、社会においては目 に見えるものなら、なおのこと大切にして欲しいですね。見えなくてはならない ものが見えていない事は、ちょっと問題だと思います。 獣医師なら、自分1人で何でもできるわけではなく、過去の罪重ねの上に立脚し ていることをゆめゆめ忘れてはなりません。 それでも結局、みみさんも納得されてはおられないのですが、 http://www.vets.ne.jp/log/search/data/0000/200306/73.html そういうみみさんに対する意見もあって、 sutemaru先生の意見 http://www.vets.ne.jp/log/search/data/0000/200306/68.html Big1先生の意見 http://www.vets.ne.jp/log/search/data/0000/200306/69.html わたらい先生の意見 http://www.vets.ne.jp/log/search/data/0000/200306/73.html sutemaru先生:命を守ってあげられるのは飼い主さんだけ http://www.vets.ne.jp/log/search/data/0000/200306/78.html 上であげたみみさんに対する飼い主さんの厳しい意見というのも、この時に投 稿されたものです。 今回のような解剖実習を忌避する意見の投稿というのは、過去何度も投稿され てきており、それ故にこの意見交換の定番質問集へと転載されているわけです。 で、今回のこれらのやり取りとは直接関わってはおりませんが、それ以前に解 剖実習の検体不足に対する不安の投稿がKAN&哲さんから投稿されています。 2003年2月15日 KAN&哲さん:解剖実習用の検体の不足に対する不安 http://www.vets.ne.jp/log/search/data/6000/200302/58.html サラリーマンものを多く執筆されている青木雨彦さんの著書の中に今回の釜澤 さんの書いておられることを言い当てているようなものがあります。 記憶の中のものなので、正確な表現ではないのですが、 「大人たちよ、僕達のことを分かったつもりにならないで」という新人サラリ ーマン言い分に対して、先輩諸兄の返事が 「坊や、聞いたような口をきくんじゃない」というものでした。 正確でない分を補足しますと、「ゆとり君」だ「ファジー君」だで、一まとめに しないで欲しい、自分達は一人ひとり違う人間だし、型で押し出したような簡 単なまとめ方は不本意であり納得しかねるという言い分です。 対する答えの方はというと、その言い分こそもうすでに何度も耳にしたことで あって、今更の言い分こそが、ひとまとめにされる理由だというものです。 今年の新人も充分に青いよと言っているわけです。 「青きはサバの背にして、黒きは人の腹のうち」とか、「腹に一物背に荷物」と かの先輩サラリーマン諸兄の愚痴につながっていくわけです。 釜澤さんの本文も、みみさんの最後の意見も獣医師として現場に立っている側か らみると、ほぼこの青木さんのエッセーと重なって見えてしまいます。 オリジナル性に乏しく、また、この話しかと先輩諸兄は受け取るのですね。言っ ている本人が大真面目に話しているのは論を待たないのですが、「またこの話しか 」で相手にされないのですが、厳しい意見を言っている先生にしても、獣医師にな れるように 背中を一押ししてあげようということなのではないでしょうか。 次にあげるのは、波多野さんという文筆業というか作家の方の意見です。獣医師で はありませんが、獣医療には深い関心を寄せている方です。 この波多野さんのレスはみみさんへの意見ではなく、別の方の同様の意見に対して のものです。質問者の投稿に対して、またこの話しかでレスが付きかねていたのを みて、波多野さんがレスを書いて下さっています。 2004年 うのはなさんへのはたのさんの回答 http://www.vets.ne.jp/log/search/data/0000/200401/125.html 多方面からの切り口があるようですが、シュールなものもありますよね。 解剖実習などというものは、獣医師の研鑽としては、スタートラインにつくまでの 問題であって、「解剖をしなければ獣医師になれないという矛盾を孕んだ命題」とい 程のことではありません。 御本人にしてみれば大きな壁と考えておられるのでしょうが、陸上のハードル競技 に例えれば、スタートラインの白線の高さでしかありません。後に控えている本物 のハードルに比較すれば。 現場で命や死と向き合っている獣医師に向かって、「やさしい自分」をことさらアピ ールしてもそれは意味をなさないことです。辛い選択は山ほどありますから。
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