獣医師広報板ニュース

災害と動物掲示板過去発言No.0700-201107-17

Re:進歩か逆行か
投稿日 2011年6月20日(月)13時44分 投稿者 チッチ

 「勝手レスキュー」と緊急災害時動物救援本部が築いてきたシステムの違いが、よく分からないままぼんやりとしている人が多いんじゃないんでしょうか?
 サイトを移転した「石巻動物救護センター公式サイト」は巻頭で標記”ご注意”を呼び掛けています。
 『当地域での、個別ボランティア団体の活動は混乱を招きますのでご遠慮ください。
また、当センターで活動されている方は当センターの「腕章」と「名札」を提示しておりますので、
個別のボランティア団体名は提示しておりません、ご注意下さい。』

 被災地の動物救援センターが、なぜこういう注意をわざわざ呼び掛けなくてはならない状況になるのか、多分、多くの人が具体的なイメージが湧かないんだろうと思います。

 分からない人達に分かるように説明する必要がありますね。
 被災地のセンターも犬猫を保護してる、勝手レスキューも同じ事をしてる、どこが違うの〜?とかね、被災地は遠いから通えない、被災地のセンターもボランティアなしでは回らないでしょう?だから、被災地の保健所や警察に届出してなら県外に連れ出したほうがいいんじゃな〜い?とかね、そういうのがある。 

 『困難にあったら動物の所有権を放棄する、そういう流れを当たり前にしてはいけない。
日頃、愛護団体の多くは終生飼育の大切さを訴えるけれど、災害時になると簡単に譲渡対象にしてしまうことが多すぎる。
飼うのが大変な人のところにいるよりも、余裕のある人に飼われるほうが幸せという意見は空恐ろしいです。』

 という正論が、そのままには受け取れない人達も多いでしょう。
 被災地の飼主さんもいろいろなお考えがある。
 飼主意識の向上は平時にやればいい、災害時の今を利用して「そういう流れを当たり前にしてはいけない」はひどいんじゃな〜い?と思う人もいる。

 ペット防災ネットワークさんの立位置には賛同ですが、その立位置に立った発言だけでは、勝手レスキューさん達の理解が促進されない。
 私も困っているというか、どう言えば分かるんだろうなぁと当惑している。

 ほんと、分かってないですよ。
 だから、THEペット法塾の緊急災害時動物救援本部宛「意見書兼公開質問状(2011年4月21日付け)」のようなお門違いの要求が出てくる。本部が集めた基金を勝手レスキューの私たちにも頂戴と言っている。
 ご冗談でしょ!

 しかし、そういう人達の自他の区別のつかない虫のよさとか狡さを言う以前に、出だしから分かってないんだなぁと思います。
 何が分かっていないか質問してくれれば、答えることが出来ますが、さぁ、あの人達は何が分からないんでしょう?
 私が途方にくれるのは、その点です。

 ペット防災ネットワーク さんには分かります?

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