獣医師広報板ニュース

災害と動物掲示板過去発言No.0700-201107-3

Re:支援のあり方
投稿日 2011年6月2日(木)04時39分 投稿者 ペット防災ネットワーク 

私の住む県のなかに用意された被災者受け入れ住宅は99%がペット禁止です。
が、ただ1町、郡部の小さな町ですが3戸だけ町営住宅を用意し、「原則ペットはご遠慮いただきますが、屋外飼育ならばできるだけご希望に添うよう検討します」と町の公式サイトに表明しています。
県内のほかの市町はけんもほろろに「ペットは禁止」と冷たく明記しているなか、この町だけは被災者の心に寄り添う対応をしていてうれしくなりました。

で、たとえば、この町営住宅に屋外飼育の犬を連れて入居する方がいるとしたら、近くに住む私はどんなサポートができるだろうかと考えました。
散歩、遊び相手、掃除、病院紹介、通院、フード提供、近隣に認めてもらうためのトレーニング等、飼い主さんと犬に私という者を受け入れてもらえれば、そこで暮らしやすくなるさまざまな手助けができます。
仕事を探すために留守がちになることもあるでしょう、なにか手続き等で自宅のあった東北へ泊まりがけで戻る必要が出てくるかもしれません。犬の世話に充分な時間もお金も余裕もかけられないでしょう。
いつでも声をかけてと言える関係になる努力をしたいと思います。

そして、私が行けないとき代わりに行ってくれる誰か、行けないけれどフード少しなら送るよという誰か、寒くなってきたら敷物が必要だろうから知り合いに言って集めるねという誰か、そういうふうに1家族と1匹の犬を中心に、支援者をまた外側の支援者が、さらにまた外側の支援者が支える仕組みができていくと思います。

町がせっかく用意した「屋外飼育してもいい」住宅です。その決断を喜ぶだけでなく、ボランティアからも協力を申し出るべきでしょう。地元獣医師会のフォローも必要でしょう。
環境省がグッド・プラクティスに取り上げてくれるような形をめざしてみたいと思っています。

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