意見交換掲示板過去発言No.0000-200802-85
Re:フィラリアの薬の話聞いたら病院からこれもらった。 |
投稿日 2008年2月22日(金)10時13分 投稿者 けりーずはうす
フィラリア予防薬は7−8年前から「要指示薬」となっています。 要指示薬の意味は、病院からもらった用紙に書いてあるとおりです。 つまり、この表示のある薬は獣医師がその動物を診察しなければ処方してはならない薬であり それを破れば処方した獣医師が罰せられるというものです。 では、なぜフィラリア予防薬が要指示薬である必要があるかというと、投薬を受ける動物がフィラリア陽性であった場合 フィラリア予防薬を投与すると、副作用が出る場合があるからです。 獣医師は、その動物がフィラリア陽性であった場合は、飼い主さんに説明をすることまた適切な処置を講じることが必要となってきます。 このフィラリア陽性である可能性は、毎年きちんと検査をし投薬をしている場合でも年間に1−2例は見受けられます。 この原因として考えられるのは 1、予防薬投与期間中に体重が大幅に増加し、投薬量が足りていなかった 2、投与していたと思っていたが、実は薬を半分ほど出していた 3、獣医師の処方どおりに投薬していなかった(投与を忘れてしまっていたあるいは必要ないと切り上げてしまった場合など) 4、1〜3が除外できる場合のみ、予防薬が合わず効果がほとんどなかった といったものです。 原因を特定することで、今後の対応策を考え対処していきます。 また、毎年検査を受けずに初めての当院でフィラリアが陽性がわかった場合、犬がいつからフィラリア陽性であったかが分かりません。 場合によってはすでにフィラリア症になっていて、症状もでていたということもありました。 以上のことからフィラリア予防薬は要指示薬としての指定が適切であり、当院では今後もその必要性を 飼い主さんにこのように説明していくつもりです。
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