意見交換掲示板過去発言No.0000-201501-38
Re18:うさぎの口内膿瘍 |
投稿日 2015年2月15日(日)00時50分 投稿者 チーママ
おつらいですね。考える事から逃げる…というのも、良く分かります。決してパパさんだからという問題ではなく、どんな飼い主でも遭遇する問題でもありますから、あまりご自分を責めないように。 そんなにすると、コルちゃんが自分がいるからいけないのか・・・と思ってしまいますよ。 飼い主にもいろいろな都合があります。やってあげたくともできないことも当然あります。熱を入れて良き上にもさらに良いようにすべてをなげうってという飼い主さんもいれば、そこまでは出来ないという飼い主さんもいます。それは当然でしょう。 人間は生活しなくてはいけない以上、うさぎ最優先と言うわけにもいかないのが普通です。 ですから私はいつも「飼い主さんの数だけ、うさぎの数だけ、飼い方がある」と言っています。飼い主もうさぎも一つとして同じものではないのですから、その方ができるだけの事で十分だと思っています。 私ならどうするか…実際にその立場になってみないと分かりませんが、まだ6歳と言う体力にかけて、もう一度だけやってみるかもしれません。ただ術後、本兎のつらさも考えると、飼い主さんのお世話のつらさも考えると、このままできるところまで行って、いよいよ本人が強制給餌も受け付けず、呼吸も荒く、じっと痛みに耐えながら生きているようなら、先生にお願いするのもありかと思います。 どの選択肢をとっても、今までのコルちゃんは幸せだったのですから、恨むこともないと思います。飼い主さんもご自分を責めませんように。人間に限らず、生き物はそれなりの運命を持って生まれてくるのですから、それを人力でどうにかできるのは限りがあります。 昨年 私は愛娘を亡くしました。まだ7歳と言うのに。慢性膀胱炎を積極的に治療していたのですが、旅立ってしまいました。うちの先生は「ウサギは潔いのです」と言います。行くと決めたら、人間が止めようがない。反対にもうダメだろうと思っても、その子の時が来ないならば、何とか立ち上がってくるものです。 解剖して、慢性の膀胱炎が死因となるような状態ではありませんでした。肝臓もすい臓も綺麗なものでした。肺も心臓も全く問題がない。結局膀胱炎を患っていた間に食欲が落ち、消化器官の再起動がどうしてもかけられなかったのです。どんな薬を使っても、動き出さなかった。肥満気味の子でしたが、以前はあった脂肪が、きれいさっぱりなくなっていました。すべてを使い尽くして、眠るように旅立ったのです。 もちろん胃腸に異常な所見はありませんでした。それなのに、なぜ再起動が出来なかったのか。消化器官が動いてさえくれれば、まだ助かったのに。 と言うところに、この子の命運を感じました。すべての薬に反応しなかったのです。 最後の晩に、「気持ちいいの〜」サインをしてくれたのが、せめてもの慰めです。というか、娘の私へのありがとうのメッセージだったのだろうと思います。 まだ7歳と言う気持ちはありますが、その子なりの命運を尽くしていったのだと納得しました。 ぱぱさんのコルちゃんも、それなりの命運を生きています。それをサポートしてあげるのがパパさんのお役目。もう一度手術して今しばらく尽くさせてもらうもよし、もう痛い思いはしなくていいよとこのままいくところまで行くのもよし、どの道を選んでも、コルちゃんは「それでいいよ♪」と言ってくれると思いますよ。ここ一番が、辛抱のしどころです。最後までコルちゃんと一緒に歩いて行こうと気を引き締めてくださいね。
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