http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1029/20080628_07.htm
耕英住民が一時帰宅　避難所では「心のケア」

　岩手・宮城内陸地震で行方不明となっている１０人の捜索は２７日、栗原市内で続行されたが、手掛かりは見つからなかった。一部現場では２次災害の恐れが高まり、難航した。

　同市花山の白糸の滝付近では、がけ崩れの恐れがあるため捜索を中断。２８日以降の再開見込みは立っていないという。同市栗駒の旅館「駒の湯温泉」では約１２０人、行者滝付近では約４０人が懸命の作業に当たった。

　４１世帯すべてが避難している同市栗駒沼倉の耕英地区住民は、各世帯から１人ずつが陸上自衛隊のヘリコプターで一時帰宅した。まとまっての一時帰宅は初めて。

　同市栗駒と花山の避難所では被災者の心を癒やそうと、仙台市の獣医師らが「アニマルセラピー」を開催した。イヌやネコ、モルモットを抱いた避難住民たちは、動物との触れ合いに笑顔を見せていた。

　一方、岩手県は陸上自衛隊岩手駐屯地に対し、支援要請を取り下げた。２８日に撤収する。自衛隊は地震発生時から給水、道路復旧、輸送などを担当してきたが、一関、奥州両市が「災害復旧に一定のめどがついた」と判断した。岩手県内から自衛隊はすべて撤収することになる。
2008年06月28日土曜日

避難所ではイヌやネコなどと触れ合う「アニマルセラピー」が行われ、お年寄りらが笑顔を見せた＝２７日午後１時３０分ごろ、栗原市栗駒のみちのく伝創館