獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-199910-56

RE:T.Sさん(今、生きている生命として)
投稿日 1999年10月13日(水)01時15分 SHOW

>「すべての生命は他の生命の死によって存在している。植物も基本的にその輪の中から逃れる事は出来ない。しかし何故それが罪なのか。強いものが弱いものを喰べる。強いものはそのことを気にしなければいい。獅子が鹿を喰べて罪の意識を持つだろうか。」

について。
あなたの生命は、他の生命の死によって存在していないのでしょうか?
確かに、獅子は鹿を食べて罪の意識を持たないでしょう。
ですが、自分の仔を食べられれば怒りを感じるでしょう。若しくは悲しみを感じるでしょう。
少なくとも、獅子(♂)であれば。
夢枕獏氏は大自然に身を委ねる生活を何回となく重ねているので、上記のような文章を書ける人だと思っています。
あなたは大自然の生命や、罪悪感に浸った事があるでしょうか?
若しくは、大自然の中で苦労をして生活している自分を想像した事があるのでしょうか?

>従って動物虐待が「罪」になる理由もわかりません。人間を殺すのが本当に罪なのは命を奪うからではなく、その可能性を奪うからだとどこかで読んだので極論すれば何の能力も無い寝たきりの人間は若人には劣ると思います。

同じ生命である筈の動物を戯れにいたぶる事は罪であると、自分は思います。
動物達は、その存在だけで人間を癒す事も出来る事があります。
例え、たった一人の人間にしか有効では無い「癒し」であっても、それは間違いなくあると思うのです。
片足を失って、それでも頑張って生きている動物を見て「あぁ、頑張ってるな。良し、俺も頑張ろう」とか、我が仔を育てる動物を見て微笑む自分に出会った事はないでしょうか?
存在そのものが何がしかの感銘をもたらしては居ないでしょうか?
だから「命が尊い」のでは無いでしょうか?
自分より、能力が劣るからと殺しても良いと、本当に思って実行した人をご存知ですか?
有名な所では「ドイツのチョビ髭のおじさん」と、最近では「某繁華街でハンマーとナイフを片手に現われた若者」です。
上記の様な事を本当に思っている人には彼らの気持ちが解るのでしょうか?
自分には永遠に解りません。

このような論争に文章を取り上げられて、夢枕獏氏はどういう感想を持つでしょう?

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。