動物看護師掲示板過去発言No.7000-200404-19
re;悲しくなります |
投稿日 2003年12月17日(水)01時21分 投稿者 わたらい
こういう所に獣医が出てきて書き込みするのも何かもしれませんが・・・ 基本的に経営者の頭と現場のニンゲンの頭は違いますし、あまり大きく気にする事ではないかもしれません。 AHTの方達といえば、動物病院のピラミッド構造の中で底辺を支えている存在です。 それこそ、肘や膝をプルプル震わせながら縁の下の力持ちをやっているわけですから、その存在が小さなモノであるハズがありません。 ただ惜しむらくは、AHTは裏方に回ってしまう存在です。いざ辞めた時にその人の重要さはよくわかると思いますが、その人がいる間は空気みたいに居るのが当たり前、スムーズに事が運んで当然のように思えてきますから、なかなか判ってもらえないかもしれませんね。 今ある便利さの中で金儲けを考えたら・・・まあ、そういうお話が出てきても何となく納得してしまいます。 長い事居れば自然とその人の能力や限界、欠点なんかがよく見えてしまうでしょうし。 6年もAHTが勤務しているというのは、そういう状態だと思います。 新米の獣医師なんかを入れて、AHTのやっている仕事も教えようとしても結構使えません。順当に大学を卒業しても相手は24歳、大概の人間はやった事のない肉体労働に体がついていかないからです。 まあ、きっと頭の中で考える事(ソロバン勘定)と現実は一致しないのが常のように思います。 普通、獣医師とAHTを比べれば、僕の経験の範囲ではAHTの方がその病院に長く留まる気がします。 獣医師は、3年もいれば開業するなり他の病院へ移るなどして、次のステップに移ってしまえます。 当然といえば当然でしょうが、3年も一つところに留まればその病院の良い所も悪い所も色々見えてきてしまいます。 だから獣医は、3年程度で病院を退職して自分のやりたいようにやる事を考えるようになるのだと思います。 しかし、AHTの方はそうはいかないかもしれません。 AHTの方で自分の病院を持つ(経営者になって獣医師を雇う)・・・という方向に進む方はあまりいないでしょうから、AHTの方が病院を辞めるという事はイコールこの業界から足を洗う事である方達が少なくないはずです。 だからこそ、この業界にいようとする限り一つの病院に長いこといるAHTの方は多く、実はAHTはとても辛抱強くエライ方達なのだと思う事が出来ます。 「ま〜た院長が愚痴いってるよ」で笑ってすませる事が出来るなら、その方が良いかな〜とも思います。 僕の知るAHTは、そんな感じで7年だったか8年だったか大分前に僕が辞めた病院に今も勤めています。 色々なモノがたまってきた所で、自分の理想を求めてこの業界を少し遊泳してみるのも方法ですね。 もちろん、その前に労使交渉(言いたい事をいってやる)はしっかりやっておいた方が良いとは思いますが。 また別の知人ですが、2件ほど勤めた後 腰を痛めて業界から足を洗った方がいました。 色々な病院、獣医がいる事がわかって楽しかったそうです。 伝え聞く所によると、新米の獣医に指示して治療させるなど、新人連中をアゴでこき使う仕事ぶりだったそうですから。 この辺の選択は、もう、人生色々というヤツでしょうね。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |