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エブリバディ・フェイマス!      


2000年 ベルギー・フランス・オランダ コメディー・音楽   

<監督>ドミニク・デリュデレ
<キャスト>ヨセ・デパウ , エヴァ・ヴァンデルフフト , テクラ・ルーテン

<ストーリー>
工場で働くジャン(ヨセ・デパウ)は、妻と、歌手を夢見る娘マルヴァ(エヴァ・ヴァンデルフフト)との3人暮らし。ある日、ジャンの勤める工場が閉鎖して、ジャンは、失業してしまう。そのことを妻に言い出せない彼は、ひょんなことから、人気スターと出会い、思わず、普通なら考えられないようなことをしてしまう・・・。

<感想>
全然期待もせずに見た映画ですが、思わぬ拾いものの、ハートウォーミングコメディーでした。それもそのはず、アカデミー賞でも、外国語賞にノミネートされた作品だそうです。

ベルギー映画というと、まず、ダルデンヌ兄弟の映画が思い浮かびます。彼らの作品には、寒い街で、ぎりぎりの生活をする人々が出てくるのですが、今日のこのベルギー映画は、ひょうひょうとしたコメディーセンスのある楽しい映画でした。

しかし、最初のうちは、やはり、寒々しい人間関係がうかがわれます。
どこの国でも、思春期の娘と、父親の関係って、似たり寄ったりなんですね。私にしても、父親がすごく嫌いだった時期があったので、この娘の気持ちもよ〜〜く分かります。でも、こうして、客観的に映画で見ると、父親の気持ちも、これまた、よく分かるんですね〜〜。自分の子供なのに、女の子であるが故に、どう対していいのか分からない父親の姿。もの悲しいです。

娘のマルヴァは、歌手になる夢を持っていて、のど自慢大会に、次々と出場します。
ただ、彼女、容姿のせいか、歌手になりたいと思っている割に、ちょっとやる気がないというか、自信がないというか、投げやりというか・・・(^^;。私が見てても、これでは、いかんでしょうと、いう感じの女の子です。
そして、そんな時の、父親が失業してしまうのですーーー。

でも、この映画は、そんなに深刻ではありません。
失業した父親は、ある偶然から思い切った行動をして、彼らの人生が一変してしまいます。まあ、見ている方としては、これがおもしろくて、楽しいのですが(^^)。
いったい誰が悪くて、誰がいい人なのか、それともみんながみんな、いい人なのか?!
ジャンの、悪者になりきれない、素直な性格が、いとおしいです(^^)。
ラストはいったいどうなっちゃうの〜〜?と、ハラハラしました(^^)。(2007,06,25)



★ベルギー関連映画★

・ダルデンヌ兄弟監督作品
2005年  ある子供
2002年  息子のまなざし
2005年  ロゼッタ
1996年  イゴールの約束

・そのほか
2001年  ポーリーヌ 



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