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グリーンブック      


2018年 アメリカ (GREEN BOOK)
伝記・コメディー   

<監督>ピーター・ファレリー
<キャスト> ヴィゴ・モーテンセン , マハーシャラ・アリ , リンダ・カーデリーニ

<ストーリー>
1962年、アメリカ。働いていたナイトクラブの休業で、職を探していたトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、黒人の天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手を務めることになる・・・。

<感想>
本年度アカデミー作品賞を獲得しました!
日本では、授賞式直後の公開だったので、グッドタイミングでしたね。
予告編を見たときは、地味目な感じがしたので、作品賞を獲得しなければ、スルーしていたかもしれませんが、作品賞を獲ってくれてよかったです。とても面白かったです。

差別が残るアメリカ南部での演奏ツアーをする黒人天才ピアニストと、その用心棒とのロードムービーです。
グリーンブックとは、自動車で旅行する黒人のためのガイドブックのことだそうです。
まだ公然と黒人差別が存在した時代、安全に黒人が旅行するためには、こんな物が必要だったのでした。

この映画の面白さは、品行方正な黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーと、がさつなイタリア系男トニー・リップの凸凹コンビの掛け合いにありました。
全く違う環境で生まれ育った二人が、お互いにカルチャーショックを感じながらの長旅。
そして、徐々に、二人の間に強い信頼関係が生まれるところが見所でした。

ドクター・シャーリーを演じたマハーシャラ・アリがアカデミー助演男優賞に輝きました。
彼の毅然とした立ち居振る舞いの中にも、人間としての弱さも垣間見れる演技は、素晴らしかったです。
何より、彼のピアノの演奏がリアル!短時間でピアノの練習をしたそうですが、彼が演奏しているようにしか見えませんでした。

そして、ヴィゴ・モーテンセンの演技も素晴らしかったです。
体重を20s増やしたらしいですが、「ロード・オブ・ザ・リング」のストイックなアラゴルン役と同じ俳優さんが演じているとは、思えないほどの別人ぶりで、すばらしかったです。
彼にもアカデミー主演男優賞をあげたかったですが、ラミ・マレック(「ボヘミアン・ラプソディ」)の受賞もうれしかったので複雑です(^_^)。

監督は、「メリーに首ったけ」などおバカなコメディー作品が多いピーター・ファレリー。
どおりで、上映中に何回も笑いが起きる面白い作品でした!
この作品で彼は、ラジー賞のラジー・リディーマー賞(名誉回復賞?!)にノミネートされていました(^_^)。(惜しくも?受賞は逃したようです)(2019,03,02)



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