チャイルド44 森に消えた子供たち          |  
  
2014年 アメリカ (CHILD 44) 
犯罪・スリラー     
  
<監督>ダニエル・エスピノーサ 
<キャスト>	トム・ハーディ	,  ゲイリー・オールドマン	,  ノオミ・ラパス	,  パディ・コンシダイン	,  ジェイソン・クラーク	,  ヴァンサン・カッセル	
  
<ストーリー> 
スタンリー政権下のソ連。国家保安省の捜査官レオ(トム・ハーディ)は、友人の子供の変死体を検分する。遺体は明らかに殺されたものだったが、上層部は、事故死として処理するように命令する・・・。
  
<感想> 
原作は、トム・ロブ・スミスの同名小説です。 
2009年版の「このミステリーがすごい」で海外部門の第一位を獲得した作品で、私も、ちょうど1年前に原作を読みました。
  
この題名は、子供の連続殺害事件を表したものですが、メインに描かれているのは、スターリン政権下の人々の生活の悲惨さです。 
人々の暮らしに秘密警察が目を光らせ、少しでも政権に楯突くような言動があれば、拘束され、拷問を受け、仲間の名前を強要されます。 
人々は、不自由な暮らしの中で、疑心暗鬼にさえなまれながら、じっと堪え忍びます。 
”楽園に殺人は存在しない”が建前(たてまえ)の社会では、たとえ子供が殺人鬼に殺されても、事故死だと言われれば、それを受け入れるしかない理不尽な社会です。 
  
そんな中、一組の夫婦が生存の危機を迎えます。 
そして、密かに立ち上がり、真相を調べ始めるのでした・・・。
  
暗い時代が舞台なので、映画の色調もダークです。 
権力の横暴を描くシーンは多かったものの、連続殺人事件の話は、原作以上に少ししか描かれていなかったので、原作未読の人に、事の次第が分かったかどうかは疑問です。
  
主演は、トム・ハーディ。 
「裏切りのサーカス」では、金髪のイケメンでしたが、本作では、だいぶ貫禄が出てました。 
彼も、カメレオン俳優なのかしら??(2016,10,19)
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