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誰がために鐘は鳴る      


1943年 アメリカ (FOR WHOM THE BELL TOLLS)
アドベンチャー・歴史   

<監督>サム・ウッド
<原作>アーネスト・ヘミングウェイ
<キャスト>ゲイリー・クーパー, イングリッド・バーグマン

<ストーリー>
1937年、スペイン内戦において、人民戦線派ゲリラとして活躍していたアメリカ人、ロベルト(ゲイリー・クーパー)は、峡谷鉄橋を爆破する命令を受け、ジプシーのゲリラたちと、行動を共にする。そして、両親を殺された娘、マリア(イングリッド・バーグマン)と出会う・・・。

<感想>
ヘミングウェイ原作の作品です。
とても有名な作品ですが、スペイン内戦の話とは、知りませんでした(^^;。

映画の舞台となるのは、ほとんどが、ゲリラたちのいる山岳地帯。
橋の爆破までの3日間の出来事が描かれていて、派手な銃撃戦なども、多くはありません。
しかし、ゲリラ同士のいがみ合いとか、無防備な空からの攻撃とか、そして、なんといっても、ラストの橋の爆破と、その前後の攻防が、(当時としては?)驚きのスペクタクル(たぶん)で、手に汗握る作品となっています。

そして、その緊迫の3日間の中において、ホッとするのは、マリアの存在。
山の中に、美しいマリアがいたこと自体が、奇跡なのですが、
その後の、マリアと、ロベルトの熱々ぶりは、何ともほほえましい”絵”となっています。

何しろ、マリア役のイングリッド・バーグマンの美しいこと!!!!
「カサブランカ 」の時も、綺麗〜〜!と、感嘆しましたが、今回も、実に、美しい!!
監督も、彼女の美しさを最大限に利用した映画作りをしています。

お相手のゲイリー・クーパーも、渋くて、素敵でした。
お似合いの二人ですね〜(^^)。

私は題名から、「鐘」が、重要な役割をしている映画なのかと思って、見ていたのですが、
鐘が出てくるのは、冒頭と、ラストだけ。
どうやらこれは、内戦によって、亡くなった、多くの人たちのための鎮魂の鐘・・・という意味のように思えました。
ここら辺は、原作を読まないと、はっきりとは分からないのかな??

スペイン内戦は、多くの悲劇を生み、それ故に、映画化も多くされています。
「ベル・エポック」「蝶の舌」「パンズ・ラビリンス」「デビルズ・バックボーン」など。
興味のある方は、どうぞ。(2012,02,19)



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