カーサ・エスペランサ 〜赤ちゃんたちの家〜      2003年 アメリカ・メキシコ 
<監督>ジョン・セイルズ
<キャスト>ダリル・ハンナ , リリ・テイラー , マーシャ・ゲイ・ハーデン , メアリー・スティーンバージェン , スーザン・リンチ, マギー・ギレンホール  
<ストーリー>子供に恵まれない6人の女性達が、南米のある国に滞在して、赤ちゃんとの養子縁組を待つのだが、手続きがなかなか進まない。”その日”を待つうちに、彼女たちの持つ、それぞれの事情が明らかになってゆく・・・。
*****

はっきり言って、知っている女優さんがこんなにたくさん出てなかったら、見るのをやめていた映画です。実際に1度、停止ボタンを押したのですが、せっかくだから、最後まで見ようと頑張りました(^^)。

子供に恵まれない女性には、共感できる映画なのかもしれません。
子供が欲しいのに恵まれず、そのために不幸なのだと思い、喪失感を持つ。そして、子供さえ抱ければ、全てがいい方向に向かうはずだと思っている女性達。確かに、そうかもしれないけれど、そうではないかもしれない・・・。確かなのは、子供を熱望するその情熱の強さ。

私がこの映画を見ていてずっと疑問だったのは、何故、アメリカや、アイルランドなど、自分の国での養子斡旋を望まないのかということで、その疑問は、とうとう最後まで解けませんでした。そのために何ヶ月も、言葉も通じない国に滞在する、そのストレスだけでも、大変なものだと思います。
その国が、ホテルと結託して、外国人が落とす滞在費を増やしているのではなかろうかと邪推したほどです。

一方では、その国の、経済的な困窮も描かれています。仕事のない人。観光客や、車に群がる親のいない子供達。そして、結婚しないで子供を産む女性達・・・。
一見、需要と供給が一致しているようにも見えるのが、なんだか不幸な気がしました。
貰われていった赤ちゃん達の幸せを、切に望む映画です。(2006,01,31)

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ガーディアンズ/森は泣いている   1990年 アメリカ ホラー   
<監督>ウィリアム・フリードキン
<出演>ジェニー・シーグローヴ、 ドワイヤー・ブラウン
<内容>森の木の精が、人間の姿となり、木の栄養となる、赤ん坊をさらう。
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印象が薄かったのか、2回も見てしまいました(^^;。(1999.11)

ガーフィールド      2004年 アメリカ コメディー・アニメ・ファミリー   
<監督>ピーター・ヒューイット
<キャスト>ブレッキン・メイヤー , ジェニファー・ラヴ・ヒューイット , ビル・マーレイ(声の出演) , アラン・カミング(声の出演) , ニック・キャノン (声の出演)
<ストーリー>ラザニアが大好きで、太り気味の猫、ガーフィールド(声の出演:ビル・マーレイ)。いつも、いたずらしたり、グータラしたりと、勝手気ままな毎日。しかし、ある日、飼い主のジョン(ブレッキン・メイヤー)の片想いの相手で、獣医のリズ(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)が、犬のオーディを連れてきたことから、ガーフィールドのお気楽な生活が一変する・・・。
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日本では、知名度が低いですが、この映画の主役ガーフィールドは、2600以上の新聞に連載され、2億6000万人を越える人々に愛読されている・・・らしいですから、とっても有名な猫ちゃんなんですね〜〜。
なるほど、あの太り気味の体型と、性格の悪さは、とても愛らしい?ので、猫好きには、たまりません〜〜。
私も、自分の猫(黒猫くうちゃん)と、ガーフィールドを比較しつつ、あのお腹のタプタプがリアルで、ついつい顔がほころんでしまいました。

ということで、ガーフィールドのキャラクターは、抜群にいいのですが、いかんせん、ストーリーが、もひとつパッとしません。
近所の犬をいたぶったり、牛乳を盗み飲みしたり、ネズミ退治しているように見せたりする態度は、かわいい??のですが、メインがねーーー。
正義感を持って走り回る姿は、性格的に猫には合わないのかもしれませんねーーー。
それに、人間に忠実で、可愛い姿が似合うのは、やっぱり犬の方なのかもしれないです。猫は、どこまでいっても自分勝手な方が、可愛いのかも〜〜(^^)。
それに、実写の人間のカップルの方も、イマイチでしたねーー。完全に、動物の演技に食われてました(^^;。
・・・とかなんとかいろいろ文句を付けているのは、やっぱり自分の猫が一番可愛いからなのかもしれません〜〜(^^)。全く、親ばかなんだからーーー(^^;。(2006,02,23)

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カーマ・スートラ       1996年 イギリス・インド エロティック・ロマンス
<監督>ミーラー・ナーイル
<出演>インディラ・ヴァルマ , サリタ・チョウドリー , ナヴィーン・アンドリュース
<内容>乳母の元で、一緒に育ったタラ(サリター・チョウドリー)とマヤ(インディラ・ヴァルマ)。しかし、二人の間には、主人と召使いという歴然たる身分の差があった。王ラジャ(ナヴィーン・アンドリュース)との婚礼が決まったタラは、屈託なく喜ぶのだが、いつも彼女のお古しかもらえなかったマヤは、二人の初夜の前にラジャと関係を持ってしまう。その事で家を追い出されたマヤは、愛の奥義を説くカーマ・スートラを女達に教えるラサ・デヴィ(レカー)と出会うのだった。
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これはもう、立派なR指定映画でした(^^;。とってもエロティック。
なんといっても、カーマ・スートラ=愛の教科書なんですから(^^)。
でも、それと同時に、とっても綺麗でもありました。色鮮やかな衣装。ジャラジャラとたくさんつけたアクセサリー。建物。風景。そして、なにより、インドの女性の美しさ。
インド映画というと、歌い踊るイメージですが、これは、イギリス・インド共同制作ですので、もっと静かで、セリフも英語です。西洋人や、私たちが落ち着いてみられる映画らしい映画になっていました。監督さんは、インドの方ですが、ハーバード大学卒業です。
性描写は少々過激ですが、切ない恋の物語も織り込まれています。男と女は、難しい・・・。美しいインドをご覧になりたい大人の方へ・・・。(2003,06,23)

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ガールファイト      2000年 アメリカ スポーツ
<監督>カリン・クサマ
<出演>ミシェル・ロドリゲスジェイミー・ティレリ
<内容>高校生のダイアナ(ミシェル・ロドリゲス)は、学校にも家庭にも不満だらけの毎日だった。そんなある日、弟の通っているジムに行って、そこで黙々と練習する選手達を見て、自分もポクシングを習おうと決心する。しかし、父親は、それを許さず、トレーナーも女子の選手がいないことを理由にいい顔をしない・・・。
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主演のミシェル・ロドリゲスの面構えがいいです。挑戦的なあの目は、とっても印象的でした。その反面、恋人といる時の彼女は、とってもかわいらしい。そのギャップもこの映画の見所かな。練習のシーンでは、思わず手がボクシングになってしまいました(^^)。ジャブ、ジャブ、ストレート!! 彼女、なかなかかっこいいです。ボクシングやりたくなりました=単純(^^;。(2002.07)

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害虫      2002年 日本 青春   
<監督>塩田明彦
<出演>宮崎あおい , 田辺誠一 , 沢木哲 , りょう , 伊勢谷友介 , 大森南朋 , 光石研 , 椎名英姫
<内容>中学1年のサチ子は、小学校の担任との恋愛事件や、母親の自殺未遂により、級友達の噂の的となり、不登校になってしまう。しかし、街で知り合った少年らと毎日を過ごすようになってからまた、彼女に笑顔が戻ってくる。そして、級友、夏子の働きかけによって、復学した彼女は、普通の学校生活を送るようになるのだが・・・。
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題名から、また「リリィ・シュシュのすべて」のような、いじめの絡んだ話かと身構えて観ていましたが、そうではなく、ホッとしました。
しかしですね、まず、告白しますが、主役のサチ子と、サチ子を温かく見守る級友、夏子を途中で、混同してしまいました(^^;。制服着てるし、髪の毛長いし・・・(^^;。ほんと、情けないーーー(T_T)。やっぱり、感想を書くには、もう一回観ないとダメでしょうね。でも、観るかなぁーーー?(^^;。ということで、ちょっとだけ(^^;。

印象に残ったのは、傷つきやすいこの年頃の少女達の意外なたくましさ。まわりの大人の方が、よっぽど、か弱いです。サチ子のお母さんにしても、ちっともお母さんらしくない人で、自分のことで精一杯。こんな人いるかなぁ。でも、若くして子供が出来て、大人になりきらずに母親になったら、こういう人になるかもとも思いましたね。
その点、サチ子の年代は、若いだけに治癒能力が高いのでしょうか。母親にも、友達にも受けいられない心の傷を、街の少年達と遊ぶことで、癒してゆき、笑顔を取り戻す様子は、観ていてうれしかったです。
でも、私がこの年代の頃は、やはり、少しのことでも傷ついて、こんなにたくましくなかったように思います。っていうか、学校内を走り回ったりしているような、まだまだあどけない(?)子供でしたね(^^)。
あの後、サチ子は、いったいどこに行くのでしょうか・・・。

ひとつびっくりしたのは、りょうの演技。あれでいいの?あまりの下手さに、違う人かと思いました(^^;。(2003,08,21)

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回転      1961年 イギリス ホラー・スリラー
<監督>ジャック・クレイトン
<出演>デボラ・カー , パメラ・フランクリン 
<内容>ギデンス(デボラ・カー)は、イギリス郊外の広大な屋敷で暮らす兄妹の家庭教師として雇われた。しかし、しばらく暮らすうちにその家にいるはずのない男女を目撃するようになる。そして、子供たちの様子にも、少しずつ異常性を感じるようになるのだった・・・。
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随分昔のホラーなので、ちょっと侮っていましたーー(^^;。今のホラー映画のように映像的に非常に怖いというわけではないですが、心理的な恐怖がじわじわと迫ってきます。しかも、とてもそれが、上品な作りになっています。

まず、ホラーには欠かせない人里離れた豪邸。でも、この豪邸にしても、とても美しい庭に囲まれて、おぞましさは微塵もありません。
でも、たとえば、飾られている花の花びらが触っただけではらっと落ちたり、子供がふと漏らす言葉の端々などが積み重なって、不穏な雰囲気に彩られてゆきます。
いったい、ギデンスの怖れていたことは、本当のことなのか?!
あぁ、ここで、終わらないでーー!と思ったところで、終わってしまいましたーー(T_T)。
いったいこれは、どう解釈したらいいのでしょうかねぇ(^^;。

この映画は、ヘンリー・ジェームズの「ねじの回転」が原作となっています。映画の題名も「ねじの回転」のままにしてくれた方が分かりやすいですよね。ねじの回転・・・ねじは、一方向にしか回らない・・・と言うことなのでしょうね〜〜。ちなみに、映画の原題は「THE INNOCENTS」です。この題名もいいですね〜(^^)。(2004,07,16)

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回路      2000年 日本 ホラー
<監督>黒沢清
<出演>加藤晴彦 , 麻生久美子 , 小雪 , 武田真治 , 哀川翔 , 役所広司
<内容>ミチ(麻生久美子)の同僚が自殺した。そして、その後も、周りの人間が、徐々に消えていってしまう。大学生の亮介(加藤晴彦)は、インターネットの接続を試みるうち、不気味なサイトに繋がってしまう。そして、彼の周りでも、おかしな事が起こり始める・・・。
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ホラーは怖いのに、見ずにいられないこのジレンマ・・・(^^;。
この映画は、怖さと訳わからなさにギブアップでした。
ミチが同僚を捜しに彼の部屋に行った時とか、亮介のPCに変なサイトが映ったりとか、こういう訳の分からない怖さって、一番怖いです。何かをしたから、祟られるとかいうのは、自業自得だから、納得できるけど、何で私がーーー!?っていうのほど怖いものはないですねぇ。

それにしても、分かりませんこの映画。冥界があふれだし、回路がある単純な理由から繋がってしまったあ゛ーーー?!そんなばかなことあるはずないと思うし、しかも、どうして、それで、人間が消えてゆく?!?!
ラストのような状態になったら、私だったら、もう諦めて、なるようになれと居直ってしまうだろうなぁ。

赤いテープで封印してあった部屋にあったものは、何だったんだろう?暗すぎてよく分からなかったけれど、分からない方が、想像力たくましくしてしまって怖いのよねーーー(^^;。
と言うことで、夜中のネットと、薄暗いところの壁のシミが、しばらく怖くなりそうなワタクシです・・・(T_T)。(2004,07,27)

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カウガール・ブルース   1993年 アメリカ  ドラマ
<監督>ガス・ヴァン・サント
<出演>ユマ・サーマンキアヌ・リーブス, ノリユキ・パット・モリタ 、   ロザンヌ・バー
<内容>大きな親指を持っているシシーは、その指を利用して、ヒッチハイカーとなり、縦横無尽に旅をして、様々な人たちと、巡り会う。
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ユマ・サーマンが、出てるし、キアヌ・リーブスも、ちょっとだけ出ている。でも、最悪に、つまらなかった。テロップで、リバー・フェニックスに、捧ぐ、と、書いてあったようだが、この作品にも、出演予定だったのか。でも、彼も、作品を選ぶ目のない俳優だったような気がする。(2000.07)

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顔のない天使       1993年 アメリカ
<監督>メル・ギブソン
<出演>メル・ギブソン , ニック・スタール 
<内容>父親の違う兄弟と暮らしているチャック(ニック・スタール)は、早く航空学校の寄宿舎に入りたい。しかし、春の試験には落ちてしまい、秋の試験を受けるために夏休みに猛勉強を始めることにする。そんな時、人目を避けるようにして暮らす、顔にやけどの跡の残るマクラウド(メル・ギブソン)が、元教師だと言うことを知り、勉強を教えて欲しいと頼みに行くのだが・・・。
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前にTVで、チラッと、メル・ギブソンと男の子がテラスで勉強しているシーンを眼にしてから、ずっと気にかかっていた映画です。録画したのに吹き替えだったりして、なかなか縁がなくて見られなかった映画なので、期待が膨らみました。そして、期待に違わず、いい映画でした。
私はメル・ギブソンが苦手で、あまり積極的に見ようとは思わない俳優さんですが、この映画は、彼のいつもの個性と違っていて、とても見やすかったですね〜。そして、この手の映画で、一番の決め手となる子役が、この作品も光っています。可愛いし、うまい!(^^)。そして、彼を見るメル・ギブソンの目も、とても温かく、父親(確か、彼は子だくさん)としての彼の顔をかいま見た思いです。メル・ギブソンの初監督作品です。お奨めです。(2003,03,01)

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かげろう      2003年 フランス ロマンス   
<監督>アンドレ・テシネ
<キャスト>エマニュエル・ベアール , ギャスパー・ウリエル 
<ストーリー>第2次大戦下、フランス。戦争未亡人のオディール(エマニュエル・ベアール)は、二人の子供とともに、戦火を逃れるため、パリを離れ、南へ向かっていた。しかし、途中でドイツ軍の攻撃に遭い、見知らぬ青年、イヴァン(ギャスパー・ウリエル)に助けられる。その後、その青年と、行動をともにするのだが・・・。
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フランス映画にしては、メリハリのあるストーリーで楽しめました。
戦火の中、パリから、避難していた人たちの死を目の当たりにして、見知らぬ青年と森の中に逃げ込むオディールとその子供たち。
安住する場所は見つかったものの、いったい、その青年イヴァンとは、何者なのか?
彼に対して、なんとなく不穏な印象を拭えない彼女も、彼が、食料の調達などで、なくてはならぬ人物であることは、徐々に理解してゆく。

彼の存在と、その行動によって、物語は、ミステリアスな雰囲気で、進行してゆきます。
このストーリーの進め方には、全然無理がないんですね。当然の成り行きとして、あの家に住み、生活し、そして・・・。全てが終わってしまえば、どうしてこんなことになったのかとは思えるのですが、その時々は、それがごく自然で、当たり前のように流れてゆくのです。
ラストは、衝撃的ですが、それ故に、また、あの隠れ家での生活が美しく思い返されるのでした。

未亡人、オディールを演じているのが、エマニュエル・ベアール。彼女の出演作は、何本か見ていますが、主演作はこれが初めて。やっと、顔と名前が一致しました。なかなかキリッとした美人ですね〜。
そして、イヴァンを演じているのが、「ロング・エンゲージメント」のマネクを演じたギャスパー・ウリエル。影のある17歳という、この難しい役どころを、見事に演じています。(2005,03,23)

カサブランカ      1942年 アメリカ ロマンス
<監督>マイケル・カーティス
<キャスト>ハンフリー・ボガート , イングリッド・バーグマン 
<ストーリー>第二次世界大戦下。モロッコのカサブランカでクラブを経営するリック(ハンフリー・ボガート)は、ある日、昔の恋人、イルザ(イングリッド・バーグマン)と再会する。彼女はかつて、何も告げることなく彼の前から突然、去っていったのだった。そして、再び巡り会った彼女は、反ナチ運動の指導者の妻だった・・・。
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この映画の題名を知らない人はいないほど有名な映画です。「カサブランカ」=ハンフリー・ボガート。見たことがない私でもよく知っていました。
でも、実際に映画を見ると、驚くことがたくさんありました。

1.あの有名な彼のセリフ「ゆうべ どこに?」「そんなに昔のこと 覚えていないね。」「今夜 会える?」「そんな先のことは分からない。」これは、冒頭、しかも、たいしたシーンじゃないところでポロッとつぶやくんですね〜。
2.「君の瞳に乾杯!」これも、この映画のセリフでした。しかも、こちらは、連発してました(^^)。
3.どう見ても、ハンフリー・ボガートのあの馬面は、好きになれません。
4.しかも、いつまでもウジウジと、諦めが悪すぎ。
5.イングリット・バーグマンの美しさ!これは、すごいです。今の時代に彼女が現れても、そのまま通用する美しさですね〜。
6.ロマンスだけの映画ではなく、時代背景がしっかりしていて、それによって、時代に翻弄される人間の哀しさが強調されました。
7.でも、期待していたほど面白くないのねーーー。

私は、こんな感想でしたが、これだけ有名な映画なので、やっぱり1度は、押さえておきたい映画ですよね。
特に、ハンフリー・ボガートは、亡くなってからすでに50年近くにもなるのに、未だに人気が衰えないということは、すばらしいことだと思います。(2006,01,02)

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カジノ   1995年 アメリカ  ドラマ
<監督>マーチン・スコセッシ
<出演>ロバート・デ・ニーロシャロン・ストーンジョー・ペシジェームズ・ウッズ 
<内容>70年代のラスベガスでの、カジノを巡る人々。サムは、カジノの経営をまかされ、その売り上げも伸び、美しい妻も迎えて、全てうまくいっていたが、旧友のニッキーが、現れてから、次々と問題が、起こるようになる。
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ロバート・デ・ニーロも、シャロン・ストーンも、良いんだけど、ストーリーが、ナレーション中心に進んでゆくので、退屈。シャロンが、熱演だけに、残念。レオの新作は、このマーチン・スコセッシ監督の「ギャング・オブ・ニューヨーク」、良い作品にしてね。(2000.04)

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カストラート   1994年 イタリア・フランス・ベルギー  ドラマ
<監督>ジェラール・コルビオ
<出演>ステファノ・ディオニジ、エンリコ・ロー・ヴェルソ
<内容>18世紀のヨーロッパ、ボーイソプラノの声を残すために去勢されたカストラートの伝説の人、ファリネッリ。二人で、一人といわれた、作曲家である彼の兄との話を中心に、陰謀、政略、裏切りなどを描く。
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ヘンデル作曲のオペラを、挟みながら、ファリネッリの、苦悩を描く。彼の歌声が、すごいです。もちろん、現代には、カストラートは、いないのですから、これは、男女の声を合成したそうです。それでも、彼が、歌うシーンは、圧巻。当時、彼の歌声に、女性が、失神したそうですが、うなずけますねえ。私も、少し、失神・・いえ、ウトウトとしてしまいました・・・(^^;(^^;。それにしても、今と、当時とは、倫理観が、違うのでしょうが、兄弟で、一人の女性を愛するとは・・・(^^;。(2001.01)

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家族の肖像      1974年 イタリア・フランス
<監督>ルキノ・ヴィスコンティ
<出演>バート・ランカスター ヘルムート・バーガー
<内容>ローマで、一人、大きな屋敷に住む教授の元に、部屋を貸してくれるようにと、婦人と、その家族がやってくる。自分の静かな生活が、乱されるのがいやだった教授は、いったんは断るのだが、執拗にやって来る彼らに、根負けして、部屋を貸すことにする。しかし、案の定、平安な生活が、破綻してしまう。
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常軌を逸するこの侵入者達は、いったい何なんでしょう・・・(^^;。私が、教授の立場だったら、決して、許せないことです。教授も、怒り心頭に達するのだけれど、どことなく、その騒々しさに惹かれてしまう。自分とは、住む世界が違うと思いながらも、心浮き立つのは、教授が、やはり、孤独で、平穏な生活を愛しながらも、寂しかったからでしょうか。そういえば、教授の部屋に飾られている名画は、みんな家族の肖像画でした。(2001.12)

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ガタカ      1997年 アメリカ SF・サスペンス
<監督>アンドリュー・ニコル
<出演>イーサン・ホーク , ユマ・サーマン , アラン・アーキン , ジュード・ロウ , ザンダー・バークレイ , ブレア・アンダーウッド  , アーネスト・ボーグナイン, マーヤ・ルドルフ
<内容>近未来。人間の誕生は、完璧に遺伝子操作され、優秀な遺伝子のみを選別する技術が完成されていた。しかし、普通に受胎して生まれたヴィンセント(イーサン・ホーク)は、生後すぐ、心臓に欠陥があることから、30歳までの命と判定される。成長したヴィンセントは、宇宙飛行士の夢を捨てられず、ある組織の力を借りて、遺伝子操作された優秀な人材だけを雇用する「ガタカ」に潜入することに成功する・・・。
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スタイリッシュで、美しくて、悲しくて、切なくて、苦しい。そんな映画でした。とっても面白かったです。主演の3人も大好きだし、楽しめました。
オープニングからしゃれています。彼は、いったい何をしているのか・・・?それが、徐々に分かってきます。
社会の規律が出来ると、必ずそれを破ろうとする人間が出てきます。それがこの映画の場合、彼なのですが、その社会自体に疑問を感じる私たちにとって、彼は一種のヒーローで、思わず、彼を応援したくなるのですが・・・。実際には、大変なことでしょう。そんなこと、一生続けていくのは、不可能な気もしましたが、彼の夢は、ロケットに乗ることなんだから、それで、いいのかもしれません。それにしても、この夢って、いかにも、男の子が考えそうな夢ですよね〜(^^)。
そんな夢を持つ不適格者の青年を、イーサン・ホークが繊細に演じています。いいですね〜、彼!(^^)。神経が、細やかそうで、こんな繊細な役がぴったりです。
ジュード・ロウも、相変わらず、この手のエリート人間の役には、よくはまります。しかも、それが、少し歪んでいる役となると、彼のもっとも得意とするところですよね。
ヒロインのユマ・サーマンも、無機質な美しさで、この映画にぴったり。彼女が初めて出てきたときには、その美しさに、思わず、息をのんでしまいました。
この手のSFは、私の理解不能だったりすることも多いのですが、この作品は、分かりやすくて、しかも、サスペンスフルで、言うことなしです。次々と起こる危機を彼は、どうやって切り抜けるのか・・・!?
ラストも、びっくりです。宇宙に行くときの彼らは・・・。近未来と言いながら、今とは、違いすぎですねーー(^^)。
ところで、この映画で、イーサンと、ユマは、出会ったのでしょうか〜??美男美女で、私の理想のカップルです。最近も、「テープ」という映画で、共演していたりして、仲良さそうですね〜(^^)。いつまでも、お幸せに〜〜(^^)。(2003,07,12)

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カタクリ家の幸福      2001年 日本 コメディー・ミュージカル・サスペンス
<監督>三池崇史
<出演>沢田研二 , 松坂慶子 , 武田真治 , 西田尚美 , 丹波哲郎
<内容>会社をリストラされたカタクリマサオ(沢田研二)は、一家で山奥に引っ越して、ペンションをはじめた。しかし、人里から離れすぎたペンションに客はなかなか来ない。ある日、ついに一人の男性の客が来て、カタクリ家は大喜びするのだが、客はなんと、翌朝、自殺死体で発見されるのだった・・・。
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シュールです(^^)。
始めは、ちょっとびっくりして、取っつきにくかったですが、見ているうちに引き込まれました。何がいいって、やっぱりミュージカル部分のくささと、はちゃめちゃさです。西田尚美や、丹波哲朗の歌の合間に聞く、沢田研二と忌野清志郎の歌は、さすがに、ほれぼれするほどうまいのですね〜。そして、武田真治もダイナミックに歌い、踊ります。かっこいいね〜〜。
ストーリーは、それほどたいしたことなく、ラストになると、それでいいんかい!と、少々つっこみたくなるのですが、この映画に整然とした起承転結は望まなくていいでしょう。
クライマックスは、出演者の代わりに人形が務めます。この人形達がまた味があって、グロテスクをユーモアに変換する効果大で、映画に面白みを加えていました。
このシュールな感覚を、楽しみましょう(^^)。(2003,05,30)

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悲しみよこんにちわ      1957年 アメリカ  ドラマ
<監督>オットー・プレミンジャー
<出演>ジーン・セバーグ、ディビット・ニーブン, デボラ・カー 
<内容>フランスの作家フランソワーズ・サガンの18歳の時のベストセラー。父親と、二人で、仲良く暮らしてきた17歳のセシールは、父と婚約したアンヌへの反感から、ある策略を巡らす。
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主演のジーン・セバーグが、何よりかわいらしい。セシールカットという髪型は、この映画から来たものでしょうか?この時代の、この髪型は、めずらしいのでは・・?

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悲しみよさようなら   1990年 アメリカ  ドラマ
<監督>ジム・エイブラハムズ
<出演>ウィノナ・ライダージェフ・ダニエルズ, サチ・パーカー
<内容>オハイオ出身のスター女優を実の母親と思いこんでいた少女が、現実に気づき、身近にある愛を見つける。
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ウィノナ・ライダーの青春もの。(1999.07)

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彼女は最高      1996年 アメリカ コメディー・ロマンス
<監督>エドワード・バーンズ
<出演>マイク・マッグローン , エドワード・バーンズ , ジェニファー・アニストン , キャメロン・ディアス , アマンダ・ピート 
<内容>ニューヨークでタクシー運転手をしているミッキーは、ある日、客として乗せたホープと、出会って24時間で結婚してしまう。一方弟のフランシスは、ウォール街で成功を収め、リッチな生活をしていたが、実は、妻に隠れて浮気をしていた・・・。
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男の視線で描いた恋愛模様という感じで、鼻持ちなりません。
だいたい、女人禁制の船だなんて!・・・と気色ばる気はありませんが、この映画、面白くなかったです。
エドワード・バーンズ、 ジェニファー・アニストン、 キャメロン・ディアスと、豪華な配役なのにねぇ。
だいたい、あの弟の態度は、許せませんね。結婚してるにもかかわらず、不倫相手に悪いからと、奥さんとエッチしないなんて、根本的に間違ってますよ。まあ、ここで描かれているほど、女性に、これほどシビアな性的欲求があるとは思えないですが・・・。
しかも、その不倫相手は、兄の元恋人・・・(^^;。しかもしかも、その彼女の取った行動も・・・??です。
どっちにしても、あの弟は、駄目男だったって事でしょうねぇ。いくらお金があっても、心がない人は駄目よね。
面白かったのは、フランシスのゲイ疑惑の所ぐらいでしょうか(^^)。
イケメン才男エドワード・バーンズの2作目の監督作品だそうですが、ちょっとがっかりーーー。(2004,05,27)

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彼女を見ればわかること      1999年 アメリカ ミステリー
<監督>ロドリゴ・ガルシア
<出演>グレン・クローズ , ホリー・ハンター , キャシー・ベイカー , カリスタ・フロックハート , キャメロン・ディアス , エイミー・ブレネマン , ヴァレリア・ゴリノ
<内容>悩みを抱えた女性達を描くオムニバスドラマ。@老母を看護しながら悩みを抱え、タロットカード占い師を家に呼んで占って貰う女医(グレン・クローズ)。A妻子ある男性と、不倫と割り切って付き合っている銀行の女性支店長(ホリー・ハンター)B15歳の一人息子を育てながら、彼が大人へと成長していく姿をみて、少なからずショックを受ける童話作家(キャシー・ベイカー)。Cパートナーの女性が死の病に冒されてしまったタロット占い師(カリスタ・フロックハート)。D盲目の妹(キャメロン・ディアス)と一緒に暮らす女性刑事(エイミー・ブレネマン)。
*****

オムニバスで、1話は、30分弱の短いドラマです。でも、それぞれに味がありました。やはり女性として共感しますね。幸せそうに自由に生きているように見える彼女たちも、強い自制心で、自分の心の内部を押さえ込んでいます。それを解き放ち、自分らしく生きるには・・・。今公開中の「めぐりあう時間たち」とも共通するような話です。でも、私は、こっちの方が、好きだなぁ。

@老母を介護しながら、自分の孤独な行く末を見ているような気がして、どうしようもないいらだちを感じる女医。このまま老いてゆくのかと、寂しい気持ちになっているのが分かります。女医という、確固たる仕事を持っているわけですが、それだけでは人生、つまらないですもんねー。

Aこちらも、銀行の女性支店長という自立した女性。銀行員らしく、割り切った恋愛をしているのですが、それでも、39歳という年齢で妊娠堕胎。これは、辛いでしょう。カメレオン女優(?)ホリー・ハンター主演です。キャスティングを見るまで分かりませんでした(^^;。

B一人息子に、ガールフレンドと寝た。っていわれたら、やっぱり母親はショックでしょうねぇ。それまで、まるで子供扱いしていた息子を見る目が違ってくることに、寂しさを感じて・・・。息子中心の生活から、母親も子離れして、自分のために生きることが必要になってきます。

Cパートナーが、死の病で、徐々に弱ってゆくのを見るのは、辛いことでしょう。それでも、残された時間を最大限有効に二人で語り合えたら、それは、心の安まる一瞬です。

D刑事の姉と、盲目の妹。二人はそれぞれ、一緒にいてあげなければならないと思い、また、一緒にいてもらわなけらばならないと思う。でも、それは、本当なのか?それぞれが、本当は、自立して生活できるのです。

長々と書いてしまいました(^^;。
このオムニバス、一見、繋がりがなさそうで、それでいて、登場人物が交錯しています。どこに誰が出てくるか、そして、全編に共通する出演者は?それを探すのも、楽しい映画でした。(2003,06,04)

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壁の中に誰かがいる       1991年 アメリカ ホラー・コメディー
<監督>ウェス・クレイヴン
<出演>ブランドン・アダムス , エヴェレット・マッギル , ヴィング・レイムス
<内容>おんぼろアパートに住むフール(ブランドン・アダムス)は、母親が病気のために家賃が払えず、家から追い出されそうになっていた。そこで、仲間と共に、金貨を隠し持っていると言われる家主(エヴェレット・マッギル、ウェンディ・ロビー)の家に盗みに入ろうとするのだが、その家の壁の中には、誰かがいるのだった・・・(^^)。 
*****

まあぁーーーー!。と、しばし絶句するような映画でした(^^)。
出だしは、普通の映画なのですが、家主夫婦が出てくると、一転、ゲテモノ映画っぽくなりました。
あの男が食べてる物はいったい何?!(^^;
ホラーですけど、怖いと言うよりも気持ちが悪い・・・(^^;。最初は笑って見てられますが、だんだん胸が悪くなってしまいました。
監督が、「エルム街の悪夢」、「スクリーム」の監督ですから、それも納得できますねぇ。
ラストは、ゾンビ風でもあります(^^)。
家の中の仕掛けとか、見所はたくさんあり、それにともない、つっこみ所もたくさんあるのですが、家主のあのコスチュームを見た段階で、私は、ついて行けなくなりましたーー(^^;。(2004,04,15)

●作品名インデックスへ
カミーラ/あなたといた夏      1994年 イギリス・カナダ
<監督>ディーパ・メータ
<出演>ジェシカ・タンディ , ブリジット・フォンダ , ヒューム・クローニン
<内容>バンドを組んでツアーをするのが夢のフリーダ(ブリジット・フォンダ)が、デザイナーの夫と共にやってきた避暑地には、かつてヴァイオリニストとして大舞台を踏んだこともある老婦人、カミーラ(ジェシカ・タンディ)が住んでいた。仕事で、トロントに帰るという夫とケンカしたフリーダは、カミーラと共にブラームスのコンサーを聴きに旅に出る・・・。
*****

ほのぼのした圭作です。若い頃の想い出を胸に、静かに暮らしていたカミーラが、若いフリーダに影響されて、昔の夢の後を追うのです。メルヘンですね〜。しかも、かつての恋人を演じたのが、実の夫のヒューム・クローニン。ラブシーンもあるのですが、お二人ともかわいらしくて、なかなかいい感じです。ご夫婦、仲がよかったのでしょうね〜。ジェシカ・タンディーの遺作となった「ノーバディーズ・フール」の前に作られたこの作品ですが、彼女に捧ぐというテロップが入ります。長い間、ご苦労様でした。私も彼女のような、かわいらしい老婦人になりたいものです。(2003,02,20)

カミーユ・クローデル      1988年 フランス 
<監督>ブルーノ・ニュイッテン
<キャスト>イザベル・アジャーニ , ジェラール・ドパルデュー 
<ストーリー>1885年、パリ。ロダン(ジェラール・ドパルデュー)に才能を認められたカミーユ(イザベル・アジャーニ)は、彼の弟子となり、やがて愛人となった。パリ郊外に、2人のアトリエを持ち、作品製作を続けるが、ロダンが妻と別れないことに腹を立てたカミーユは、彼の元を飛び出してしまう・・・。
*****

以前、朝日新聞にカミーユ・クローデルのことが取り上げられていて、とても気になっていました。
カミーユを演じているのは、フランスの実力派女優で、いつまでも美しいイザベル・アジャーニです。

天賦の才能が与えられても、その才能をうまく生かすことが出来るかどうかは、どんな人と巡り会うかということも、大きなファクターなんですね。
せっかくロダンというすばらしい師と巡り会ったカミーユなのに、その後の彼女は、あまりにも悲惨でした。
溢れるばかりの才能と情熱を、創作とは違う方面に向けてしまったのは、悲しいことです。

そんなエキセントリックなカミーユの姿を、イザベル・アジャーニの、渾身の演技で見ることが出来ます。イザベル自身が、カミーユの伝記の映画化を強く望んだということで、思い入れの強さが感じられました。たしかに、カミーユのような激しい役を、彼女なら演じたいと思うでしょうし、実際、彼女以外には、これは、演じることは出来ないかもしれません。

ただ、映像の暗さが目立つ映画だったので、私の部屋で見るには不向きな映画でした。電気を消しても、壁が白いので画面に映り込んでしまい、見にくくてしょうがありませんでした。見るなら、ちゃんとした映画用の部屋で見る事をお薦めします。

また、150分と長い作品で、内容も、暗くて重く、そして不幸な話なので見て良かった!という感じではなかったです。こういう芸術家もいたんだという悲しい事実を知らされたという感じでした。
実際、恋人だったロダンは、数多くの作品を残し、今でも、人に名を知られる芸術家なのに比べて、カミーユの名前は、ほとんど知られてないですから・・・。
才能をうまく生かし切れるのも、ひとつの才能なのかもしれないなと、凡人の私は、思ったのでした。(2006,01,22)

●作品名インデックスへ
髪結いの亭主      1990年 フランス
<監督>パトリス・ルコント 
<出演>ジャン・ロシュフォールアンナ・ガリエナ 
<内容>アントワーヌは、性に目覚める頃に女性理容師に憧れを持ち、それ以来、髪結いの亭主になる願望を持ち続ける。そして、ある時、通りがかった理髪店で、理想の女性理髪師を見つけ、その日に、プロポーズしてしまう。女性も、彼を受け入れ、幸せな結婚生活を満喫するのだが・・・。
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この映画は、10年前に、日本でも大ヒットした作品らしいです。子供の時からの夢を実現させたアントワーヌはもちろん、その妻となった人も、幸せな日々だったはずなのに・・・? 幸せすぎて、怖い、ということでしょうか・・・? でも、それでは、あまりにも、自己中心で、相手のことを考えない行動なのでは・・・? とにかく、フランス映画は、私には、奥が深すぎて、辛いです(T_T)。ともあれ、ジャン・ロシュフォールって、不思議!あの、踊りには、思わず、吹き出してしまいます。理髪店に来る子供と同じ、目を離せない魅力がある(^^)。アンナ・ガリエナ、綺麗でした。(2001.09)

●作品名インデックスへ
ガメラ 大怪獣空中決戦   1995年  日本
<監督>金子修介 
<出演>伊原剛志 、小野寺昭 、藤谷文子 、中山忍 
<内容>五島列島の姫神島で住民が怪鳥ギャオスに襲われ、次に、福岡に向かって、飛び立ってゆく。そして、同じ頃、プルトニウムを輸送していた船が、環礁に座礁したが、その環礁は、実は、巨大生物ガメラだった。そして、ガメラとギャオスの戦いが始まった。
*****

ガメラ物は、一番最初に、「宇宙怪獣ガメラ」(子供向け(^^;)を見たので、今回のこのガメラには、ちょっと、感動しました。特撮も、なかなか、大した物で、迫力満点!絵的にも、いいシーンがたくさんあって、特に、ギャオスが、東京タワーに、巣を作って、夕日に浮かぶシーンなんかは、ロマンチックでもあります。ストーリーも、ガメラや、ギャオスが初めて出現するところから作ってあったので、分かりやすく、新鮮です。配役も、豪華(^^)。肝心のガメラも、お目目ぱっちりで、なかなか男前?(^^;でした。(2001.05)

●作品名インデックスへ
ガメラ2 レギオン襲来 1997年  日本
<監督>金子修介
<出演>永島敏行、水野美紀、石橋保、吹越満, 大泉洋 , 田口トモロヲ
<内容>謎の巨大隕石が落下してから、不可思議な事件が続くのだが、その現象は、宇宙空間から飛来した、レギオンに因るものと、判明する。政府は、レギオンと、必死の攻防をするが、札幌、仙台と、次々に、都市は壊滅してゆく。ガメラもレギオンと戦うが致命傷を負って、倒れてしまう・・・。
*****

レギオンの正体が分かるまでが、ハラハラドキドキで、エイリアンの出現の時のようでした。配役も、豪華だし、前作に出ていた人も、また、出たり、前回ギャオスに壊された東京タワーがちょっと写ったり、うふふと、楽しませてくれます。小型レギオンにたかられて、ガメラが弱ってしまうというアイデアも、今までの物とはまた、違ってよかったです。特撮も、なかなかの物。この映画は、自衛隊全面協力だったそうです。私は、ゴジラより、ガメラの方が好きかも(^^)。(2001.06)

●作品名インデックスへ
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒      1999年 日本 特撮・SF
<監督>金子修介
<出演>中山忍 , 前田愛 , 川津祐介 , 仲間由紀恵 , 津川雅彦 , 清川虹子 , 前田亜季 , 渡辺いっけい , 田口トモロヲ , 上川隆也
<内容>1999年、渋谷にギャオスが現れ、それを追って、ガメラも飛来し、渋谷の街は、壊滅した。一方、4年前のガメラとギャオスの闘いで、両親を失った綾奈(前田愛)は、奈良の親戚に引き取られていたが、山の洞窟の中で、不思議な生物を発見する・・・。
*****

前2作が好きだったので、期待して見ました。やっぱり、映像的にも、ストーリー的にも、ガメラの方が、ゴジラより、数段好きですね〜(^^)。
ただ、今回見ていて、ガメラは、やっぱり無理があるなぁと・・・(^^)。立ちあがって闘うと、どうしても、無防備なお腹むき出しだし、リーチも短くて、不利ですよねーー(^^;。と、今更だけど思ってしまいました。だからこそ、悲哀を感じるんだけど(^^)。
新怪獣、イリスには期待してました!(^^)。ネーミングもいいですし、成長して登場した時は、美しかった・・・けど、肝心のガメラと闘う姿は、鳥と言うより、昆虫的でしたーー(^^;。
カメラワークも、2体に近づきすぎていて、闘いがあまりよく分かりませんでした。京都駅構内で闘うのも、少々無理があるような・・・(^^;。やっぱり、大画面で見ないと意味ないかな、この手の映画は・・・。
でも、渋谷109が倒されたり、京都駅が、粉々になったり、仲間由紀恵がちょい役で出てたりと、結構中身、濃かったです〜〜(^^)。(2005.01.05)

●作品名インデックスへ
仮面/ペルソナ      1967年 スウェーデン
<監督>イングマール・ベルイマン
<出演>ビビ・アンデショーンリヴ・ウルマン 
<内容>女優のエリザベート(リヴ・ウルマン)は、ある日、舞台で急にセリフを言えなくなり、次の日には、全身麻痺に陥ってしまう。病院に入院したものの言語障害は治らず、主治医の別荘で看護婦のアルマ(ビビ・アンデショーン)とともに一夏を過ごすことにするのだが・・・。
*****

うーむ・・・。35年前の作品でモノクロでした。出だしは、結構ショッキングな映像が流れたり、とても芸術的(!)だったりで、見続けるかどうか非常に悩みました(^^;。私にとっては「2001年宇宙の旅」(1968)とか、「惑星ソラリス」(1972)に近い映画でした。
登場人物はほとんど二人だけ。しかも、喋るのは看護婦のアルマだけです。大女優の看護を任されたアルマは、喋ることの出来ないエリザベート相手に自分の過去を語り、そして涙を流すのです。そして、二人の関係は、徐々に複雑になっていって・・・。この二人の女優さんの演技のぶつけ合いは、見応えありました。一人は、静。一人は動。そして衝撃(?)のラストを迎えます。

う〜む、もしかしたら、この二人は、元々一人。看護婦のアルマは、存在しなかったのでしょうか。仮面をかぶり続けたエリザベートのもう一つの人格だったのかな。うん、そうに違いないと、書きながら確信しました(^^)。あぁ、そして、女優に復帰した顔が、アルマの顔だったのね〜。いやぁ、納得納得!!(^^) (2002,11,25)

●作品名インデックスへ
仮面の男   1998年 アメリカ  歴史
<監督>ランドール・ウォレス
<出演>レオナルド・ディカプリオジェレミー・アイアンズジョン・マルコヴィッチジェラール・ドパルデューガブリエル・バーンアンヌ・パリロー , ピーター・サースガード , ジュディット・ゴドレーシュ , メグ・フォスター
<内容>アレクサンドル・デュマの「鉄仮面」原作。フランスでは、暴君ルイ14世の元で、民衆は飢えに苦しんでいた。それを見かねた、元三銃士たちは、地下牢に閉じこめられていた、王の双子の弟フィリップを救出し、王と入れ換える計画を企てる。
*****

◎とっても久しぶりに、しかも、今回は、吹き替えで見ました。民放の放送だったので、カットシーン多々あり(T_T)。 レオファンなだけに(^^;、レオの登場シーンばかりを覚えていて、他のシーンは、おぼろだったのですが(^^;、今回は、ゆっくりと、筋を追って、また、客観的に見れました。この映画は、四銃士プラスレオの映画ですね。それにしても、吹き替えだと、やっぱり、俳優の微妙な演技が、反映されなくて、ちょっと、悲しい・・・(T_T)。その代わり、筋がよく分かるから、一長一短ですね。レオは、タイタニックで、有名になりすきたばかりに、正当に、評価されてない気がするのは、身びいきでしょうか・・・?(2001.06.28)
◎待って待って待ってやっと借りたビデオ。…脚本の時点で、もう少しルイを悪者に表現しても良かったのでは?その方が、もっと二人の違いが出て、面白かったと思う。それにしても、豪華配役で、おじさま四銃士の味のあること!中でも、やっぱり、ジョン・マルコビッチが、かわいい(^^)。(1999.04)

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花様年華      2000年 香港 ロマンス   
<監督>ウォン・カーウァイ
<出演>トニー・レオン , マギー・チャン 
<内容>新聞社で働くチャウ(トニー・レオン)夫婦と、共働きのチャン(マギー・チャン)夫婦が、同じ日に隣に引っ越してきた。皆それぞれに仕事が忙しかったのだが、ある時、チャウと、チャンは、それぞれの配偶者が浮気していることに気づく・・・・。
*****

この映画は、前から録画してあって、いつかは見たいと思っていました。でも、アジアンムービーは、あまり積極的には見ないので、お蔵入りになっていたものです。なぜか急に見る気になってみると、週末公開の「2046」のウォン・カーウァイ監督の映画で、しかも、「2046」自体が、この映画の続編になっているらしい事が分かり、びっくりしました。
トニーのシンガポールのアパートの部屋番号が「2046」なんですよ〜!!私、これを見た時、ぞぞーーっとしてしまいました。もしかしたら、これは、周知の情報で、私だけが知らなかったのかしら(^^;。

映画の全体の雰囲気も、予告編で見る「2046」と同じで、物憂げで不思議な雰囲気の映画でした。
特に、映像がとても印象的です。一つ一つのカットをとても大事に、意味深く使っている感じです。色の使い方も、暗い中に、赤い笠のスタンドがひとつ置いてあるとか、特異的で、印象に残りました。
木村拓哉が「2046」の撮影中、どこのどんなシーンを録っているのか、さっぱり分からなかったと言っていましたが、本当にそうだろうなと、思いましたねぇ。監督の頭の中だけに完成した映像ができあがっていて、それを再現するような撮影だったのではないかと想像します。

ストーリーは、単純ですが、見ていて、いまいち分かりにくかったです。それぞれの配偶者の顔が映らなかったりするせいでしょうね。話の流れが分かるまで何回も巻き戻して確認しながら見ました。
家の構造も、日本のそれと違っていて、話をわかりにくくする原因でしたねぇ(^^;。

しかし、マギー・チャンのチャイナドレスの素敵なこと!!マギーの、スレンダーで首が長い体型にぴったりです。形は同じドレスでも、色や描かれている柄で、雰囲気が全然違ってくるんですね。このドレスは、西洋人には、きっと着こなせないでしょうと、ちょっとアジア人として鼻が高かったです(^^)。

香港映画というと、アクションやコメディーを頭に思い浮かべるのですが、こんな雰囲気のある映画もあるんだなぁと、ちょっと驚きました。見た後で、いろいろ想像したり、考えたりできる映画だと思います。いかにもカンヌが喜びそうな映画ですね(^^)。(2004,10,20)

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カラー・オブ・ハート     1998年 アメリカ  ドラマ
<監督>ゲイリー・ロス
<出演>トビー・マグァイア リース・ウィザースプーンウィリアム・H・メイシー, マーリー・シェルトン , J・T・ウォルシュ  
<内容>モノクロのホームドラマ「プレザントヴィル」が大好きな高校生デビッドが、双子のジェニファーとチャンネル争いをしているうちに、TVの世界に入ってしまう。そこは、モノクロで、すべてのことが、決まった手順通りに運ばれてゆく世界だった。
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先ず、ホームドラマの世界が、笑える。山盛りになった、パンケーキや、中身が、白紙の本、いつも通りにことが運ばないと、次に進めない店長。なかなか、笑わせてくれます。そして、人々に、心が通ってくると、所々、カラーに、なってゆく、その色のきれいなこと。私は、この主演の二人が好きなので、とっても楽しめました。特に、リース・ウィザースプーンは、子役の時からの、生き生きした演技と、表情が、大好き!(2000.12)

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カラーパープル       1985年 アメリカ
<監督>スティーヴン・スピルバーグ
<出演>ウーピー・ゴールドバーグ 、 マーガレット・エイヴリー, ダニー・グローヴァー
<内容>セリー(ウーピー・ゴールドバーグ)とネティーの姉妹は、とても仲の良い黒人の姉妹だった。しかし、現実には、セリーは、幼い時から父親に犯され、二人の子供を出産し、その上、子供は生まれてすぐに連れ去られてしまうという悲しい過去も持つのだった。年頃になったセリーは、ミスターと結婚するのだが、その結婚も、労働と、暴力を彼女にもたらだけだった。ある時、夫のミスターは、歌手のシャグを連れて帰る。彼女は、病気で弱っていたのだが、セリーは、心を込めてい介護し、いつしか二人は、うち解け合うのだった。一人の女性と、彼女を取り巻く人々を40年の歳月をかけて見守る大作。
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いい話でした。ピューリッツァー賞を獲得した原作の映画化です。姉妹の楽しい遊びのシーンから始まるのですが、彼女の全身が映った時に、衝撃が走ります。こんなに楽しそうな二人なのに・・・。それからは、彼女たちの、辛くて、悲しい生活のシーンが続きます。しかし、彼女は、それでも、楽しみを忘れず、投げやりにならず、頭を使って、精一杯生活してゆく、たくましい女性だったのです。結婚しても、決して幸せな日々は来ず、夫の暴力と、先妻の子供達の世話に追われる毎日。その上、夫の浮気相手のシャグまでが、押しかけてくるのです。それでも、堪え忍んで、暮らして行くセリー。何年たっても、周りの人が変わっても、セリーの生活は、それほどの変化もなく、毎日が過ぎて行きます。しかし、彼女の強い味方になったシャグのおかげで彼女は、ある決心をするのでした。主演は、あのウーピー・ゴールドバーグです。これは、驚きましたね。あまり彼女の映画は、見たことがなく、彼女のイメージと言えば、最近では、アカデミー賞の司会者としてのはちゃめちゃおばさんだったので、かつて、彼女が、このような容姿(すっきり痩せてるのよ、ホントに!)で、こんな役をやっていたことが意外でした。この映画を撮った時に、スピルバーグは、賞取りのために作った映画だとか、さんざん言われたそうですが、ひどいですよね。確かに、黒人映画を白人が作ることに反発はあったとは思いますが、それこそ人種差別というものではないでしょうか。やはり、いい映画は、何年たっても、色あせないものだと、思いました。お奨めです!(2002.09.29)

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から騒ぎ      1993年 アメリカ コメディー・ロマンス
<監督>ケネス・ブラナー
<出演>ケネス・ブラナー , エマ・トンプソン , デンゼル・ワシントン , ロバート・ショーン・レナード , キアヌ・リーヴス , ケイト・ベッキンセイル , マイケル・キートン 
<内容>イタリア、トスカーナ地方。戦いに勝った領主、ドン・ペドロ(デンゼル・ワシントン)一行は、民衆に歓喜の声と共に迎えられた。そんな中、ペドロは、部下のクローディオ(ロバート・ショーン・レナード)の熱い思いを村の娘ヒーロー(ケイト・ベッキンセイル)に伝える役目を引き受けていた。しかし、兄弟仲の悪いペドロの弟ジョン(キアヌ・リーヴス)は、ペドロを困らせようと、この恋を邪魔しようとする・・・。
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シェークスピアですので、固い言葉はしょうがないです。最初のうちこそ、その固さにうっとうしい思いをしましたが、途中から、そんなこと忘れてしまうほど、面白かったです。
さすが、シェークスピア。さすが、ケネス・ブラナー(^^)。
シェークスピアの他の作品を彷彿とさせるところもチラチラと見えて、これって、シェークスピアのセルフパロディーなのかなぁとか、勝手に思いつつ見ていました。

出演者たちも、とっても豪華です。中でも、驚いたのは、ヒロイン役のケイト・ベッキンセイル。エンドロールの名前を見るまで全然分かりませんでした。慌てて巻き戻して見直しましたが、それでも、今の彼女とはまるで別人。今は、ドラキュラと闘ったりしている(「ヴァン・ヘルシング」)彼女ですが、こんな可憐な時もあったんですね〜(^^)。

ただ、見ていて、違和感があったのが、ペドロ役のデンゼル・ワシントン。何でわざわざ彼をこの役に配役したのか、ケネスさんに、伺ってみたいです。しかも、弟が、キアヌ・リーブスですよ。ほんと、何でなんだろう?!

その違和感をクリアしたら、もう後は、大丈夫です。 ラストのシーンの踊りなんて、出演者全員が、本当に楽しそうに踊りまくっていて、見ている私までウキウキしてしまいました。(2004,08,17)

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カリートの道      1993年 アメリカ 犯罪
<監督>ブライアン・デ・パルマ 
<出演>アル・パチーノショーン・ペンペネロープ・アン・ミラージョン・レグイザモ 
<内容>30年の刑で服役していたギャングのカリートは、友人の弁護士のおかげで5年の刑期で、出所してきた。その後の人生は、ギャングを引退して、バハマで、安穏に暮らそうと考えていたカリートだったのだが・・・・。
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よかったです。アル・パチーノが渋くて、かっこいい〜〜。あの世界は、弱腰なところを見せると、もうだめ。ひたすら、非情にならないと・・・。その割には、仁義もあるし、生き残って行くには、動物的な感が必要なようです。カリートも、かつては、そうやって、のしてきたのだろうけれど、5年間のブランクは、大きかったってことでしょうね。こんな生活に見切りを付けて、のんびりと暮らしたいと願っている割に、つまらないことに腹を立てて、それが、結局は、悲劇をもたらしてしまうのでした。ラストの、列車内や、駅構内での追っかけは、思わず、力が入りました。アルは、ひげがよく似合っていて、また、あの大きな瞳も、印象的でした。(2001.11)

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カリフォルニア   1993年 アメリカ  ドラマ
<監督>ドミニク・セナ
<出演>ブラット・ピット ジュリエット・ルイス、デビット・ドゥカプニー
<内容>連続殺人を研究しているブライアンは、恋人のキャリーと共に殺人現場を訪ねる旅に出掛けるが、旅費を浮かせる為に、同乗者を募ることにしたが・・・。
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ずっと見たかったのが、ようやく見れた。デビット・ドゥカプニーまで、出てるとは・・。ジュリエット・ルイスが、とってもかわいい。ブラッド・ピットって、こういうちょっと切れた役が、好きね。(2000.01)

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カリフォルニア・スイート      1978年 アメリカ コメディー
<監督>ハーバート・ロス
<出演>マイケル・ケイン , ジェーン・フォンダ , ウォルター・マッソー , アラン・アルダ , マギー・スミス 
<賞>アカデミー助演女優賞(マギー・スミス)
<内容>ハリウッドの豪華ホテルに泊まる4組の客たちを描いたオムニバス映画。9年前に離婚したビル(アラン・アルダ)とハンナ(ジェーン・フォンダ)は、家出した娘についての話し合いを行おうとしていた。アカデミー主演女優賞にノミネートされたイギリスの大女優ダイアナ(マギー・スミス)は、夫と共に会場近くのホテルに宿泊する。同僚医師二人が妻を連れてホテルに休暇を楽しみに来るが、手違いで一部屋しか取れず、大騒ぎになる。親戚の集まりに妻より一足先にホテルに着いたマービン(ウォルター・マッソー)の部屋には、なんと、気を利かせた弟が呼んだコールガールが待っていた・・・。
*****

シリアスカップルから、コメディードタバタまで、色々な種類の宿泊客が描かれています。その幅の広さにはびっくりです。ひとりの監督があれもこれもと、欲張って作った感じですねぇ。
でも、医師の話は、ドタバタ過ぎて、面白くありませんでした。
ジェーン・フォンダと、アラン・アルダの夫婦ものの話は、一転してシビアで、あまりにもイヤミな彼女の物言いに、うんざり。文句ばっかり言ってる割には、ちゃんと海で泳いだりとリゾートしているのも、笑えますけど。
一番まともなのは、マギー・スミスのアカデミー賞授賞式前後の女優の心理でしょうか。今年の授賞式を見たばかりだったので、なるほどなぁ、こんな感じなんだろうなぁと思いました。この時にはまだ、今やアカデミー賞の代名詞となった「赤絨毯」は、なかったようですね。
また、この演技でマギー・スミスはアカデミー助演女優賞を獲得しています。面白いですね〜。

原題は「CALIFORNIA SUITE」。SWEETではなくて、SUITEなんですね。ちなみにSUITEの意味は「ホテルなどのひと続きの部屋(寝室,居間,浴室など)」。ってことは、私が今までSWEET ROOMだと思っていたのは、SUITE ROOMの間違いだって事?!ありゃま!!(2004,03,05)

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カル      1999年 韓国 サスペンス      
<監督>チャン・ユニョン
<出演>ハン・ソッキュ シム・ウナ , ヨム・ジョンア , ユ・ジュンサン
<内容>次々と3体のバラバラ死体が見つかり、捜査は混乱するが、被害者同士の繋がりがスヨン(シム・ウナ)という女性であることが分かる。彼女から事情を聞こうとするチョ刑事(ハン・ソッキュ)だったが、また新たな死体が発見されて、事件は混迷を極める。
*****

猟奇殺人事件を扱った映画ですが、その描写が、すごいのです。今まで見た映画の中では、一番リアルだったのではないかしら・・・。そこまでリアルにしなくても!と、思わず思いました。そして、話がちょっとわかりにくかった。今思い返すと、謎だらけです(^^;。でも、もう一度は見たくないし・・・(^^;。オフィシャルサイトに、謎の核心に迫った裏ページがありますので、映画を見終わった方は、是非どうぞ。あと、韓国の警察の捜査については、ほとんど知らないのですが、被害者や現場に、素手で触ったり、一般人に、拳銃を渡したり、関係者を保護するのに、刑事の自宅を使ったりするのが、とっても不自然で、気になりました。(2002.07)

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この感想は古いです。最新(2019年)の感想はこちら
華麗なるギャツビー      1974年 アメリカ ロマンス
<監督>ジャック・クレイトン
<出演>ロバート・レッドフォード ミア・ファロー, スコット・ウィルソン
<内容>ニックは、富豪のいとこのデイジーの家に遊びに行き、そこで、隣人のギャツビーの噂を聞く。謎の多い、そのギャツビーは、2週間に一度は、大規模なパーティーを開くことで有名だった。ある時、ニックは、ギャツビーのパーティーの招待を受ける・・・。
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有名な映画なので、一度は、見てみたいと思っていました。姉が、ロバート・レッドフォードのファンなので、強く勧められてもいたのです(^^)。まあ、アメリカの大富豪って言うのは、本当に華麗ですね。でも、その人種は・・・。私は、やっぱり、庶民の方が、いいかな(^^)。ギャツビーの正体がわからなくて、少し、サスペンスっぽいところもあるのですが、ちょっと、退屈してしまいました。女優さんが、ちょっと好きになれなくて、映画にはまれなかったのです。でも、若きレッドフォードは、一見の価値アリ。脚本は、フランシス・F・コッポラ。(2002.01)

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彼と彼女の第2章      1995年 アメリカ ロマンス・コメディー
<監督>ビリー・クリスタル
<出演>ビリー・クリスタル , デブラ・ウィンガー
<内容>NBAの名物審判員ミッキー(ビリー・クリスタル)は、父の死後、遺言通り遺体をノルマンディーの戦友達と共に埋葬するため、飛行機に乗り込む。しかし、フランスに着いた彼は、父の遺体が行方不明になったことを知って激怒する。しかし、対応に当たった航空会社社員のエレン(デブラ・ウィンガー )と彼は、意気投合して、日程を変更して彼女と共にフランス観光するのだった・・・。
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「愛と追憶の日々」のデブラ・ウィンガーがあまりに魅力的だったので、こちらも観てみました。あれから12年。月日は、時として残酷ですが、新たな魅力も加えてくれるものです・・・。

婚約した男女が、レストランで友人を待つ間に、あるカップル、ミッキーとエレンの話をし始めます。
二人の突拍子もない出会いから結ばれるまで。そして結ばれてからのあれこれ・・・。 この話の進め方が、なかなかおしゃれです。
仕事を持つ男女の結婚の難しさをシビアに描き出しているのと同時に、ビリー・クリスタルが、そこかしこで笑わせてくれます。ほんともう、あちこちで、クスクス笑ってしまいました(^^)。
そして、この二人の話を聞くうちに、レストランの婚約者の仲がちょっと怪しくなったり、話をじらされて女性の方が、怒鳴ったりと、こっちの方も面白かったです(^^)。

また、ビリー・クリスタルの審判員姿が、妙に様になっていてよかったです。長身の選手達相手に小さな彼が精一杯のアクションをしながら審判を下す、その決然とした姿は、なかなかのものです。ミッキーが、いかにこの仕事が好きかが、よく現れていて、ストーリーに厚みを加えました(^^)。(2003,09,13)

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カレンダー・ガールズ      2003年 イギリス コメディー   
<監督>ナイジェル・コール
<キャスト>ヘレン・ミレン , ジュリー・ウォルターズ , リンダ・バセット, キアラン・ハインズ  
<ストーリー>ヨークシャーの田舎町ネイプリーでは、婦人会の退屈な集まりが女性たちの社交場になっていた。ある日、クリス(ヘレン・ミレン)の親友、アニー(ジュリー・ウォルターズ)の夫、ジョンが、白血病でなくなってしまう。アニーを励まそうと、クリスは、病院にジョンの名前の入ったベンチを贈呈することにするが、その資金を作るために、自分たちのヌードカレンダーを作ろうと提案する・・・。
*****

これが実話だと言うんですから、何とも驚きのご婦人方ですね〜〜(^^)。しかも、格式高い?婦人会の方々ですよ。イギリス女性も侮れませんよね!すばらしい!!(^^)。

しかし、クリスは、どんな発想で、このカレンダーを作ろうと思い立ったのでしょう。映画の中でも、彼女がこれを思いつく場面が描かれていましたが、そこから自分たちのヌードカレンダーと結論を出すまでの思考が私には、ちょっと分かりません。
そして、他の人たちが、あまり悩まずに賛成してしまうのも、驚きですね〜〜。日本みたいに、銭湯で、気楽に裸をさらす習慣なんて、ない人たちですよ〜〜。
そして、彼女たちの旦那さんも、少々情けない風情でしたが、賛成しているわけで、それにも、驚きました。
ボランティア精神の濃いお国柄だから?!う〜〜ん、理解できないーー。
でも、決して、彼女たちの行動を非難しているわけではありません。
それどころか、私と違う思考回路の彼女たちに、尊敬の念を持ったのでした。

写真撮影のシーンは、コミカルでとても良かったです。
最初は、彼女たちに気を遣って、ためらいがちだったカメラマンも、プロ意識をもって、見事にやり遂げました。
それに、婦人の生活に関わりの深い背景を用意したセンスも抜群ですね。
本物のカレンダーも見てみたくなりました。
そして、この映画で、見事にヌードになった女優さんたちの女優魂にも拍手です(^^)。まあ、素人のご婦人に、負けてられないって所でしょうか(^^)。(2005,08,03)

●作品名インデックスへ
カンガルー・ジャック      2003年 アメリカ アドベンチャー・コメディー   
<監督>デヴィッド・マクナリー
<出演>ジェリー・オコンネル , アンソニー・アンダーソン , クリストファー・ウォーケン , マートン・ソーカス , マイケル・シャノン
<内容>幼い頃、溺れかけたチャーリー(ジェリー・オコンネル)は、ルイス(アンソニー・アンダーソン)に助けられ、それ以来、二人は、親友同士。ある日、チャーリーは、義父であるギャングのボスのサル(クリストファー・ウォーケン)から、オーストラリアへ大金を運ぶ仕事を任せられる。ところが、根っからのドジな二人は、カンガルーに、その大金を奪われてしまう・・・。
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アメリカでの公開時からとても楽しみにしていた作品です。この映画、アメリカではヒットしてたんですよ。
なんと言っても、カンガルーがとってもキュート!(^^)。愛嬌はあるけど、実は結構襲われたら恐そうな彼ら。そのギャップが、いいんですよね〜。
ですが、映画自体は、期待したほどではありませんでした。
やっぱりコメディーは、その国の細々した風習、風俗、言葉、などを共有していないと、難しい高度な分野なのかもしれません。とは言ってもこの映画は、アメリカでは、ベスト10に、何週か入ってこそいましたが、評価は低いですから、そんなこと関係なしに凡作なのかも(^^;。
私としては、主役コンビよりのべたなコメディーよりも、もっとカンガルーを活躍させて欲しかったです。まあ、ころころ太った、アンソニー・アンダーソンも、きらいじゃあないですが・・・(^^)。
時間も短い(89分)し、ちょっと時間が余ったときの、気楽な時間つぶしにはなります(^^)。(2005,03,15)

●作品名インデックスへ
ガンクレイジー   1992年 アメリカ   青春
<監督>タムラ・デイヴィス
<出演>ドリュー・バリモア、ジェームズ・レグロス, マイケル・アイアンサイド , アイオン・スカイ 
<内容>男性不信の高校生が、刑務所を出所した恋人とともに、逃避行を続ける。
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その題名の通りガンクレイジーな物語だが、若いドリューがとってもキュート。(1999.04)

ガンジー      1982年 イギリス・インド 伝記・歴史
<監督>リチャード・アッテンボロー
<キャスト>ベン・キングズレー , キャンディス・バーゲン , マーティン・シーン , ダニエル・デイ=ルイス , イアン・バネン 
<賞>アカデミー作品賞、脚本賞、監督賞、主演男優賞他全8部門。
<ストーリー>商社の顧問弁護士として南アフリカにやってきたガンジー(ベン・キングズレー)は、一等車のチケットを持っていたにもかかわらず、白人ではないと言うことだけで、列車からほおり出されてしまう。その出来事に驚いたガンジーは、南アフリカにおいて、非暴力を前提に人種差別反対運動を起こす・・・。
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インド独立運動の指導者、マハトマ・ガンジーの半生を描いた映画で、188分の大作です。インドの歴史の勉強にもなるので、時間があるときに、ゆっくりと鑑賞したい映画です。

ガンジーの名前と、非暴力運動は、聞いたことがありましたが、改めてこの映画を見て、彼の偉大さが伝わってきました。
南アフリカで受けた手痛い差別を、そのまま見過ごすことなく公民権運動を起こし、インドに帰国後は、大英帝国からの独立運動を非暴力・不服従で行うよう提唱して、平和的に、独立を勝ち取るのです。
暴力には非暴力で立ち向かうという非暴力運動。ちょっと想像しただけでも、痛そうで、人間の生理に反しているように思いますが、彼の強固な意志と精神は、民衆に受け入れらたんですね〜。インドの工場の前で、無抵抗に殴られ、傷ついてゆく人たちの姿は、何とも壮絶で、忘れる事ができません。

また、インドの歴史をもうちょっと詳しく見てみると、何故ガンジーがイギリス製の服を焼いたのかも分かってきます。19世紀からのイギリス支配によって、機械製綿織物が流入し、それまでのインドの伝統的な綿織物産業が廃れてしまったんですね。映画の中でのガンジーは、いつも糸車をまわしていましたが、この出来事を象徴として、独立運動を進めたのかもしれませんね。

この偉大なるガンジーを演じたのが、ベン・キングスレーです。この作品は、8部門も、アカデミー賞を受賞したのですが、彼も、見事に主演男優賞を獲得しています。
彼は父親がインド系ということで、この役に、ピタリとはまって、大役を見事に演じきっていました。

インドというと、インド料理と、インド映画しか知らなかったのですが、今回この映画を見て、インドの宗教のことなども勉強でき、実り多い映画鑑賞になりました(^^)。(2006,02,26)

●作品名インデックスへ
感染      2004年 日本 ホラー   
<監督>落合正幸
<出演>佐藤浩市 , 高嶋政伸 , 羽田美智子 , 木村多江 , 南果歩 , 真木よう子, 草村礼子
<内容>外科医、秋葉清一(佐藤浩市)の勤める病院は、経営危機に陥り、備品も底をつき始めていた。医師や看護婦は懸命に患者の治療をしていたのだが、重症患者の治療中に、ある事故が起こり、患者を死なせてしまう。動揺するスタッフは、思わず、事件の隠蔽を示し合わせてしまう。そのとき、救急車で、重症患者が搬送されてきた・・・。
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この手のホラーは、TVの「世にも奇妙な物語」で、十分だと思い、見る気も全然なかったのですが、(また、)見たいという人に引きずられるようにして映画館に見に行ってきました(^^;。
でも、これが、意外や意外、まんざらバカにしたもんでもなかったです。
配役も、豪華だし、何よりいいのが、医療現場のシーンに、あまり違和感がなかったことです。これが嘘っぽいと、興ざめですもんね〜。
そして、もう一つよかったのが、映画館の雰囲気かな。
年齢層は、思いっきり低く、中学生の集団の多いこと!(^^;。
映画が始まるまでは、いろいろな意味で、少々危惧していたのですが、予告編の「エクソシスト ビギニング」が終わった後、劇場内がどよめいていたことで、すごく好感もてました。なんか、みんな、かわいいのよね〜(^^)。
映画の中の怖いシーンも、皆、素直に怖がるので、他の人たちと仲良く映画を見ている雰囲気になって楽しかったです。
激しく驚くシーンが、1カ所ありましたが、それ以外は、あまり怖くなかったかなぁ。怖いと言うより、不気味で、おぞましいホラーでしたね。役者さんたちは、皆お上手でした(^^)。(2004,10,11)

●作品名インデックスへ
完全犯罪クラブ      2002年 アメリカ 犯罪・スリラー   
<監督>バーベット・シュローダー
<出演>サンドラ・ブロック , ベン・チャップリン , マイケル・ピット , ライアン・ゴズリング , クリス・ペン , アグネス・ブルックナー
<内容>ハンサムで裕福なリチャード(ライアン・ゴズリング)と、頭のいいオタクな生徒ジャスティン(マイケル・ピット)。二人は、同じ高校に通うクラスメートだが、誰も二人の結びつきに気づく者はいない。二人は、完全犯罪をもくろみ、実際に実行してしまうのだった・・・。
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完全犯罪を目指しているにしては余りにもずさん。しかも、その証拠は、早々に発見されてしまうし。なんだか、最初からピリッとしませんでした。
この映画、刑事コロンボ風に、犯罪シーンを最初に持ってきて、あと、謎解き(といっても全然たいしたことなかったですが)、事件解決へともっていったほうが、もっと面白くなったと思います。
それにしても、所詮、高校生の犯罪って感じで、鋭さが全くないところが残念ですね。
それに、かっこいいはずのリチャード(ライアン・ゴズリング)が全然私の趣味じゃなかったのも、マイナス要因です(^^)。
そして、サンドラの過去も、随分トラウマになっているようで、刑事としては、職業不適格ではないでしょうかね。
まあ、サンドラ・ブロック主演だから、こんなものかなぁ。気合い入れずに見るのがちょうどいいかも。(2004,04,26)

●作品名インデックスへ
カンゾー先生   
<監督>今村昌平
<出演> 柄本明 世良公則, 田口トモロヲ
<内容>
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「淫売」の女の子が、良かった。でも、何で、日本映画って、画面がこんなに暗いんだろう。(1999.10)

●作品名インデックスへ
がんばっていきまっしょい      1998年 日本 青春
<監督>磯村一路
<出演>田中麗奈 , 大杉漣 , 小日向文世 , 中嶋朋子
<内容>1980年代、松山。高校に合格した悦子(田中麗奈)は、プチ家出をして、その時見かけたボートの美しさに感動する。そして、入学後、ボート部に入部しようとするが、女子のボート部がないことを知って、自ら友人を勧誘し、女子ボート部を結成しするのだが・・・。
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さわやか青春スポーツ映画です。そして、田中麗奈デビュー作です。
あのきらめくような青春時代。その真っ最中にいる時には、青春の悩みばかりが先行して、そんな事、考えてもみないのに、過ぎ去ってみて初めて分かる、麗しの時間(とき)ーー!
なんでも、がむしゃらに頑張った(かな?(^^;)あの頃〜〜!!この年代に、こんなに打ち込める物があったら、もうそれだけで幸せですね〜(^^)
すぐに感化されるわたくしは、ボートを漕いでみたくなりました。でも、考えてみると、小さな池のボートも漕げない私がいるのです・・・(^^;
田中麗奈が、自然体の青春を演じていて、評判を取っただけのことはあります。彼女の「はつ恋」もいいですから、ぜひ観てください!(2003,05,20)

●作品名インデックスへ
がんばれ、リアム      2000年 イギリス
<監督>スティーヴン・フリアーズ
<出演>イアン・ハート , ミーガン・バーンズ 
<内容>1930年代、イギリス。7歳のリアム(アンソニー・ボロウズ)は、両親と、兄、姉テレサ(ミーガン・バーンズ)と共に貧しいながら幸せに暮らしていた。しかし、世界不況のあおりを受けて、父親(イアン・ハート)が働いていた工場が閉鎖して、失職してしまう。明日の見えない生活で、誰しもが苛立つ中、リアムは、あることで悩んでいた・・・。
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暗いです。この時代のイギリスを描いた映画は、どれもこれも暗くて、寒そうで、食事も貧しくて見ているのが辛いですねぇ。今の日本に生まれてよかったと思う一瞬であります。

貧困は、ささやかな家族の幸せさえも奪って、とげとげしい日常に変えてしまいます。
さらに、民族、宗教などにがんじがらめになって身動き取れない感じで息がつまりそうです。

この映画でわずかに微笑ましいのは、やはり、リアムの存在で、彼の悩みを理解した時には、頭をなでてやりたくなりました。でも、その彼さえも、吃音のために苦労しているわけで、あまり心の晴れることはありません。
そして、ラストも、なんと悲しい話でしょう。
もう、どうして、ここまでのストーリーにしちゃうのか、理解できないです。

たぶんこの邦題をつけた人は映画の内容よりも、自分の思いとして、この題名をつけたんじゃないでしょうか。その気持ち、分かりますねぇ・・・。でも、題名だけ見た時は、少年野球チームかなんかで頑張る子の話だと思ってしまいました。原題は「LIAM」。

リアムのお姉ちゃんテレサを演じたミーガン・バーンズが2000年のヴェネチア国際映画祭で新人賞を受賞しています。 (2004,03,01)

●作品名インデックスへ
カンパニー・マン      2002年 アメリカ SF・アクション・サスペンス
<監督>ヴィンチェンゾ・ナタリ
<出演>ジェレミー・ノーサム , ルーシー・リュー 、   カリ・マチェット , デヴィッド・ヒューレット
<内容>平凡な会社員だったモーガン(ジェレミー・ノーサム)は、今の生活を変えようと、デジコープ社の試験を次々とパスして、ついに、念願の産業スパイとなる。最初の仕事を無事に終え、いつもの生活とかけ離れたスリルを感じた彼に、次の仕事が待っていたが、そこに、謎めいた女性、リタ(ルーシー・リュー )が現れた・・・。
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この映画、「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督の作品なので、映画のコピーが「今度の迷宮(キューブ)は記憶の中」です。
そして、私の頭も見事に迷宮の中へ・・・(^^;。

スパイという非日常的な世界は、やはりワクワクドキドキさせるものがありますねぇ。
そんな特殊な世界に入っていったモーガンの、最初の仕事を終えたときの、ちょっとうれしそうな顔がよかったです。

それにしても、産業スパイって、こんなすごいの?と、思わず思ってしまいました。
これじゃあ、ほんと、ジェームズ・ボンド並みの覚悟と訓練と武器が必要ですね。そこら辺、ちょっと大げさって感じましたが、どうなんでしょう。たしかに命をかけた産業スパイさんもいるのでしょうけど・・・。
あの宇宙船のような建物の外観や、中の構造は、現実離れしていて楽しかったですけど(^^)。

前半、すごく眠くて、見てるのが大変でしたが、全体としては、面白かったです。でも、やっぱりもう一度観ないと、釈然としないな・・・(^^;。(2003,10,04)

カンフーハッスル      2004年 中国 アクション・コメディー   
<監督>チャウ・シンチー
<出演>チャウ・シンチー 
<内容>チンピラのシン(チャウ・シンチー)は、ある日、小金をせしめようと、貧民街「豚小屋砦」に、乗り込むが、そこの住人は、外見とは裏腹に武道の達人たちが集まっていて、歯が立たない。そして、彼らは、同じように乗り込んできた最強のギャング団、「斧頭会」の男たちをも一蹴してしまう・・・。
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今年の映画館初め映画です(^^)。やっぱりお正月は、こんな感じの気楽に見れるコメディーが最高ですよね(^^)。
前作の「少林サッカー」が、面白かったので、ちょっと期待してました。と言っても、今回は、カンフーがメイン。私は、カンフーアクションにあまり興味がないので、一抹の不安もありましたが・・・(^^;。

なんといっても驚いたのが、「豚小屋砦」の面々。特にあの3人は、ほんとに普通の商人にしか見えなかっただけにびっくりでした。「私、脱いでもすごいんです」ですね、まったく!(^^)。あのお3人は、実際にアクション映画の達人なんでしょうかね〜。恐れ入りました!!(^^)。
面白かったのは、古琴波動拳かな。敵ながら、琴から繰り出す鋭い刃は、美しささえ感じました。でも、琴がないと無力だし、敵が迫ってきた場合には、弱いよね(^^)。
笑ったのは、家主夫婦。やっぱり、ただモンじゃなかったのねという感じでした。
いろんな技が出てきて、楽しませてもらいましたが、私は、ベタな笑いが、もっと欲しかったですね。そして、チャウ・シンチーが、最初、情けなくて、物足りなかったですねぇ。ラストだけでなく、途中でも、ちょっといいところが欲しかったです。

まあ、お正月映画としては、こんな感じでしょうか。元旦に公開するのは、いいアイデアでしたよね(^^)。ただ、私の連れは、映画を見ながらビールを飲んで、その後、隣でぐうぐう寝てましたけど(^^;。(2005,01,03)


●作品名インデックスへ
歓楽通り      2002年 フランス ロマンス   
<監督>パトリス・ルコント
<出演>パトリック・ティムシット , レティシア・カスタ 
<内容>娼婦を母に持つプチ=ルイ(パトリック・ティムシット)は、娼館で育ち、そして、成長してからは、当然のように娼婦の世話焼き係となった。ある時、一人の娼婦マリオン(レティシア・カスタ)と出会い、彼女の幸せのために一生を捧げることを心に誓うのだった。
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ノスタルジックな大人のファンタジーでした。
マリオンと運命の出会いを果たしたプチ=ルイの献身的な愛。
もしかすると、こんな時代には、こんな愛の形も存在したのかもと思わせるような映画です。
彼の愛に気づかず、幸せを求めるマリオン。そのマリオンのために奔走するプチ=ルイ。
でも、結局、彼が見つけてきた彼女の幸せも、露と消えるのでありました。
マリオンには届かなかったプチ=ルイの愛も、娼婦の間で、後々まで語り継がれてゆくような伝説の愛情物語となってゆくのです。
それにしても、どうしてこうも薄幸の女って、絵になるのでしょう。
マリオン役のレティシア・カスタは、スーパーモデル出身だそうです。(2004,01,28)



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