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ラヴェンダーの咲く庭で      


2004年 イギリス 音楽

<監督>チャールズ・ダンス
<キャスト>ジュディ・デンチ , マギー・スミス , ダニエル・ブリュール , ナターシャ・マケルホーン

<ストーリー>
1936年、イギリスのコーンウォールの海辺の小さな村に住む老姉妹のジャネット(マギー・スミス)とアーシュラ(ジュディ・デンチ)。ある日、近くの浜辺に一人の青年(ダニエル・ブリュール)が倒れているのを発見し、自宅で介抱することになった。彼には、言葉が通じなかったが、老姉妹の看護の元、怪我も回復してゆくが・・・。

<感想>
老婦人が主役の映画って、大好きなので、これも、面白く鑑賞できました。
映画公開と、”ピアノマン”騒動とが、重なったとかで、話題になった映画です。なるほど、設定がよく似ています。よく似た設定と言えば、 「干潟の光のなかで」という本の設定も、よく似ていて、こちらは、青年の名前まで同じなので、驚きました。この本も、なかなか素敵な話なので、お薦めです〜(^^)。

この映画は、なんといっても、主役の2人の老婦人を演じたジュディ・デンチとマギー・スミスが、さすがの名演です。
落ち着いた生活の中で、突然現れた青年に対する、2人の複雑な思い。特に、ジュディ・デンチが演じたアーシュラは、結婚して夫を亡くした姉ジャネットと違い、生涯結婚せずに過ごしたらしく、自分が見つけた青年のことを、孫ほども年が離れているにもかかわらず、運命の人かもしれないと、思うところが、可愛らしくも、痛々しい思いがしました。姉のジャネット役のマギー・スミスも、少しのときめきと、妹の切ない思いとに、戸惑いを感じる気持ちを、何とも、複雑に演じていました。人生も、長く生きていると、きっと、こんな風に、色々な思いが、あるのでしょうねぇ。

謎の青年役は、「グッバイ、レーニン! 」「ベルリン、僕らの革命」のダニエル・ブリュール。彼も、いい役者です(^^)。ちょっと謎めいていて、その上、年上の女性には甘え上手?!母性本能を刺激させつつ、セクシーでもあるアンドレアを、素敵に演じていて、私も少しクラクラしてしまいました(^^)。
いかにもイギリス映画という感じで、取り澄ましていながら、ちょっとしたユーモアをちりばめていて、味わいのあるいい映画だと思いました(^^)。(2006,09,01)



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