アーマゲドン 1996年アメリカ SFスリラー |
<監督>ゲイリー・J・タニクリフ <出演>ザンダー・バークレイ デュエイン・ウイテカー <内容>西暦2019年、地球にぶつかる巨大隕石の進路を変えるために、爆弾を仕掛けに女性科学者と採掘技師たちがいくが、封印されていた凶悪なモンスターによって、作業員が失踪していく。 「アルマゲドン」と、似たような設定。制作費が、だいぶ違うと思われるが、途中までは、なかなかの健闘、結構面白かった。でも、後半は、つまんなかった。(1999.10) |
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アイ・スパイ 2002年 アメリカ アドベンチャー・アクション・コメディー |
<監督>ベティ・トーマス <出演>エディ・マーフィ , オーウェン・ウィルソン , ファムケ・ヤンセン , マルコム・マクダウェル <内容>47連勝中のボクサー、ケリー・ロビンソン(エディ・マーフィ)は、大統領からの要請で、ある秘密任務に就くことになった。彼とともにその任務に就くのは、スペシャル・エージェントのアレックス(オーウェン・ウィルソン)。しかし、突然ケリーは何者かに拉致されてしまう・・・。 あんまり面白そうじゃないなと思いつつ見ましたが、やっぱり面白くなかったです。 TVドラマの映画化らしいですが、キャストがどうもねぇ。エディ・マーフィもオーウェン・ウィルソンも、それぞれは特に悪くないんだけど、二人が全然かみ合わない感じ。二人とも個性が強すぎるってことかな。特に、オーウェンの方は、好きな俳優なだけにもったいないーー。彼だけで、ちょっとドジなスパイの役をやらせたかったです。 それにしても、エディ・マーフィは、ちっとも年を感じさせない年齢不詳の俳優さんですね〜(^^)。ボクサーの役までやるとは、驚きです。(2004,09,15) |
藍色夏恋 2002年 台湾・フランス 青春・ロマンス |
<監督>イー・ツーイェン <出演>チェン・ボーリン <内容>高校生のモン(グイ・ルンメイ)は、親友ユエチェン(リャン・シューホイ)から、チャン・シーハオ(チェン・ボーリン)への恋心を打ち明けられる。彼に告白できないユエチェンは、モンに、恋のキューピット役を頼み込み、モンは、チャンに、ユエチェンの思いを伝えるのだが、肝心のユエチェンが、姿を隠してしまう。チャンは、モンが自分のことを好きなのではないかと勘違いしてしまう・・・。 あははは〜〜〜。見ているのがちょっと恥ずかしいような胸キュン高校恋物語です(^^)。 台湾の映画は「ヤンヤン 夏の想い出」ぐらいしか見たことないのですが、この「藍色夏恋」は、日本の青春物語と、ほとんど変わりないですね。 高校生時代は、あの頃を振り返ってみても、我ながら意味不明の行動をとったり、たいしたことでないことを真剣に悩んだり、情緒不安定そのものでした。そんな年代の女の子の心理をうまく描いています。 特に、ユエチェンの行動は、不可解きわまりなく、チャンでなくても、わけ分かりませんねぇ(^^;。 でも、チャンを諦めるときに木村拓哉を出してくるあたりで台湾映画がグッと身近になりました(^^)。 そんな彼らを若手俳優さんが瑞々しく演じています。 チャン役のチェン・ボーリンは、台湾でも、人気らしく、なかなか可愛くて、ちょっと恋してしまいそうでした(^^)。(2004,06,25) |
愛ここにありて 2000年 アメリカ ロマンス |
<監督>マーク・ピズナルスキー <出演>クリス・クライン , リーリー・ソビエスキー , ジョシュ・ハートネット , ブルース・グリーンウッド, アネット・オトゥール <内容>名門高校卒業間近のケリー(クリス・クライン)に、多忙のため、式に出席できない父から、ベンツの卒業祝いが届けられた。その新車を走らせ、立ち寄った食堂(ダイナー)で、反目し合う町の青年ジャスパー(ジョシュ・ハートネット)とケンカになり、ダイナーを全焼させてしまう。二人は、夏の間、ダイナーの再建工事を手伝う事を裁判所から命じられるのだが・・・。 これは、新進俳優のアイドル映画ですね(^^;。なんとも、話が甘っちょろいです。 ヒロイン・サマンサは、元彼と新彼の間を行ったり来たり、挙げ句の果てに○○という悲劇に見舞われ、ラストは皆が、考えるとおりの結果に・・・。映画に描かれていないラストの1〜2年、ケリーは、どういう生活をしていたのかな。と、思わず思ってしまいました。でも、いいんです、美しい物語に、細かいことは言いっこなしよ。 感心したのは、重そうな、リーリー・ソビエスキーを、軽々と抱き上げて、平然と歩いたクリス・クライン。さすがにあの腕の筋肉は、伊達じゃないですね〜〜(^^)。 な〜〜んにも考えたくない時にボーと観るには、最適の映画です。・・・一応褒めてる?!(2003,05,23) |
愛しすぎて/詩人の妻 1994年 イギリス |
<監督>ブライアン・ギルバート <出演>ウィレム・デフォー、 ミランダ・リチャードソン <内容>アメリカ生まれの詩人、エリオット(ウィレム・デフォー)は、自由奔放なヴィヴィアン(ミランダ・リチャードソン)に一目惚れして二人で駆け落ちするのだが、彼にはヴィヴィアンの隠された病気について知るよしもなかった。その狂気にも似た行動にとまどう彼だったが、彼女を愛することに代わりはなく、反対を押し切って結婚するのだが、彼女の病気はその後も進行し続けるのだった。 ノーベル賞詩人のT.S.エリオットと、その妻ヴィヴィアンの実話です。つらく切ないラブストーリーです。愛情と、病気による実生活の障害とに板挟みになって最終的に下す決断は・・・。内容を知らずに見たので、前半は、いったい彼女に何があったのか分からず、見ながら悶々としてしまいました。ここにはもう少し説明がほしかったです。彼女が、彼を愛しているのは、切々と分かるのですが、ウィレム・デフォーの愛情が、どこにあるのか、本当に、彼女を愛しているのか、どうもよく分かりませんでした。彼の険しい顔から、それを判断するのは、少々難しかったです。でも、あれだけ彼女の行動に迷惑をかけられながらも、一緒に行動したり、そして、離婚しなかったというのは、愛情の表れであったのでしょう。ただ、その後の彼の行動を見ると、そうとも言えない気もしますが・・・。(2002,11,05) |
愛してる、愛してない・・・ 2002年 フランス ロマンス・スリラー |
<監督>レティシア・コロンバニ <出演>オドレイ・トトゥ , サミュエル・ル・ビアン <内容>美術学校に通うアンジェリク(オドレイ・トトゥ)には、心臓外科医の恋人ロイック(サミュエル・ル・ビアン)がいた。ロイックには、妊娠中の妻がいたが、離婚間近だとアンジェリクは、友達に話していた。しかし、ロイックは、彼女との約束をすっぽかすことが多く、アンジェリクは、次第にいらだちを募らせてゆく・・・。 この映画は、題名と主演が「アメリ」のオドレイ・トトゥだということ以外は、何の知識もなく見たいですね。だからここから 察しのいい人には、こういう風にもったいぶるだけでもネタバレかもしれませんねぇ。 かくいう私も、完璧な白紙状態では見れずに、ちょっと残念でした。でも、この情報化の時代、それは、贅沢というものかもしれませんね。 でも、何の前知識もなく見たら、本当に、コロッと騙されてしまうでしょう、この映画。その点、実に見事です。 中盤に時間が逆行して、ネタバレが始まる構成は、すばらしいですね〜〜。すごく感動しました(^^)。 しかも、主演が、「アメリ」のオドレイ・トトゥ。「アメリ」が、ファンタジーなら、あれを現実的にしたようなストーリーがこの作品ですね。「アメリ」だって、相当きわどい話ですもん(^^)。 世のストーカーと言われている人たちも、こんな感じなのでしょうか。この映画場合、ストーカー行為をするのが可愛い女の子だから、ジャンルもロマンス映画になりますが、これが、男だったら、それはもう怖ろしい犯罪映画になってしまいます。 それにしても、可愛らしい映画の雰囲気とは対照的に、後味は、相当悪いです。 ロイックは、全然悪いところがないのに、本当にお気の毒です。それ以外にも、殺されてしまった人、この世に生まれてこれなかった赤ん坊。なんて、悲惨なんでしょう。 そして、ラストも、精神科医の先生が、コロッと騙されて、彼女を自由の身にしてしまうなんて、本当に怖ろしいです。 ハリウッドでリメイクされるそうですが、同じ手法は使えないでしょうから、どうするんでしょうかね。どういう風になるのか、早く見てみたいです。(2004,04,28) |
アイス・エイジ 2002年 アメリカ アニメ |
<監督>クリス・ウェッジ <声の出演>レイ・ロマノ , ジョン・レグイザモ, デニス・リアリー , ゴラン・ヴィシュニック , ジャック・ブラック <内容>2万年前の氷河期の地球。南へと移動する動物たちと反対方向に進むマンモスのマニーと、仲間とはぐれてしまったナマケモノのシドは、ひょんな事から人間の赤ん坊を拾った。その子を人間のもとに返そうと、2匹の珍道中が始まった。 まあ、普通に楽しめました。 動物と人間との関係がサーベルタイガーを除いて、甘すぎるのが気になりましたが、アニメで、子供と共に楽しむファミリー映画なら、これは当たり前のことでしょう。 なまけもののシドが、どうしても、なまけものに見えないのが、わたし的には、致命的(^^;。しかも結構まめまめしいし(^^)。 それに、あのリスも好きになれませんでしたーー(^^;。こういうのって、好みの問題だから、しょうがないよね。 マンモスのマニーは、好きです〜(^^)。(2004,01,01) |
アイスストーム 1997年アメリカ ドラマ |
<監督>アン・リー <出演>ケビン・クライン シガーニー・ウィーヴァー クリスティナ・リッチ イライジャ・ウッド トビー・マグァイア <内容>倦怠期の夫婦と、思春期の子どもたちの、アイスストームの夜。(2000.03) |
愛する 1997年 日本 ロマンス |
<監督>熊井啓 <キャスト>酒井美紀 , 渡部篤郎 , 岸田今日子 <ストーリー>東京の町に遊びに来た森田ミツ(酒井美紀)は、吉岡努(渡部篤郎)という青年に出会い、一夜をともにする。その後、連絡が取れなくなった吉岡の身を心配していたミツは、偶然、吉岡と再会して喜ぶが、病気が発症して、隔離されることになった・・・。 ちょっと時代設定が分かりにくい映画でした。映画そのものは8年前の製作の映画で、遠藤周作の原作「私が・棄てた・女」にいたっては30年以上前に書かれたものです。でも、最初の場面がいやに近年風だったので、惑わされてしまいました。 でも、その後出てきた連れ込み宿や、社会鍋なんかは、やっぱり30年以上前のものなんでしょうねぇ。 病気の説明もなかなかないので、すわエイズのカポジ肉腫か?!はたまた梅毒か?!と私なりにいろいろ思い悩みましたが、結局、ハンセン病でした(^^;。 ハンセン病の初期症状なんて、知りませんでしたし、第一、彼女は、いったいどこで、感染してしまったのでしょうか。やっぱり、映画の中でちょっと出てきた、沖縄・・・に関係しているのでしょうか。感染力が弱いはずなのに、どうしてなんでしょう?? それにしても、本人や周りに何の承諾もなく、療養所に収容なんてあるんでしょうか。しかも、ちゃんと検査結果も出てないのに・・・。こんな事が実際にもあったからこその、この映画なのでしょうけれど・・・。 映画を見終わってから、ハンセン病について調べてみると、暗澹たる気持ちになってしまいました。どれだけの深い偏見があったことか。この病気の歴史を知っているか、知らないかで、この映画を見た後の気持ちに、大きな違いが表れる事でしょう。 つい最近でも、旅館が元患者の宿泊拒否をして、問題になりましたよね。一度根付いた偏見を消し去ることの難しさを感じる事件でした。 後半は、何故か映画の進行前に筋が分かってしまったので、私が、かつて文学少女だった頃、この原作も読んだことがあったのかもしれません(^^;。読んだかどうかも忘れちゃうなんて、ちょっとやばいかもしれないですねぇ(^^;。 映画の作りは、少々というか、だいぶ不満もあるのですが、酒井美紀がひたすら可愛く、けなげだったので、ラストは泣けて泣けて・・・(T_T)。 でも、私だったら、療養所から、彼に手紙で、事実を告げるけどなぁ。でも、今のこの時代だから、こんな事が言えるのでしょうね、きっと。(2005,05,02) |
アイズワイドシャット 1999年 アメリカ ドラマ |
<監督>スタンリー・キューブリック <出演>トム・クルーズ、ニコール・キッドマン, シドニー・ポラック <内容>1999年に死去した巨匠スタンリー・キューブリックの最後の作品。医者のハーフォード夫妻は、お互いに、愛し合い、幸せな生活を送っていたが、ある時、妻の性的願望を聞いて、衝撃を受け、自ら性的妄想に、陥ってゆく。 ストーリーを全然知らないで、見たのだけれど、結構おもしろかったです。あまり、ニコール・キッドマンという女優は、好きではないのだけれど、この作品の彼女は、「誘う女」の次に、よかった。(2000.12) |
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愛という名の疑惑 1992年 アメリカ ロマンス・スリラー |
<監督>フィル・ジョアノー <キャスト>リチャード・ギア , キム・ベイシンガー , ユマ・サーマン <ストーリー>精神科医のアイザック(リチャード・ギア)は、患者のダイアナ(ユマ・サーマン)を通して、その姉のヘザー(キム・ベイシンガー)と知り合うが、ヘザーの美しさに、彼は虜になってしまう。しかし、ある晩、彼女の夫が殺され、ヘザーがその容疑者として逮捕されてしまう。 オープニングからラストまで、ヒッチコックの映画を彷彿とするシーンや、音楽、効果音がたくさんありました。この監督は、ヒッチコックに心酔していて、彼を意識して、この映画を作ったのかもしれませんね〜〜。でも、それが、少々古くさく見えてしまうのが、ちょっと悲しい・・・(^^;。 ストーリーは、まあまあでした。でも、肝心なところで、それは無理でしょうという箇所があったりして、ちょっと安易です。もっと説得力がなくっちゃ、見ていてがっかりしてしまいます。 ただ、主要3人のキャストは豪華ですね。主役は、リチャード・ギアと、キム・ベイシンガーです。キム・ベイシンガーが謎めいていて、いったいどうなるのかとドキドキさせられました。でも、途中が、なんだかあまりにもわざとらしくて、中ダレしたのが残念です。時間を短くして、シャキッとスピード感があったら、もっと面白くなったような気がします。 しかし、ラストがよかったですね〜。この終わり方で、ずいぶんと、評価がよくなりました。途中、影の薄かったユマ・サーマンが、結局はとてもいい役まわりで印象に残りました。(2005,07,09) |
愛と喝采の日々 1977年 アメリカ ドラマ |
<監督>ハーバート・ロス <出演>シャーリー・マクレーン 、アン・バンクロフト , ミハイル・バリシニコフ , トム・スケリット <内容>かつて、バレエの世界で、ライバル同士だった二人が、久しぶりに出会う。一人は、今なおバレエ界で、第一線で、活躍するバレリーナ、片や、家庭に入り、夫や、子供たちとともに、幸せに暮らしているのだったが・・・ 何しろ、バレエシーンが、息をのむ美しさ。計算され尽くした、肉体と、技術のすばらしいこと。思わず見ていても、力が入る。それだけでも見る価値はあった(^^)。(2001.01) |
愛と哀しみの果て 1985年 アメリカ |
<監督>シドニー・ポラック <出演>メリル・ストリープ、 ロバート・レッドフォード, レスリー・フィリップス <賞>アカデミー作品賞・監督賞など <内容>社交界に自分の存在場所を失ったカレン(メリル・ストリープ)は、結婚して、アフリカのケニアで、農場を経営する。しかし、夫は、農場経営に乗り気でなく、その責任は、彼女の肩に掛かっていた。そんな彼女の前に冒険家のデニス(ロバート・レッドフォード)が現れる。 アフリカの美しい風景と、野生動物との関わり、いろいろな苦難があるだろうけど、ちょっと憧れる生活です。車を走らせて、暗くなったら、テントを張って、野宿する。そんなことが、アフリカで可能なんでしょうか。今、この時代でも、行くのには、結構勇気がいるのに、当時の彼女には、脱帽です。彼女の勇気と、行動力が、私も欲しい。それにしても、デニスは、勝手すぎるなぁ。この考えの違いは、今も昔も、変わりなく、今後も、平行線のままなんでしょうね、きっと。広大な風景とか、コーヒー豆の収穫とか、様々な自然の移り変わり、ライオンとの遭遇とかで、飽きることなく見られますが、やはり、ちょっと、長いですね、161分でした。でも、このアフリカの自然は、いつまでも心に残ります。(2002.01) |
愛と哀しみのボレロ 1981年 フランス |
<監督>クロード・ルルーシュ <出演>ロベール・オッセン , ジョルジュ・ドン , ダニエル・オルブリフスキー , ジェラルディン・チャップリン , シャロン・ストーン, リシャール・ボーランジェ, ジャン=クロード・ブリアリ <内容>1935年から80年までのフランス、ドイツ、ロシア、アメリカの、音楽に関わりのある三世代の家族の物語を、第二次世界大戦の悲劇を交えて描く。 すばらしかったです、最後のジョルジュ・ドンのボレロのダンスシーン。それまでの家族の物語が、それこそ走馬燈のように思い出され、感動しました。 実は、この題名とあの有名なダンスシーンとから、ダンス映画だとばかり思っていたのですが、ダンスはほんの一部で、色々な家族の歴史の物語でした。 しかも、出てくる家族が多くて、一度観ただけではわからず、二度・・・いえ、実は三度も観てしまいました(^^;。 一世代目は、何とか分かっても、二、三世代目となると、俳優も、二役やっていたりするので、こんがらがってしまって、一度で理解するのは、不可能でした。 この物語の中で一番心に残ったヴァイオリン弾きのアンヌの話も、三度目にやっと理解できました(^^;。やはり、この時期のユダヤ人迫害の話には、胸がつまります(T_T)。 そして、あのドイツの指揮者の話は、カラヤンのことだったのですね。色々と考えさせられました。 他にも、別に有名人でない家族の歴史にも、それぞれ感動がある物なのです。そう、私にも、あなたにも・・・。 しかし、実は、三度観ても、まだよく分からないところもあります。アルジェリアからの帰還兵で、一人だけ家族が迎えに来なかったリシェールの両親は、なんで笑ったのか・・・?何度観ても分かりません(^^;。 この作品は、185分の劇場公開版ですが、実は、これには288分の完全版というのがあるんです。この完全版を観たら、色々な謎が解けるのかと思います。一度是非観てみたいですね〜。 この映画、多くの家族のエピソードを詰め込みすぎのような感もしますが、それでこそ、ラストのボレロのシーンが生きているのだと思いました。(2003,09,06) |
愛と死をみつめて(日本) 1964年 日本 ロマンス |
<監督>斎藤武市 <キャスト>浜田光夫 , 吉永小百合 , 北林谷栄 <ストーリー> 阪大病院に入院した高野誠(浜田光夫)は、病院の炊事場で、小島道子(吉永小百合)と運命的な出会いをする。健康そうに見えた道子だったが、実は、軟骨肉腫という難病を患っていた。その後2年間、二人の文通は続き、再会したときには、彼女の病気は徐々に彼女の身体を蝕んでいた・・・。 映画の録画予約をしようと、WOWOWを付けたときに、たまたま放映していた映画です。白黒で、古くさい映画なのですが、その時出ていた吉永小百合の美しさに、目が離せなくなり、そのまま見てしまいました。その時彼女の顔は、痛々しくも、半分ガーゼに覆われていたのですが、その半分の顔でさえ、思わず息をのむほど美しかったです。その後、WOWOWの再度の放映を待ち、全編見ることが出来ました。 実話だと言うことが、なおさら涙を誘います。こんなに必死に生きた彼女なのに、運命とは、なんと、非情なのでしょう。 それでも彼女は果敢に病気に立ち向かい、誠の愛を支えに、最後まで病気と戦い続けます。 東京と、大阪。会うのもままならない二人。励まし続ける誠と、明るく振る舞う道子。でも、彼女は、彼の励ましに応えられない辛さも味わっていたようで、彼女の日記に綴られた言葉の端端が、またまた涙を誘うのでした。 俳優さんたちもいろいろな人が出ていて、豪華でした。ただ、この頃の演技は、今と違って、まだまだ硬く、ぎこちなくて、それでいて何故か早口。自然なしゃべり口でないことが、ちょっと気になりましたが、それ以上に二人の純愛がすばらしくて、感動しました。 後半は、涙涙で、目が、とけそうでした(T_T)。(2005,10,10) |
愛と青春の旅立ち 1982年 ドラマ |
<監督>テイラー・ハックフォード <出演>リチャード・ギア ,デブラ・ウィンガー , デヴィッド・カルーソー <内容>海軍士官候補生として、きびしい訓練を受ける。また、訓練の合間には、地元の娘たちとのロマンス、そして、親友の自殺。 トップガンのほうが、洗練されてて良いかな。(2000.03) |
愛と精霊の家 1993年 独、デンマーク、ポルトガル ドラマ |
<監督>ビレ・アウグスト <出演>メリル・ストリープ,ジェレミー・アイアンズ,ウィノナ・ライダー、アントニオ・バンデラス <内容>イザベル・アジェンデの『精霊の家』の、映画化。チリの名家におこる波乱の50年。裕福な家庭に育ったクララが、エステバンと恋に落ちる。 ジェレミーの見事な老け方、綺麗なウィノナ。(1999.10) |
愛と追憶の日々 1983年 アメリカ |
<監督>ジェームズ・L・ブルックス <出演>デブラ・ウィンガー , シャーリー・マクレーン , ジャック・ニコルソン , ジェフ・ダニエルズ , ダニー・デヴィート <賞>アカデミー作品賞、監督賞、脚色賞、主演女優賞(シャーリー・マクレーン)、助演男優賞(ジャック・ニコルソン) <内容>ことあるごとにケンカばかりしているオーロラ(シャーリー・マクレーン)と娘のエマ(デブラ・ウィンガー)だったが、エマが結婚して遠くに行ってしまうと、オーロラは寂しくてしょうがない。そんなある日、オーロラは、付き合いのなかった隣人の元宇宙飛行士、ギャレット(ジャック・ニコルソン)とデートし、恋人同士となる。方やエマは、3人の子供の世話だけでなく、夫の浮気や、お金の苦労まで背負い込み、思いあまって実家に帰ってくる・・・。 二人の女の生きざまを、優しく、そしてユーモラスに描いています。 出てくる人たちが皆、好人物。 中でも、シャーリー・マクレーン演じるオーロラは、可愛らしいおばあちゃん役で、素敵です。こんな風におしゃれに、素敵にそして自由に年を取りたいな。そのためには、あんなに広い庭を持つような金持ちじゃないとダメかしら・・・(^^;。 同じ事は、お隣さんのジャック・ニコルソンにも言えますね。宇宙飛行士だったことをエサ?に、いつまでも若い女の子と仲良くできるなんて、素敵じゃないですか。 そんな二人の初デートは、抱腹絶倒ものでした(^^)。 そして、今話題の映画「デブラ・ウィンガーを探して」の、デブラ・ウィンガー。彼女もまた、ちょっとハスキーな声でとても魅力的でした。 二人の女性の半生を駆け足で走り抜けていった感じで、物語的にはちょっと物足りない感はありましたが、ラストは、号泣してしまいました。人は、必ず死ぬものですが、それは、なんて悲しいことなんでしょう(T_T)。 エマとオーロラの最後のアイコンタクトが秀逸でした。(2003,09,12) |
愛に翼を 1991年 アメリカ |
<監督>メアリー・アグネス・ドナヒュー <キャスト>メラニー・グリフィス , ドン・ジョンソン , イライジャ・ウッド , ゾーラ・バーチ <ストーリー>気弱な少年、ウィラード(イライジャ・ウッド)は、母親、ローズマリー(イヴ・ゴードン)の出産のために、夏休みの間、田舎町に住む、母親の親友、リリー(メラニー・グリフィス)に預けられることになる。知らない町で、心細かったウィラードは、隣に住む少女ビリー(ゾーラ・バーチ)と仲良くなるが、リリーの夫、ベン(ドン・ジョンソン)とは、なかなかうち解けられなかった・・・。 なんと、出てくる子役が、イライジャ・ウッドと、ゾーラ・バーチでした〜。それだけでなんだか得した気分(^^)。 しかも、主演のメラニー・グリフィスと、ドン・ジョンソンは、この時、ご夫婦だったんですよ。しかも、2度目のドンとの結婚!(^^;。当時は、すごい話題作だったんでしょうね〜。 それにしても、この2人の子役の可愛いこと!! イライジャの子役作品は、数知れず見ていますが、本当に、彼の演技は、すばらしいです。全くその辺にいる気弱で、傷つきやすい子供そのものですよね〜〜。 一方、ゾーラも子役作品多いのですが、あんまり記憶にないです。ただ、今のゾーラ・バーチは、この子役時代そのままで大きくなったって感じでした。彼女も、子供の頃は、それなりに可愛いんだけどね〜〜(^^)。 映画の方は、ある事件から、立ち直れない夫婦が、ウィラードと生活するうちに、徐々に立ち直ってゆくというお話です。 ウィラードの母親が、いくら自分の夫が出て行って、一人で考えたいからといって、リリーにウィラードを預けるのって、ちょっとひどい話だと思いました。でも、結局は、こういうショック療法が、功を奏することが多いのかもしれませんね。気持ちの切り替えって、何かきっかけがないと、なかなか出来ないですから。 メラニー・グリフィスは、とても好きな女優さんで、この映画の彼女もとても美しく、ほっこりいい雰囲気なのですが、ウィラードを探すときも、動作が、スローで、必死で探している風に見えないのが、難点でした。まあ、些細なことですが・・・(^^)。(2005,04,10) |
愛に迷った時 1995年 アメリカ コメディー・ロマンス |
<監督>ラッセ・ハルストレム <キャスト>ジュリア・ロバーツ , デニス・クエイド , ロバート・デュヴァル , ジーナ・ローランズ , キラ・セジウィック , ブレット・カレン <ストーリー>夫、エディ(デニス・クエイド)の浮気現場を目撃したグレイス(ジュリア・ロバーツ)は、一人娘のキャロラインを連れて実家に帰ってしまう。次の日、エディーは、グレイスの元にやってくるが、二人の溝は埋まらない・・・。 見た後で知ったのですが、これは、ラッセ・ハルストレム監督作品だったのですね。配役が派手なせいか、そんな感じが全然しなかったです。それだけ、ジュリア・ロバーツのオーラが強いって事かしら。 この映画を見て感じたのは、夫婦であることの難しさです。大恋愛の末結婚しても、情熱は徐々に消え、残されるのは、結婚で失った物の大きさだけ。それって、とっても不幸ですね。 この二人の騒動のきっかけは、夫の浮気現場を見てしまったことだけど、その根は、もっと深く、深いだけに、放置されてきたものでした。 夫婦って、こんなものよと、言う人もいるでしょうけど、二人が一緒に生活していて、それがプラスにならずに、マイナスになるっていうのは、悲しいなと思いました。 ドラマは、この二人の関係を軸に、両親の問題や、仕事の関係を絡めて、ちょっとコミカルに進んでゆきます。 配役が、何とも豪華なので、贅沢な映画です。でも、ちょっと退屈しました。 ジュリア・ロバーツの姉役のキラ・セジウィックが、姉御肌で良かったです。こんなお姉さんがいたら心強いよね。(2005,07,27) |
愛のエチュード 2000年 イギリス・フランス ロマンス |
<監督>マルレーン・ゴリス <出演>ジョン・タートゥーロ , エミリー・ワトソン <内容>1929年、イタリアのコモ湖畔で世界チェス選手権がおこなわれた。試合に先だってやってきた天才チェスプレーヤー、ルージン(ジョン・タートゥーロ)。彼は、暗い過去を背負う、変人としても有名だった。同じホテルに保養に来ていた貴族の娘ナターリア(エミリー・ワトソン)は、ひょんな事から彼と言葉を交わすようになる・・・。 チェスは、駒の動きをちょっと知っているぐらいで、ほとんどわからないのですが、この映画のチェスシーンは、分からなくても分からないなりに、ぐっと引き込まれました。 それはきっとジョン・タートゥーロが、天才チェスプレーヤーを天才的に演じていたからでしょう。彼の表情や、手の動きに目が釘付けになりました。 また、私生活における彼の変人ぶりも見事に演じています。変人と狂人の境目にいる彼の突飛な行動も彼が演じると、ルージンそのもののように思えて、ちょっと微笑ましかったです。 ルージンの精神がチェスに支配されてゆく過程の演技も、すばらしいですね〜。 ジョン・タートゥーロは、脇役で、時々お目にかかるのですが、こんなにすばらしい演技をする人なんだと、再認識しました。 彼の恋人を演じるエミリー・ワトソンの包容力ある愛情も素敵でした。彼女の演技力は定評があるので、ちょっと癖のある役が多いのですが、今回は、ルージンを献身的に支える愛情あふれる普通の女性の役です。 彼のいかにも普通とは違う行動を母親のような愛情で支えてしまうナターリア、彼女の存在が、彼にとって、どれほど大切だったか分かりますねぇ。 これほどまでにチェスにのめり込んでしまって、精神も壊れてしまうなんて、ちょっと理解しがたいのですが、ストーリーの中に入り込んでしまうと、それも気になりませんでした。天才とは、こんなものなのかもしれません。 それにしても、彼を捨てた両親と、育ての親のヴァレンチノフの、彼への仕打ちはどうでしょう。 チェスが好きで、他の事が少々出来ないからといって、我が子を捨ててしまう親の気持ちが分かりません。 そして、試合にちょっと負けたからといって、彼を見限り、しかも、世界的チェスプレーヤーになったルージンと再会したときの彼への裏切り行為は、ちょっと理解できませんね。ルージンが本当に可哀想でした。(2004,07,08) |
愛の選択 1991年 アメリカ ロマンス |
<監督>ジョエル・シューマカー <出演>ジュリア・ロバーツ 、 キャンベル・スコット、 ヴィンセント・ドノフリオ <内容>恋人と別れ、実家に戻ったヒラリー(ジュリア・ロバーツ)が見つけた新しい仕事は、病人の介護だった。その病人とは、大富豪の一人息子で白血病を患っているヴィンセント(キャンベル・スコット)だった。白血病の治療による副作用は激しく、看護婦の資格のないヒラリーは対応が分からず、辞めようかと悩むのだったが、症状が落ち着いたヴィンセントに惹かれ始める・・・。 病気の絡んだラブストーリーは、泣かせようとする意図があざとくて、あまり好きではないのですが、これは、素直に泣けました(結局泣いてるんやん!(^^;)。白血病は、今や不治の病ではなく、適切な治療さえ受けていれば、普通に生活も出来るのです。ただ、侮ることは出来ませんが。そして、この映画のように、化学療法の副作用は、激しいものらしいです。それだけに、この主人公の気持ちもよく分かるし、そして、普通に生きたいという、願いもよく分かりました。ただ、希望をなくして、治療を受けずに死んでゆくのは、残される恋人のことを考えない自分勝手な考えです。思わず、画面に向かって、「私のために生きて!」と、言ってしまいそうになりました(^^;。11年前の映画ですが、ジュリア・ロバーツはあまり変わりませんねぇ。相変わらず、口が大きい(当たり前だけど)。23歳には、見えませんね(^^;。相手役のキャンベル・スコットは、坊主頭もよく似合う、ナイスガイでした!(^^)。邦題が、良くないなと思ったら、原題は、もっと悪かった・・(^^;「DYING YOUNG THE CHOICE OF LOVE」(2002.09.17) |
愛は静けさの中に 1986年 アメリカ ドラマ |
<監督>ランダ・ヘインズ <出演>ウイリアム・ハート, マーリー・マトリン <賞>アカデミー主演女優賞 <内容>小さな町の聾唖学校に赴任した教師と、そこで働く聾唖の女性との出会いと恋。 実際に聾唖者で、素人だったM・マトリンの演技が、すばらしく、また、美しい。(1999.03) |
アイ・ラブ・トラブル 1994年 アメリカ サスペンス・コメディー |
<監督>チャールズ・シャイア <出演>ジュリア・ロバーツ , ニック・ノルティ , マーシャ・メイソン, オリンピア・デュカキス <内容>列車事故の現場に取材に行ったクロニクル紙の看板記者、ブラケット(ニック・ノルティ)は、ライバル新聞グローブの記者サブリナ・ピーターソン(ジュリア・ロバーツ)と出逢い、取材合戦の火蓋が切られる。事故に陰謀の匂いをかぎつけた二人は、互いに牽制しあいながらスクープを追うのだが、しだいに、命の危険をともなう事件に巻き込まれてゆくのだった・・・。 スター俳優を使って面白くは出来ているのでしょうが、何となく、気分が乗らない映画でした。ジュリア・ロバーツも綺麗で、それなりの演技をしていて、よくできているのですけどね、こちらの体調が合わなかったということかな。 それに、全体に嘘っぽさが漂っているのが、ちょっと許せないっていうのもありました。ラブコメディーと、中途半端にシリアスな事件とを結びつけたところが私の気にくわなかったのでしょう。 と、見たあと、何で私が釈然としないかを、しきりに分析した映画でした。 とはいっても、体調のいいときに見たら、それなりに面白いと思うので、2点を付けていますが、3点に近い2点です。(なんで、自分に言い訳してるんだろう・・・(^^;)。(2003,06,10) |
曖昧な未来、黒沢清 2002年 日本 ドキュメンタリー |
<監督>藤井謙二郎 <出演>黒沢清 , オダギリジョー , 浅野忠信 , 藤竜也 <内容>2002年4月10日、黒沢清監督の「アカルイミライ」がクランクインした。撮影現場において、その一部始終を密着撮影し、その模様を黒沢監督とともに見ながらインタビューしたドキュメンタリー。 「アカルイミライ」を見てから、ちょっと時間が経ってしまいましたが、ちっとも分からなかったあの映画の何かが分かるかと思ってみてみました。 で、結局、「アカルイミライ」の謎解きは出来なかったのですが、撮影風景とか、黒沢監督のインタビューが興味深かったです。 映画監督というと、現場における絶対権力者というイメージでしたが、黒沢監督は、一応は、自分の意見を言うけれど、あとは、「どうでもいいんですけど」と、それを否定してみたりと、こんな感じで、監督をしているんだいうのが分かって面白かったですねぇ。 そして、何気なく置いてある小道具の位置の細かい気配りに、驚きました。そんなこと気にも掛けないで、こちらは見ていたのに、大変なんだなぁ。作る側のこだわりを感じましたねぇ。 他にも、映画における衣装の効果とか、人の心理よりも目で見えるものを描きたいという監督の話も面白かったです。(2004,01,16) |
アイランド 2005年 アメリカ アクション・SF・スリラー |
<監督>マイケル・ベイ <キャスト>ユアン・マクレガー , スカーレット・ヨハンソン , スティーヴ・ブシェミ , ショーン・ビーン , マイケル・クラーク・ダンカン, ジャイモン・フンスー <ストーリー>近未来、致死的な大気汚染から守られた空間で、機能的な暮らしをしているリンカーン(ユアン・マクレガー)。彼らの望みは地上最後の楽園、アイランドに行くこと。その抽選会が始まり、リンカーンと仲の良い女性ジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)が選ばれたが・・・。 SFというと、やたらに難解なものと、メチャバカバカしい物とがありますが、この映画は、わかりやすくて面白いという、ベストのポジションにありました。 アクションも適度・・・と言うか、少々過度ではありましたが・・・で、退屈する暇もありません。 主演の二人も、美しく、スクリーンに釘付けでした。 今やクローンは、研究も進み、ペットのクローン化も話題になる昨今、この映画のような事が、実際に起こるかもしれません。 これが実現したら、拒絶反応の心配もなく、様々な臓器移植が安全に速やかに可能になります。 でも、いったいその行為は許されるのか。人間が関わってもいい領域なのか・・・・? 理論的に考えれば、それは、最も効率のいい医学ですが、心情的には、なかなか複雑ですねぇ。 しかも、この映画のように、一部の臓器だけでなく、保険として、まるまる一人分のクローンを作ってしまうのだとしたら、まさしく、本物はどっちだ?!ということになりそうです。 また、こういう事が行われるようになれば、貧富の差が、寿命までをも左右することになってゆくんでしょうね。早く宝くじ当てなくっちゃ!(^^;。 まあ、そんな未来のことを妄想しなくとも、この映画は、心底楽しめた面白SF映画でありました。満足!(^^)。(2005,07,29) |
アイリス 2001年 イギリス・アメリカ |
<監督>リチャード・エアー <出演>ジュディ・デンチ , ジム・ブロードベント , ケイト・ウィンスレット , ヒュー・ボネヴィル <内容>イギリスの女流作家アイリス(ジュディ・デンチ)は多くの講演会をこなしていたが、徐々に作家の命である言葉を失ってゆく。医師の診断は、アルツハイマー。消えてゆく彼女の言葉や記憶を惜しむように、夫のジョン(ジム・ブロードベント)は、二人の若き日々を思い出すのだった・・・。 感動作です。涙なくしては見られません(T_T)。 女流作家が、その命とも言うべき言葉を失ってゆく悲しさは見ていて胸がつまる思いでした。 この事実は、彼女にどんな恐怖を与えたでしょう。完全にわけが分からなくなるまでの彼女の心情は、察するにあまりまります(T_T)。 そして、配偶者のジョン。彼の優しさ、温かさに救われました。そして、同時に、彼ほど彼女を愛していても、その限界はあるのだということを心に思い止めました。 年老いて、壊れてゆくアイリスを見るのは、生あるももの悲しさを感じさるものでした。 老年期の彼女たちと同時に若かった二人のロマンスを挿入する映画の手法は、そんな人生のすばらしさ、そしてはかなさを感じさせられます。 今、年を取って、病に伏せっているお年寄りでも、何十年も前には、私たちと同じ青春を過ごし、素敵な恋をし、様々なことがあったんだなぁと峻烈に思わさせられました。 この映画を支えているのが、主演の4人の俳優さん達。 名優ジュディ・デンチのアイリスは毅然と混乱の彼女をリアルに描いています。 ケイト・ウィンスレットが演じる若き日のアイリスは、恋多く、たくましい女性。こういう役をやらせたら随一ですね、彼女。 そして、一貫して優しく温かい彼女の恋人そして夫を演じるヒュー・ボネヴィルとジム・ブロードベント。 この二人が、またよく似ているのです。同一人物かとさえ思いましたが、やはり違う人でしたねぇ。いくら今のメイク技術が進歩していても、これほどの年の差を補うのは、無理なんでしょう。それにしても、よく似たお二人で、驚きました。(2004,02,16) |
アウト・オブ・サイト 1998年 アメリカ アクション |
<監督>スティーヴン・ソダーバーグ <出演>ジョージ・クルーニー 、ジェニファー・ロペス, ヴィング・レイムス , ヴィオラ・デイヴィス <内容>銀行強盗で、刑務所送りになったジャック(ジョージ・クルーニー)は、仲間と脱獄をするが、たまたまその場に居合わせた、FBI捜査官のカレン(ジェニファー・ロペス)を人質にする。そして、二人は、相容れない立場でありながら、お互いに、ひかれうのだが・・・。 いかにも、ジョージ・クルーニーらしい、ダンディーな映画でした。ERの時の、気になる首振りの癖も、これでは、気になりませんでした。冒頭の、銀行強盗の所など、思わず、かっこいい!と、拍手(^^)。ちょっと、時間的に、?の所もありましたが、私の気のせいでしょうか・・?(^^;。ジェニファー・ロペスもスキャンダルばかり先行していて、イメージが悪かったけれど、これで、点数上がりました。(^^) (2001.08) |
アウトサイダー 1983年 アメリカ 青春 |
<監督>フランシス・フォード・コッポラ <出演>C・トーマス・ハウエル , マット・ディロン , ダイアン・レイン , ロブ・ロウ , パトリック・スウェイジ , トム・クルーズ , ソフィア・コッポラ , ラルフ・マッチオ <内容>オクラホマ州タルサには貧しい地域のグリース、金持ちの地域のソッシュという若者グループがあった。いつも牽制し合っていた二つのグループだったが、ある日、グリースのポニーボーイ(C・トーマス・ハウエル)とジョニー(ラルフ・マッチオ)が、酒に酔ったソッシュのグループに絡まれて、ジョニーがそのうちのひとりを刺してしまう・・・。 コッポラ監督は「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」という大作の後、こんな青春ものを撮っていたんですねぇ。 この映画を見ると、「ウェストサイドストーリー」「ロミオとジュリエット」などを思い出します。若い頃って、何かというと徒党を組んで、ケンカするもんなんですね〜。その対立が個人的にはどんなにいやでも、その地域にいる限りは避けて通ることが出来ない。そんな事って、若いときだけなんでしょうけれど、その時には、それが永遠に感じられるのでしょうね。 生き急いだ若者達、特に、ジョニーは、可哀想でした。 20年以上前の映画ですが、この手の映画を見るときの楽しみは、今や大スターになった彼らの若いときの姿を見ることが出来ることでしょう。 トム・クルーズなんて、顔がアップにならないので、探すのに苦労しましたが、あの濃い顔のおかげで見つけられました(^^)。 今や監督としても一流と認められたソフィア・コッポラも出てたんですね。もう一度確認したら、まだまだ少女の彼女がちゃんと映っていました。(2004,03,24) |
青い珊瑚礁 1980年 アメリカ 青春・ロマンス |
<監督>ランダル・クレイザー <出演>ブルック・シールズ 、 クリストファー・アトキンズ <内容>船火事によって、ボートで漂流していたエメラインとリチャード、そして船員のバディーの3人は、無人島に流れ着いた。バディーは、まだ子供の二人に、様々な生きていく知恵を教えるのだった。彼の死後、二人は、協力して生活してゆくのだが、流れゆく年月の中で、二人は、いつしか、性に目覚め、愛し合うようになるのだった。 一年中暖かくて、果物も、お魚も豊富。火をつけるのも、全然苦労したあとがない・・・。「キャスト・アウェイ」を見た後だと、ついつい、こんな事を思ってしまいます。20年も前の映画なんですね。今は、スキャンダルでしか名前の出てこない、ブルック・シールズのなんと、かわいく、きれいなこと!! そして、美しい海! それだけで、十分な映画でした。公開された年、この主役二人は、「ワースト主演賞」を、取っているんですね。なんで??(^^;、そこまで、悪く言わなくてもいいのに・・・(^^;。海をのびのびと泳ぐシーンが出てくるのだけれど、当然、裸で、モザイクだらけでした(^^;、そのせいでしょうか?? 当時話題になった映画だったらしく、続編も作られています。続編の主演は、あのミラ・ジョボビッチだったんですね〜〜!! (2001.11) |
青いパパイアの香り 1993年 フランス、ベトナム ドラマ |
<監督>トラン・アン・ユン <出演>トラン・ヌー・イェン・ケー リュ・マン・サン <内容>ベトナム。商家に奉公に来た少女が教えられながら、家の雑事をこなして成長していき、幸せをつかむ話。 ほとんど、せりふがなく、しかも、東洋人なので、表情も乏しい。でも、淡々とした、動きと、自然の風物の中に、さまざまな思いを、織り込んでゆく。西洋人には、分からないだろうな。(1999.10) |
青い夢の女 2000年 フランス・ドイツ サスペンス |
<監督>ジャン=ジャック・ベネックス <出演>ジャン=ユーグ・アングラード , エレーヌ・ドゥ・フジュロール , ミキ・マノイロヴィッチ <内容>精神分析医のミッシェル(ジャン=ユーグ・アングラード)は、患者である人妻オルガ(エレーヌ・ドゥ・フジュロール)の赤裸々な告白を聞くうちに深い眠りに落ちてしまう。そして、眠りから覚めた時、絞殺されたオルガの死体を発見するのだった。 幻想的なエロティックミステリーと思いきや、コメディーの要素もたっぷり入った映画でした。 ”治療中に患者が死亡”という究極の状況の中、大まじめなミッシェルの取る行動のそこかしこに、思わずククッと笑ってしまいます。 不審な浮浪者、精神科医の家のメイド、友人の刑事、変態DJ等々、話を盛り上げる人物の配置も怠りなく、楽しめました。 そして、印象的なのは、死体となったオルガの美しさです。青い色調に浮かび上がる彼女の美しさは、生きている時以上のものでした。(2003,05,14) |
青の炎 2003年 日本 サスペンス・青春・犯罪 |
<監督>蜷川幸雄 <原作>貴志祐介 <出演>二宮和也 , 松浦亜弥 , 鈴木杏 <内容>高校に通う秀一(二宮和也)は母、友子(秋吉久美子)と妹、遥香(鈴木杏)の三人で暮らしていたが、ある日、母親の別れた夫であり、秀一の義父の曾根(山本寛斎)が転がり込んでから生活が一変してしまう。曾根の暴力に怯える家族のために、秀一は周到な曾根殺害計画をたてるのだった・・・。 原作は、私の好きな貴志祐介さんです。彼の作品は、どちらかというと、おどろおどろしいのが多い(「黒い家」「天使の囀り」)ですが、この作品は、青春の研ぎ澄まされた感性を描いていて、彼の作品の中でも特に好きな話です。 でも、映画の方は、アイドル映画になりそうな予感もあり、ちょっと複雑な気持ちで見始めました。まあ、嵐の中では一番好きな二宮君主演なので、ちょっぴり期待もしてましたけど(^^)。 映像はとってもきれいです。題名通り、青を基調にした色は、青臭い青春のイメージで、幻想的な映像もいいですね〜。 ただ、映画を見ながら、どうしても原作と比較してしまったのですが、やはり原作の方が、秀一の計画の緻密さ周到さが際だっています。こんなに優秀な彼のこの能力を他に生かせたらと、読んでいて切なくもなったものです。映画ではその辺のところが、少々和らいでいる感じですね。 でも、思っていたよりずっと良かったです。 二宮君も、青春の危うさをうまく演じていたと思います。あややは・・・まあ、こんなもんでしょう(^^;。 原作を読んでない方、是非、原作もお読みくださいませ!(2004,03,15) |
紅いコーリャン 1987年 中国 |
<監督>チャン・イーモウ <出演>チアン・ウェン、 コン・リー, トン・ルーチュン <内容>18才の娘(コン・リー)は、50過ぎの病持ちの造り酒屋の男の所に、親に売られるようにして嫁いでゆく。その後、その夫となる人が、行方知れずになり、娘は好きな男と、その店を継いでやっていくことを決心する。10年後、子供にも恵まれた娘の村に、日本軍がやってきて、豊かだったコーリャン畑に無理矢理道を作り始める。 「初恋のきた道」のチャン・イーモウ監督の初監督作品です。この監督は、カメラマン出身なので、絵が美しいです。娘が、嫁ぎ先まで、造り酒屋の男たちに担がれていったり、コーリャンから造る酒が、紅い色をしていたり、その中に○○を入れて(^^;、おいしい酒が出来たりと、驚くことが多かったです。ぽっと出の娘が、酒造りをする荒くれ男たちに、あんなにも簡単に受け入れられる物かしらと、ちょっと不思議ですが、コン・リーの、あの清々しい笑顔なら、あるかもと思わされます。後半の日本軍の残虐さには、胸が痛みます。(2002.02) |
赤い橋の下のぬるい水 2001年 日本 ファンタジー |
<監督>今村昌平 <出演>役所広司 , 清水美砂 , 中村嘉葎雄 , 倍賞美津子 , 坂本スミ子 , 五十嵐信次郎 <内容>リストラされ、妻子にも去られた陽介(役所広司)は、ホームレスの人たちと共に過ごすことが多かった。ある日、「学者」と呼ばれるホームレスの老人、タロウ(北村和夫)が亡くなった。陽介は、タロウが生前、赤い橋のたもとにある家に金の仏像を隠したと言っていたことを思い出し、その地を訪れてみる・・・。 大人のためのエロティック・ファンタジーです。 また、役所広司かと、映画がはじまって、少々げんなりしたのですが、映画は面白かったです。 なんと言っても話が奇想天外。陽介の訪れた赤い橋のたもとに住む若い女性、サエコは、性的欲求が高まると身体から水があふれ出すんですから。しかも、性的満足を得ると、水が噴水のように吹き上がる!? これには、笑いましたねーー(^^)。ダイナミックなんです、これが(^^)。 話が話ですから、SEX描写が頻繁にあるのですが、それが、からっとしていて、ユーモラスでさえあります。 ちょっとワタシ的には、食傷美味だった役所広司なのですが、これは、もう御立派!(^^)。私、感動さえしました(^^)。 不思議な女性を演じる清水美砂も、あまり好きな女優さんではないのですが、ショートカットの彼女は、可憐で、清楚であるにもかかわらず、エロティックで、ユーモラス。とってもよかったです。 その他、まわりに出てくる人たちも、味があって、よろしかったですね〜〜。 ただ、老婆のはずの倍賞美津子がラスト近くになって、喋る声が、容姿に比べて若々しいのが、少々気になりました。(2003,07,29) |
赤い薔薇ソースの伝説 1992年 メキシコ ドラマ |
<監督>アルフォンソ・アラウ <出演>ルミ・カヴァソス マルコ・レオナルディ <内容>料理上手なティタは、ペドロと愛し合っていたが、ペドロはティタの姉と結婚してしまう。それでも同じ家に住まなければならないティタの苦悩、そしてティタの料理には、不思議な力が備わっていく。 ティタが病院に送られる時の長いキルトが、悲しみを語る。(1999.07) |
赤毛のアン/アンの青春 完全版 1988年 カナダ ファミリー |
<監督>ケヴィン・サリヴァン <出演>ミーガン・フォローズ、 ジョナサン・クロンビー <内容>念願のアヴォンリー小学校の教師になったアンは、幸せな毎日を送っていたが、恩師ステイシーの要請で、キングスポートの女子高校教師として赴任することになる。しかし、その町は、昔からプリングル一族が牛耳っていて、アンの勤める高校もその例外ではなかった。 ちょっと大人びたアンは、キングスポートで、生徒たちのいたずらにあいながらも、持ち前の明るさで、周囲の人たちを魅了してゆきます。あまりにも、優等生すぎて、ちょっとアンが遠くに行ってしまったような感じも受けました。その点、前作のアンの方が数倍好きですね。アヴォンリーの方が彼女には、合っているようで、そこに帰ってきてからの方が、彼女らしくてよかったです。次は、いよいよ「アンの結婚」です(^^)。 |
赤毛のアン/完全版 1986年 カナダ 青春・ファミリー |
<監督>ケヴィン・サリヴァン <出演>ミーガン・フォローズ、 コリーン・デューハースト <内容>カナダのアヴォンリー村に住む老兄妹マシューとマリラは、仕事の助けになるように、孤児院から男の子を引き取るつもりだったのだが、手違いから、赤毛の女の子アンがやってきてしまう。マリラは、すぐに孤児院に返さずに、しばらく様子を見ようとするのだが、マリラの親友とアンが問題を起こす・・・。 永遠の愛読書「赤毛のアン」の映画化です。とは言っても、私は原作は読んでいないのですが、物語の中のエピソードは知っていたりします。これは、絵本で読んだり、アニメで見たりしたからでしょうね。映画が始まると、すぐにこのアン・シャーリーの虜(とりこ)になってしまいました。ちょっと、リバー・フェニックスを思わせる一途なまなざしと、ツンとした鼻。魅力たっぷりのこの子は、アンそのものでした。12歳ぐらいから学校の先生になるまで(18ぐらいかな)の話ですが、彼女が成長して、大人びてゆく姿がまぶしいです。衣装も綺麗で、見とれてしまいました。四季折々の風景も、とても綺麗です。ストーリーも面白く、涙を流したり、笑ったり、はたまた両方と、見てる方も、忙しいです。ゆえあって(日記掲示板参照(^^;)、ビデオとDVDと、両方で見たのですが、やっぱり、見るならDVDですね〜。女の子なら絶対見たい映画です。男の人には、退屈なのかな? ただ今、「アンの結婚」が、劇場公開されています。(2002.10.02) |
アガサ/愛の失踪事件 1979年 アメリカ ミステリー |
<監督>マイケル・アプテッド <出演>ダスティン・ホフマン , ヴァネッサ・レッドグレーヴ , ティモシー・ダルトン <内容>人気ミステリー作家のアガサ・クリスティ(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は、作家としての名声は上がる一方だったが、私生活では、愛人のいる夫と離婚の話が進められていた。精神的に不安定になったアガサは、車の中に毛皮のコートを残したまま、行方しれずになってしまう。警察は、彼女が自殺したのではないかと大がかりな捜索を行うのだが・・・。 映画の出だしからいい感じでした。いい映画には、見ているうちにだんだんと引き込まれてゆく映画と、最初から、これはいい映画だと感じられる映画がありますが、これは、明らかに後者でした。映像の美しさとしゃれたセンスが光ります。 今でも、ミステリー作家といえば、アガサ・クリスティーの名がすぐに浮かんでくるほどの大作家ですが、彼女が、こんなに悲しい結婚生活を送ったなんて、知りませんでした。しかも、内気で、嫉妬深い。彼女ぐらいの才能の持ち主ならば、夫に執着しなくてもいいのにと歯がゆい思いでした。そこが、彼女の可愛いところでもあり、また、夫にとっては、やりきれないところだったんでしょうね。 この映画は、未だに真相が不明なこの失踪事件を、様々な手がかりをもとして作り上げた、架空の物語です。 どこまでが真実なのかは分かりませんが、彼女のミステリーそのままにミステリアスな事件となっています。 アガサにはヴァネッサ・レッドグレーヴ、そして、彼女を追う新聞記者にダスティン・ホフマン。どちらも適役で、素敵です。特に、各が別々に映っていたり、アップだったりすると、本当に素敵。でも、二人のダンスのシーンはすごいです。何しろ、身長差がずいぶんありそうで、素敵なシーンのはずなのに、どことなくユーモラス。これも、監督のねらいだったのでしょうね〜。 余談ですが、この事件の2年後にアガサは夫と離婚して、数年後に15歳年下の考古学者マックス・マローワンと再婚。1976年に亡くなるまで幸せな生涯を送ったそうです。(2003,02,06) |
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アカルイミライ 2002年 日本 |
<監督>黒沢清 <出演>オダギリジョー , 浅野忠信 , 藤竜也 , りょう , 加瀬亮 , 笹野高史 , 松山ケンイチ <内容>仁村雄二(オダギリジョー)は、勤めいている工場の社長(笹野高史)から、正社員にならないかと誘いを受けていた。また、同じ工場で働く有田守(浅野忠信)から、彼がかわいがっていたクラゲを貰い受ける。そんなある晩、突然、暴力的な感情に襲われた雄二は、鉄パイプを持って、社長の家に侵入するが、すでに、社長一家は、惨殺された後だった・・・。 分かりません(^^;。だから、以下は、感想と言うより、自問自答です(^^)。 雄二の見る夢のこと。社長との関係。クラゲの意味。高校生達との犯罪。アンテナの意味。・・・。 いったいこの映画で、何を言いたかったのでしょう。 ただ、その時々の雄二の気持ちが、断片的には、分かる気もします。 なにかと親しそうにして近寄ってくる初老の工場の社長。彼が若者の気持ちに少しでも近づこうとしているのは分かるけれど、その溝は深く、かえって、それがうっとうしい。わずらわしい。勘に障る。そして、怒りに変わってゆく。 また、雄二は、心の拠り所だった守を失って、途方に暮れ、全てがむなしく、ますます無気力になってゆく。そこに見いだした、東京でたくましく生きているクラゲ・・・。このクラゲのシーンは、好きですねぇ。雄二と共に、うれしくなってしまいました。 同じ初老の男でも、殺された社長には、抱かなかった信頼を、雄二は、守の父親、真一郎に感じています。これは、どういう事なのでしょう。 真一郎にしても、守の気持ちが分からず、その弟とも断絶している。ただ、若者にすり寄っていかないのがよいのかな。 雄二のラスト近くの夢、強風の中を歩いているのは、困難に立ち向かって進んで行くって事なのかな。それが、アカルイミライ?? 雄二のすさんだ心のままに、彼の衣装が、ボロボロになってゆくのが、分かりやすいって言えば分かりやすいところでしょうか。 やはりこの映画の象徴はクラゲでしょう。 クラゲは、美しくて、つい触りたくなるけれど、それは、強い毒を持っていて、不用意に触ると、死に至る。クラゲの群れが、川を流れて行くシーンは、ラストの高校生がたむろして歩く姿に重なるのでした。 なんだか分からないけれど、役者の魅力で、最後まで見てしまいました。あ、はなわも出てました(^^)。(2004,01,07) |
悪魔の恋人 1996年アメリカ サスペンス |
<監督>ジェームズ・フォーリー <出演>マーク・ウォールバーグ , リース・ウィザースプーン <内容>娘が夢中になっている恋人に、悪印象を持つ父親。そして、だんだんと本性が現れてくる恋人。恐怖のストーカー! えぐそうな題名で、観るのをためらったけど、レオの友達で、「バスケット…」にも出てて、最近よく映画に出てるマーク主演。彼はこうゆう役が、合ってる!!(1999.04) |
悪魔のようなあなた 1967年 フランス ミステリー |
<監督>ジュリアン・デュヴィヴィエ <キャスト>アラン・ドロン , センタ・バーガー <ストーリー>ある男(アラン・ドロン)が交通事故に遭い、意識が戻ると、記憶を全て失っていた。身体の傷も癒え、妻と名乗る女性とともに、家に戻るが、記憶はやはり戻らない。そのうち、男の周りで不穏なことが度重なるようになり、妻や、医者に対して、不信感が芽生えてくるのだった・・・。 アラン・ドロン様です(^^)。あまり彼の映画は見たことがないのですが、やっぱり彼には、見ているだけで、満足してしまうオーラがありますねぇ(^^)。 ただのハンサムで、いい人と言うだけでない、何となく、裏のありそうな雰囲気を持っているので、こんな感じのミステリーが、よく似合っています。 だから、最初のうちは、本当は、彼の記憶は戻っていて、逆に騙しているんじゃないかとか、裏の裏まで読んでしまいましたが、結局、極単純なお話でしたーーー(^^)。 しかも、ラストが、あまりにも、あっけないし(^^;。 なんだか、最近の映画や、本の影響で、私自身が、すれっからし・・・もとい、複雑さを求めすぎているのかもしれません。 それにしても、この終わり方は、ちょっとねぇ・・・(^^;。 まあ、アラン・ドロン様を見ていれば満足!っていう人が見たらいい映画でしたね。(2005,05,18) |
悪霊喰 2003年 アメリカ・ドイツ ミステリー・スリラー・ホラー |
<監督>ブライアン・ヘルゲランド <キャスト>ヒース・レジャー , シャニン・ソサモン , ベンノ・フユルマン <ストーリー>司祭、アレックス(ヒース・レジャー)は、恩師、ドミニク(フランチェスコ・カルネルッティ)が急死したことを知り、ローマへと向かう。ドミニクの死に不審を抱いたアレックスは、教会の反対を押し切り、独自に調査を始めるのだが・・・。 いくら人気のヒース・レジャー主演だからと言って、日本でこの映画は、ちょっと無理があるんではないでしょうかね。 これは、非常にキリスト教的な映画で、キリスト教以外の人が見ても、ちっとも、怖くないし、それって、大変なことなのね〜〜って、感じで、冷めた目で、ずっと見ていました。「ROCK YOU!〔ロック・ユー!〕」のコンビなのに、残念!(T_T)。 それに、「悪霊喰」という題名だけど、本当は、「罪喰い」の話なんですよね。原題は、「THE ORDER」。 それにしても、キリスト教を信じる人は、死ぬ前に神父様に懺悔して、臨終の秘蹟をうけないと、安らかに神に召されることが出来ないのだったら、なんだか生きるのも、油断できなくて、大変そうだなぁって思ってしまいました。何かの事故で、即死だったりしたら、どうするんでしょうーーー(^^;。そうならないように、一生懸命、教会に通うのかな。 なんだか、のほほんと生きていられる自分で、安心しました(^^)。 ところで、オフィシャルHPを読んでみると、何かに祟られたがごとく、トラブルが、次々と発生して、2年、5回の公開延期を余儀なくされたとか。最後には、題名も、2回も変えて、ひっそりと、公開されたそうです。日本でも、もちろん、お祓いをし、邦題も「罪=悪霊」と言うことで、こうなったって、書いてありました。 なんだか、ここまでトラブルがあると、映画そのものよりも、そっちの方が怖いですねぇ(^^;。(2005,05,23) |
アザーズ 2001年 アメリカ サスペンス・ホラー |
<監督>アレハンドロ・アメナバール <出演>ニコール・キッドマン、 フィオヌラ・フラナガン <内容>1945年、イギリス、ジャージー島。ここでグレース(ニコール・キッドマン)は、戦地に赴任した夫リチャードを待ちながら、二人の子供達と大きな屋敷に住んでいた。子供達は二人とも日光アレルギーのため、屋敷は昼間でも分厚いカーテンを閉め切り、ドアも、開け放されることがなかった。そして、その屋敷に、奇妙な現象が起こりはじめる・・・。 こ、怖かったです(^^;。心理的な怖さで迫ってきます。主役が、女主人なので、これは、女性の方が、怖さを感じる映画かも。私は、2度ほど、総毛立ちました(^^;。何を言ってもネタバレになりそうなので、何も書きませんが、とにかく、ニコール・キッドマンが、美しい〜〜。完璧な美しさです。ラストも納得できて、満足しました。・・・だから私は、大きな屋敷には住みたくないのよね〜(どうせ住めないけど・・・(^^;)(2002.05) |
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明日に向って撃て! 1969年 アメリカ 青春 |
<監督>ジョージ・ロイ・ヒル <出演>ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス <内容>ブッチとサンダンスの二人は、いかさま賭博、列車強盗などをして、おもしろ楽しく、生きてきたが、とうとうアメリカには、住めなくなり、エッタを連れて、南米のボリビアに、向かうことにする。が、そこでもまた、銀行強盗をして、生活をすることになる・・・。 実話だそうです。「俺たちに明日はない」と同じような話だなと思いました。エッタは、男たちに、見切りを付けて、帰ってしまったのでしょうか・・・?そこのところが、あっさり描かれすぎている気がしました。ポール・ニューマンの作品は、「ハスラー2」以来2回目です。とってもステキ!(^^)。ロバート・レッドフォードとの男同士の友情が、なかなかよかったです。それにしても、この二人には、強盗をして、生活してるという、暗さが、全然ないんですね。(2001.02) |
あずみ 2003年 日本 時代劇・アクション |
<監督>北村龍平 <出演>上戸彩 , 原田芳雄 , 北村一輝 , オダギリジョー , りょう , 伊武雅刀 , 竹中直人 , 坂口拓 , 小栗旬 , 成宮寛貴 , 瑛太 , 小橋賢児 , 岡本綾 <内容>徳川の力を盤石なものにするため、危険人物の抹殺の命を受けて放たれた刺客は、爺を育ての親と慕う10人の戦乱孤児、あずみ(上戸彩)たちだった。彼らは、過酷な修行を乗り越え、強者(つわもの)となった若者たちで、使命感に燃えていたのだが・・・。 酷評ばかりが耳に入ってきていたので、全然期待しないで見たのですが、これが結構面白くてびっくり。思わず、点数も高得点と相成りました次第でございます(^^)。 何より驚いたのが、あずみ役の上戸彩。これを見るまで、彼女、ナニモノ?!でした。連ドラで主演しても視聴率を取れない、ついでにTVCMの彼女も嫌いという状態だったのです。でも、このあずみは、すごいです。すごいというのは、視覚的にすごいという意味で、あのコスチュームから出た手足の細さが、いかにもアニメっぽくて、それでいっぺんに好感度があがりました。あの細さは、ただ者じゃないですよ。う〜ん、ちょっと意味不明か?!(^^;。 そして、何しろ、映画自体を楽しめたのだから、それが一番ですよね。 若手アイドル?男優さんたちも、それぞれアクション頑張ってましたよ。もちろん、上戸彩も、相当修行・・・じゃなくって、殺陣を練習したものと見えましたが、どうでしょうか。刀に振り回されることなく、ちゃんと決めてますし、たいしたものですよ。 また、それ以上に意表をついた配役が、美女丸!のオダギリジョー。彼のこの映画での評判がいいのは、聞いてましたが、こんな役とは!(^^)。 もう、彼、最高ですね〜(^^)。はまりまくりです(^^)。 「あずみ2」の公開が来年に決定していますが、彼が出ないのが、本当に残念!もし出るなら、映画館に見に行ってもいいほどです。でも、あれじゃあ、もう無理でしょうねぇ(^^;。残念です!(T_T)。 ただ、映画に不満がない訳じゃないです。刺客が敵に捕らえられて自ら命を絶たないわけがないと思うし、ラストの妙な間延びが、気になりました。それに、2時間22分という長い上映時間も、考えて欲しいところです。2時間切るぐらいに収めて欲しいですねぇ。(2004,05,18) |
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アタック・オブ・ザ・キラートマト 1978年 アメリカ コメディー・SF |
<監督>ジョン・デ・ベロ <出演>デヴィッド・ミラー, シャロン・テイラー <内容>ある日突然、トマトが人間を襲い始めた。政府は人々が動揺しないように箝口令をしき、特別編成チームを編成するが・・・。(^^; いかにもおバカそうで、あまり見たくなかったのですが・・・。見てみると、やっぱりおバカでした・・・(^^;。 することなすことみんなおバカなので、いちいち挙げていったらきりがないです。 映画の途中にCMが入ったり、狭い部屋で無理矢理会議したり、パラシュートを引きずって歩いたり・・・。ある大作映画のパロディーもありましたっけ・・・。 でも、なんといっても、ちっともトマトが怖くないのが致命的でしょう。何の工夫もないトマト、トマト、トマト・・・(^^;。 きっと、作者は、トマト嫌いで、小さい時に、親からトマトを食べろと強制され、トマトに大きな敵意を持ったのではないでしょうか(私の勝手な推測です(^^))。 笑ってしまうのが、この作品、第2弾、第3弾、第4弾と続くことです。トマト嫌いの人に、人気があったのでしょうか(^^;。 2作目の「リターン・オブ・ザ・キラートマト」には、なんと、ジョージ・クルーニーも出ています(^^)。 あ〜あ、愛すべきキラートマト。 決して人には勧めませんが、どんなおバカ映画でもOKという人、見てみたら?・・・もちろん、責任は負いません。(2003,10,31) |
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アダプテーション 2002年 アメリカ コメディー |
<監督>スパイク・ジョーンズ <脚本>チャーリー・カウフマン <原作>スーザン・オーリアン <賞>アカデミー助演男優賞(クリス・クーパー) <出演>ニコラス・ケイジ , メリル・ストリープ , クリス・クーパー , ティルダ・スウィントン , マギー・ギレンホール , ジュディ・グリア <内容>「マルコヴィッチの穴」の脚本を書いたチャーリー・カウフマン(ニコラス・ケイジ)の次の作品は、スーザン・オーリアン原作の「蘭に魅せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界」の脚本だった。しかし、彼の筆は、いっこうに進まず、代わりに、一緒に暮らしている正反対の性格の双子の弟、ドナルド(ニコラス・ケイジ)の書いた脚本が高い評価を受ける。焦るチャーリーは脚本家講座を受講するのだが・・・。 なんといっても、設定が奇抜です。脚本家本人(チャーリー・カウフマン)が、主人公で、彼が仕事に行き詰まり、悩む様子を描いています。しかも、彼の双子の弟という人物が、彼と正反対の性格で、悩むチャーリーを尻目に、明るくたくましく、生きているのです。 これはきっと、神経質なチャーリーの生んだ理想の彼の姿なのでしょう。 チャーリーには、脚本にひとつのこだわりがあります。それは、ハリウッド映画によくあるような、カーチェイス、セックス、暴力を描かないこと。 でも、彼が次の仕事で脚本を書く原作には、これといったストーリーもなく、話に厚みを持たすことに非常に苦労します。そんなこんなで、悩みに悩んだチャーリーは、不眠症になり、仕方なく、バカにしていた脚本家講座を受講し、そして、ふっきれるのでした。 ここから、映画は、一転します。今までの淡々と進む映画ではなく、彼が今まで拒んできた、ハリウッド的映画となって、話が進んで行くのです。 先日観た「コンフェッション」と同様に、少々眠くて辛かったです(^^;。これは、同じカウフマンの脚本なので、私には、合わないという事かしら・・・?(^^; 情けないことに、あの一発の銃声によって、パッと頭がクリアになりました(^^;。 やっぱり、私は、ハリウッド的映画に毒されているんでしょうねぇ。 でも、結局この映画、脚本家の愚痴をたらたらと聞かされ、観させられたという感じで、面白くないんだなぁ。 所で、チャーリー・カウフマンって、ほんとにデブでハゲ?(^^;。そして、この役をニコラス・ケイジに持ってくるわけは?(^^)。ほとんど自虐的映画ですねぇ(^^;。 「マルコビッチの穴」の面々もちょっとだけ映ってました。(2003,09,04) |
アッシャー家の惨劇 1960年 アメリカ ホラー |
<監督>ロジャー・コーマン <原作>エドガー・アラン・ポー <出演>ヴィンセント・プライス , マーク・ダモン , マーナ・ファイ <内容>フィリップ(マーク・ダモン)はボストンで別れたきりの婚約者マデリーン(マーナ・ファイ)に会うために、アッシャー家の屋敷を訪れる。しかし、彼女の兄ロデリック(ヴィンセント・プライス)は、アッシャー家の呪われた家系を理由にマデリーンを手放そうとしない。フィリップは彼女を連れて屋敷を出ようとするのだが・・・。 古い古いホラー映画です。最近のホラーを見慣れているので、ちょっとすごかったですねぇ(^^)。何しろ、音楽の使い方が、大仰で、音楽だけ聞いていても、何が起こるのか分かってしまうほどでした(^^)。 いかにも崩壊しそうな屋敷のすごさも、普通ではありません(^^)。 原作を読んでいないので、比較は出来ませんが、このおどろおどろしさは、合格点ではないでしょうか。 ヒロインの兄役のヴィンセント・プライスが出てきた時には、これは、絶対吸血鬼だと思いましたーー。違ったけど(^^;。この役者さんは、この手のホラー映画の出演が多いので、きっと、はまり役なんですね。いかにもって顔をしていらっしゃいます(^^)。 音楽で驚かされる以外はそんなに怖いシーンもなく、今のホラーに慣れた人にはちょっと笑ってしまう所もあるかもしれませんね。 その上、深夜放映の映画を観たのですが、うちの環境が悪かったのか、画像が非常に悪く、きれいな画面に慣れた私には辛かったです(T_T)。 でも、こういう古典的なホラーをまた新しくリメイクしても面白いかもですね〜。(2004,02,17) |
アップタウン・ガールズ 2003年 アメリカ コメディー |
<監督>ボアズ・イェーキン <キャスト>ブリタニー・マーフィ , ダコタ・ファニング , マーリー・シェルトン <ストーリー>父親が伝説的ロックスターだったモリー(ブリタニー・マーフィ)は、幼い頃両親を亡くし、高級アパートで贅沢三昧な一人暮らし。しかし、財産管理人に全財産を持ち逃げされて、無一文になってしまう。生活のために初めて働くことになった彼女に仕事はなく、ある金持ちのわがまま娘レイ(ダコタ・ファニング)のベビーシーッターをすることになるが・・・。 面白かったです〜〜。何しろ、ブリタニー・マーフィがとってもキュート! 以前、彼女は、暗い役や、いかれた役が多かったですが、最近のコメディアンヌ的な役も、なかなかいいですね〜〜。 何しろ、表情が、異常に豊富。あらら、こんな顔しちゃっていいのかしらと思うほどのお顔をしてくれちゃったりします(^^)。 その上、相手の子役が、ダコタ・ファニングですからね〜。これは、若手演技派対決コメディーになっているわけです。 うまい子役が出演する映画は、大人が喰われちゃったりしますが、変に大人びたダコタちゃんと、大人なのに子供っぽいブリタニーが、対照的で、相乗効果抜群でした。 そして、目を引いたのがブリタニーのファッション。ヒラヒラした素材が多くて、とってもキュート!かわいかったですね〜〜(^^)。あんな服着て、お嬢様してみたいです(^^)。 ストーリーは、どうって事ないけれど、二人の個性のおかげで、面白く見ることが出来ました。 それにしても、ダコタちゃんのダンス、うふふ、とっても可愛いね〜〜。やっぱりまだまだお子ちゃまなのね〜〜っと思ってしまいました。(2005,08,20) |
アデルの恋の物語 1975年 フランス ロマンス |
<監督>フランソワ・トリュフォー <出演>イザベル・アジャーニ、ブルース・ロビンソン <内容>世界的に有名な、詩人で、作家のビクトル・ユーゴーの次女アデルは、イギリス軍の中尉に恋して、彼の愛が冷めてからも、彼の後を付きまとう。 なんと、情熱的というか、偏執狂的な恋でしょう!(^^;。これも、父親に、文豪を持った悲しい宿命なのでしょうか・・?。彼女の姉との関係が、よく分からなかったのですが、そのことも、原因の一つなのかもしれませんね。原作は、「アデル・ユーゴーの日記」というのだそうですけど、題名は、その方が、いいような気がします。これでは、甘い甘いラブストーリーって感じでちょっとひいちゃいました。イザベル・アジャーニは、意志の強さと、上品さと、可憐さを兼ね備えていて、この役に、ぴったりでした。(2001.10) |
アトランティスのこころ 2001年 アメリカ |
<監督>スコット・ヒックス <原作>スティーブン・キング <出演>アンソニー・ホプキンス , デヴィッド・モース , ホープ・デイヴィス, アントン・イェルチン <内容>ボビー(デヴィッド・モース)のもとに、幼なじみの訃報が届いた。葬式に出席するため、彼は懐かしい故郷に戻り、11歳の誕生日のことを思い出す。その頃の彼は、父を亡くし、母とふたりだけで暮らしていた。生活は苦しく、誕生日プレゼントに欲しかった自転車も買ってもらえない。そんな時、ボビーの家の2階に新しい下宿人、テッド(アンソニー・ホプキンス)がやってきた・・・。 話の展開に驚きました。こんな話だったとは・・・。はじめは、キングの名作「スタンド・バイ・ミー」を彷彿とさせるような、子供の頃の懐かしい想い出話風です。 なので、テッドの役割は、ボビーをよく理解する年の離れた友達程度だと思っていました。テッドは、彼に新聞を読むアルバイトをさせて、お小遣いをあげたり、町に貼ってあるチラシに注意するように言ったり、ことさら謎めいた雰囲気を作ってましたが、これらは皆、ボビーのための作り話と思っていたのです。 そんなわけで、最後の方になって、真相が分かって、ちょっとびっくりでしたねぇ。 この映画の印象が、がらっと変わってしまった感じです。見ている方の思い入れもあるのでしょうが、それにしても、主点が少年なのか、それとも老人なのか、少々中途半端に感じてしまいました。(2003,11,22) |
アトランティック・シティ 1980年 フランス・カナダ アクション |
<監督>ルイ・マル <出演>バート・ランカスター , スーザン・サランドン , ミシェル・ピッコリ <内容>アトランティック・シティでカジノに勤めているサリー(スーザン・サランドン)のもとに、別れた夫デイヴと妹クリッシーがやってきた。デイヴはフィラデルフィアで麻薬組織から大量のヘロインを奪い、それを売りさばこうとしていた。しかし、彼は、追ってきた組織の男に殺されてしまう・・・。 最初のレモンを切るシーンから、ただレモンを切ってるだけなのに、なんでかセクシーなのですね。そして、そのレモンを搾って、体に塗りつけるサリー。この若いスーザン・サランドンの綺麗なこと!これにも、びっくりしました。 そして、やっぱり起こった麻薬がらみの事件。 気が弱くて、いつも大物に憧れていたルーがひょんな事から、その役回りを手にした時の、はしゃぎようが面白かったです。 ぱりっとした格好をして、女性をレストランに誘ったり、友達に服をプレゼントしたり、殺人さえも、それが新聞に載ったことがうれしいなんて、そんなに憧れてたのねぇと、いじらしくさえなりました。 この作品は、アカデミー賞の主要5部門にノミネートされたんですね。主演のふたりもノミネートされました。スーザン最初のノミネートです。ここから、彼女は、めきめきと、頭角を現して、実力派女優となっていったんですね。アカデミー賞は、惜しくも、どれも受賞出来なかったんですけど、まあ、そんなもんかなと思いました。(2004,01,23) |
アドルフの画集 2002年 ハンガリー・カナダ・イギリス |
<監督>メノ・メイエス <出演>ジョン・キューザック , ノア・テイラー , リーリー・ソビエスキー , ポール・ラットレイ , ウルリク・トムセン <内容>1918年、第一次世界大戦後のドイツ。戦場で片腕を失いながらも、裕福なマックス(ジョン・キューザック)は、大きな倉庫で画廊を開いていた。ある日、画家を目指す一人の貧乏な青年、アドルフ・ヒトラー(ノア・テイラー)と出会ったマックスは、彼の絵の才能を見いだし、もっと絵を描くようにと勧めるが、貧乏なヒトラーは、お金を稼ぐために、陸軍の宣伝演説をするようになる・・・ 原題は、「MAX」で、ジョン・キューザック演じる主人公の名前になっています。はじめのうちは、画商の彼と、ヒトラーがどこで接点を持つのかが分かりませんでしたが、意外なことに、ヒトラーは、画家を目指していたということになっていました。 ここで描かれているように、本当に、ヒトラーは、画家を目指していたのでしょうか。もし、この映画の通りのことがあったとしたら、運命の不思議を感じます。もし、あの時、彼とヒトラーが会っていたら、世界の歴史は、大きく違ってきていたことでしょう。もちろん日本の歴史も変わり、そして、私自身も、もしかして、生まれていなかったかもしれません?!本当に、人の運命って、ほんの少しのことで、変わってしまうもんなんですねぇ。 しかし、そういう深い感慨にふけったのは、この映画を最後まで見た後で、見ているときは、大変でした。何が大変って、最初の15分を見るのに、1時間かかってしまいましたからーー(^^;。つまり、眠たい映画だったのです。 だいたい、マックスの画廊自体が、浮世離れしていて、どうにも、生活感が感じられません。戦後の混乱期でも、お金持ちのすることって、貧乏人には、理解しかねますねぇ。 まあ、あの画廊は、いいとしても、挿入されるあの小演劇は、何なのでしょう?!お金持ちの道楽・・・なんでしょうか。なんだか分かりませんでした。 彼が、ユダヤだと分かるのも、中盤からで、それによって、二人の関係が危ういものになり始め、面白くなるのは、それ以降です。 ヒトラーを演じるノア・テイラー。彼は、なかなかの役者でした。若く、貧乏で、自信のない、そして、ある意味純粋なヒトラーをうまく演じています。顔もそっくり!(^^)。 それにしても、ユダヤ人がそんなに嫌われるわけが、私には、未だに、なかなか理解できないです。商才に長け、金持ちの彼らに対する妬みの他にも、何か大きな反発があったのでしょうか。 この作品に惚れ込んだジョン・キューザックは、ノーギャラで出演したうえ、プロデュースまでしたそうです。(2005,03,10) |
穴 2001年 イギリス サスペンス・ミステリー・ホラー |
<監督>ニック・ハム <出演>ゾーラ・バーチ , キーラ・ナイトレイ , エンベス・デイヴィッツ , デズモンド・ハリントン <内容>イギリスの名門学園、プレイボーン。この学校の在校生4人が行方不明になってから18日目に、リズ(ゾーラ・バーチ)ひとりだけが生還した。そして、彼女は、ビデオカメラに向かって、この失踪事件の真実を語り始めた・・・。 出だしが、ミステリアスで、思わず惹きつけられました。穴の中に何かがうごめくホラー映画かと思ってい見ていたら、閉鎖された空間における心理劇。そして、ひとりだけ助かったリズの妄想と真実、そして、打算。 この年代の子は、無茶するから怖いです(^^;。 ちょっとはじめの印象と違っていましたが、おぞましいホラーでないところが、リアリティーがあって、かえって新鮮でよかったです。偶然が重なったら、こんな事態になってしまうこともあるかもと思いました。 あまり容姿に自信のない女の子は、美しい親友を持つと、それだけで、不幸かもしれないですねぇ。 「パイレーツ・オブ・カリビアン」でブレイクしたキーラ・ナイトレイ。やっぱり綺麗です。そして、一瞬だけだけど、あんな事もしちゃってます(^^)。 この映画は、ゾーラ・バーチの存在あっての映画でしょう。あの風貌の彼女が演じたからこそ、リズがこんな事態を引き起こしたことが理解出来る気がします。好きな男の子に相手にされない女の子の心理。辛いですねぇ。でも、ラストにもう一工夫あったら、もっと面白い映画になったかもしれません。まあ、でも、未熟って事で、これでいいのかなぁ。。。 また、「ゴーストワールド」を見たくなりました(^^)。(2003,12,02) |
穴 HOLES 2003年 アメリカ ファミリー・コメディー・アドベンチャー |
<監督>アンドリュー・デイヴィス <キャスト>シガーニー・ウィーヴァー , ジョン・ヴォイト , シア・ラブーフ , ティム・ブレイク・ネルソン , パトリシア・アークエット , ケン・ダヴィティアン <ストーリー>ブタ泥棒のひいひいじいちゃんのために、代々不運が続くイェルナッツ一家。その息子スタンリー(シア・ラブーフ)も、無実の罪で、少年矯正施設に入れられてしまう。そこでスタンリーを待っていたのは、毎日、穴を掘ることだった・・・。 アメリカでベストセラーになった児童文学の映画化です。 2年前、原作を読み、そして去年、全米で映画が公開されて、大ヒット。日本での公開はいつかなと思っていたら、とうとう未公開に終わってしまいましたねーーー(T_T)。原作、面白かったのにな〜〜。 映画の方は、さすがディズニー映画。大人の俳優が、すごく豪華です。主役となるスタンリー役のシア・ラブーフは、「コンスタンティン」で、キアヌの助手をしていた子なんですね〜。全然気がつきませんでした。その他、たくさん出てくる少年たちも、いい演技してました(^^)。 でも、やっぱりディズニー映画。毒が無くなってしまって、ちょっと物足りないかな。原作は、大人でも十分楽しめたけど、その面白味=因縁物語が、ちょっと分かりにくくなってしまっていましたね。 後半からラストに掛けては、すごく盛り上がる話なんだけどーーー。 それにしても、私の一番の疑問だった”たまねぎ”。やっぱり、日本のタマネギとは、種類が違っているようでした。日本のタマネギでは、ああは、ならないよね〜〜(^^)。 映画の後でも先でも、原作を読むこともお薦めします(^^)。(2005,06,09) |
アナコンダ 1997年 アメリカ パニック |
<監督>ルイス・ロッサ <出演>ジェニファー・ロペス アイス・キューブ ジョン・ボイト, ダニー・トレホ <内容>アマゾン奥地を舞台に巨大なアナコンダの恐怖を描く。 アマゾン奥地を訪れた撮影隊は、蛇の密猟者サローンと、行動をともにするが、不審な行動をし始める。彼の目的は危険なアナコンダの捕獲だったのだ。そしてついに巨大なアナコンダが現われ、撮影隊は次々と犠牲となっていく。 どうだかなあ、と思って見てみたが、アナコンダの動きが、自然で、そんなに悪くない。(1999.07) |
アナザー・カントリー 1983年 イギリス ロマンス |
<監督>マレク・カニエフスカ <キャスト>ルパート・エヴェレット , コリン・ファース , ケイリー・エルウィズ <ストーリー>1932年。イギリスのパブリック・スクールの名門イートン校で、最終学年を迎えるガイ(ルパート・エヴェレット)は、学校の代表になり、外交官になるという道が開けていた。しかしある日、同性愛の現場を見とがめられた学生が自殺するという事件が起きる。そして、同性愛者であるガイに対する風当たりが強くなるのだった・・・。 古いイギリスの映画ですが、主演がなんと、ルパート・エヴェレットと、コリン・ファースです。しかも、2人とも、今の彼らのキャラと、同じような役柄。20年以上このイメージを保ち続けていたんでしょうかねぇ。 オープニングが、ホルストの「木星」の合唱から始まっています。そう、あの平原綾香の「ジュピター」です。平原さんが歌っていなかったら、知らなかった曲でした。この曲のために、この映画が急に身近に感じられて、グッと引きつけられました。ありがとう、平原綾香(^^)。 ですが、この全寮制の学校の、学生たちの自治制度や、それが、将来にどれだけ影響するのかなど、全く知らず、分からないので、少々感情移入しにくかったです。何で、こんなに彼らが、代表になることとか、幹事とかになりたがるのか、なりたがらないのかが分からないんですよね。それが分からないと、結局この映画そのものも、分からないという、困ったことになってしまったのでした。 それに、最初にインタビューを受ける老人。これが、ルパート・エヴェレットの年老いた姿なのですが、彼が、どうして、こういうインタビューを受けるようになったのか、そこまでが描かれていず、最後の字幕の説明によって、初めて分かるというのも、映画として、ちょっと物足りないところでもありました。 しょうがないので、私の注目先は、主演のルパート・エヴェレットと、コリン・ファースに・・・。でも、この2人の若い時の演技を見るだけでも、見た甲斐はありました。それほど、2人は、輝いています。 そういう意味で、2人のファンの方、必見の映画ですね(^^)。(2005,04,26) |
アナザー・デイ・イン・パラダイス 1998年 アメリカ |
<監督>ラリー・クラーク <出演>ジェームズ・ウッズ、メラニー・グリフィス、ヴィンセント・カーシーザー <内容>こそ泥をしながら、ドラッグやセックスにのめり込む青年、ボビー。彼の前に、大金を儲けようともちかけるメルが現れたことで、彼の生活は、一変、抜き差しならない事態に、追い込まれる 何でも、事がうまくいってる間は、すべてが、順調に進むが、いったん、破綻をきたすと、とことん悪い方向にしか、進まなくなる、そんな話でした。ジェームズ・ウッズ演じるメルは、始めは、カリスマのある、悪党?なのに、薬の売買に失敗したのが、ケチの付き始め。そんな彼に、振り回される3人。救いは、肝の据わった、メルの愛人シド(メラニー・グリフィス)でした。ボビー役のヴィンセント・カーシーザー、レオに似た、美少年です(^^)。この作品以降、名前を聞きませんが、どうしたんでしょう・・・? (2001.07) |
アナザヘブン 2000年 日本 サスペンス |
<監督>飯田譲治 <出演>江口洋介 、 市川実和子 、 原田芳雄、 柏原崇 , 松雪泰子 , 塩屋俊 <内容>殺人事件が発生し、刑事達が現場に到着すると、被害者は、殺された上に、脳味噌を取り出されていた。警察は、猟奇殺人事件として、捜査をはじめるが、同じような殺人事件が連続して起こる。そして、犯人と思われる人物も死亡するのだが、その後も、同じような事件が発生する。 TVと同時期に映画も公開と言うことで、話題になった作品です。私は、TVを見ていなかったので、映画を見ても、分からないかなと思いつつ、見たのですが、面白かったです、前半は・・・。なぞめいた犯行が続き、ホラーとしても、よくできていました。それだけに、ラスト30分を、もっとどうにかして欲しかったなぁ。それまで、結構理にかなった行動をしていた刑事が、とたんに警察を敵に回して(はじめから、単独行動は、目立っていたけれど)、むちゃくちゃになってしまって、残念でした。あとで、聞くと、TVとは全くストーリーが違うのだとか・・・?TVの方は、どんな話だったのでしょうか?(2002.05) |
あなたが寝てる間に 1995年 アメリカ ロマンス |
<監督>ジョン・タートルトーブ <出演>サンドラ・ブロック ビル・プルマン, ピーター・ギャラガー <内容>地下鉄改札係の、ルーシーには、片思いの相手がいたが、その彼が、彼女の目の前で、事故に遭い、意識不明になってしまう。彼を助けたことから、ルーシーは、彼の婚約者と、誤解され、彼を看病することに・・・しかし、彼女は、次第に、彼の弟の方を愛してしまう。 決して美人ではない(と、私は思う)彼女が、演じるからこそ、いやみなく、素直に、楽しんでみられるんだろうな。ロマンスものって、あんまり好きじゃないけど、彼女のものと、メグ・ライアンのものは、好きで、安心してみてられる。(2000.06) |
あなたが見えなくても 1998年 アメリカ |
<監督>アーウィン・ウィンクラー <出演>ヴァル・キルマー,ミラ・ソルヴィノ <内容>1歳の時に病気で失明したバージルは、マッサージの仕事をして生活していた。そこに、仕事に疲れたエミリーが、ニューヨークから、休暇をとってやってきた。彼女は、バージルに、マッサージをしてもらううちに、心の疲れも、解きほぐされ、二人の仲も、急速に、接近する。そんなある日、エミリーは、手術で、視力を取り戻せるという新聞記事を目にする。 この映画は、日本未公開だったんですね。アメリカでは、結構評判になっていたのに・・・。何故評判だったかというと、このヴァル・キルマーの盲人の演技が、うまかったのと、そして、この話が、ノンフィクションだったからです。ただのドラマじゃなく、実話だと言うことに、改めて、感動させられます。物心付く頃にすでに、視力がなかった人が、手術によって、目が見えるようになるということは、想像を絶すること。私たちだったら、普通に見ていることなのに、彼の場合、視覚から入った映像に、脳が反応しない。それは、赤ちゃんが、急に大人になったようなものなのです。手術後に、初めて包帯を取るシーン、まわりの物が、認識できない彼。普通のドラマだったら、一番、嬉しいシーンなのに、辛くて、見ていられなかったです。ここが、作り物のドラマと、実話との違いですね。(2001.11) |
あなたに逢いたくて 1996年 アメリカ・スペイン コメディー・ロマンス |
<監督>フェルナンド・トルエバ <出演>アントニオ・バンデラス、メラニー・グリフィス <内容>詐欺商法をして、かろうじて画廊を維持しているアートは、詐欺がばれ、危ないところを、ベティーに助けてもらう。そして、彼女と婚約までしてしまうのだが、アートの心を射止めたのは、妹のリズの方だった。困ったアートは、自分のふたごの弟バートを作り上げ、姉妹両方と、うまく付き合っていこうとするのだが・・・。 何ともまあ、都合のいい話でしょう(^^;。話は、全然納得がいかなかったですねぇ。コメディーだから、こんなもんでしょうか。でも、アントニオ・バンデラスのこんな役柄を、初めて見たけれど、なかなか面白かったです。動きが、軽妙で、顔の割に、コメディー向きなのかも(^^)。画廊の、女事務員(ジョーン・キューザック)とのやりとりが、最高に面白かったです(^^)。(2001.09) |
あなたに言えなかったこと 1995年 アメリカ・スペイン |
<監督>イザベル・コヘット <出演>リリ・テイラー, アンドリュー・マッカーシー, シーモア・カッセル <内容>命の電話の相談員ドンは、自分自身も、悩みを持ちつつ、様々な人の心の支えになっている。ある時、ドンの電話に、恋人に振られて、自殺未遂をしたアンからの電話が入る。人生は、不公平だと言って、切れてしまうのだが、偶然にも、彼女に街で、出会って、彼は恋に落ちる。 何となく、TVをつけたらやっていて、つり込まれて、最後まで観てしまいました。どこにでもいるような人々が、どこにでもあるような、悩みを抱えて生きていく。そして、その人達は、いろいろなドラマを作り上げ、様々な結末を迎える。そして、小さな奇跡も、起こる・・・。リリ・テイラー、どこかで見たような人だと思ったら、「ホーンティング」で、絶叫してましたね(^^)。 美人じゃないんだけど、何となく、目を離せない人です。電話の一人芝居も、上手!! そして、最近ちょっとはまった、青春映画の、アンドリュー・マッカーシーも、出てて、びっくり。彼、もう30半ばだけど(当時)、なかなかキュートで、いいです〜〜!(^^) 。(2002.02) |
あなたに降る夢 1994年 アメリカ 実話 |
<監督>アンドリュー・バーグマン <出演>ニコラス・ケイジ、ブリジット・フォンダ, リチャード・ジェンキンス , シーモア・カッセル <内容>宝くじを買った警官がウェイトレスにチップの代わりとして宝くじのの賞金を半分あげる約束をするが、その宝くじがなんと1等だった。その後の大騒動。 退屈。(2000.01) |
あなたの死後にご用心! 1991年 アメリカ コメディー・ファンタジー・ロマンス |
<監督>アルバート・ブルックス <出演>アルバート・ブルックス , メリル・ストリープ , シャーリー・マクレーン <内容>交通事故で死んでしまったダニエル(アルバート・ブルックス)は、バスに乗って「判決の街」に連れて行かれる。そこでは、スクリーンに自分の一生が映し出され、弁護士と検事によって、彼の人生を審査されるのだった・・・。 死後の世界が、なかなかユニークに描かれていて面白かったです。 脳を3%しか使ってない下界の人間のために、至れり尽くせりのサービス。誰しも、行ってみたいと思っちゃいますよね、あんな街(^^)。 しかも、「審判の街」といっても、天国か地獄かの究極の審判ではなく、悪くても、下界に戻るだけ。合格すれば、進級です(^^)。こんな事を聞くと、すごく救われる思いです(^^)。 また、そこで問われているのは、「勇気」。恐怖を克服する勇気があるかどうかなのです。 映画を見ながら、私も、自分の過去を考えてしまいました。でも、死んでから、こんな風に、みんなにその映像を見られて、ジャッジされるなんて、ちょっと辛いですねぇ(^^;。 日本未公開ながら、主演のアルバート・ブルックスの他、メリル・ストリープや、シャーリー・マクレーンも出ていて、なかなか豪華です。 それに、ここに出ているメリルが、とてもいいですねぇ〜。明るくて、おおらかで・・・(^^)。彼女の生前のエピソードは、ちょっとドラマ風すぎるような気もするけど、まあ、それも、ご愛敬でしょう(^^)。 なにやらホッとする圭作です。(2004,05,09) |
あなたのために 2000年 アメリカ コメディー |
<監督>マット・ウィリアムズ <出演>ナタリー・ポートマン , アシュレイ・ジャッド , ストッカード・チャニング , ジョーン・キューザック , サリー・フィールド <内容>妊娠中の17歳のノヴァリー(ナタリー・ポートマン)は、お腹の子の父親と共に、新天地を目指していた。しかし、彼にウォール・マートに置き去りにされて、途方に暮れた彼女は、その店に隠れ住んで、ついに、そこで出産してしまう。子供を出産したことで、たくさんの人に助けられながら、ノヴァリーは、しなやかに生きてゆく。 濃い映画でした。何しろ最初から、あのナタリー・ポートマン演じるノヴァリーが、17歳にして、パンパンのお腹を抱えた妊婦なのですから。彼女が、それから迎える様々な試練。そして、出会う人々のなんと個性的なことでしょう。 映画を見て一番に思ったのは、ノヴァリーの強さです。大きなお腹を抱えて、お金もなく、置き去りにされてしまったら、いったいどうするでしょう。普通なら、お店の人に訳を話して、警察に連絡して、彼を捕まえてもらうとか、保護施設を紹介してもらうとかするでしょうに、彼女の場合は、彼を一人で待って、そして、彼が戻ってこないとわかると、一人で、何とか生きてゆこうとする。しかも、パンパンのお腹でですよ。すごいですね〜。 そして、周りの人がとても親切で温かいのも印象的です。自分を生んだ母親よりも、赤の他人の方が、よほど信頼できるとは、ちょっと悲しいですけど。 女性の出演者が、豪華です。作品ごとに雰囲気の変わるアシュレイ・ジャッドが、ノヴァリーの親友になる役で出てますが、この彼女は、今まで見た彼女の中で、一番普通な感じでした。よくよく見ても、彼女じゃないように見えてしまいました。 豪華な女性陣に引き替え、男優さんは、も一つパッとしませんでした。それに、元彼の消息は、不要でしょう。(2003,03,25) |
アナとオットー 1998年 スペイン ロマンス |
<監督>フリオ・メデム <出演>ナイワ・ニムリ , フェレ・マルティネス <内容>アナ(ナイワ・ニムリ)とオットー(フェレ・マルティネス)は、8歳で運命的な出会いをする。やがて二人の両親は結婚して、二人は義兄妹となった。オットーは、アナを愛するあまり、実の母を一人残して、新しい家族とともに住むようになるが、ある日、オットーの実母が孤独のうちに死んでしまい、オットーは責任を感じ、家を出る・・・。 スペイン映画で、監督にも、俳優にも馴染みはなかったのですが、とってもいい映画に出会えました。 目を引きつけられたのが、6人のアナとオットー。各年代をそれぞれ3人の俳優が演じているのですが、彼らが、みんなそれぞれに魅力的。特に、最初に出てくるオットー君が、なかなかかわいらしくて、それによって、この映画への集中度が上がったと言っても過言ではないです(^^)。 いろいろな偶然が彼らを結びつけ、そして、引き離す。その微妙な駆け引きに、とてもどきどきさせられました。 特にラストは、もう、どうなるんだろうと、心臓がはち切れそうでした(^^;。 現実の中に、妄想も入ってくるので、なおさらです。 回文になっている名前とともに、とても洗練された作品だと思いました。 私は、”運命”を信じているので、こういう映画は、つらいし、考えさせられるけど、大好きです。(2004,12,07) |
アナライズ・ミー 1999年 アメリカ コメディー・犯罪 |
<監督>ハロルド・ライミス <出演>ロバート・デ・ニーロ , ビリー・クリスタル, リサ・クドロー , チャズ・パルミンテリ <内容>ニューヨークで絶大な力を持つマフィアのボスのポール(ロバート・デ・ニーロ)は、精神的に不安定になり、精神科医のベン(ビリー・クリスタル)のもとを訪れる。ベンは、マフィアの出現に驚き、怯えるのだが、彼の治療を始める事になる。しかし、ベンの私生活も、マフィアの抗争に巻き込まれてゆく。 期待していただけに、ちょっと残念でした。デ・ニーロは、様々な役をこなす芸達者なのですが、今回は、その芸達者ぶりが、鼻についてしまって、だめでした。話も、ちょっとだれ気味で、途中退屈してしまったし・・・。でも、デ・ニーロのマフィア物ですから、”アレ”のパロディーも出てきます。そこが一番おもしろかったかも。(2002.05) |
アナライズ・ユー 2002年 アメリカ コメディー・犯罪 |
<監督>ハロルド・ライミス <出演>ロバート・デ・ニーロ , ビリー・クリスタル, リサ・クドロー <内容>服役中のマフィアのボス、ポール(ロバート・デ・ニーロ)は、獄中で、精神的に不安定になり、主治医であるベン(ビリー・クリスタル)が呼ばれる。彼の状態をと診断したベンは、嫌々ながらポールを家に預かることとなるが・・・。 前作は、ピストルを撃てないマフィアのボスという大きな柱があったのに、今回は、その柱がなくなって、ますますとりとめなくなってました。 だらだらと話が続き、ストーリー的には、何の面白味もありません。 一応、背景には「ウエストサイド・ストーリー」がある(^^)のですが、その名曲の数々を歌うデ・ニーロ。風邪ひいてたの?!と思うほど、歌が下手でしたーーー(^^;。それに引き替え、さすがにビリー・クリスタルは、セリフの発声からして、歌のうまさが分かりますねぇ。 そんなこんなで、前作を見た時とは違って、ストーリーよりもデ・ニーロや、ビリー・クリスタル、リサ・クドローなど、俳優陣の熱演ぶりがかなり面白く感じられました。これは、前作の鑑賞時より、私が、映画の面白味に対して進歩したということかもしれませんが・・・。 それに、映画が終わった後のNG集が、これまた秀逸。名優たちの素顔が見えて楽しいです。特に、ロバート・デ・ニーロ!あのシーンのNGがたくさんあって、笑えます!!(^^)。(2004,09,17) |
アニバーサリーの夜に 2001年 アメリカ コメディー |
<監督>アラン・カミング , ジェニファー・ジェイソン・リー <出演>アラン・カミング , ジェニファー・ジェイソン・リー , グウィネス・パルトロー , ケヴィン・クライン , ジョン・C・ライリー , パーカー・ポージー <内容>ジョー(アラン・カミング)とサリー(ジェニファー・ジェイソン・リー)の6回目の結婚記念のパーティーに、続々と人が集まってくる。しかし、ジョーが監督する映画の主演女優スカイ(グウィネス・パルトロー)を招待したことで、サリーは、怒り出してしまう。その他の招待客も、それぞれ、色々な、しがらみや悩みを抱えた人々だった。 結婚記念のパーティーです。アメリカでは、何かというと、記念日のパーティーをやるので、うらやましくもあり、何となくうっとうしそうでもあり?! でも、料理をメイドさんが作ってくれるようなこんなパーティーは、楽でいいかも。 何でこんなリッチなパーティーなのかというと、この夫婦、映画監督と、女優という恵まれたカップルなのでした。パーティーには付き物のプールも、ちゃんと庭にあって、うらやましいことこの上ないです〜。 オープニングは、結婚6年にもかかわらず(?)熱々の二人。でも、二人には、色々な事情があるということが徐々に分かってきます。 そして、このパーティーは、夫婦、仕事、友人、ご近所など、人生の縮図が、ぎゅっと凝縮されているのですね。はじめは、お互いに気を遣いながらも、徐々にそれぞれの個性が現れてきます。 それでも前半は、普通のパーティーなのですが、後半になって、スカイが持ち出したドラッグを皆が飲んでからは、本音のぶつかり合いとなって荒れてゆきます。 やっぱり、有名人=パーティー=ドラッグという構図でしたね(^^;。 この映画は、ブロードウェイ・ミュージカル「キャバレー」で共演したジェニファー・ジェイソン・リーとアラン・カミングが友人達をモデルにした映画だそうで、それをその本人達が演じているそうです。 出演者が、中途半端(?)に有名人なので、最後まで観られたけど、いったい何を言いたかったんでしょう?この映画・・・(^^;。彼らの自己満足的映画かもしれないと思うのでありました。 しっかし、ジェニファー・ジェイソン・リーって、笑うと20代のように可愛いのに、怒ると、めちゃ怖い顔になる人なのねーーー(^^;。(2003,07,28) |
アニマルマン 2001年 アメリカ コメディー |
<監督>ルーク・グリーンフィールド <出演>ロブ・シュナイダー , コリーン・ハスケル , エドワード・アズナー <内容>警察官見習いのマーヴィン(ロブ・シュナイダー)は、今年も障害物試験に落第して笑い者にされてしまった。そんなある日、警察に緊急電話が入り、現場に向かう途中で、マーヴィンは崖から転落してしまう。そして数日後、警察に出勤すると、驚くべき事に、彼には動物的な勘が備わっていて、次々と手柄を立ててゆく・・・。 おばか映画です〜。そこそこ笑えました。ロブ・シュナイダーは、なかなか芸達者ですねぇ。 お茶目な動物たちがたくさん出てきますが、それらの動物にも負けていませんでした。というのは、俳優さんに失礼かも知れませんけど、子役と動物に負けてしまう俳優もいますからね。 それに、ヒロインのコリーン・ハスケルがとってもキュート! だから、細かいことは気にせずに、楽しんで観れたら、一番です。 お正月疲れのそこのあなた!リラックスするには、ぴったりの映画ですよ〜〜(^^)。 アダム・サンドラーが制作総指揮で参加しているので、ラストの方で、ちょっとだけ出演していました。(2004,01,05) |
姉のいた夏、いない夏 2001年 アメリカ |
<監督>アダム・ブルックス <出演>ジョーダナ・ブリュースター , クリストファー・エクルストン , キャメロン・ディアス , モーリッツ・ブライプトロイ, カミーラ・ベル <内容>亡き父のお気に入りだった姉フェイス(キャメロン・ディアス)は、ヨーロッパへと旅立ったまま、帰らぬ人となってしまう。その姉の死が信じられない妹フィービー(ジョーダナ・ブリュースター)は、18歳になった時、母の反対を押し切って姉の足跡をたどる旅に出る・・・。 時代は1970年前後。世界中に変革の嵐が吹き荒れている頃です。日本では、連合赤軍とか、そういう時代です。でも、不思議と、現代との違和感を感じませんでした。着ているものとか髪型とかも今と変わりませんね。やっていることも、麻薬とテロですし・・・。 この作品は、キャスティングに問題ありですね。キャメロン・ディアスは麻薬に溺れる役は合っていても、革命家には見えませんでした。しかも、自殺してしまうほどとはとうてい見れません。だからこそ、妹が、姉の死を信じられなかったということに繋がるのかもしれませんが・・・。それに、この姉妹が全然姉妹に見えないですね。目の色も髪の色も全然違うので、私は、出生の秘密が何かあるのだとずっと思っていました(^^;。まあ、それは、私の勝手ですが・・・(^^; でも、妹フィービー役のジョーダナ・ブリュースターは、初々しく、輝いていて、彼女の魅力で、最後まで見ることが出来ました。 革命家のボス役に「es [エス]」のモーリッツ・ブライプトロイが出てました。彼、一度見ると忘れられませんねぇ(^^;。(2003,03,13) |
あの頃ペニー・レインと 2000年 アメリカ 青春・音楽 |
<監督>キャメロン・クロウ <出演>ビリー・クラダップ、 フランシス・マクドーマンド、 ケイト・ハドソン、 パトリック・フュジット , ノア・テイラー , ジミー・ファロン , マイケル・アンガラノ , ズーイー・デシャネル , ジェイ・バルシェル <内容>厳格な母に育てられた15才のウィリアムは、母の反対を押し切って、ブレイク寸前のロックバンドの密着取材をしていうちに、バンドのグルーピーの一人、ペニー・レインと出会う。そして、彼の記事が有名な雑誌ローリングストーン誌に掲載されることになった。 見終わった後に、胸がちょっとキュンとなる、そんな映画でした。これは、監督の体験を基にした話だそうで、それで、青春の思い出=胸キュンなのかもしれません。普通の15才の男の子ができないような体験をし、それが過ぎ去った思い出となることで、汚いことや、苦しいこと、悲しいことも、みんな美しくなったような感じです。印象に残ったのは、アカデミー賞にもノミネートされていた、ケイト・ハドソン、キラキラしていて、かわいらしいですね〜。ウィリアムのお母さんのフランシス・マクドーマンドも、よかったです。この邦題もすばらしいですね。原題「ALMOST FAMOUS」。(2002.07.22) |
あのころ僕らは 2000年 アメリカ 青春 |
<監督>R・D・ロブ <出演>レオナルド・ディカプリオ、 トビー・マグァイア、 <内容>土曜の夜、デレク(レオナルド・ディカプリオ)達は、女の子を連れて、Don's Plumという名の店に集まって、夜明かしで、しゃべり合うことにしている。今夜も、皆それぞれに、苦労しながら、女の子を連れてきたが、デレクだけは、どうしても、連れてくる女の子が見つからなかった。仕方なく、一人で、店に行き、皆とおしゃべりを始めるのだが・・・。 映画が公開されたのは、2000年ですが、この映画が作られたのは、もう6年も前なのです(95年制作開始)。と言うのも、出演のL・ディカプリオ、T・マグアイアと、監督のR・D・ロブの間で、裁判沙汰があったからです。そもそもこの映画は、短編として、作られたのですが、出演者の両名が、有名になったこともあり、監督が、長編に作り直して、公開しようとしたのが、問題になり、裁判になったのです。その結果、アメリカ、カナダでは、公開できなくなりました。・・・日本人に生まれてよかった!(^^)。 映画は、若者達の土曜の夜のたわいもない雑談です。彼らの雑談には、別に、共感や、感動することもなく、だらだらとした感じで、映画としては、退屈でした。でも、土曜の夜が明け、それぞれの、わだかまりもなくなり、明け始めた街に皆が散っていくシーンに、何故か、懐かしさを感じました。う〜ん、もう、戻って来ない青春!って感じでしょうか(^^;。音楽も良かったです。一応、脚本は、あったそうですが、レオの豊かな表情とか、仕草には、アドリブも大分入っているようでした。あれは、素のままのレオが出ていたのだと思います。so cute!! あの頃のレオは、仕事も順調(「ロミオとジュリエット」の撮影時期と重なる。)で、自信に満ちあふれ、光り輝くようでした。そしてトビーも、お茶目で、かわいい! やはり、レオファン、トビーファンは、必見でしょう!(2002.02) |
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あの夏、いちばん静かな海 1991年 日本 |
<監督>北野武 <出演>真木蔵人、大島弘子 <内容>耳の不自由な茂は、清掃車に乗って、仕事をしている。仕事の最中に、サーフボードを拾ったことから、サーフィンの虜になり、仕事もせずに、毎日海岸で、練習をしているが・・・ 北野武監督作品はこれが初めてです。耳の聞こえない茂と、その恋人との話がメインなので、題名通り静かな映画です。ひたすらサーフィンの練習をする茂を、砂浜で見つめる恋人の姿が描かれています。彼らの周りは、ほのぼのした、温かい人がたくさんでてきます。この映画を見て、サーフィンがしたくなりました。でも、やっぱり、毎日練習しないと無理よね。(2001.06) |
アバウト・ア・ボーイ 2002年 アメリカ コメディー |
<監督>クリス・ワイツ, ポール・ワイツ <出演>ヒュー・グラント , トニー・コレット , レイチェル・ワイズ , ニコラス・ホルト <内容>ウィル(ヒュー・グラント)は、38歳で独身、しかも無職。定職に就く気はなく、毎日いかにして女性とうまく付き合って、又別れるかが、彼のテーマとなっている。ある日、シングルマザーと都合良く付き合おうと、片親の会に行き、その縁で、12歳のマーカス(ニコラス・ホルト)少年と知り合った。彼の家に彼を送りに行くと、なんと、彼の母親が、自殺を図っていた・・・。 ヒュー・グラントの真骨頂です。ちょっと年とったかなとも思うけど、いつものウエーブの髪型よりも、あの短髪が、結構似合ってましたね(^^)。 それに、女性を口説くときのあの甘い笑顔と、片顔に本音をちらりと見せる所なんて、彼ならではの技巧的演技です、すごい!(^^)。 ストーリーも、ダメダメ男のヒューと、お母さん思いのしっかり少年マーカスとの絡みが良くできていました。 学校でいじめられているマーカスに対する彼の態度や行動は、なかなかどうして、的を射ていて、良かったんではないでしょうか。 しっかし、一度も働いたことのない38歳の男なんて、人間的に信用出来ないですね。いくらいい男でも、すぐに底が割れてしまう気がします。やっぱり、人間、苦労しないとダメよね〜(^^)。 お母さん役のトニー・コレットって、こんな神経症的な役、ほんと、似合ってますね〜。(2003,10,09) |
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アバウト・シュミット 2002年 アメリカ コメディー |
<監督>アレクサンダー・ペイン <出演>ジャック・ニコルソン , キャシー・ベイツ , ダーモット・マローニー , ホープ・デイヴィス <内容>アメリカ、オマハに住むシュミット(ジャック・ニコルソン)は、永年勤め上げた会社を定年退職し、新しい人生の第一歩を歩み始めた。しかし、その矢先に、妻のヘレン(ジューン・スキッブ)が急死し、葬儀に一人娘ジーニー(ホープ・デイヴィス)が婚約者をともなって帰ってきたのだが・・・。 会社を勤め上げ、定年退職になったとたんに、生きる張り合いを失ってしまう・・・。日本の会社人間の末路のような悲しさを感じました。 まあ、今は、定年まで勤め上げられるような恵まれた環境にいる人は、少ないでしょうが、ちょっと前の日本のお父さんのイメージですね。 この会社は自分がいなくなったらどうなるんだという危惧は、ただの危惧に過ぎず、自分がいなくても、いつも通り会社も社会も動いていくということを知ることは、本当に辛いことでしょう。 定年離婚(熟年離婚だったかしら)も、一時ブームになりました。お父さんの定年を待って、今まで我慢に我慢を重ねてきたお母さんが、離婚を切り出すのです。 この映画の場合の奥さんは、急死してしまったので、少しは、諦めもつくというもの。今まで家事などしたことのなかったお父さんは一人残されて、途方に暮れるのでした。 おまけに、可愛い可愛い一人娘も、親の気に入らない婚約者と結婚秒読み状態。親の目から見ると、どう見ても、この結婚は失敗だと思うのに、親の言葉に耳を貸さない。そんな情景も、きっとありふれたことでしょう。 世のお父さんの実態を考えると、この映画は、ちょっと残酷すぎますね。あまりにも、真実の世界に近いからです。でも、この事態を他人事と笑ってすましてしまうお父さんも多いかもしれませんけどね。 しかも、シュミットには、キャンピングカーが残されているわけで、車を疾駆させて、うさを晴らすすべのない日本のお父さんは、どうしたらいいんでしょうねぇ。 こんな時のために、趣味を持ち、家事をして、異業種友人を持つことは、是非必要なことですよね。 今回は、映画を見て、日本のお父さんの将来を憂える事と相成りました。 それにしても、キャシー・ベイツのヌードは、衝撃的でありましたねぇ(^^;。 ジャック・ニコルソンは、「恋愛適齢期」でダイアン・キートンのヌードも見ているわけで、役得というか、何というか、うーーむという感じですね(^^)。(2004,07,05) |
アビエイター 2004年 アメリカ |
<監督>マーティン・スコセッシ <キャスト>レオナルド・ディカプリオ , ケイト・ブランシェット , ケイト・ベッキンセイル , ジュード・ロウ , アレック・ボールドウィン , ジョン・C・ライリー , アラン・アルダ , イアン・ホルム , ウィレム・デフォー , ケネス・ウェルシュ <賞>アカデミー助演女優賞(ケイト・ブランシェット) <ストーリー>父の死によって、莫大な財産を手にしたハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)は、その財産を注ぎ込んで、戦争映画「地獄の天使」の製作をする。様々な苦闘の末、作り上げた映画は、大喝采を浴び、彼の名は、一躍有名になるのだった。しかし、彼の野望は、それにとどまらなかった・・・。 直球勝負の映画でした。 まるで小説のようなハワード・ヒューズの人生を、時に華麗に、時に悲惨に描いています。 こんな人生ってあるんですねーー。 まず驚くのは、彼の財力。あんなものすごい道楽映画を作ったり、航空会社を買収したりと、財産を管理する人間にとっては、始終きりきり舞いだったらしいですけど、それでも、乗り切ってしまうだけの財産があるということがそもそもすごいです。 そして、彼の物事へのこだわり。これは、尋常じゃありません。入道雲を待って8ヶ月??!!その間も、毎日膨大なお金が消えていくんですから、見ているだけで、胃が痛くなりました。 スピードへのこだわりも、そうでしたね。事故を起こしても、怖がることなく、自分で操縦桿を握るところは、お金持ちの道楽以上のこだわりの強さを感じました。 日本人には、ハワード・ヒューズって、あんまり馴染みがないのではないでしょうか。私も、この映画を見るまでどんな人なのか、全然知りませんでした。でも、これは、もう想像を絶する人間でしたね。 主演のレオナルド・ディカプリオは、この映画の製作にも参加しているほどの熱の入れようです。でも、それだけ入れ込む気持ちも、よく分かります。華麗で、力強く、それでいて、病的な潔癖性。こんな多彩な顔を持つ彼を演じることは、役者冥利に尽きるのではないでしょうか。 そして、レオは、この映画で、役者としての成長した姿を嫌と言うほど見せつけてくれました。惜しくも、アカデミー主演男優賞は、受賞できませんでしたが、その後の彼の落ち着いたメディアへの対応は、彼の役者としての自信をうかがわせます。 映画としては、最初に書いたように、直球勝負。あまりにも波瀾万丈な彼の人生を描ききろうとして、ちょっと散漫になっているような気がします。あれもこれもと描きすぎてしまったような、とりとめのなさを感じましたねぇ。 元々私は、マーティン・スコセッシ監督の作品が苦手なのですが、今回も、見ていて、息を抜くところがなく、ちょっと疲れました。所々に、ちょっとした笑いどころとか、泣きを入れた方が見ていても楽なんだけどな。 レオの次回作も、またその次も、スコセッシ監督と組むとか・・・。ファンとしては、それほど監督に見込まれたレオがうれしいやら、他の監督作品の彼を見たいやら複雑な心境です(^^;。(2005,03,26) |
アフターアワーズ 1985年 アメリカ ドラマ |
<監督>マーティン・スコセッシ <出演>グリフィン・ダン ロザンナ・アークエット <内容>アフターファイブに、男に降りかかる様々な災難。 さんざんな目にあって、可哀相なんだけど、こんな夜中にうろちょろしてないで、早く家に、帰ったら?って感じで、イライラした。(2000.02) |
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アベンジャーズ 1998年 アメリカ アクション |
<監督>ジェレマイア・チェチック <出演>レイフ・ファインズ , ユマ・サーマン , ショーン・コネリー , ジム・ブロードベント <内容>イギリスの秘密諜報員スティード(レイフ・ファインズ)はイギリスの異常気象の原因である気象シールドが破られた事態の調査を依頼される。そこで、シールドの開発者ミセス・ピール(ユマ・サーマン)を呼び出すのだが、なんと、シールドを破った犯人に彼女は、うり二つだった・・・。 この出演陣を見てください。これで、期待せずにいられましょうか?・・・でも見事にはずされました(T_T)。 元は、60年代にイギリスで放映された「おしゃれ泥棒」というドラマだそうです。60年代!(^^;。 時代は、いったいいつ頃の想定なんでしょう。 クラシックなレイフ・ファインズのイギリス諜報部員。これは、なかなかかっこいいです。レイフ・ファインズの演じる役柄の中では一番好きなキャラクターかもしれません。飄々としているのに、めっぽう強いんです。ちょっとハリソン・フォードみたいな感じ。 にもかかわらず、気象シールドだとか、クローンだとか、SFっぽい話になってきます。かと思うと、チープな蜂が攻撃してきたり、敵側の主要メンバーが巨大なティディーベアのぬいぐるみを着ていたり・・・(^^; また、舞台がイギリスということで、やたらにティーを飲むシーンが出てきたり・・・(^^;。 なんか、とっても変でした。アメリカが、イギリスを笑い物にしているとしか思えないのですが、それは、私の考えすぎでしょうかね。サーの称号を持つショーン・コネリー。これは、いったいどうなのよ? こうなったら、せめて、ユマ・サーマンに、チャーリーズ・エンジェルみたいな決めのポーズでもして欲しかったかも・・・(^^) 久々に最後まで見続けるのが、辛かった一本です(T_T)。(2003,07,26) |
アポロ13 1995年 アメリカ 実話 |
<監督>ロン・ハワード <出演>トム・ハンクス ケヴィン・ベーコン ゲイリー・シニーズ ビル・パクストン エド・ハリス <内容>1970年に打ち上げられたアポロ13号に爆発事故が発生し、その必死の救出を描く。実話。 これが実話なんだからすごい、感動もの。しかも、この時代、電卓がなく、計算は、計算尺でしてたんだから、これもまたすごいことです。(1999.01) |
甘い嘘 1999年 フランス ミステリー・ロマンス |
<監督>マティアス・ルドゥー <出演>ジャン=ユーグ・アングラード , クロチルド・クロ , ジョゼ・ガルシア <内容>小説家のジャン(ジャン=ユーグ・アングラード)と、花屋の店員ミシェル(クロチルド・クロ)。ふたりは仲の良い夫婦だったが、ジャンの執筆が進まずに、お金に苦労していた。そんな時、向かいに住んでいた見ず知らずの老人ギメ氏が亡くなって、ある条件の下にふたりが豪邸と遺産を相続することになった。その条件とは・・・。 「うまい話には裏がある」の典型ですねぇ(^^)。 向かいに住んでいるだけで、全くの見ず知らずの老人から遺産を相続するなんて、薄気味悪くて私には出来そうもありません。 しかも、老人に雇われていた家政婦付きだなんて、ちょっとねぇ。しかもこの家政婦のクレマンスが、「レベッカ」に出てくるダンバース夫人のように意地悪そうだし・・・。 でも、それも、10年の辛抱なら、手放すのは、もったいなさ過ぎるか・・・? 老人の遺品から出てくる写真や手紙から、次第に夫婦の間に溝が出来てくるのが切ないですねぇ。 でも、妻からちゃんとした説明が受けれないでは、夫の疑惑は当然です。見ているこちらも、いったい何があったのか、ミステリアスで引き込まれてゆきました。 ラストも切ないです。でも、あの結末に至らなくてもよかったような気がして、残念です。 ミシェル役のクロチルド・クロという女優さん、遠目に見るのと、アップで見るのとで、随分、印象が違いました。近くで見ると、何となく、日本人っぽくて、親近感を持ちました。(2003,12,23) |
アマデウス 1984年 アメリカ 歴史・ミステリー |
<監督>ミロス・フォアマン <出演>F・マーレイ・エイブラハム,トム・ハルス <賞>アカデミー作品賞、主演男優賞(F・マーレイ・リブラハム)、監督賞など8部門 <内容>ある精神病院に、自分は、モーツアルトを殺したと言い張る病人がいた。その男に面会に行った牧師は、かつて宮廷作曲家だった、彼サリエルから、モーツアルトに関わる話を、聞かされるのだった。 これは、昔、一度見たことがあるのですが、また、見たくなり、再見しました。全編を通して、モーツアルトです。耳にすることの多い、彼の作品ですが、これは圧巻ですね。映画を見ながら、音楽に、酔いしれます。オペラも、退屈そうで、見る機会もない私ですが、とても興味深く見れました。そして、なんと言っても、モーツアルトに、与えられた、神の御心。やはり、彼は、天才なんですね。いくらライバル心を燃やして憎んでも、優れた音楽家のサリエルには、モーツアルトの音楽のすばらしさが、分かってしまう。これほど、辛いことはないでしょう。「なんであんなに下品な若者に、その才能を与えられた!」という、サリエルの気持ちも、分かりすぎるぐらい分かります。天才と、凡人との差は、はかりしれません。モーツアルトを演じた、トム・ハルス、彼は、ピアノの名手だそうで、そう言えば、演奏シーンも、顔から手へとなめらかに撮していました。(2001.09) |
アマロ神父の罪 2002年 メキシコ ロマンス |
<監督>カルロス・カレラ <キャスト>ガエル・ガルシア・ベルナル , アナ・クラウディア・タランコン <ストーリー>若きエリート神父のアマロ(ガエル・ガルシア・ベルナル)がメキシコのある町のカトリック教会に赴任してきた。彼はこの教区のベニト神父(サンチョ・グラシア)の手伝いをしながら、神父としての修行を積むことになる。しかし、ベニト神父には、ある秘密があり、また、アマロ自身も美しい町の娘、アメリア(アナ・クラウディア・タランコン)に恋をしてしまう・・・。 う〜ん、これが聖職者の真実の姿?と、がっかりしてしまいましたねぇ。もちろん私は、カトリックでも何でもないので、神父のあるべき姿などは、憶測でしかないのですが、「僕たちのアナ・バナナ」という映画で、カトリックの神父さんって、大変なんだなと思っていたので、ちょっとびっくりしてしまいました。 国や、地方によって、戒律の厳しさなどは違うのでしょうが、守れない決まりなんて、やめてしまえばいいのにと思いました。妻帯の禁止なんて、人間の基本的欲望を無視しているし、だいいち、聖職者のような人徳のある人の子孫を残さないだなんて、人間界の損失だと思いますねぇ。 それにしても、アマロ神父は、普通のそこらの兄ちゃんよりも、ひどかったです。結婚できないことが最初から分かっているのに、女の子とベッドイン。そして、妊娠までさせて、どうしようと、悩むんですからねぇ(^^;。しかも、ラストは、あんな結末。もう、腐ってますね。 とはいえ、映画的には、ガエル・ガルシア・ベルナルを、十分堪能できたので、とても、満足度は高いです(^^)。私は、彼の笑顔が大好きなのですが、この映画の場合、この笑顔は、あまりにも、かわいらしくて、残念ながら役柄に合っていませんでした。普通にしていると、神父に見えるんだけどね(^^)。 相手の女の子も、とてもかわいらしくて、好感度大でした。泣き顔が、また可愛いんだわ。この2人はすごく良かったですね〜。 でも、映画の内容は、許し難かったです。(2005.04.17) |
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阿弥陀堂だより 2002年 日本 |
<監督>小泉堯史 <出演>寺尾聰 , 樋口可南子 , 香川京子 , 井川比佐志 , 吉岡秀隆 , 北林谷栄 , 小西真奈美 , 田村高廣 <内容>売れない作家、上田孝夫(寺尾聰)は、妻、智子(樋口可南子)をともなって生まれ故郷に帰ってきた。智子は有能な医師だったが、心の病気にかかって大学病院を辞めてきたのだった。無医村だった村で、少しずつ仕事を始めた智子は信州の自然に囲まれて、徐々に癒されてゆく・・・。 美しい映画です。心が清められました。 まず、風景が美しい。こんな美しい風景に囲まれて暮らせたら、どんなに幸せだろう。と思う反面、毎日見ていたら、なんて事もなくなるんだろうなと悪魔のささやきも・・・(^^;。 寺尾聡。田舎の風景に、すっとそのまま溶け込める数少ない俳優さんのひとりでしょう。農作業の合間に休憩をとっている姿は、はまりすぎです。 また、妻のすることにうるさく口をはさまないところも好感度大ですね〜(^^)。 樋口可南子。控え目でありながら有能な医師。しかも美人。言うことなしです。本当にこんな女の人は珍しい・・・。彼女の落ち着いた、静かな演技は感動を呼びます。 田村高廣。一番幸せな亡くなり方ですね。こんな事、なかなか出来ないし、まわりもさせてはくれないでしょう。 北林谷栄。可愛らしくて、自然で、すばらしいです。どこまでが演技で、どこからがアドリブなのか分からないところがすごいですね〜。映画にたくさん出ていらっしゃいますが、この映画の北林さんが、一番印象に残りました。いつまでもお元気で・・・。(2004,04,09) |
アムステルダム 恋の旅 2002年 オランダ・イギリス・アメリカ ロマンス |
<監督>ルドルフ・ヴァン・デン・ベルグ <キャスト>バート・レイノルズ , カルメン・チャップリン <ストーリー>若い頃、世界各地を放浪して歩いていたラリー(バート・レイノルズ)は、年老いた今、アムステルダムの一角で、古書店を開いている。ある日、店に一人の若い女性アイーシャ(カルメン・チャップリン)がやってきて、彼の店を手伝うことになるが・・・。 なかなかいいんですよ〜、私、今、映画感動周期に入っているようで、とっても、気に入りました。 しがない古書店の初老の店主。その店は、立ち退きを迫られているのだが、偏屈な彼は、頑として動こうとしない。そんな変わり者で、頑固者の彼にも、若い頃には、たくさんの思い出や、ロマンスがあったわけです。 そんな彼の店に、一人の若い女性が現れて、彼は、ハッとします。彼女の雰囲気と、その名前に、遠い思い出が重なったのでした・・・。 主人公の古書店主は、バート・レイノルズが演じています。これがとってもいい雰囲気なんですよ。 彼の名前は、聞き覚えがありましたが、調べてみてびっくり。ハリウッドの頂点から、一時休業にまで追い込まれるまで、波瀾万丈の人生を歩んできた俳優なんですね〜。 そんな人生の奥行きが現れているような彼の笑顔はとっても素敵です。最近、おじさま・・・というか、老優好みなもので・・・(^^)。 ストーリーもなかなか面白いし、ラストも、いいですね〜〜。有り得ないような話なのですが、こんな事も、たまにはあってもいいんじゃない?というほのぼの気分になりました。 ただ、残念なのが、この映画、日本未公開は許せるとしても、ビデオもDVDも、発売されていないようで、見るには、WOWOWか、スターチャンネルしかないらしいということです。私も、たまたま、昔、WOWOWで録っておいたのを今回見る事ができたわけで、幸せでした。スターチャンネル放映時の題名は、「アムステルダムで逢えたら」。原題は、「SNAPSHOTS」です。 ちなみに、アイーシャを演じたカルメン・チャップリンは、チャールズ・チャップリンのお孫さんです。綺麗な裸でしたね〜。(2005,11,08) |
雨あがる 1999年 日本 時代劇 |
<監督>小泉堯史 <出演> 寺尾聰 、 宮崎美子、 吉岡秀隆、 原田美枝子、 仲代達矢 <内容>黒澤明監督が山本周五郎の短編をもとに書いた脚本の映画化。浪人の三沢伊兵衛は妻とともに、長雨のために増水した川を前に、川岸の宿に宿泊していた。侍同士の諍いを収めたことから、その土地の藩主に見初められ、剣術の指南役に迎えたいと打診されるのだが・・・。 黒沢監督亡き後、黒沢組の人々が作った映画だそうです。黒沢監督の映画は、恥ずかしながらあまり見ていないので、ほかの作品と、比べたりは出来ないのですが、見やすい小品でした。増水した川を渡るまでの数日間の出来事ですが、この伊兵衛の人柄がほのぼのと描かれています。これは、寺尾聰にぴったりの役ですね。剣豪には見えないのですが、その殺陣は、なかなかきまっていたように思いました。落ち着いた雰囲気の映画の中で一人落ち着きのない藩主を三船俊郎の長男、三船史郎が演じています。彼の落ち着きのなさが、はじめて伊兵衛と会った時の馬の様子にも現れていて、笑えます。題名通り、見終わると、すっきりとした雨上がりのような気分になりました。(2002,10,18) |
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アメリ 2001年 フランス コメディー・ファンタジー・ロマンス |
<監督>ジャン=ピエール・ジュネ <出演> オドレイ・トトゥ, マチュー・カソヴィッツ, アンドレ・デュソリエ , ジャメル・ドゥブーズ <内容>神経質な両親に育てられたアメリは、友達のいない寂しさを様々な空想をすることで紛らわせていた。そんなアメリも22歳になり、一人暮らしの日々。ある時、部屋の隠し場所から、40年前の住人の宝箱を発見して、その宝箱を元の持ち主に返そうと奔走する。そのことをきっかけとして、アメリは、人を幸せにすることに喜びを感じて、次々と、かわいいお世話焼きを始めるのだった。そして、ある青年に出会ったアメリは、恋に落ちるのでした・・・。 かわいい、ファンタジックな物語でした。思わずふふと笑ってしまうところが多数あり。何しろ、出てくる人が、アメリを含めて、ちょっと風変わりな人ばかり・・・。でも、それは、見ている私にも、少しずつ共通点があったりして、「分かる、分かる!」って感じでした。私も、クリーム・ブリュレのかりかりをスプーンで割って食べたい〜。ただ、彼女は、かわいいいたずらをして、人を幸せな気持ちにしようとするのですが、それが、犯罪すれすれって言うか、犯罪行為もあったりして、それが許されるのは、いわゆる、フランスの下町って感じの町だからなのでしょうかね。まあ、細かいことを言ってもしょうがないですが・・・(^^;。それでも、アメリがするとかわいくって、女性に人気の理由がよく分かります。ただ、男性には、どうだったのでしょう?隣で見ていた男性は、ほとんど寝ていたようですが・・・(^^;。アカデミー賞に数多くノミネートされましたが、惜しくも、受賞ならず、残念でした。(2002.03) |
アメリカン・アウトロー 2001年 アメリカ ウエスタン・アクション・コメディー |
<監督>レス・メイフィールド <出演> コリン・ファレル , アリ・ラーター , ガブリエル・マクト , ティモシー・ダルトン , キャシー・ベイツ <内容>1861年に始まった南北戦争で、南部軍ゲリラとして戦ったジェシー・ジェームズ(コリン・ファレル)たちは、南部の敗戦とともに、故郷に戻った。しかし、町は、鉄道敷設のための強引な買収によって苦境に立たされていた。町を守るために、ジェシーは、仲間とともに、鉄道会社と関係のある銀行を襲うことを計画する・・・。 知っていますか?ジェシー・ジェームズ。もちろん私は、知らなかったので、またまた、ちょっと調べてみました。 ジェシー・ジェームズは、実在の人物で、1847年9月5日生まれ。だから、南北戦争の始まった1861年頃は、まだ14歳だったんですね〜。そのころからすでに銀行強盗などをしていたらしいですが、その端整な顔立ちもあいまって、義賊として民衆の英雄になっていったそうです。最後は手下のボブ・フォードに射殺され、35歳の生涯を終えたそうです。 英雄らしく、何度も映画化されているそうです。 今回のこの映画は、こぎれいな西部劇にまとまっていました。こぎれいすぎて、あまりにも彼に都合がよすぎる映画になっています。 彼自身が強盗なんだから、いわゆる勧善懲悪というわけではないのだけれど、一言で言うと、物足りない。もっと、西部劇は埃っぽく、泥臭くなくっちゃね。その点では、前見た「ヤングガン」のほうが、それらしいかな。 でも、主演のジェシーを演じるコリン・ファレルの魅力で、最後まで引っ張っていってくれます。 この映画のコリン・ファレルは、若くて輝いていて、本当に素敵です。 魅力ある表情に、字幕を見るのが惜しいぐらい。この役は、彼にぴったりの役ですよね。 ちなみに、今まで、字幕を見ないで顔を見ていたい思ったのは、「ロミオ+ジュリエット」のレオナルド・ディカプリオ、「ジョー・ブラックをよろしく」のブラッド・ピット、「キスへのプレリュード」のメグ・ライアンです。あはは。(2004,09,18) |
アメリカン・サイコ 2000年 アメリカ サスペンス |
<監督>メアリー・ハロン <出演>クリスチャン・ベイル , ウィレム・デフォー , ジャレッド・レトー , ジョシュ・ルーカス , サマンサ・マシス , クロエ・セヴィニー , ジャスティン・セロー , リース・ウィザースプーン <内容>27歳のリッチな青年、パトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベイル)は、飽食の中で暮らしていた。しかし、彼の心の中は、凶暴な欲望に満ち溢れていて、何のためらいもなく、殺人を次々と犯してゆくのだった・・・。 クリスチャン・ベイルの活躍は、最近目を見張るものがあります。 どんな役にもチャレンジしている彼には、敬服します。 特にこのベイトマン役は、インパクト強すぎです。 この役、レオナルド・ディカプリオもやりたがっていたそうですが、彼には、とうてい無理(出なくてよかったという噂も耳にしますが・・・(^^;)。 やっぱり、この役は、クリスチャン・ベイルでしょう。 彼、怖すぎです(^^;。 日本でもバブルの時代には、こんな若者がいたのでしょうか。 今から考えると、時代そのものが狂気でしたねぇ。 エクササイズや、エステへの執着。そして、スーツや、はたまた名刺にまで競争意識丸出し。 私には、あの名刺の違いがさっぱり分かりませんでした(^^;。 この映画は、ブレット・イーストン・エリスの原作がすごく話題になり、また、問題になったそうです。 まあ、映画では描けないようなシーンでも本なら書けるから、そのすごさは、想像に難くありません。 でも、原作も、こんなにも無機質だったのでしょうか。 ベイトマンそのものが、存在感がないのです。だから、彼が何をやっても嘘くさい。生活感もないし、仕事をしているようでもなく、人間関係も希薄。 見ているこちらは、狐につままれたようでした。 出演俳優陣は、ものすごく豪華なのに、もったいない使い方でしたね〜。 そして、あのラスト・・・。私は、出来損ないのデヴィット・リンチ映画を見たような気がしましたが(^^;。(2003,10,28) |
アメリカン・サマー・ストーリー 2001年 アメリカ コメディー |
<監督>ジェームズ・B・ロジャーズ <出演>ジェイソン・ビッグス、 クリス・クライン, ユージン・レヴィ , ショーン・ウィリアム・スコット , ミーナ・スヴァーリ , ナターシャ・リオン <内容>高校を卒業し、大学生になって初めての夏休み。ジム(ジェイソン・ビッグス)は、相変わらず、さえない毎日を送っていた。このままではいけないと、仲間を集めて湖の畔の貸別荘を借り、女の子たちとの熱い夏を過ごそうとするのだが・・・。 「アメリカン・パイ」の続編です。何で、邦題を「アメリカン・パイ2」にしなかったのか、ちょっと不思議です。最近、続編に全く違う題名を付けてる映画、結構多いですよね。なんでかなぁ。不親切だと思うんだけど。特に、この映画、この題名だと、さわやか青春物だと間違って観てしまう人もいるかもしれないのに・・・(^^;。 大学生になっても、相変わらずさえないみんなの様子に、心温まりました(^^)。彼らは、このままが最高ですよ(^^) 特に、ジムは、今回も、すごく悲惨に目にあいます。自業自得と言えば、その通りですが、絶体絶命のピンチに、大笑いしてしまいました。 前作では、まだ名もない若手俳優達だった彼らは、その後、一躍有名になってしまったにもかかわらず、また、こんなおバカな続編に、みんな揃って出演しているのが、すごくうれしかったです。 それに、相変わらず、ジムのお父さん、いい味出してましたね〜(^^)。 おバカな下ネタで、思いっきり笑いたい人にお薦めで〜す(^^)。(2004,08,11) |
アメリカン・ジゴロ 1980年 アメリカ サスペンス |
<監督>ポール・シュレイダー <出演>リチャード・ギア , ローレン・ハットン , ヘクター・エリゾンド <内容>洗練された趣味と甘いマスクで売れっ子ジゴロのジュリアン(リチャード・ギア)は、ある日、仕事以外で、ミシェル(ローレン・ハットン)と出会う。ミシェルはある上院議員の妻だったが、ジュリアンは次第に彼女に惹かれはじめる。しかし、彼の客のひとりが殺され、その容疑が彼に向けられ、彼は、何とか手を打とうとするのだが・・・。 ひたすらリチャード・ギアの魅力を追求する映画です(^^)。役どころがジゴロなんだから、素敵であるのは、必要最低限の条件でしょうけれど、それにしても、素敵ですね〜(^^)。 TPOに合わせて服を選ぶところとか、逆さで筋トレをするところとか、まったくもう!と思わずつぶやいてしまいます。でも、それだけではないんです。後半の追いつめられ、うっすらヒゲも伸びてきたあたりの彼も、これまた素敵で、困ってしまいます(^^)。 とはいえ、ストーリーの方は、サスペンスと言うほどサスペンスでもなく、話は、ストレートに淡々と進んでゆく感じで、あまり面白さはありません。ひたすら、彼の魅力でもっている映画でしょう。 BGMはない場面が多く、それ故に、要所でかかる主題歌「コール・ミー」が、効果的です。(2004,03,07) |
アメリカン・スウィートハート 2001年 アメリカ コメディー・ロマンス |
<監督>ジョー・ロス <出演>ジュリア・ロバーツ , キャサリン・ゼタ・ジョーンズ , ジョン・キューザック , ビリー・クリスタル , スタンリー・トゥッチ , クリストファー・ウォーケン , アラン・アーキン , セス・グリーン <内容>グウェン・ハリソン(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)とエディ・トーマス(ジョン・キューザック)は、共にハリウッドのトップスターで、しかも、仲のいい夫婦だった。しかし、グウェンに、恋人が出来たことで、エディは精神を病み、グウェンの人気も急降下。二人が共演する映画最新作のプロモーションに、ベテラン宣伝マンのリー(ビリー・クリスタル)は、乗り出すのだが・・・。 この豪華俳優陣を見てください!(^^)。大作の主役を張れる4人が主要キャストです。 彼らが織りなすハリウッド界の内幕ものです。 みんな役柄ぴったりでした。 特に、キャサリン・ゼダ・ジョーンズは、セルフパロディーっぽいものをやらせたら、本当に笑えます。グウェンは、キャサリンに対する世間のイメージそのもので、キャサリン自身も、自分がこう思われているんだろうと分かっているところが、すばらしいと思いませんか?!。こんな役でも楽しそうに出演する彼女が私、大好きです!(^^)。 ジョン・キューザックも、ビリー・クリスタルも、それぞれ持ち味を生かして、うまいですね〜。彼ら3人が絡むコメディー部分は、本当に面白かったです。 ただ、残念ながら、イメージが違うのが、主演のジュリア・ロバーツ。彼女がやる役じゃないでしょう、これは。もうちょっと若くて、可愛い感じの人の方がいいような気がしました。ちょっと無理がありましたよね。 せめてエディと、キキが愛を確認する状況をもっと盛り上げて貰いたかったです。あれでは、ちょっとおざなりではないでしょうか・・・(^^;。 それに、キャサリンと並ぶと、あのジュリア・ロバーツでさえも、輝きが薄れてしまうと思ったのは、私だけでしょうかね。しかも、実際の年齢も、ジュリアの方が2歳年上です。もちろん、地味なメイクのせいもあるんでしょうが、ジュリアには、ちょっと酷な役回りでした。(2004,08,15) |
アメリカン・スプレンダー 2003年 アメリカ コメディー・伝記 |
<監督>シャリ・スプリンガー・バーマン , ロバート・プルチーニ <キャスト>ポール・ジアマッティ , ホープ・デイヴィス, ジョシュ・ハッチャーソン <ストーリー>病院で、書類係として働くハービー・ピーカー(ポール・ジアマッティ)。2度目の結婚も、破綻してしまい、途方に暮れた彼は、自分の冴えない人生をコミックにしようと思いつく。その原稿を友人の漫画家に見せたところ、絵を付けてくれて、販売することが出来た。その上、思った以上の好評を得るのだった・・・。 一風変わった映画でした。 この映画の主人公ハービー・ピーカーは、実在するコミック作者。しかも、そのコミックは、自分の日常をそのまま描いたもの。ということで、映画では、そのコミックの原画。本物のハービー・ピーカー。そして、俳優ポール・ジアマッティが演じるハービー・ピーカーと、3人のハービーが出てきます。 しかも、このハービー、決してかっこいい人物ではありません。どこにでもいそうな、冴えないおじさんで、始終自分の不幸を嘆いていたり、ぶつくさ文句を言ったり・・・。 そんなありのままの彼が描かれています。 この、ヒーローっぽくない主人公が登場するコミックが、アメリカで大好評、しかも、そのためにTVのトーク番組に出演したり、こうして、映画にまでなって、その上、アカデミー賞を始め、ゴールデン・グローブ賞等々たくさんの賞に、ノミネート、および、受賞までしてしまうんですから、驚きです。 その内容は、自分の身の回りで、起こる様々なこと。たとえば、スーパーのレジで並ぶ時のこつや、職場で起こるいろいろなことなど。 彼のコミックに登場した人たちは、それをいやがることなく、喜んでいるところが、そのコミックに対する人々の愛着が感じられます。 コミックを発行する間に、彼には、いろいろな人生の転機も訪れます。それを読むことによって読者は、それを自分のことのように感じ、喜び、恐れ、ハービーの追体験をしているように感じたのでしょうか。 ハービー・ピーカーを演じているのは、最近、いろいろなところで顔を見かけるポール・ジアマッティ。ちょっと胡散臭げなこの人。ネガティブ思考のハービーにぴったりはまってます。 アメコミがあまり好きでない私としては、コミックが途中で挟まったり、実物のハービーが出てくるよりも、ポール・ジアマッティ演じるハービーだけの方が落ち着いて見られて良かったのになぁとは思いましたが、原作がこういう話なので、しかたないか。 なんだか、ちょっぴりほろ苦いユーモアを感じる変わった映画でした。(2005,09,06) |
アメリカン・ハート 1992年 アメリカ |
<監督>マーティン・ベル <出演>ジェフ・ブリッジス , エドワード・ファーロング <内容>仮出所中のジャック(ジェフ・ブリッジス)の元に、妹夫婦の農場に預けていた、一人息子のニック(エドワード・ファーロング)が出てきた。農場に帰ろうとしないニックと一緒に住むようになったジャックは、ニックに、アラスカで暮らす自分の夢を語る。二人は、その夢に向かって一生懸命努力するのだが・・・。 前科者の父と、その父だけを頼りにする息子との親子愛の物語です。 未来のある息子を自分のようにしたくないと望むジャック。でも、ニックは、父の願いとは逆に、ストリートチルドレンとつるみ、あげくは、父親の昔の悪仲間と行動するようになる・・・。そんな彼を何とか助けようとする父親の愛情に泣かされます。 また、大人と子供の中間のエドワード・ファーロングの表情が胸をキュンとさせます。あの目つき、いいですね〜〜。彼の持ち味を全面に出した切ないストーリー。エド・ファーロングファン必見の映画!(^^)。(2003,08,18) |
アメリカン・パイ 1999年 アメリカ 青春・コメディー |
<監督>ポール・ウェイツ <出演>ジェイソン・ビッグス、 クリス・クライン, ユージン・レヴィ , ミーナ・スヴァーリ , ショーン・ウィリアム・スコット , ナターシャ・リオン, エリック・ライヴリー <内容>高校3年生のジムは、まだ恋人もいない。そして、彼の友達3人も、まだエッチしたことがなく、このまま大学生になることに、不安を抱えていた。そして、4人は、高校卒業のパーティー、プロムの夜までに、「大人」になろうと、協定を結ぶ。そして、皆、それぞれ奮闘するのだが・・・。 先日まで日本でも公開されていた、「アメリカン・サマー・ストーリー」の前作です。おばかで、お下品なので、日本人には、受けなかったのか、あんまり、評判になりませんでしたね。確かに、お下品なのですが、なかなか面白かったです。まじめな人は、見ない方がいいでしょう(^^)。親子連れも、不可。カップルとか、友達同士でどうぞ!(^^)。色々笑えるツボはあるのですが、私は、ネットで映像を流しながら、ジムが踊るところが、なんといっても面白かった!!(^^)。おばかなだけでなく、心をふんわりさせてくれる青春ものです。(2002.05) |
アメリカン・パイ3 ウェディング大作戦 2003年 アメリカ コメディー |
<監督>ジェシー・ディラン <キャスト>ジェイソン・ビッグス , ショーン・ウィリアム・スコット , ユージン・レヴィ <ストーリー>とうとう大学を卒業することになったジム(ジェイソン・ビッグス)は、恋人ミシェル(アリソン・ハニガン)との結婚を決心する。ジムは、彼女の両親に気に入られようと努力し、また、彼女の望む結婚式を挙げようと、奔走するのだが・・・。 3は、また、「アメリカン・パイ」という題名に戻りましたね。そうでなくっちゃ、ダメですよね〜。アメリカでヒットした、この作品も、日本では劇場未公開になってしまったんですねーーー。まあ、映画を見たら、その理由も分かります。私でさえ、ちょっと引いてしまうところもありましたから・・・・(^^;。 1,2に出ていたクリス・クラインや、ミーナ・スヴァーリが、とうとう出なくなってしまったのが、ちょっと寂しいです。でもその代わりに、ますます人気者になったショーン・ウィリアム・スコットが、ジムの悪友のメインとして頑張ります。でも、彼って、やっぱりすごい顔!(^^;。ちょっと見ないでいると、あの顔に慣れるまで、少々時間がかかってしまいました。 それに、前半の彼は、強烈すぎです。ちょっと引いてしまいましたーー(^^;。 ジムは、相変わらず、いいヤツです(^^)。お父さんとの絡みも、最高(^^)。 でも、やっぱり彼らが大人になるにつれて、ほんわりしたちょっとエッチな青春ものから、ちょっぴり大人の物語へとドラマが変わっていってしまうのが、惜しいですね。ちょっと早く大人になりすぎかな。もし次が出来るとしたら、赤ちゃん騒動かしら・・・? 結婚式の会場となるホテルが、すばらしいホテルで、うっとりしてしまいました。あんな素敵なところで、結婚式が出来たら、一生の思い出になるでしょうね。(2005,04,20) |
アメリカン・ヒストリーX 1998年 アメリカ ドラマ |
<監督>トニー・ケイ <出演>エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング, エリオット・グールド <内容>警官の父親を、黒人に殺されてから、デレクは、白人至上主義者のリーダーになって、黒人や、その他の有色人種を徹底的に、攻撃していた。そして、そんな兄を尊敬する弟も、デレクと、同じ道をたどろうとする。しかし、3年間の服役を終えて、帰ってきたデレクは、今までの自分に、戻ろうとはしなかった。 衝撃作品です。憎しみからは、憎しみしか生まれない。デレクは、何故、人種差別に走ったのか、そして、刑務所での3年間で、彼を変えた物は、何か・・・。多人種が、混ざって、生きていくことの難しさ、そもそも、何故、差別は、生まれたのか・・・。いろいろ、考えさせられる映画でした。そして、主役の、エドワード・ノートン。彼は、優男のイメージだったのに、頭を、剃り上げて、見事に、変身しています。髪の毛のあるなしだけで、こんなに人が変わる役者を見たことがありません。彼、すばらしいですね。(2001.04) |
アメリカン・ビューティー 1999年 アメリカ ドラマ |
<監督>サム・メンデス <出演> ケビン・スペイシー , アネット・ベニング ,ソーラ・バーチ, ウェス・ベントリー , スコット・バクラ <賞>第72回アカデミー賞作品賞 <内容>突然リストラされてしまった、主人公。夫婦の仲がしっくりいってない妻。反抗期で、セクシーな友達に影響されている娘。そんなアメリカンファミリーの崩壊。 辛口ホームドラマって感じ。アネット・ベニングの一生懸命さと、切れ具合が、好き。でも、映画館で見るまでもないかな。(2000.05) |
アメリカンフライヤーズ 1985年 アメリカ 青春 |
<監督>ジョン・バダム <出演>ケヴィン・コスナー デヴィッド・グラント, ジェニファー・グレイ <内容>遺伝性の病気に侵されながらも山岳自転車レースに挑む兄弟。 こんな競技があるとは、知らなかった。それにしても、15年ぐらい前の映画なのに、髭のせいか、若くないケビン。レースの結果は、お約束どおり。(1999.09) |
アメリカンプレジデント 1995年 アメリカ ドラマ |
<監督>ロブ・ライナー <出演>マイケル・ダグラス アネット・ベニング マイケル・J・フォックス <内容> 超多忙なやもめの大統領は、たまたま出会ったシドニーに、恋をする。が、これが元で、次期大統領対立候補に攻撃され、窮地に陥る。 大統領の日常って、こんなんだろうなと、思いながら、又、二人の恋に、ドキドキしながら見た。(1999.12) |
アモーレス・ペロス 1999年 メキシコ サスペンス |
<監督>アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ <出演>エミリオ・エチェバリア , ガエル・ガルシア・ベルナル , ゴヤ・トレド <内容>闘犬でお金を稼いで、兄の妻との逃避行をもくろむ青年オクタビオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)。妻子持ちの男と暮らし始めた矢先に交通事故で重傷を負ってしまうトップモデルのバレリア(ゴヤ・トレド)。元テロリストで今は、殺し屋の初老の男エル・チーボ(エミリオ・エチェバリア)。この3人を主人公にしたそれぞれの物語が微妙に絡み合うオムニバス風ドラマ。 メキシコの「パルプ・フィクション」と言われるこの作品。濃厚で暑いメキシコの街の匂いがしてきそうでした。 一話目の出だしが、とりあえず、すごいんです。突然始まるカーチェイス。しかも後ろの座席には、血だらけの何かが乗っている様子。何が起こったのか、誰に追われているのか、そして、彼らは誰なのか。さっぱり分からないのですが、もう目が離せなくなりました。主人公オクタビオの目が印象的です。 2話目は一転、トップモデルと彼女のために全てを投げ出した男の話で、濃厚さは影を潜めます。洗練された二人の新しい生活を目前に、彼女に悲劇が起きてしまいます。そして、追い打ちをかけるように彼女の愛犬がいなくなってしまって・・・。 3話目は、私の街大阪にも大勢いいますが、くず拾いをして生計を立てているおじさんの話です。ただ、彼には、ある過去と、そして、隠された現在の姿があるのです。 この映画は、いったい何を言おうとしたのか。見ている途中、さっぱり分かりませんでした。しかし、映画の中で、「神は、人の計画を笑う」という言葉が出てきて、この言葉こそ、この映画が言いたかったことなのかなと思いました。人が小賢しく計画を立てても、神はもうみんなお見通し。そんな思い通りにはさせてはくれないのです。それでも人は、人を愛さずにはいられない。そんな人々の愛おしいことよ。。。(2003,03,09) |
アライバル ファイナル・コンタクト 2003年 アメリカ アクション・SF・スリラー |
<監督>ロン・クラウス <出演>ジェームズ・スペイダー , ジョン・リンチ <内容>1974年、アメリカのロズウェルに巨大な隕石が落下した。そして、2003年、南極大陸で、謎の物体が発見された。大学講師のジュリアンは、南極へ飛び、その物体が発している無線信号の解明に心血を注ぐ。そして、それが解明された時・・・。 ジェームズ・スペイダーが出ているというだけで見た映画です(^^)。彼のこの手のSFものは、「スーパーノヴァ」で懲りているのですが、あれよりも、少しはましでしょうか。でも、日本未公開なのよね〜(^^)。 CGは、なかなかきれいでした。あまり、白々しい映像もなく、結構まともで、見ていて安心して楽しめました(^^)。 エイリアンが、未知の恐怖を運んでくることは、十分考えられることで、ストーリー的にも納得できました。 ただ、パニックに陥って、自分だけ助かろうとする人が出てくるところなど、あまりにもお手軽なストーリー。 こんな絶体絶命な状況にあるのだから、そんな危険人物は、どんどん撃ち殺したらいいのにと、イライラしてしまいました。こんな私こそが危険人物でしょうか・・・(^^;。 ジェームズ・スペイダー演じるジュリアンが、エイリアンに対してあまりにも無防備で、ちょっとハラハラしましたが、エイリアンにも、心が通じるって事でしょうかね。これって、命がけですけど(^^;。でも、研究者にとっては、エイリアンとのコンタクトは、何物にも代え難いことなのかもしれないということなんでしょうねぇ。 ジェームズ・スペイダーらしく?、今回も女たらしを演じていますが、南極の彼女たち、華がなかったり、セクシーすぎたりと、ちょっといまいちでした(^^;。 また、サプリミナル効果をねらった箇所があったそうですが、どこだったんでしょうねぇ?!(2004,10,04) |
嵐が丘 1986年 フランス |
<監督>ジャック・リヴェット <出演>ファビエン・ベープ リュカ・ベルヴォー <内容>カトリーヌの住む屋敷は長男ギヨームによって、取り仕切られ、養子のロックは使用人同様に扱われていた。 暗い。原作を読んでないので、何とも言えないけど、こんなにつまんない話なんでしょうか・・・?? (2000.02) |
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アラジン 1992年 アメリカ アニメ |
<監督>ジョン・マスカー, ロン・クレメンツ <日本語キャスト>羽賀研二、山寺宏一 <ストーリー>町で暮らす貧しい青年アラジンは、ある日、城を抜け出してきたジャスミン姫と出会い、たちまち恋に落ちる。しかし、相手は、お姫様。手の届く相手ではない。しかしアラジンは、ある洞窟の財宝の山の中から不思議なランプを見つけ、そのランプから出てきた、ジーニーという魔神に、3つの望みを叶えてもらえることになる・・・。 前半は、私が幼かりし頃に見ていたアラジンとちょっとイメージが違っていたので、退屈してしまいましたが、中盤からは、さすがに、面白かったですねぇ。 特に、ジーニーの芸達者には、大笑い。冒険あり、危機あり、夢ありで、映画館で子供が、目を輝かせて見ている様が、思い浮かびましたね〜。 日本語版の声優さんは、なんと、羽賀研二だったんですね。すごく合っていました。歌もうまい!と思ったら、歌は、他の人でしたが・・・(^^)。もちろん、ジーニー役の山寺さんもさすがです。こういう、テンションの高い役は、彼の独壇場ですね(^^)。他に、宝田明さんとか、有名な人が声優さんをしていましたが、違和感がなくて、とても良かったです。英語版では、ジーニー役をロビン・ウィリアムスなんですね。こっちも、聞いてみたいかも。 それに、なんと言っても、アカデミー作曲賞、主題歌賞を取った歌がすばらしい。うっとりですね。私は、アニメは、今回初めて見たのですが、もちろんこの主題歌は、何度となく聴いていました。それで、勝手に作り上げたイメージがあって、そのせいもあって、前半退屈してしまったのかもしれません。(2005,04,15) 1922年 アラジン (アニメ) 2019年 アラジン (実写) |
アラバマ物語 1962年 アメリカ |
<監督>ロバート・マリガン <出演>グレゴリー・ペック , メアリー・バダム, ロバート・デュヴァル <賞>アカデミー主演男優賞、脚色賞など <内容>1932年、大恐慌の風の吹き荒れるアメリカ南部のアラバマ州。妻を亡くし、幼い二人の子供を抱えて弁護士の仕事をするアティカス・フィンチ(グレゴリー・ペック)は、白人の娘をレイプした容疑がかかる黒人青年の弁護を引き受ける。彼が弁護を担当することに決まったあと、町の人々はフィンチに冷たい目を向けるのだった・・・。 映画ファンなら一度は見たい名作の一つですよね。昨年(2003年)、この映画に主演し、アカデミー賞主演男優賞を獲得したグレゴリー・ペックが亡くなって、またまた注目されました。 原作は、ピューリッツァー賞を受賞し、大ベストセラーになったハーパー・リー著「ものまね鳥を殺すには」(「TO KILL A MOCKINGBIRD」)です。聖書の次にたくさんの人に読まれた本だそうで、私はまだ読んでませんが、いつかきっと読んでみようと読書リストに入れました。 映画は、フィンチの娘スカウトの目を通して描かれています。 不況による貧しい町の人たちの生活や人種差別などを父親アティカスを通して体感していた子供達。子供は、大人達から全てを感じとって成長するわけで、大人の態度は大切ですよね。 その点、この理想的な父親を持った二人の子供達は、幸せです。 裁判の結果は、正直意外でした。でも、当時の状況を考えるとそうだろうなとも思いますね。 大人の世界の大きな問題である差別と、子供にとっては大きな謎である隣に住む謎の男ブーの二つが同時進行して、面白い映画になっています。 そして、なにより、メガネをかけたグレゴリー・ペックの素敵なこと!(^^)。これは、ロマンス的に素敵という意味じゃなく、理想的な素敵なパパなんですね〜(^^)。狂犬を一発でしとめたり、ほんとに頼りになります。今の父親って、こういう姿を子供に見せる事ってないから、頼りないのかしら・・・?(^^)。 当時は、彼のイメージにこの役が合わないと映画会社が難色を示したそうですが、やっぱり俳優たるもの、色々な役をやってこその名優ですよね〜。 また、娘役のメアリー・バダムも、自然な演技で、とても可愛いです。当時10歳!アカデミー助演女優賞にもノミネートされたんですよ、すごいなぁ。 ブー役は名優ロバート・デュヴァルで、これがデビュー作でした(当時31歳)。(2004,03,20) |
アラビアのロレンス/完全版 1962/1988 イギリス |
<監督>デヴィッド・リーン <出演>ピーター・オトゥール , アレック・ギネス , オマー・シャリフ , アンソニー・クイン <内容>1914年、英国陸軍のロレンス少尉(ピーター・オトゥール)はトルコに対するアラブの情勢を偵察するために、ガイド一人を連れて単身砂漠の中に身を投じる。しかし、トルコ軍とアラブ民族との兵力の差は歴然としていた。その状況を打破しようと、ロレンスはトルコの重要拠点アカバをホウエイタット族の力を借りて背後から攻め落とそうと計画する・・・。 誰もが名前だけは知っている名作です。62年制作のこの映画を88年に復元、再編集した完全版を見ました。 まあ、なんとまあ、やっぱり凄いですねぇ。 この広大な砂漠のシーンは、すばらしいの一言です。砂漠の過酷さ、雄大さ、繊細さが、余すとこなく映し出されていますねぇ。その裏側での俳優や、スタッフの苦労も同時に偲ばれます。今なら、CGで、作られるだろうと思われるシーンも、これみんな実写ですからねぇ、すごいです。ただ、こうして見ている分には、なんて、美しいんでしょう、砂漠って・・・。 原作は、ロレンス本人の実話です。だいぶ英雄視されていて、事実とは異なっていることも多々あるようですが、彼の人生のスケールには驚かされます。 227分の超大作なので、途中で、インターミッションが入ります。 前半は、彼のヒーロー物語そのままです。 あの広大な砂漠に、ひとり挑むイギリス少尉。その勇気とリーダーシップの物語です。 一言で言うと、砂漠の怖さを知らない白人がアラブにやってきて、奇跡を起こしたという感じですね。でも、その裏では、やはりイギリスのアラビアでの利権が絡んでいるわけで、今も昔もあまり変わりませんよね、国際情勢。 後半は、一転、ずいぶんとロレンスは、気弱になってしまいます。これは、自分の真の立場という現実を知ってしまったってことなんでしょう。ひたすら普通の生活を求める彼は、ただの弱々しい一人の男でした。 トルコの拠点、アカバの襲撃後や、トルコの線路を爆破した後は、当然のように、略奪が始まります。それは、アラブ部族の戦いの当然の報酬というわけで、まさしく生きるための戦い。この点でも、アラブ人とロレンスが属する世界との違いがはっきりしますね。 ロレンスの放漫さ、カリスマ性、そして弱さを、ピーター・オトゥールが、演じきっています。すばらしいですねぇ。 アカデミー主演男優賞にもノミネートされましたが、この年は、「アラバマ物語」のグレゴリー・ペックが受賞しています。その後、何回もノミネートされたにも関わらず、彼の受賞の機会はありませんでした。 何しろ長い作品なので、時間がたっぷりある時に、一度は見たい作品ですね。 残念だったのは、字幕が見にくかったこと。白っぽい砂漠のシーンが多いのに、字幕が白ではちょっと不親切です。(2004,03,13) |
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アラン・スミシー・フィルム 1998年 アメリカ コメディー |
<監督>アーサー・ヒラー(アラン・スミシー) <出演>ジョー・エスターハス 、 ライアン・オニール 、 ナオミ・キャンベル、 シルヴェスター・スタローン 、 ジャッキー・チェン 、 ウーピー・ゴールドバーグ、ビリー・ボブ・ソーントン, シェーン・ブラック <内容>「アラン・スミシー」とは、監督した作品が、何らかの理由によって、意に添わず、自分の名前を出したくない時に、使われる監督名。そして、この映画は、本名が、アラン・スミシーという名前の監督がいたら、どうなるか、というお話。3億ドルをかけて、ビッグスターを出演させてできあがった超大作、「トリオ」だったが、その編集権を巡って、監督と、制作者サイドが対立。ついに、監督は、マスターテープを持ったまま、失踪してしまう。 映画の裏側を、笑い物にしたコメディーです。監督、俳優が、実名で、そして、作品名も、バシバシ出てきて、悪趣味だけど、面白かったです(^^)。しかも、スタローン、ウーピー、ジャッキーも出て来て、いかにも、言いそうなことを言ってくれるし(^^)。映画に詳しい人には、さらに面白いと思う(^^)。お遊び感覚で見てください〜。さすがに、日本では、劇場未公開だったらしい・・・(^^;。監督のアーサー・ヒラーが、途中で、降りて、この映画もまた、アラン・スミシー監督と、なったのは、皮肉なのか、お遊びなのか? (2002.03) |
ある愛の詩 1970年 アメリカ ロマンス |
<監督>アーサー・ヒラー <出演>ライアン・オニール, アリ・マッグロー <内容>ジェニー(アリ・マッグロー)とオリバー(ライアン・オニール)は、大学の図書館で知り合い、愛し合うようになる。しかし、大富豪のオリバーの父親に、貧しい家の娘のジェニーは受け入れらず、怒ったオリバーは、父親の援助を断って、結婚した。貧しいながらも幸せな二人だったが、ある時、ジェニーが不治の病にかかっていることが分かる・・・。 これぞまさしく「Love Story」です! ずいぶん、画面が赤茶けてると思ったら、もう30年以上も前の映画でした。でも、泣けます!久々に、泣けました!(T_T)。「愛とは、けっして後悔しないもの」なんて、恥ずかしくて、言えませんが、たまには、こんな恋愛映画に涙を流すのも、いいですね〜〜! 最後は、自分が、オリバーになった気持ちで、ジェニーのいろいろな表情を思い出していました(T_T)。フランシス・レイの音楽も素敵! おまけに、若かりし頃のトミー・リー・ジョーンズも、見られます(^^)。(2002.02) |
ある貴婦人の肖像 1996年 イギリス ドラマ |
<監督>ジェーン・カンピオン <出演>ニコール・キッドマン, ジョン・マルコヴィッチ, シェリー・デュヴァル , ロジャー・アシュトン=グリフィス , リチャード・E・グラント <内容>19世紀のヨーロッパを舞台に様々な愛に揺れ動く令嬢の姿を描いた人間ドラマ。 期待してたのに・・。画面が暗すぎるし、最後は、どうなるんだ!ただ、ニコールは、やはり綺麗でした。(2000.06) |
アルジャーノンに花束を 2000年 カナダ |
<監督>ジェフ・ブレックナー <出演>マシュー・モディーン, ケリー・ウィリアムズ <内容>知的障害のある青年チャーリーは、実験的手術によって、飛躍的に知能レベルが向上する。そして、同様な手術を施されていた天才ネズミのアルジャーノンと、仲良くなる。しかし、知能レベルの上がったチャーリーには、昔の彼には、見えなかった人間の醜い面が見えてくる。 ダニエル・キイス原作の感動作の2度目の映画化です。う〜ん、やはり、原作を超えられないようです。それなりに、忠実に、映像化してあるのですが、筋を追っているだけという感じが否めません。その都度、本では、ああだったとか、思い出してしまう私も悪いのでしょうが・・・(^^;。それでも、アリス先生の涙には、心打たれました(T_T)。これと同じような名作に、「レナードの朝」がありますね。これは、ロバート・デ・ニーロの演技が、すごいんです!(^^)。 同じ原作で、68年公開の「まごころを君に」では、クリフ・ロバートソンが、アカデミー主演男優賞を取っています。(2002.03) |
ある日どこかで 1980年 アメリカ ロマンス・ファンタジー |
<監督>ジュノー・シュウォーク <出演>クリストファー・リーヴ , ジェーン・シーモア , クリストファー・プラマー , ウィリアム・H・メイシー, テレサ・ライト <内容>劇作家リチャードは、初演の舞台を大好評のうちに終演し、仲間とともに将来への希望を胸に喜び合っていた。その時、一人の老婦人が、「私の元へ帰ってきて」という言葉と共に時計を彼に渡すのだが、彼には何のことか理解できない。数年後、新作の執筆が進まない彼は、気分転換のために故郷のホテルに滞在するのだが・・・。 美しく、切ないラブロマンスです。恋愛映画が好きな人に、強力にお薦めです!そして、この映画は、それだけではなく、SFでもあり、また、ミステリーのテイストもあって、品もよく、よくできた映画でした。 私も、あまりの切なさに鳥肌がたったシーンがあって、うぅーーと、思わずうなってしまいました(T_T)。 ただ私は、少々恋愛映画が苦手なので、途中で、首筋がかゆくなり、また、この人は、この世界でどうやって生きてゆくつもりだろうとか、余計なことを考えてしまって、映画に浸れない部分もありました。これは、好き嫌いの問題だからしょうがないですねぇ。 でも、今、家にあったラフマニノフのラプソディーを聴きながら書いていたりもするのです(^^)。あはは、やっぱり映画の余韻に浸ってるわけですね。 クリストファー・リーブは、知る人ぞ知る、でも、私は、観たことがないスーパーマン俳優で、今は、闘病生活中です。 さすがに立派な身体してます!(^^)。それに、階段を駆け下りるシーンがあって、それが、ほんとに、スーパーマン並に降りてくるので、思わず、「さすがだ!」と、うなってしまいました(^^)。 キャストを見てたら、ウィリアム・H・メイシーの名前が・・・。いったいどこに出てたのでしょう??(2003,06,18) |
アルマゲドン 1998年 アメリカ SF |
<監督>マイケル・ベイ <出演>ブルース・ウィリス ベン・アフレック リブ・タイラー スティーヴ・ブシェミ , ウィル・パットン , オーウェン・ウィルソン , マイケル・クラーク・ダンカン, ピーター・ストーメア , ウィリアム・フィクトナー, ビリー・ボブ・ソーントン, ジェイソン・アイザックス <内容> 地球に衝突すれば人類滅亡の可能性のある小惑星が発見された。これを阻止するため小惑星を爆破する命を受けた石油採掘のプロたち。さまざまな困難を乗り越えて、地球を救うために奮闘する。 ◎1999.03 いろいろ細かいことを言うと、あらが多いのだけれど、そのあら探しも、また、たのし。これぞまさしく娯楽大作。キャスティングも、豪華。 ◎2005,02,05 久しぶりに見たけれど、やっぱりこの映画は、面白いですねぇ。迫力とユーモアが適度に混在して、感動と笑いと涙ののオンパレードです。途中は、この人たち不死身?と思わず思ってしまいました(^^)。 キャストも、ほんとに豪華。前回この映画を見た時は、まだ映画を見始めたところで、ブルース・ウィリスと、ベン・アフレックぐらいしか覚えていませんでしたが、今見ると、あの人もこの人も出てて、すごい映画なんですねぇ。 その代わり、「インディペンデンス・デイ」のように、世界は、アメリカにしか助けられないという、アメリカ賛歌も、少々鼻についたのも事実です。でも、この「アルマゲドン」の方が、ずっとずっと面白いです。 もちろん、つっこみどころ満載なのですが、それも、娯楽大作の楽しいところ、なのではないかしら(^^)。 |
アレキサンダー 2004年 アメリカ アドベンチャー・戦争 |
<監督>オリヴァー・ストーン <出演>コリン・ファレル , アンジェリーナ・ジョリー , ヴァル・キルマー , アンソニー・ホプキンス , ジャレッド・レトー , ジョナサン・リス=マイヤーズ , クリストファー・プラマー , ロザリオ・ドーソン <内容>紀元前356年。マケドニア王フィリッポス(ヴァル・キルマー)と、オリンピアス(アンジェリーナ・ジョリー)の子として生まれたアレキサンダー(コリン・ファレル)は、いがみ合う両親の間で、心を痛めながらも、たくましく成長していった。そして、彼が20歳の時、王が暗殺され、若きアレキサンダーが国を治めることになる・・・。 アレキサンダー大王の名前は知っていても、どんな人なのか、何をした人なのかは、歴史大嫌いのワタクシ、全然知りませんでした。だから、とても期待したのですが・・・。 彼の32年間の足跡を追うには、あまりにも時間が足りなかったのでしょうか。なんだか、ドラマとして盛り上がりそうなところも、どんどんカットして、映画のメインを、戦闘シーンにもっていったように見えました。 でも、私は、戦闘シーンに、いまいち乗れず、ただただ長い時間を感じただけと言うことになってしまったのです。正直に言うと、だいぶうつらうつらしてしまったのでした(^^;。 しかも、主役を演じるコリン・ファレルに魅力を感じられませんでした。 コリン・ファレルは、「アメリカン・アウトロー」や、「S.W.A.T.」などでは、あんなに魅力的だったのに、この映画の彼は、その魅力の片鱗もありません。どうしたことでしょうねぇ。金髪が似合わなかった、と言うことだけではないとは思うのですが・・・。 それは、今回描かれたアレキサンダーが、魅力的でなかったからなのかもしれません。 子供の頃はともかく、王位を継ぐ前の態度も冷静さが欠けていますし、遠征に次ぐ遠征を続ける彼の心情が、あまりこちらに伝わってこず、彼に従う兵士たちのように、見ているこちらも疲れ果ててしまいました。 おまけに、途中からは、彼は、全員に嫌われていたって?!史実だとしても、そういわれると、ますます感情移入しずらく、完全に、彼から心が離れてしまいました。 また、聞いたことのある名前がたくさん出てきましたが、顔と名前が、なかなか一致せず、それにも苦労しました。カタカナの名前を字幕で読んでいるうちに、セリフが終わってしまいそうで(実際終わったこともあり)、これは、あらかじめの予習が、やはり必要だったかもしれません(^^;。 一時話題になった、コリン・ファレルとジャレッド・レトーとのベッドシーン。これがカットされたため、彼とヘファイスティオンとの関係も、もひとつうやむやにされて、こちらの想像にお任せになってしまっています。個人的には、せっかくだから見たかったという気持ちと、見れなくて良かったという安堵感とが五分五分といったところでしょうか(^^)。でも、この映画のように、当時、そんなに男色が一般的なら、子孫繁栄に大きく影響が出そうな気がしますが、どうなんでしょうねぇ。 意外と良かったのが、アンジェリーナ・ジョリー。コリンと1歳違いなのに、母子を演じることで、これも話題になりましたが、魔性の母親役がぴったりでした。 それからこれは余談ですが、前回の「オペラ座の怪人」に引き続き、またもや席に恵まれず、今度は、一人置いた隣に酔っぱらいのおじさんが座ってしまって、酔っぱらっている上に、さらにお酒を飲み始め、酒臭いし、おつまみは、ガサガサ食べるし、ゲップはするし、ブツブツ独り言は言うしで、ほんと最悪。すぐ隣でなくて、良かった、そして、隣の人が席を立たないでくれて良かったと、心から神に感謝しました(^^)。(2005,02,05) |
アンカーウーマン 1996年 アメリカ ロマンス |
<監督>ジョン・アヴネット <出演>ロバート・レッドフォード, ミシェル・ファイファー , ストッカード・チャニング , ジョー・マンテーニャ , ケイト・ネリガン <内容>ニュース番組の花形、アンカーウーマンになりたいタリー(ミシェル・ファイファー)は、各放送局にデモテープを送るのだが、なかなか返事がもらえない。ただ一社返事をくれたマイアミのローカル局にやっと潜り込むのだが、仕事は雑用ばかり。しかし、熱心な彼女に、番組のプロデューサー、ウォーレン(ロバート・レッドフォード)が、お天気キャスターの仕事を割り当ててくれる・・・。 前半は、野心を持った女性と、番組のプロデューサーのありきたりの関係にちょっとうんざり。ミシェル・ファイファーは実年齢よりずっと若々しいですが、どう考えてもタリーの役は、もっと若い女性がやるべきでしょう。同じような野心丸出しの女性を描いたニコール・キッドマンの「誘う女」の方がぴったりしています。 でも、刑務所内の中継あたりからちょっと緊迫感が出てきて、面白くなりました。その後の二人の男と女の立場の逆転も面白かったです。 やはり、ロバート・レッドフォードは、歳をとっても素敵ですねぇ〜。どちらかというと、ポール・ニューマン派なのですが(なんだそりゃ(^^;)、今回は、ロバートにも惚れました(^^)。 一つ不満だったのは、タリーが、ウォーレンの元で、キャスターらしく変身するところはよかったのですが、局を変わって、髪をブルネットに染めてからは、彼女らしくなくなって、ちょっとがっかり。確かに、知的なキャスターらしく見えますが、自分の立場が確立してからは、また前のブロンドに戻して欲しかったです。(2003,01,29) |
暗殺の森 1970年 イタリア・フランス・西ドイツ サスペンス |
<監督>ベルナルド・ベルトルッチ <出演>ジャン=ルイ・トランティニャン , ドミニク・サンダ , ステファニア・サンドレッリ <内容>ムッソリーニが台頭していた時代、大学の講師をしているマルチェロ(ジャン=ルイ・トランティニャン)は、子供の頃の忌まわしい想い出が頭から離れず、自らファシズムの世界に入り込んでゆく。イタリアからフランスに亡命していた恩師の監視を命じられた彼は、新婚旅行を隠れ蓑に、フランスに飛ぶ。しかし、その後、命令は恩師の暗殺へと変更され、彼の苦悩は深まるのだった・・・。 はじめは、非常に分かりにくかったです。ひたすら眠くて困りました(^^;。 過去と現実とが、交互に現れて、それまでの経緯が分かってくるに従って、やっとストーリーが見えてくる感じです。 登場人物は少ないので、助かりました。 そして、一人一人が、とても個性的。 主役のジャン=ルイ・トランティニャンは、当時アラン・ドロンよりもフランスでは、人気があったそうです。確かに、端正なマスクと物憂げなたたずまい、大人の魅力でしょうか。 女優さん二人も、それぞれ魅力的です。特に私は、妻、ジュリア役のステファニア・サンドレッリの不思議な魅力に見とれてしまいました。彼女の劇中での告白も、衝撃的でした。 ここで驚くのは、教授の妻役のドミニク・サンダが、当時19歳だったという事です。あの落ち着いた物腰、とても10代には、見えません。そして、なんと、ステファニアの方が、彼女より7歳も年上だったんですね。女優とはいえ、この年齢の逆転には、本当に驚かされました。 そして、マルチェロの乗った車は暗殺の森へと近づくのですが、ここが、非常に、胸が痛むシーンなのでした。 時代の流れとはいえ、こんな悲しい出来事が、当時は、多かったのでしょう。 そして、さらに時代は流れ、人を翻弄してゆくのです・・・。 この頃、「愛と哀しみのボレロ」・「映写技師は見ていた」・「ユリシーズの瞳」など、時代に翻弄される人々の映画を観ているので、その人達の犠牲の上に成り立つ今の時代に生まれたことを、心から感謝する次第です。(2003,10,01) |
アンジェラの灰 1999年 アメリカ・アイルランド |
<監督>アラン・パーカー <出演>エミリー・ワトソン 、 ロバート・カーライル <内容>貧しいアンジェラ一家は、生まれたばかりの娘を亡くしたことから、故郷アイルランドに帰郷することにする。しかし、故郷に帰ってきても、夫の職はなく、また、わずかな失業手当も、夫の酒代に消え、一家は、貧しさのどん底にいた。そして、追い打ちをかけるように、双子の子供達も、次々に亡くなってしまう。 (ネタばれあります)アンジェラの息子、フランク・マコートが、ピューリッツァー賞を取った自伝の映画化です。世界中が、不況の中での極貧の一家の物語です。これを見ると、寒い時に、暖房と、きれいなベッドと、温かい飲み物のある幸せを感じます。男って、家で、家族が、飢えと寒さに震えているのに、外で、お酒なんか、飲めるものなんですね。そこが、心底、情けない・・・(T_T)。このフランクにしても、そんな家族を残して、家を出てしまうのだから、残されたアンジェラ達は悲しかったと思います。そうでもしないと、この悲惨な生活からは、抜けられなかったんでしょうけど。それにしても、アイルランドって、雨ばっかりなんですね。身体が、水浸しになるような気がしました(T_T)。 ※題名の「アンジェラの灰」とは、ニューヨークに渡ったフランクが、一家をアメリカに呼び寄せ、その後、母親のアンジェラが亡くなった時に、その灰を故郷アイルランドに返しに行ったことに由来するということです。(2002.02) |
アンダーワールド 2003年 アメリカ アクション・ファンタジー・ホラー・スリラー |
<監督>レン・ワイズマン <出演>ケイト・ベッキンセイル , スコット・スピードマン , マイケル・シーン , ビル・ナイ , ソフィア・マイルズ <内容>ヴァンパイアの女戦士セリーン(ケイト・ベッキンセイル)は、宿敵ライカン=狼男族を追ううちに、彼らが、医師、マイケル(スコット・スピードマン)を狙っていることを知る。その理由を問いつめようとマイケルの元を訪れたセリーンは、ライカンたちに襲われて負傷してしまう・・・・。 とってもスタイリッシュで、見応えありました。ちまたでは、とても評判が悪いようですが、私には、もう最高!(^^)。 主演のケイト・ベッキンセイルには、心底驚かされました。彼女の作品は、今まで6本見ているのですが、どれもこれも、好きになれませんでした。というより、むしろ嫌いな女優さんでした。これといった特徴もなく、かといって、美人でもなく、というイメージでしたが、この映画の彼女はすごい!クールな美しさで、スタイル抜群じゃないですか!!黒ずくめの服で、拳銃を撃ちながら颯爽と動き回る、今までの彼女のイメージから180度転換したこの映画の彼女。かっこいいですね〜〜。今までのおっとりしたような役柄から、こんなハードなヴァンパイア役に挑戦した彼女もすごいけれど、彼女をキャスティングした監督もすごいですよね(^^)。なんとこの二人は、この後、結婚しちゃったんですよ。やっぱり、惚れるよね、このケイトには・・・(^^)。 映像もこれまたスタイリッシュ。人間世界がほとんど出てこない、まさしくアンダーワールドで、ヴァンパイアは、どこまでもヴァンパイアらしく、美しい。 ヴァンパイアの長老ビクター役は、「ラブ・アクチュアリー」で、老いぼれロック歌手を熱演したビル・ナイです。彼も、マントと、牙を装着したら、見事なヴァンパイアになっていました。 全体のアクションも、華麗でワイルド。 ストーリーも、それまでのライカンとの確執やクールなロマンス、と、飽きることがありませんでした。 ヴァンパイアの移動手段が、車だったり、お互いの武器が、銃だったり、携帯電話を使ったりと、今までのイメージのヴァンパイアと違うーーと最初は違和感を感じるところもありましたが、それが進歩(退化?)というものなのでしょう!? 2が出来そうな感じですが、2が出来たら、是非、映画館に駆けつけたいですね〜(^^)。(2005,01,09) |
アンディ・ガルシア 沈黙の行方 2001年 アメリカ スリラー |
<監督>トム・マクローリン <出演>アンディ・ガルシア , ヴィンセント・カーシーザー , リンダ・カーデリーニ <内容>息子に自殺された心理学者、マイケル(アンディ・ガルシア)は、心の傷が未だに癒えず、臨床から遠ざかっていた。しかし、かつての教え子、バーバラから、ある少年について相談され、その少年、トミー(ヴィンセント・カーシーザー)に面会することにするが・・・。 すばらしい出来のサスペンス映画でした。でも、この映画は、日本未公開なんですよね。というのも、結末があまりにもショッキングなため、アメリカでも一部劇場で、上映禁止になったという、問題作なのでした。 こんな曰く付き映画とはつゆ知らず、お気楽に見始めたのですが、内容も、演技者も、とても魅力的で、ぐいぐいと映画に引き込まれてゆきました。 特に、アンディ・ガルシアは、製作総指揮もしている入れ込みようで、苦悩する父親を見事に演じています。途中、髭もじゃになってしまって、びびってしまいましたが、それも、すぐにそり落としてくれて、ますます男に磨きがかかったように思えました(^^)。 二人の少年も、それぞれが、痛々しげで、すばらしいです。特に、ヴィンセント・カーシーザー!!また映画に出てくれてありがとう!!って感じですね〜(^^)。影のある少年をやらせたら、やっぱり彼がピカイチです。 とても重い内容なのですが重いばかりではありません。心の闇から少しずつ立ち直ろうとする父親(特に彼が、心理学者だという点が、さらに痛々しいのですが・・・。)の姿が、描かれていて、それがまた、胸を打つのです。サスペンスにもなっていて、後半は、手に汗握り、そして、涙しました。 内容的に、受け付けない方もいるかもしれませんが、脚本もしっかりしているし、何より、このアンディ・ガルシアと、ヴィンセント・カーシーザーは、一見の価値があると思いますよ〜。(2005,01,04) |
アンテナ 2003年 日本 |
<監督>熊切和嘉 <キャスト>加瀬亮 , 宇崎竜童 <ストーリー>哲学を専攻する大学生の荻原祐一(加瀬亮)は、幼い頃、起こった、妹、真利江(甲野優美)の失踪事件によって、心に傷を抱えていた。ある日、監禁されていた少女が無事保護されるというニュースが流れ、祐一の家族に、衝撃が走る・・・。 原作は、「コンセント」と同じく、田口ランディさんです。「コンセント」の方は、まあまあでしたが、こちらの映画は、私の苦手な映画ですねーーー。 主人公が子供の頃に起きた、妹の失踪事件。そのことによって、家族それぞれが抱え込んだ心の闇。それが、ある出来事によって、表面化して、それぞれをまた苦しめはじめる・・・。 癒しと、再生の物語なのですが、あまりにも、暗くて辛い映像が続きます。心の闇を癒してくれるものは、人それぞれ違うのでしょうけれど、これは、痛すぎました。 麻丘めぐみが、祐一の母を演じていたのですが、とても雰囲気がありました。子供を理不尽に奪われてしまった母親の悩みと苦しみが、画面から伝わって来るようでした。(2005.06,09) |
アンドロメダ・・・ 1971年 アメリカ SF |
<監督>ロバート・ワイズ <出演> アーサー・ヒル 、デビッド・ウェイン <内容>1971年米。突然、一つの村の住民が、全員死亡する。が、ある薬を常用していた老人と、赤ん坊だけが、生存者として、発見され、その謎を解くために、科学者たちが集められ、研究をする。 30年近くも昔の映画だが、研究施設とか、研究方法が、なかなか良くできていて、感心した。施設を汚染させないために、人間の表面を軽く焼く(^^;なんて、ちょっとすごい。政府からの連絡が、自動タイプ?で、送られてくるのが、時代を感じさせた。(2000.09) |
アンナ・カレーニナ 1997年 イギリス アメリカ ロマンス |
<監督>バーナード・ローズ <出演>ソフィー・マルソー ショーン・ビーン, アルフレッド・モリナ <内容>美しいため息がもれる。信じた愛を貫くことはやましいか アンナ・カレーニナってこんな話だったんだ。小説を途中までしか読んでない私。(1999.11) |
アンナと王様 1999年 アメリカ ロマンス |
<監督>アンディ・テナント <出演>ジョディ・フォスター 、 チョウ・ユンファ <内容>名作「王様と私」のリメイク。実在の英国人女性の体験記。19世紀中頃、シャムの王様に、王子の家庭教師として雇われたアンナは、慣れない土地での、習慣や、風習の違いに、とまどいながらも、王子たちや、王との生活を楽しみを見いだすようになる。 とても豪華な映画でした。タイでの撮影許可が下りずに、よその土地で、これだけのセットを作ったそうです。元の映画「王様と私」では、2人のダンスシーンしか知らなかったので、こんなに、複雑な政治事情が、その影にあったことを、今回初めて知りました。アンナの立場も、微妙で、難しいものだったのですね。私は、ロマンス映画と言うよりも、歴史映画としておもしろかったです。だから、最後に、ロマンスっぽくなって、結構びっくり(^^;。あなた達、そうだったの?と、思いました(^^)。これは、実話だそうですので、なおさらびっくりです。(2001.12) |
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アンフォゲタブル 1996年 アメリカ サスペンス |
<監督>ジョン・ダール <出演>レイ・リオッタ , リンダ・フィオレンティーノ <内容>検死官のクレイン(レイ・リオッタ)は、かつて妻殺しの容疑者だったが、不起訴処分になっていた。ある日、殺人現場で、犯人の物と思われる遺留品を発見した彼は、妻の殺害現場にも、同じものがあったことに気付くが、真犯人は捕まらない。そんな時彼は、記憶の移植についての研究成果の発表を聞くのだった・・・。 SFサスペンスですね。そんなばかなーーーと思ってしまったのですが、主人公クレインのわらをもつかみたいという気持ちだけは、よく分かります。 マウスでの研究だけで、それを自分にしてしまうなんて、ほんと、考えられません。その量の問題とか心臓への負担とか、脳髄液の取り方とか疑問点がいっぱいです。まあ、そこら辺がクリア出来れば、なかなか面白い話でした。 ラストも切ないですね。 主役はレイ・リオッタです。 実は、彼のことは、悪役でしか見たことがありません。だから、どうしても、悪役に見えてしょうがありませんでした(^^;。 確かに人の記憶って、蓄積されるんだなぁと映画を見ながら再確認した次第です。(2004,02,02) |
アンブレイカブル 2000年 アメリカ サスペンス |
<監督>M・ナイト・シャマラン <出演>ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン, M・ナイト・シャマラン <内容>ある日、乗客、乗員が一人を除いて、全員死亡するという、悲惨な列車事故が発生した。その生き残った乗客の、デヴィッド・ダンは、なぜ、自分だけが、かすり傷一つなく、生き残ったのか、悩み始める。 話の出だしが、とっても、謎めいていて、誰でも見たくなる映画ですね。TVCMも、よくできていました。でも、見ていくうちに、がっかりでした。ラストだけ、ああ、そうだったのかぁって、ちょっと驚いたけど・・・。前作の「シックス・センス」のコンビの作品なので、過剰な期待があったのも、事実ですが、この映画を心から楽しめる日本人は、少ないのでは?アメリカ的な、映画、アメリカ人が、好きそうな映画、かな?ネタばれ感想が、映画掲示板過去ログにあります(^^)。(2001.02) |